ホワイト企業に転職したいと思っていても、「ホワイト企業なんて少ないし転職での倍率も高いから、自分には無理だろう」と考えて諦めてしまっていませんか？
しかし、実際は転職市場にはホワイト企業の求人は豊富にあり、転職難易度もそこまで高くないのです。
そこで今回は、ホワイト企業に転職する為に転職活動で押さえておきたいポイントなどを紹介します。
その他にも、狙い目の企業なども紹介するので、転職活動の参考にしてみてください。
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ホワイト企業を自分一人で見極めるには限界がある
ホワイト企業の求人を一人で見極めるのは限界があります。
転職サイトには多くの求人が載っていますが、その中からホワイト企業を見抜くことは容易ではありません。
求職者の関心をひくために魅力的なワードを述べている求人もあり、入社したら実はブラック企業だったなんてことも多々あります。
そうした求人に引っかかり、時間をロスしない為にも、ポイントを押さえて動くことが効率が良い転職だといえるでしょう。
ホワイト企業の転職はやっぱり難しい？
ホワイト企業と聞くと、倍率が高く、そう簡単には入社できない印象があります。
しかし、実はそんなことはありません。
書類や面接の練習をしっかり行うことで、入社難易度を下げる事は可能です。
また、有名企業ではなくとも条件が良い「隠れ優良企業」を選択肢に入れる事で、選択肢が広がるでしょう。
他にも、転職エージェント経由でのみ紹介される非公開求人に応募することも、一つの手です。
非公開求人には一般には公開していない分、極秘プロジェクトに携われる求人や重要なポジションに関する求人が多くあり、給与や福利厚生の充実した職に出会う事ができるのです。
しっかりと対策をして穴場の企業を狙っていけば、ホワイト企業への入社も実現可能なので、安心して転職活動を進めてください。
ホワイト企業の基準は？
まずは、ホワイト企業、普通の企業、ブラック企業の大きな違いについて考えてみましょう。
三者の違いを一言で表せば、労働基準法を守っているかという点です。
労働基準法では、労働者の休日や労働時間、残業時間など様々なことが定められています。
しかし、それはあくまで最低限のことであり、労働基準法を守っているからといって働きやすい環境であるとは一概に言えません。
残業時間が少ない
残業時間の長さによって、その会社がホワイト企業なのかブラック企業なのかどうかが分かります。
では、どれくらいの残業時間だとホワイト企業と言えるのでしょうか。
- 月25時間；平均的な残業時間
- 月45時間：原則として労働基準法上の上限となる残業時間
- 月60時間：労働基準法上の1.25～1.50倍の残業時間
- 月80時間：2～6か月間にわたり継続すると過労死の危険性が高まる残業時間
- 月100時間：1か月間継続すると過労死の危険性が高い残業時間
月25時間程度であれば、平均的な残業時間なので問題なくホワイト企業と言えるでしょう。
しかし、残業が月60時間を超えてくるとブラック企業と考える事ができます。
月60時間以上の残業は労働基準法上の上限を超えていて、心身ともにかなり辛い状態に陥るでしょう。
繁忙期など残業時間には波があるかもしれません。
しかし、常に残業が月80時間を超える場合は完全にブラック企業なので、直ちに転職などを検討する必要があります。
年間休日が多い
1日の勤務時間を8時間とした場合、最低でも年間105日は労働者に対して休日を与える必要があります。
その為、年間休日を105日に設定している企業が多いですが、注意するべきポイントはこの日数は最低ラインです。
ホワイト企業の場合、当然法律は守りつつも社員にとって働きやすい環境にする為、＋αで様々な休暇や手当を与えます。
例えば、年間休日も105日だけではなく、祝日や連休も休みにして年間休日を120日以上としている。
残業代の割増賃金も法律では1.25倍としているところを1.3倍と設定しているなど、社員の働きやすさを考え会社自らの意思で条件等を決めています。
福利厚生の手厚さ
給与も勿論のことですが、働きやすさやワークライフバランスも重要なポイントです。
企業には従業員のみならず、その家族まで守る義務があるので、給与以外にも従業員に「働きやすさ」を提供する必要があるのです。
企業が用意している福利厚生には、健康保険、育休・産休の取りやすさ、住宅手当など様々な手当があります。
反対に、ブラック企業や経営難の企業はそうした人件費を真っ先に削る傾向がみえます。
