派遣社員はボーナスないのが当たり前?あるのはどんな場合?

夏、冬のボーナス時期。正社員にとっては嬉しい時期かもしれませんが、派遣社員として働いている人にとっては辛い時期かもしれません。

ニュースでボーナスの平均が○○万円だったと流れてきたり、同僚がボーナスをいくら貰ったとか騒いでいる一方で、自分は1円も貰えないわけですからね。

本記事では「派遣社員のボーナス」に注目し、ボーナスがない理由や派遣社員でもボーナスがあるケース、さらに2020年4月から施行される同一労働同一賃金の派遣社員への影響などを紹介します。

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派遣社員には基本的にボーナスがない

時給制で働く派遣社員の場合、基本的にボーナスは一切ありません。

派遣会社は派遣先の会社から、1時間いくらという契約で派遣料金を受け取っています。

そして派遣会社は受け取った料金を、派遣社員の給料や社会保険料、諸経費などにあてます。

以下は派遣料金の内訳です(引用:一般社団法人 日本人材派遣協会)。

派遣料金の内訳当然ですが、ボーナス時期だからと言って派遣先から貰う料金を一定時期のみ上げるなんてことはできません。

となると、もし派遣社員にもボーナスを支給しようと思ったら、上記の「派遣社員賃金」の一部をボーナス支給分として積み立てておく必要があります。

ただ派遣社員というのはあくまで有期雇用。契約期間が3ヶ月なとど短く、長期前提であっても更新があるかは不明である以上、中々積み立てておくというのはできません。

また積み立てすることで時給を少なくしてしまうよりも、積み立てなんかせずに時給を上げた方が、人は集まりやすくなります。

ですので、派遣社員にボーナスがないというのは当たり前のことなのです。

ちなみに正社員のボーナス支給割合ってどれくらい?

ボーナスの支給は法律によって義務付けられているものではない為、正社員として働いている場合でもボーナスを貰えない人は少なくありません。

厚生労働省の「毎月勤労統計調査」によると、事業規模(従業員数)別に見た2018年冬ボーナスの支給割合は以下の通りです。

  • 500人以上・・・98.30%
  • 100~499人・・・95.50%
  • 30~99人・・・91.80%
  • 5~29人・・・68.50%

従業員数が30人を超える企業であれば9割以上の会社でボーナスを支給していますが、30人未満の会社だと支給割合は一気に減って7割を切っています。

ボーナスがないことが、年収にどれだけ影響している?やっぱり損している?

派遣社員にボーナスがないのは、言い換えてしまえばボーナス分が毎月の給料に振り分けられているということに過ぎません。

ですので、ボーナスがないからと言って必ずしも損しているというわけではありません。

事実、派遣社員の時給は未経験で入社した正社員よりも高いケースが多いです。

たとえば派遣社員であれば未経験であっても時給1,400円程度の仕事につくことができます。

フルタイムで考えた場合、月収は24万円以上になります(1日8時間、月22日勤務の場合)。年収は単純に計算すると約300万円です。

これは正社員として月収20万円、ボーナス3ヶ月分で働く場合とほぼ同じですから、決して劣っているというわけではないのです。

むしろ正社員よりも派遣で働いた方が年収は高くなるなんてこともよくあることです。

ただ、だからと言って派遣の方が良いということではありません。

派遣社員として働く上で問題なのは、正社員に比べて昇給がかなり少ないということ。何年働いても時給はわずかしかあがらないなんてことは普通です。

以下は厚生労働省の賃金構造基本統計調査による、正社員の年齢別平均年収です。

年齢平均月収平均賞与平均年収
20~24歳23万9,200円43万2,100円330万2,500円
25~29歳28万1,200円74万8,600円412万3,000円
30~34歳32万1,400円91万6,300円477万3,100円
35~39歳35万2,400円103万9,000円526万7,800円
40~44歳37万8,300円117万500円571万100円
45~49歳40万6,500円133万7,700円621万5,700円
50~54歳43万600円146万400円662万7,600円
55~59歳42万7,100円140万9,300円653万4,500円

正社員は年齢が上がるにつれて昇給し、年収が上がっていくのがわかります。

もしも派遣社員としてボーナスなし、時給制で年収500万円を得ようとすると、時給は2,400円程度必要になりますが、相当高いスキルがない限りは不可能な金額。

その為、年齢が低い時は正社員と年収に差がなくても年齢が上がるにつれて差がどんどん増えていってしまうのです。

派遣社員でもボーナスがある場合は?

