紹介予定派遣から正社員になった流れと、正社員になる場合の注意点

通常の派遣と違い、派遣先の企業に直接雇用されることを前提とした働き方である紹介予定派遣。

かならず直接雇用され正社員になれるというわけではないので注意が必要であるものの、職場の雰囲気を知った上で正社員になれる、登録型派遣に比べると直接雇用される確率が高いといったメリットのある働き方です。

そして今回紹介するのは、実際に紹介予定派遣として働き正社員として雇用された人の体験談。

これから紹介予定派遣を利用しようかと検討している人は参考にしてみて下さい。

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前職の正社員を辞め、派遣として勤務

私が初めて正社員になったのは27歳の時。

それまでは派遣社員として働いていましたが正社員にならなきゃという思いも強かった為、転職活動をしてなんとか正社員として働くことができました。

ただその会社は給料も少なく、休みも少ない。まだ派遣で働いていた時の方が条件が良く、結局2年程度働いて辞め、また派遣として働くようになりました。

もちろんまた正社員にという思いはありました。やっぱり派遣はいつ切られるかわからないという不安が常にありましたからね。

ただ中々転職活動をやろうという気は起きず、結局また派遣に戻ってしまったのです。

紹介予定派遣として勤務

派遣社員として働き始めて1年、ちょうど30歳の時に派遣会社の方から紹介予定派遣に応募してみないかという話を頂きました。

その紹介された企業が大手企業だったこと、そしていつかは正社員にという気持ちもあったのでその話を受け、とりあえず受けてみることに。

正直言って受かるとは思ってなかったです。そもそも紹介予定派遣自体が人気があって倍率が高いという話は聞いていたし、さらに大企業でしたからね。

まああわよくばくらいの気持ちで受けました。

ただ結果は無事通過。ありがたいことに働くことができることになったのです。

その時点では正社員になれるなんて確約があったわけではありませんが、とりあえず通過できたことはかなり嬉しかったです。

そして実際に働きだしたわけですが、仕事自体はそれほど大変ではありませんでした。仕事量が多いわけではなかったし、残業はほぼ無し。前職に比べれば超楽。

ただへましたら直接雇用されない可能性もあるので、とりあえず仕事は全力で積極的に行い、色々な人ともコミュニケーションをとるということは意識していました。

紹介予定派遣から契約社員に

紹介予定派遣として働き6ヶ月、無事直接雇用されるに至ったわけですが、残念ながら正社員ではなく契約社員としてでした。

一応いずれは正社員にという形ではあったものの、中々正社員になるのは厳しいものです。

ただ契約社員であってもさすが大手なのでしょうか。条件は良かったです。

前職正社員だったころに比べて休みが多いだけではなく、給料さえも上。さらに契約社員であるにもかからわずボーナスも年2回あって有給休暇も使いやすい。

もちろんそれでも周りから見れば年収なんて低い方ですが、私のようなスペックでこの待遇なら万々歳でした。

その為、契約社員なら辞めるということもなく、いずれは正社員になることを願って働き続けました。

ただ今考えたら少し危険だったかもという気持ちはあります。

もし契約社員として5年くらい働いた後で結局正社員にして貰えず契約を打ち切られていたら、その時もう35歳。そこからまた正社員を目指すのは中々きついですからね。

契約社員から正社員に

ありがたいことに契約社員として3年働いたのち、雇用期間に定めのない正社員になれました。

上司が推薦してくれ、面接などの試験をクリアできたからです。

正社員になったからと言って特別何かが変わったわけではありません。

総合職と言われる人達とは違った雇用契約で、給料は契約社員の頃よりほんの少し増えたくらい。仕事内容もそれまでと変わらず単に毎年の契約更新がなくなっただけ。

ただこの契約更新がなくなっただけというのが、やっぱり大きいです。

紹介予定派遣を利用してみて

ではここからは実際に私が紹介予定派遣を利用してみて感じたことを書いていきます。

私でも大手で正社員になれた

結果論にはなってしまいますが、私でも大手で正社員になれたという点に関して本当に良かったと感じてます。

普通に転職活動しても、まあまず入れることはなかったと思います。事務で正社員として働いていた期間は2年しかなかったし、大卒ではあるものの高学歴ではありませんでしたからね。

普通には入れない企業に入れる可能性があるというのは紹介予定派遣の大きなメリットなのでしょう。

雰囲気や働き方をするのかが知れたのは大きい

紹介予定派遣から正社員になるということは、正社員になる前にその会社がどんな雰囲気で、どんな働き方をするのか、有給休暇はとりやすいのかどうなのかといったことが知れるということ。

普通に転職活動しても、知れることには限度がありますからこの点は大きかったと思います。

直接雇用される時点では働き方に関して不安はありませんでしたからね。

総合職になれるわけではない

大手に入れるとしても総合職として働けるわけではないという点は注意しておいた方がいいと思います。全ての企業がそういうわけではないでしょうが。

私の場合は給料に関して言えば総合職の人に比べるとかなり低いですし、昇給はありますけどたかが知れてます。

それでも残業が無い、仕事が楽という点で魅力が高いので私は納得して働いていますが、もしバリバリ働いていきたいと考えているなら注意してください。

正社員になれるとも限らない

正社員になれるとも限らないという点にも注意してください。

私の周りでも、結局契約社員として採用されてそのまま正社員にはなれずじまいという人もいましたし、そもそも派遣終了後に直接雇用して貰えなかったという人もいます。

紹介予定派遣として働ければそれだけで正社員なれるという確約されるものではありません。

とりあえず私は運が良かったです。もちろん派遣中は良い評価を貰えるように頑張りましたが。

紹介予定派遣を利用するなら事前にデメリットをチェック

今回紹介した方のように、紹介予定派遣を使うことによって正社員になれたという人は少なくありません。

ですから、一つの選択肢として利用を検討してみるのも良いでしょう。

ただもし利用するならデメリットには注意しなくてはなりません。

  • 紹介予定派遣自体の合格率は2~3割程度しかない
  • 派遣された人のうち直接雇用されるのは約半数
  • 直接雇用された人のうち正社員として採用されるのは約半数
  • 正社員であっても総合職とは限らない

こういった点も踏まえ、本当に紹介予定派遣が自分にとって価値があるかを考えた上でチャレンジするようにしましょう。

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