したがって、福利厚生がしっかりしている企業は安定していて余裕がある企業と言えるでしょう。
このようにホワイト企業を探す際には、給与以外にも福利厚生欄のチェックが必須です。
住宅手当（家賃補助）
従業員の住居費を企業が補助してくれる制度です。
生活費のうち、家賃などの住宅費が毎月の大きな負担となっている人も多いかと思います。
その固定費を会社が何割か補助してくれる事で、家賃分を他の娯楽や自分のリフレッシュに使うことができます。
都内で一人暮らしをするとなると、場所によっては生活費を切り詰めないといけない場合もあるでしょう。
その為、福利厚生がある企業は、従業員の生活を第一に考えている企業と考える事ができます。
多いところでは6割も会社が負担してくれるところもあり、家計にとっても大変嬉しいサポートです。
育児支援
女性の社会進出が当たり前となった今、働きやすさのサポートを提供することも企業の責任になってきました。
育休は勿論、会社内に託児所を設けたりベビーシッター代の補助など、子供が居ても安心して働ける環境が揃っている会社だと、長く働くことができます。
また、会社によっては、認可保育園に入園できなかった際に、認可外保育園の費用の一部を会社が負担する制度も用意しています。
今の時代だからこそ、男女関係なく長く続けられる環境を整えている企業は、多様性の実現に貢献しようという姿勢が見受けられます。
研修・自己啓発
また、福利厚生のひとつとして、従業員のキャリアアップ支援を用意する企業もあります。
会社のメリットとしては、業務においての専門性を高めてもらい幅広い知識で更に活躍してもらうことで、会社・社員の双方が成長できるきっかけになります。
セミナー参加費や書籍購入費用の負担など、自己啓発にかかる費用を会社が負担することで、社員が自己啓発に取り組みやすくなります。
結果として、自己啓発や研修で得たスキルを発揮してもらうことで、業務の効率化にも繋がるwin-winな制度です。
シエスタ
シエスタとは、日照時間の長いスペインで生まれた習慣で、長いお昼休憩のことです。
こうした15-30分程度の昼寝、シエスタを福利厚生として導入している会社もあります。
上手な昼寝は疲れを回復させ、午後の仕事の効率をアップさせてくれる効果をもたらしてくれます。
頭を使い続けていると脳がオーバーヒートしてしまう為、一度休ませることでストレスが減り、リフレッシュした気持ちで仕事を再開することができます。
作業の効率化に加え、社員としても疲労を蓄積することを防ぐことができるので、健康的に働く事が可能になります。
コミュニケーション活性化制度
コミュニケーション活性化のために、会社内での飲み会やランチ代を会社側が負担してくれる制度です。
別部署の人との関わりを作り、普段業務で関りが少ない人とも繋がりをつくることを目的に行われています。
社内に知り合いが多いと、いざという時に助けてもらえるので、会社側でそうした機会を用意してくれる事は社員としてもメリットの大きい福利厚生と言えます。
健康維持促進手当
健康維持促進手当とは、企業が設定した健康についての条件を達成できた時に、会社から社員に支給する制度です。
社員の健康状態が悪いままでは、仕事のパフォーマンスにも悪影響が出てしまい、会社としても社員の体調は看過することができません。
禁煙を促したり、健康診断を積極的に受診させたり、社員の体調を気に掛ける事で社員にも長く勤めてもらうことができます。
平均勤続年数が長い
平均勤続年数が長いという事は、それだけ人が辞めずホワイトな環境だということです。
そうした会社は、極力リストラの選択肢を避け、従業員の生活を第一に考えています。
経営状況も良く将来性があり、従業員からも信頼されている会社といえるでしょう。
業界全体の離職率を調べて比較するのがおすすめ
ただ平均勤続年数だけを見るのではなく、その業界全体の離職率に注目しましょう。
例えば、新規雇用の多い業界では、入れ替えが激しいので平均勤続年数が短く見えるかもしれません。
その為、業界全体の離職率を必ずチェックするようにしましょう。
平均年収が年齢別の平均年収よりも高い
給与は、その会社がホワイト企業かどうかを表すひとつの指標です。
高給である代わりに激務といった企業もありますが、対価として高い年収を貰っていると考える事でメンタルも楽になります。
きちんと労働の対価を支払っているという点で、年収の高い企業は社員のことを考えたホワイト企業だといえるでしょう。
業界全体の平均年収とも比較すると良い
年収の上限は業界によって異なるので、業界平均年収と照らし合わせることも欠かせません。