基本的にボーナスがない派遣社員ですが、一部の派遣社員にはボーナスがあります。

その例について紹介していきましょう。

常用型派遣として雇用されている場合

一般的な派遣社員というと、派遣会社に登録し、仕事に就いている期間のみ雇用契約を結ぶ「登録型派遣」ですが、それとは別に派遣会社に正社員や契約社員として採用される「常用型派遣」というものもあります。

常用型派遣では、派遣先での仕事がなくなり次の派遣先での仕事までに間があったとしても、雇用契約は続くことになります。

そしてこの常用型派遣の場合は、ボーナスが貰えない登録型派遣と違い、年二回のボーナスを支給してもらえるケースが多いです。

転職サイト等で常用型派遣の求人票を見ても「賞与あり」「賞与年2回」などと書かれています。

また毎月の給料に関しても、時給制ではなく月給制です。

知人は新卒で常用型派遣として働いていた時に2年目の夏で30万円ほどのボーナスを貰っていました。

働き方としては、雇用されている会社ではなく違う会社に派遣されるという派遣社員の特徴を持っているものの、待遇面では正社員の特徴を持った働き方となります。

参考:常用型派遣のメリット、デメリット。

登録型派遣でもボーナス制度がある仕事で働いている場合

登録型派遣であっても、一部ボーナスが貰えるケースがあります。

たとえば、派遣会社として派遣社員に対してもボーナス制度の支給をしているケース。

テンプスタッフ、スタッフサービスなど大手派遣会社ではボーナス制度がありませんが、中小の派遣会社だとボーナス制度を設けている場合があります。

またごくまれですが派遣会社自体にボーナス制度がなくても、派遣先が特別に派遣社員に対してボーナスを支給しているというケースもあります。

ただボーナス制度があったとしても、それは単に時給を下げられているだけのケースもあるので注意が必要です。

いくらボーナスがあってもその分時給が低くなっていて年収が変わらないのであれば、毎月確実に貰える時給が高い仕事の方が安心です。

法律改正、同一労働同一賃金で派遣社員のボーナスはどう変わる?

正社員と非正規社員の不合理な格差を解消する為に導入される「同一労働同一賃金」。

2020年4月1日(中小企業は2021年4月1日)から施行されます。

そしてこの法改正での賞与に関して、厚生労働省のガイドラインに以下の通りに記されています。

ボーナス(賞与)であって、会社の業績等への労働者の貢献に応じて支給するものについては、同一の貢献には同一の、違いがあれば違いに応じた支給を行わなければならない

これを見ると、派遣でも賞与が貰えるようになるのではないかと期待してしまいます。

ただ正社員と派遣社員とでは働き方、仕事内容、責任等が異なるケースが多い為、必ず支給されるようになるというわけではありません。

また不合理な格差は賞与のみならず、時給なども合わせた上で考慮される点や、派遣先の労働者に合わせるのではなく派遣会社の労使協定に基づいて待遇を決定することも可能である為、どこまで待遇が改善されるかは実際にその時になってこないと見えてきません。

参考:厚生労働省「同一労働同一賃金ガイドライン

参考:テンプスタッフ「同一労働同一賃金

まとめ

派遣社員は基本的にボーナスの支給はありませんが、その分時給が高めに設定されています。

また派遣には、残業なしなど希望に合った仕事を選びやすいなどのメリットもあります。

しかし昇給がほとんどなく、長期的に見た時に給与面では正社員に劣るというデメリットがあるというのも事実としてあり、もし給料が少ない、ボーナスが貰えなくて年収が少ないといった不満を抱えているならば、正社員など長期的に見て給料が上がっていってくれる期待のもてる仕事への転職を検討してみなければなりません。