派遣社員から正社員に転職した感想。満足した人もいれば不満がある人もいる

派遣社員から正社員へ転職したいと考えている人も多いのではないでしょうか。

現在の売り手市場の環境下であれば、以前ほど正社員になることも難しくはなく、20代の人ならもちろん、30代の人にもかなりチャンスがあります。

ただ、正社員になれれば幸せかというと、そういうわけでもないようです。

その立場に立って初めて気づく苦悩もあるのかもしれません。

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派遣社員から正社員に転職することは正解か

派遣社員として働く場合、いつ契約を打ち切られるかわからない将来的な不安とともに、昇給やボーナスがあることは滅多に無いというデメリットがあります。

ですから、短期間で働きたい事情がある時以外は、条件面、将来面で優れている可能性が高い正社員として働くことのほうが、やはりメリットはあるでしょう。

ただ、必ずしも正社員として働くことが正解ではないという場合もあります。

正社員に転職することが正解かそうではないかは、転職先や個人の考え方による部分が大きいです。

今回は、実際に派遣社員から正社員に転職して満足した人、逆に不満を感じている人の体験談を紹介していきます。

派遣社員から正社員に転職して満足した人

派遣社員から正社員に転職することができた人のうち、その転職に満足しているという人は不満を感じている人に比べて圧倒的に多いです。

満足した理由としては以下のことを挙げています。

Aさんの場合：将来への不安が軽減

私が派遣社員から正社員に転職したのは31歳。

20代の頃は、とりあえず生活するには困らないし仕事も割と楽だからという理由で派遣社員として働くことを選んでいました。

しかし、30歳になると突然将来への不安を強く感じるようになってしまったのです。

このまま年齢が高くなっても仕事をもらい続けることができるのだろうか、不景気になって派遣の仕事が少なくなったらどうするのか、退職金もないしろくに貯金もできない中で老後を迎えたらどうなるのだろうか。

20代の頃に考えてもいなかったことに対して、大きな不安を感じるようになってしまったのです。これが私が正社員に転職をした理由です。

実際、正社員に転職するとその不安は軽減されました。

退職金制度もあったし、現時点では派遣の頃に比べて給料はあまり増えてはいませんが将来的な昇給は見込めるし、何より会社に何かない限りは働く環境があるということが大きかったです。

もちろん正社員だって倒産やリストラもあり得ますが、派遣社員として働いているよりはリスクが低いと思っています。

Bさんの場合：年収が100万円以上アップ

28歳で正社員に転職した私は、派遣社員として働いていた頃に比べて年収が100万円以上もアップすることができました。

派遣社員の頃は時給1400円。その頃は残業代を入れても年収は300万円も無かったですが、正社員になることで年収400万円以上になったのです。

転職3年目で昇格し年収大幅アップにつながりました。

年収400万円を派遣で達成しようと思うと時給1900円以上はないと厳しく、時給がそんなに高い仕事はなかなかありません。

正社員だからこそのメリットだと思います。さらに今後の昇給も見込める会社を選んだので、正社員になって本当に良かったと思っています。

Cさんの場合：世間体が良くなった

男性が派遣社員として働いていると、やはり世間体は悪いです。

両親からは早く正社員になれと言われるし、友人からも正社員にならないのとしばしば聞かれていました。

いつしか自分の職業を堂々と言えなくなり、友人とも疎遠になっていきました。

そんな私が正社員に転職して良かったと思うのは、周囲に仕事の話ができるようになったことです。

人の目を気にしすぎるのはよくないのですが正社員として働きはじめたことで、今まであった後ろめたさのようなものは無くなりました。

Dさんの場合：職場を転々としなくていい

派遣で働いていると、一つの職場に入れる期間は限られているので、職場を転々とすることになります。

その度に新しい人と人間関係を築き、その会社特有のシステムやルールを覚えなくてなりません。

派遣社員の頃はそれがしんどくて、勤務先が変わるたびに憂鬱な気持ちになっていました。

正社員になれば一つの会社で働くことになるので、その点は非常に良いかなと思います。

もちろん正社員であっても仕事は覚えてなくてはいけないし、異動があれば新たな人間関係を築く必要もあるでしょう。

ただ私の場合はですが、異動の頻度は低いし、異動したって同じ会社の人だと思えてあまり気にならなくなりました。

派遣社員から正社員に転職して不満を感じている人

さまざまな理由で、正社員になって良かった！と感じる方がいるようです。

一方、ここからは正社員に転職して不満を感じた人の話です。

Eさんの場合：働き方は派遣社員の方があっている

派遣社員から一度正社員に転職して、その後再度派遣社員に戻りました。

最初は正社員のほうが給料がいいし、色々と恵まれているかなと思って頑張って転職したんですが、私自身は正直正社員としてばりばり働きたくは無かったんです。

仕事の責任が重かったり、昇格する為にプレゼンが必要だったり。

自分が甘いというのは重々承知なんですが、やっぱり派遣として働いていた時のほうが生活は充実していたので、結局戻ってしまいました。

Fさんの場合：派遣社員のほうが恵まれている

私は、派遣社員として働いている時に運よく正社員への直接雇用の話をいただき正社員になることができました。

いつかは正社員として働きたいと思っていた私にとって、その話は願ってもいないチャンスだったのでありがたくお受けしました。

ただ、実際になってみると正社員は決して良いものではありませんでした。

まず年収が下がり、昇格なんて話は5年働いた今でもほとんどなく、今後も良い未来はあまり期待できません。

また仕事に関してもきついことが多く、何よりサービス残業をしなくてはいけなくなっています。

派遣社員の時はあまり気にしていなかったのですが、社員の皆さんはサービス残業で仕事をこなしていたようです。

未だにその仕事を続けてはいますが、転職も考えています。

正社員に転職するなら仕事選びは慎重に

一言で正社員といっても、会社や働き方は多種多様です。

正社員＝仕事がきついというイメージを持っている人もいるかもしれませんが、決してそういうわけではありません。どこで働くかによって異なります。

相当まれなことですが週3休みの会社、転勤等がない限定正社員という働き方、会社によって昇給額も大きく違います。

安定性や将来の給与面から見ればやはり正社員に優位性がありますから、仕事選びを慎重に行えば、きっと満足できる転職ができると思います。

今は売り手市場、以前に比べると転職によって条件アップできる可能性はさらに高くなっています。

ぜひこのタイミングで転職活動を始めてみて下さい。

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