また、現在の給与が良くても今後の伸びがどうなのか、他社と比較して自社の将来性についても考えてみましょう。
有給休暇取得率が高い
ホワイト企業かどうかを確認する為には、有給消化率の確認はマストです。
ブラック企業の場合、人手不足や人件費といった事を理由に中々有休を取らせてもらえない場合も多いです。
育児休業取得率が高い
現在は女性だけではなく、男性の育児休暇も注目されています。
厚生労働省「令和5年度男性の育児休業等取得率の公表状況調査」によると、従業員1,000人超企業のうち、男性育休等取得率は46.2％、男性の育休等平均取得日数は46.5日という結果になりました。
この日数を超えているかどうかが、一つの指標になるでしょう。
また、育児・介護休業法では「育児休業を取得しやすい職場の環境整備」を企業に義務づけています。
育休を終えても帰ってきやすい環境作りという事が求められているのです。
女性の比率が多く、役職者にも女性が含まれている
役職者は男性ばかりという、前時代的な考えを捨てている企業は風通しの良い社風と見ることが出来ます。
時代の風潮に合わせて柔軟に対応できる会社であり、将来性も見込めます。
男女の垣根を越えて意見を聞こうという姿勢があるので、意見も通りやすいホワイトな企業だと考えられます。
参入障壁の高いBtoB企業で利益が安定している
また、BtoBの方が業界の参入障壁が低く、競合他社が少ないため、利益が安定します。
経営基盤がしっかりしていると、会社の経営にも余裕が出てきます。
結果として、福利厚生や給与として社員に還元され、働きやすさに繋がります。
先にも述べましたが、福利厚生がしっかりしていると働きやすさに加え、給与換算した場合高所得とも捉えることもできます。
だからこそ、社員にリソースを割く余裕のある、安定した業界・企業で働くことが重要になってくるのです。
ホワイトな働き方ができる業界
続いては、ホワイトな働き方ができる業界を紹介します。
実際の業界の現状を知ることで、新たな発見があるかもしれません。
メーカー
ホワイトな働き方ができる業界1つ目はメーカー業界です。
自社製品を持っている会社は利益率が高くなる傾向があります。
特に食品業界などは景気に左右されないため、競合他社との対立もそうあいません。
社員があくせく働く必要がないのでライフワークバランスも取りやすいです。
また大企業だけではなく、地域に根付いたメーカーなどにも優良企業が隠れている事が多くあります。
自分の住んでいる地域に古くからあるメーカーを調べてみましょう。
インフラ業界
ホワイトな働き方ができる業界2つ目はインフラ業界です。
電力やガス・鉄道などのインフラ業界は、もともと国営だった企業が多く経営基盤が安定しているため、ハードな営業や過度な労働を強いられる状況が少ない傾向にあります。
また、ライフラインに欠かせないので、景気などの社会情勢に左右されにくく、リストラのリスクも低いです。
加えて、男性の育児休暇取得率も高い企業が多く、男女ともにプライベートと両立させやすい環境といえるでしょう。
IT業界
ホワイトな働き方ができる業界3つ目はIT業界です。
時代に合わせた柔軟な働き方を取り入れる企業が多く、パソコンを使って作業するため自由な働き方ができるのも特徴の一つです。
例えば、テレワークを導入している企業なら朝にゆとりがあり、やりたいことをしてから仕事に取り掛かることができます。
他にも、フレックスタイム制を導入している企業が多いので自分の時間に合わせて自由な働き方が可能です。
このように時間を上手に使えるので、時間を有効活用したい人にぴったりな業界です。
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大手・上場企業の方がホワイトな職場が多い？
中小企業と、大手・上場企業では、どちらの方がホワイトな職場が多いのでしょうか。
実際の例を参考にしながら、見ていきましょう。
大手企業と中小企業を比較すると大手の方が断然多い
一般的には、大手企業の方が待遇が良くホワイトな企業が多く存在します。
大企業となると経営基盤もしっかりしており、社員に割くリソースもその分手厚くなるからです。
ただし大手の求人倍率は高い
しかし、大手の求人倍率は高く、当然難易度も上がります。
では、どのようにアプローチしていけばいいのでしょうか。
以下の例を参考にしながら考えていきましょう
規模の大きい非上場企業なら上場企業並の環境もある
資金調達が間に合っている企業など、あえて非上場を選ぶ企業もあります。
