契約社員のような非正規社員は正社員のようにボーナスは貰えないというのは間違いで、支給してくれる会社も少なくはありません。
ただ支給してくれる場合であっても、その金額は正社員に比べてかなり低い場合が多いです。
契約社員でもボーナスがある会社も少なくはない
正社員にはボーナスを支給しているが、契約社員にはボーナスがないという会社は確かに多いのですが、全ての会社がそういうわけではありません。
たとえば転職サイトdodaで契約社員の求人を見てみても、賞与ありとしている会社は思いの他多いです。
ボーナスがあるかどうかは契約次第
契約社員に対してボーナスがあるかないかは、最初の契約や就業規則によって変わります。
最初の契約時点で「賞与あり」となっていたり、就業規則で契約社員に対するボーナス支給が決められているならボーナスは貰える可能性が高いです。
ただし〇ヶ月分等金額が明確に定まっておらず、業績に連動してボーナスの金額が決定される場合だと業績悪化を理由に「賞与あり」となっていても貰えない場合があります。
金額はまちまち、賞与ありでも数万円だけという場合も。
賞与ありと言っても、企業によってどの程度貰えるかは大きく違います。
大手だと契約社員に対しても夏と冬2ヶ月ずつ、年間で4ヶ月分ものボーナスを支給してくれる会社もあります。
しかしその一方で、支給は年1回のみで、かつ1ヶ月にも満たない(数万円だけ)という会社もあります。
一言「賞与あり」と書かれていても、その差は会社によってかなり多い点には注意しなくてはなりません。
たとえば月給20万円で賞与ありの会社と、月給22万円で賞与なしの会社があったとします。
もし前者で賞与が年間30万円でたら年収としたら年収は270万円。後者の年収は264万円なので上回ります。
しかし年間10万円しかでないと年収は250万円になり、後者の年収を下回ってしまいます。
確かにボーナスは出た方が良く、「賞与あり」の会社の方が良いのですが、その金額まで含めて考えなければ後悔することになりかねません。
契約社員の場合のボーナス支給タイミング
契約社員のボーナスの形、そしてタイミングは主に2通りあります。
正社員と同様に賞与を支給
一般的なのは、その会社で正社員として働いている人と同じタイミングで、同じようにボーナスとして支給されるというパターンです。
正社員同様、賞与として給料とは別に年1回から2回支給されることになります。
更新時、満了時に支給
賞与という形ではなく、契約期間の更新時、満了時に支払われるというパターンもあります。この場合、正社員のボーナスのタイミングとは異なることになります。
例えば6ヶ月契約の場合、6ヶ月おきに更新タイミングが来てその度に給料とは別に慰労金、満了金といった形で支給されることになります。
また更新せずそのまま退職する場合だと、在籍期間に応じて満了金という形で支給してもらえる場合もあります。
契約社員のボーナス支給額
では契約社員のボーナス支給額は、平均どの程度なのでしょうか。
契約社員のボーナス平均額
厚生労働省の「賃金構造基本統計調査」によると、10人以上の社員がいる正社員以外の人の年間賞与は20万4,700円になっています。
年齢別に見ると以下の通りです。
- ~19歳・・・4万7,800円
- 20~24歳・・・7万5,400円
- 25~29歳・・・11万4,400円
- 30~34歳・・・12万4,400円
- 35~39歳・・・13万7,600円
- 40~44歳・・・14万2,300円
- 45~49歳・・・14万5,500円
- 50~54歳・・・16万6,700円
- 55~59歳・・・21万5,900円
- 60~64歳・・・46万3,000円
見てわかるように定年を迎えた60歳~64歳の人の賞与の額が他の年齢に比べると飛びぬけています。
これは元々正社員だった人が定年後に再雇用され嘱託社員として働いている人も含まれていることが要因だと考えられます。
その為、純粋に契約社員の平均だとだいたい15万円程度となると考えられます。
正社員とのボーナス格差
正社員の年間賞与のデータも見てみましょう(企業規模10人以上)。
正社員の年間賞与の平均は103万6,100円。年齢別に見ると以下の通りです。
- ~19歳・・・14万4,100円
- 20~24歳・・・41万3,900円
- 25~29歳・・・72万6,300円
- 30~34歳・・・89万8,400円
- 35~39歳・・・101万5,800円
- 40~44歳・・・115万1,200円
- 45~49歳・・・131万5,300円
- 50~54歳・・・144万100円
- 55~59歳・・・135万7,300円
- 60~64歳・・・75万5,800円
見てわかるように契約社員として働く人との格差は相当大きくなっています。
契約社員は元々の額も少なく、増えてもいかない
契約社員の場合、スタートのボーナスも正社員に比べてかなり少ないです。
さらにそこから、中々増えて行きません。
正社員の場合、見てわかるように年齢が増えるにつれてボーナスは増えていきます。
20代前半で41万円だったボーナスは、50代前半だと144万円。100万円以上増えています。
しかし契約社員の場合だと20代前半で7万円だったのが50代前半で16万円。9万円しか増えていません。
20代後半から40代前半までは5歳刻みで1万ずつしか増えません。
よって年齢が高くなるにつれ、正社員との年収格差はどんどん増えていくことになります。
年収に不満があるなら正社員になるべき
契約社員には入社のハードルが低い、正社員に比べて残業が少ない場合が多いといったメリットもありますから、悪い働き方ではありません。
しかし収入の面で言えばどうしても劣ります。そしてそれは年齢が高くなるにつれてさらに強くなっていきます。
契約社員でもスキルアップして年収を増やしていけるという可能性もゼロではありませんが、現実性や上がり幅を考えるとあまり期待ができることではありません。
だからこそ。正社員として働くということも考えてみるべき。
昇給もありますし、転職によっても年収アップのチャンスが生まれます。
この機会に、ぜひ正社員への転職を前向きに考えてみて下さい。
おすすめ転職サービス
最後にいくつかおすすめの転職サービスを紹介します。これまで正社員として働いた経験がなくても使えますので積極的に活用してみて下さい。
転職サイト、転職エージェントのおすすめ順は以下の通り。
まずdodaですが利用は完全無料、登録には公式HPからオレンジ色の「会員登録をする」をクリックした後、必須となっているピンク色の項目を埋めていくだけで履歴書や職歴書の登録もないので5分もかからず終わります。
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■公式サイト:doda
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転職エージェントでは、リクルートエージェントもおすすめ。
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転職活動では最初はまず大手。あえて大手を外す意味はないと思います。
■公式サイト:リクルートエージェント
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ここは最初に登録して後は待つだけ、基本放置でOKという手軽さ。
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また登録時に年齢、職歴、学歴などから想定年収を算出してくれたり、7万人の転職事例を見ることができたりといった点もかなり良いポイントです。
■公式サイト:MIIDAS(ミーダス)
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