上場企業じゃないとホワイト企業じゃない、というわけではないので注意が必要です。
また、上場企業でもブラックな会社はある事を念頭に置いて、企業研究を行っていきましょう。
上場企業のホワイトな職場例1
離職率が低く、従業員の定着率の高い職場はホワイトだと言えます。
そして、離職率が低いという事は、給与も良く環境も申し分ない事が伺えます。
体調不良でも休みやすい環境やライフワークバランスを尊重できる職場であると考えられます。
平均離職率は3年以内に2割と言われているので、このラインを守れているかどうかもチェックしましょう。
上場企業のホワイトな職場例2
また、上場企業は財務指標のように経営状況がオープンである事が特徴です。
現在は、スマホで企業名を検索するだけで、気軽に財務指標にアクセスすることが出来ます。
投資額やキャッシュフローを確認し、自分が入社したいと思う企業の業績予想をすることは、リスクヘッジにも繋がります。
何故その企業がホワイト企業と言われているのか、自分の目で企業の将来性を確認しましょう。
上場企業のホワイトな職場例3
ホワイト企業は給与以外にも、福利厚生がしっかりしている事も特徴です。
社員に長く働いてもらいたいと考えているので、居心地の良い働きやすい環境を整える事を重視しているのです。
通勤手当や家賃補助など、各種手当を手取りに換算した場合、給与が高く見積もることができる場合もあります。
福利厚生の手厚さの違いは、同じ給与でも全く待遇が異なるので、必ず確認しましょう。
非上場企業のホワイトな職場例1
非上場でも残業が少なく、有給取得率が高い企業はホワイト企業と考える事ができます。
労働基準法では1日8時間以内、もしくは1週間40時間以内の就業と定められており、これを厳守できているかもポイントです。
ブラック企業の場合、定時内に終えられなかった仕事は持ち帰りになったり、ノルマがあるなど業務時間外も辛い環境で働くことになるでしょう。
非上場企業の場合、四季報を確認する事や財務指標を確認することは難しいです。
だからこそ、自分で情報収集して、自分の身を守ることが大切になってきます。
非上場企業のホワイトな職場例2
非上場でも成長環境が整っている企業はホワイト企業と考える事ができます。
ホワイト企業は社員の今後やスキルアップを重要視しているので、社員ひとり一人にコストをかける事を惜しみません。
その為、手厚い研修や社外での経験など、成長を促す環境を揃えているのです。
社員にお金をかける事を損失と捉えるのではなく、将来への投資と捉える事もホワイト企業の特徴です。
自分が手を挙げれば何でも挑戦できるなど、人によれば非上場の方が自分を高められる環境が揃っているかもしれません。
非上場企業のホワイトな職場例3
上場企業と同じく、離職率が低いかどうかはマストで確認しましょう。
「離職率が低い＝社員を大切にしている企業」と捉える事が出来るからです。
人を大事にするからこそ社員離れも少なく、常に働きやすい環境で仕事が出来る職場だと見受けられます。
その分、中々求人が出ないので、離職率が低い企業が求人を出していたらチャンスだと思いましょう。
勿論、離職率以外にも、福利厚生や口コミなどをチェックしてその理由を自分で確かめる事も重要です。
ホワイト企業に転職したいならこれをチェック
ホワイト企業で働くことを実現する上で最も難しいのが、会社選びです。
大企業であれば簡単にその企業の評判を知ることができる為、ブラック企業なのかホワイト企業なのかをおおよそ把握することはできます。
しかし、企業規模が小さくなればなるほど情報が少ない分、その判断は難しくなります。
そこで、ホワイト企業かどうかを見極める際に注意しておきたいことを紹介します。
優先順位を決めておく
単にホワイト企業といっても、どういった点で労働者の働きやすさを向上させているかは会社によって異なります。
給料、労働時間、休日など、働きやすさに関わることは様々です。
自分はどういった点を重視するのかをよく考え、それにあった会社を選ばないとホワイト企業でも自分には合わないなんてことになりかねません。
例えば、自分は給与が低くてもライフワークバランスを取りやすい企業に勤めたいのであれば、そこを重視した企業を探すべきでしょう。
人それぞれのホワイト企業の基準がある為、自分の中の優先順位を決める事が必要なのです。
また、優先順位を決めておくことでマッチ度も上がり、後悔のない転職をすることができます。
会社選びの際はできるだけ視野を広げる
転職活動ではできるだけ視野を広げるようにしましょう。
ある意味、こだわりを持ちすぎない事も大切になってきます。
ネームバリューや企業規模で選ばない
ついやってしまうのがネームバリュー、企業規模で選んでしまうという点。
確かに大企業のほうが好条件であることは多いですが、全ての企業がそういうわけではなく、大企業であってもブラックな会社は多く存在します。
大企業で悪条件の会社と、中小企業で好条件の会社であれば絶対に後者のほうが良いはずです。
ただ、多くの人は会社を選ぶ際にネームバリューや企業規模を気にして、中小企業だとそもそも条件すら確認しないという場合が多々あります。
しかし、それでは選択肢を狭めることになるだけです。
業界の垣根を超える
経験のある同じ業界の中で転職しようと考える人も多いでしょう。
もちろんその業界内でする仕事にこだわりを持っているならいいのですが、そうでなければ業界を変えることも考えてみてください。
同職種であれば他業界であっても転職することは難しくありませんし、業界を絞らないことで選択肢がかなり増えます。
とにかく多くの求人を調べる
後は、とにかく沢山の求人を探して調べることが大切です。
求人探しは正直言って面倒くさく、時間の掛かるものです。
求人票を見るだけではわからないこともある為、企業のHPを見てみたり、評判を見てみたりする必要があります。
それが面倒で、調べもせずに名前だけで決めてしまい、後悔している人が非常に沢山います。
条件面は徹底的に確認する
条件面は、とにかく徹底的に確認しなくてはなりません。
給料、休日数などは当然のこと、福利厚生面も特に注目すべき点です。
福利厚生は、社会保険料の半額負担など法的に義務付けられているもの以外は企業が独自に決めるものです。
わざわざ充実させる必要はありませんが、社員の働き方を良くする為に色々と行っている会社もたくさんあります。
福利厚生は住宅手当など給料に直接反映されるものもありますし、会社の考え方が色濃くでる部分である為、徹底的に調べる必要があります。
逆に、実際の条件が伴っていない誇張した求人広告には注意が必要です。
休日は120日以上が目安
休日数はできることなら120日以上を目安としてください。
土日祝と年末年始が休みの場合は年間休日が120日を超えます。
一方で、120日未満の会社は祝日が休みでなかったり、休みだったとしても土日出勤がある可能性が高いです。
ホワイト企業の認定マークを政府から取得している
ホワイト企業認定というのは、政府からのお墨付きがある企業ということです。
認定には労働法を遵守しているかなど、いくつかの項目が設けられています。
企業も自社の魅力をアピール出来て、求職者も環境が整った会社に入社できるwin-winな制度です。
ホワイト企業に入社すれば福利厚生が手厚く生活も充実するので、このような認定を受けた会社への入社を目指すのも一つの手段です。
ホワイト企業に明確な定義はない
こうだからホワイト企業、という定義は存在しません。
人それぞれ心地よい環境は異なり、何にストレスを感じるかも一概には言えないのです。
だからこそ、自分にとっての働きやすさを追求する必要があります。
自分にとってのストレスを理解する
ストレスは人によりけりです。
接客など対人コミュニケーションにハードルを感じる人もいれば、事務作業にストレスを感じる人もいます。
給与が高ければ長時間勤務も苦ではない人もいるでしょう。
自分が何を得意として、何にストレスを感じるのか、しっかりと自己分析することが大事です。
大手口コミサイトをチェックする
経験者の声を聴くことも重要です。
大手口コミサイトでは、様々な人の体験談を見る事ができます。
そこでは、給与、待遇、社内の人間関係など、関係者だからこそ知りうる内情を見ることが出来ます。
実際に働いたことのある人の声を参考にすることで、自分のライフスタイルと照らし合わせてみることができます。
売上や利益など業績が伸びている企業かどうか
売り上げや利益のような、会社の将来性を鑑みる事も重要です。
売り上げが安定している企業は、社員に割くリソースもその分、分厚くなります。
福利厚生や各種手当のような形で自分に返ってくるのです。
業界でも伸びしろがあるかどうか、という点で企業を見ることで、自分の身を守ることにも繋がるのです。
財務指標に問題がないか
勿論、企業の経営状況のチェックも欠かせません。
財務指標に問題がないかチェックすることで、現在そして将来の会社の状況を確認することができます。
自分の目で確認をして、企業の将来性や価値観をチェックしましょう。
入社後の研修制度が整っている。また社員の勉強を後押しする制度がある
福利厚生の部分でも紹介しましたが、社員の教育にも力を入れている会社は社員の事を第一に考えています。
研修制度などで自分のポテンシャルを高めてくれる企業で働くことは、かけがえのない財産になるでしょう。
自分の成長にも繋がり、市場価値を高める事にも繋がります。
可能であれば先輩社員から社内の話を聞いておく
実際に働いている社員からお話を聞くことも大事です。
採用サイトでは知ることができない内情を知ることが出来ます。
実際に話を聞くことで、自分の疑問や違和感を解消することができる貴重な機会です。
もし、違和感を感じたとしてもその違和感は大切にして、何が自分の価値観と不一致だったのか振り返る機会にしましょう。
企業によってはOB訪問を公式に奨励しているところもあるので、積極的に活用していきましょう。
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ホワイト企業へ転職する確率を上げるには
次に、ホワイト企業への転職を成功させる確率を上げるコツを紹介します。
闇雲に進めるのではなく、コツを押さえた就職活動が成功に繋がる鍵です。
グローバルニッチトップ企業に狙いを定める
グローバルニッチトップ企業とは、「規模が比較的小さい専門的市場において、グローバルなサプライチェーン上で重要な役割を持っている企業の事」です。
経済産業省では、グローバルニッチトップ企業の事を、以下のように定めています。
大企業：特定の商品・サービスの世界市場の規模が100～1,000億円程度であって、過去３年以内において１年でも、概ね20%以上の世界シェアを確保したことがあるもの
中堅企業・中小企業：特定の商品・サービスについて、過去３年以内において１年でも、概ね10%以上の世界シェアを確保したことがあるもの
グローバルニッチトップ企業は需要が高く、競合が少ない事から、市場としても安定しているのです。
また、経済産業省としても、対象企業の知名度向上や海外展開を支援していく事を掲げています。
将来性も見込め、今後の成長も見込めるグローバルニッチトップ企業は、まさに狙い目と言えるでしょう。
引用元：経済産業省「2020年版グローバルニッチトップ企業100選」
https://www.meti.go.jp/policy/mono_info_service/mono/gnt100/index.html
転職エージェントに登録をして非公開求人中心で応募
一人での転職は中々難しく、ホワイト企業を探すコツも掴めず上手くいかないと思ってしまっている方もいるかもしれません。
ですが転職エージェントを使用すれば、面談を通して希望に沿ったホワイト企業を簡単に探すことが出来ます 。
公開求人は誰でも閲覧できる上、こうしたブラック求人が隠れているので注意が必要です。
その一方、リクルートエージェントなどの転職エージェント経由で紹介してもらえる非公開求人には、ホワイト企業が多い傾向があります。
理由としては、エージェントに登録した人だけが紹介される求人なので、大手企業や条件の良い優良企業が多く含まれているからです。
また、企業側は転職エージェントに高い採用報酬を支払う必要があるので、転職エージェントを利用している企業はそれだけ余裕がある企業と言えるでしょう。
採用活動には時間もコストもかかるので、そもそも人材不足のブラック企業や余裕のない企業は登録していません。
転職エージェントは登録も利用も無料なので、ホワイト企業を狙うのであれば転職エージェント経由で非公開求人を狙いましょう。
ブラック企業はどんな特徴がある？
一方でブラック企業とはどういった企業なのでしょうか。
特徴を確認すると共に、留意事項をチェックしていきましょう。
ブラック企業の特徴について
ブラック企業は、労働者を劣悪な環境のもとで働かせるコンプライアンス意識の低い企業のことをいいます。
厚生労働省では、ブラック企業について、以下のように定義しています。
- 労働者に対し極端な長時間労働やノルマを課す
- 賃金不払残業やパワーハラスメントが横行するなど企業全体のコンプライアンス意識が低い
- このような状況下で労働者に対し過度の選別を行う
企業を探す際は、まずは上記に該当していないかどうか確認しましょう。
ホワイト企業とブラック企業で決定的に違うこと
ホワイト企業の場合、従業員への待遇が良く、ライフワークバランスの取りやすく、福利厚生が充実しています。
また、ホワイト企業は一般的な会社に比べ有給休暇が取得しやすいなどの特徴もあります。
ではブラック企業の場合、どういった部分が異なるのか、確認していきましょう。
コンプライアンスへの意識
ホワイト企業はコンプライアンスがしっかりと守られています。
パワハラやセクハラといったハラスメントを許さないという雰囲気が徹底しています。
ホワイト企業は、時代の変化に伴った誰でも働きやすい環境が整っています。
その一方でブラック企業の場合、コンプライアンスを軽視する風潮があり、居心地の良い環境とは言えないでしょう。
そういった違和感に対して、反対意見を述べる事も出来ない事もブラック企業の特徴です。
就業規則に自由にアクセス(確認)できる環境
就業規則がオープンで、いつでも確認できる事は社員の精神的な自由にも繋がります。
守らなければならない事、自分が守られている事項についていつでも確認できるからです。
こうした風通しの良い社風はホワイト企業ならではの特徴です。
一方で、ブラック企業の場合、就業規則があやふやで気軽にアクセスできないなんてこともあります。
パワハラやセクハラの事例
ホワイトだからそうした事例が無いというわけではありませんが、その対応に差があります。
ホワイト企業の場合、相談窓口が用意されているなど、その後の従業員のケアに力を注いでいる印象を受けます。
従業員を大切にしているからこその発想だと考える事ができますね。
他方、ブラック企業は、告発したところで有耶無耶にされてしまったりと、適切な対応を取ってもらえない事が多くあります。
企業としても余裕がなく、余力を回せないのです。
そうした場に自分を長く置くことは、いざという時に自分を守ってくれない環境であり、早く離れるべきでしょう。
常に人材不足に陥っている
ブラック企業は、その待遇の悪さから人の入れ替えが激しい事が一番の特徴です。
その為、常に求人を出していて、人材不足に陥っているのです。
結果としてスキルも定着せず、社員を使い捨てにしている体制が負のサイクルを作っていると言えます。
常に求人を出している企業を受ける際は、その理由や実情を詳しくチェックすることが必要です。
ブラック企業が多くなりがちな業界について
次に、ブラック企業が多くなりがちな業界について紹介します。
コンサル業界
高収入で人気のコンサルですが、その分休みが無かったりと働きやすい環境とは言えません。
あまりの過労で倒れてしまう人も多い業界です。
また、能力で評価されることが多い業界なので、パワハラにも繋がりやすい環境です。
常に挑戦し続けたい上昇志向のある人には向いている業界ですが、働きやすいと言われればそうではありません。
業界全体としてコンプライアンスが軽視されやすい業界ですが、若くても活躍できる業界です。
マスコミ業界
働き方改革があり、リモートワークが導入されたりと以前よりは働きやすくなりました。
しかし、それでもなお未だに日付が変わってもオフィスに居る事が常であったりと、業界全体がブラック思考です。
それでもなお「好きだから」という理由で続ける人が多く、作品愛や業界愛が無い人には厳しい業界でしょう。
やりがいに溢れている業界と言えますが、休日出勤はザラにあり、心身の体調を崩す人も多いです。
不動産業界
数字が全てで可視化されることで、モチベーションになる一方、ストレスを抱えやすい業界です。
売り上げが作れないと上司から叱責があったり、常にプレッシャーを感じる事も多いでしょう。
体育会系の人には向いていますが、プレッシャーを心地よいと思えない人にはおすすめできません。
ただ、インセンティブの多い業界でもあるので、売り上げを残せる人にはぴったりな業界です。
ホワイト企業を探す時に注意すべきこと
次に、ホワイト企業を探すときに注意すべきことを紹介します。
大切な時間をロスしない為にも、何が必要なのか留意点を押さえておきましょう。
転職サイトを使ってホワイト企業を一人で探すのは大変
数多くある企業の中から、一人でホワイト企業を探すのは大変です。
すぐに人手を集める為に、実際の求人内容とかけ離れている魅力的な業務内容が掲載されている場合もあります。
中にはこうした実態が求人内容と乖離した虚偽求人もあるので、そうした求人を避けるスキルも必要になってきます。
こうした求人に引っかからない為には、しっかりとした下調べが重要です。
必要であれば転職エージェントの手助けを得るなど、頼れるものはしっかり頼っていきましょう。
給料が高くても固定残業代が多く含まれていたら危険かも
給与が高く一見ホワイト企業に見えても、固定残業代が多く含まれていないかチェックしましょう。
企業からすれば、そうした契約は、固定の給与で社員を働かせ放題という事になります。
また、給与が高い企業は離職率が高い可能性があり、常に人手不足でブラックな仕事環境かもしれません。
給与だけではなく、その内訳や理由も必ず確認しましょう。
福利厚生はあるけど利用条件が厳しくないか
虚偽求人と同じですが、見かけの内容ではなくOB訪問をするなど、その実態を必ず確認しましょう。
利用条件が厳しく、使えないも同然な福利厚生は求職者を集める為のものでしかありません。
面接や実際に働いている方との面談などの機会があれば、その利用条件を聞くことを忘れないようにしましょう。
土日祝日に出勤をすることが慢性的に発生していないか
土日祝の出勤が当たり前になっていないか、という点もチェックポイントです。
そして、万が一、土日祝の出勤があった場合、その分の振り替え休日をとれるかどうかも確認しましょう。
もし振替休日も無く、土日祝に出勤することが慢性的になっている場合、その企業は避けた方がベターです。
そうした企業では、支払うべき対価が貰えなかったり、社員を使い捨てのように扱う事が普通になっている事が多いからです。
転勤不可なのに面接で全国転勤が可能か聞いてこないか
また、最初の契約と異なる条件を押し付けてくる企業にも注意が必要です。
転勤はしない、という条件で面接を受けたはずなのに、そうした異なる条件を聞いてくるという事は、ゆくゆくそのポジションに行かせたいという思惑がある可能性が高いです。
社内の雰囲気に自分が合うかは妥協せずに判断
面接などで社員や社内の雰囲気に違和感を感じる事があれば、その違和感は無視しないようにしましょう。
最初に感じた違和感や直感は、後々重大な事で当たる事も多くあります。
また、長く働くのであれば、自分とは合わない雰囲気の中で仕事をするのは精神的にも大きな負荷になるでしょう。
働く環境というのは、想像以上にメンタルやパフォーマンスに直結します。
就職活動が長引くと、早く決めなければと安易な判断に逃げがちですが、要注意です。
雰囲気や社内の人にどのようなタイプの人が多いのか、そうした環境面は妥協せずに判断しましょう。
メールなどのレスポンスが早いか
メールなどのレスポンスの速さも企業を探す際のチェックポイントです。
社内で社会人としてのマナーを徹底させているかどうか、その企業の体制が見えるからです。
また、メールが土日の夜などに返ってくることが多い場合、その企業は土日出勤が慢性的に起こっている可能性も高いです。
社員のレスポンスの速さや礼儀作法がなっているかどうか、自分が入社してその人達と仕事がしたいかどうか、しっかりと考えましょう。
条件を絞りすぎて転職活動をあまり長引かせない
そして、条件を絞りすぎない事も重要です。
あれもこれも叶えたいとハードルを高く見積もると、中々転職先が見つからず、返って妥協して判断してしまう事にも繋がります。
満足する転職をしたいのであれば、条件に優先順位を付けて、自分の中で妥協できるポイントを探していきましょう。
焦らず、精神的に余裕のある転職活動をしたいのであれば、自分にとって何が大切なのか、しっかりと見定める事が重要です。
いまの職場がブラックだと感じたら無理する前に行動
転職活動に踏み出すには勇気がいることです。
万が一、状況が悪化するくらいなら、今の会社で働き続けたほうがいいと思っている人も多いでしょう。
ただ、実際に転職した人にアンケートをしてみると、転職して良かったと感じている人はなんと8割もいるのです。
ですから、勇気をだして転職すればホワイト企業に入社し充実した会社生活を送ることができるはずです。
転職活動では、今まで述べた留意点を押さえながら、自分にとって最適な企業を探すようにしましょう。
今の状況が苦しいと感じているのであれば、職場を変えるという選択肢を取ることもあなたの為になります。
決して無理せず、頼れるツールを活用しながら、より良い環境を目指していきましょう。
転職エージェントを活用してホワイト企業を狙おう
一人での転職は中々難しく、ホワイト企業を探すコツも掴めず上手くいかないと思ってしまっている方もいるかもしれません。
ですが転職エージェントを使用すれば、面談を通して希望に沿ったホワイト企業を簡単に探すことが出来ます 。
具体的なサポートは多岐に渡る
転職エージェントは転職活動全般のサポートも行ってくれるので、失敗を防げて効率の良い転職ができるといえるでしょう。
転職エージェントとの面談は土日でも可能である為、働きながら転職活動を進める場合であっても柔軟に対応してくれます。
利用料は一切かからないので、まずは試しに相談だけでもしてみることをおすすめします。
