転職後すぐに退職することになる原因やその影響、そうならない為にすべきこと。

一大決心をして転職に踏み切ったものの、転職後すぐに退職することになる人は少なくはありません。

転職活動を行っている時にはほとんどの人が長く働くことができる会社で働くことを望んでいるにも関わらず、短い人だと1週間も経たずに辞めることになってしまう人すらいます。

そこで今回はそうなってしまう原因やその影響等について紹介していきます。

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中途採用の離職率は新卒並みに高い?

新卒の3年離職率は3割もあるという話はよくニュースでも取り上げられているので聞いたことがある人も少なくないでしょう。

厚生労働省の「新規学卒者の離職状況に関する資料一覧」によると、大卒の離職率は以下の通りになっています。

  • 1年以内離職率・・・11.5%
  • 2年以内離職率・・・21.9%
  • 3年以内離職率・・・31.8%

1年以内という短い期間でも10人に1人、3年以内には10人に3人以上が辞めるということです。

ただ中途採用はこの数値よりももっと高く、4割にも達すると言われています。

せっかく転職したけどすぐ辞めたい。実はこれってなんら珍しいことではないのです。

参考:「新卒社員の平均離職率はこんなに高い!そろそろ仕事辞めたい新入社員が転職する頃?

転職後にすぐ退職することになる主な原因

ではなぜ転職後にすぐ退職する人が、これほどまで数多くいるのでしょうか。

嘘の条件に騙されて入社

給料が話と違った、休みが聞いていたよりも少なかった、ボーナスがあると聞いていたのに出なかった、残業が10時間程度と聞いていたのに40時間以上が当たり前だった。

中には社会保険にすら加入させて貰えなかったなんて人もいます。ちなみに社会保険は基本的に加入が必須であるにも関わらず。

私自身、採用担当をしていた際に応募者に退職理由を聞くと、この「聞いていたものと違った」という理由を挙げる人は決して少なくありませんでした。

こうなれば辞めたいと思うのは当然のこと。退職に踏み切る人だって多いでしょう。

人間関係での問題

上司との関係、同僚との関係でも転職者には難しいものになってしまうことは少なくありません。

新卒時は同期がいますし、周囲も新卒者として暖かく受け入れてくれる場合が多いです。

一方、中途採用の場合は同期がいないことがほとんど。周りも冷たいわけではないものの新卒に比べるとそこまで優しくはなく、自らコミュニケーションをとっていかないと孤立してしまうことになってしまいます。

仕事内容が希望と一致していなかった

労働条件のみならず、仕事内容も多くの人にとって重要なもの。仕事内容への不満から転職に踏み切る人は決して大勢います。

そして中途採用の場合、入社前に聞いていた仕事と違う、想像していたものとギャップが多すぎたなんていう人が少なくありません。

全然違う職種の仕事をさせられることになったり、同じ職種でも面接で聞いていた時とはまるっきり違うものであったり。同じ職種で仕事内容も聞いていたものと同じものであっても、実際にやってみると希望していたものとギャップが大きかったなんて人もいます。

労働条件が不満を感じるものだった

労働条件が聞いていた通りのものであっても、実際に転職した後になってから不満を感じるようになってしまう人もいます。

給料が下がってでもいいからやりたい仕事に就きたいと思って転職したが、実際に給料が下がると大きな不満を感じる。

3、40時間くらいの残業なら1日1.5~2時間くらいだから大丈夫だろうと思っていたが、実際にやってみると想像以上にきつかった。

休みが少ないことがここまでしんどいとは思わなかった。

そんな転職前と転職後の自分が感じるギャップにより、辞めたいという気持ちが強くなり、最終的に退職ということになる人も少なからずいます。

期待や責任に対する重圧

新卒採用と違い、中途採用者には会社側も、そしてそこで働く上司や同僚も期待をしています。

そしてその期待、そしてそれに伴う責任が転職者にとって重荷になって大きなストレスを与えることになってしまうということが少なくありません。

サービス残業やパワハラが横行するブラック企業だった

聞いていた残業はあくまで残業代が支給される分だけ、その何倍もサービス残業があった。

上司からのパワハラが当たり前。毎日のように罵声が浴びせられる。

そんなブラック企業に入社してしまったら、転職後すぐだとしても退職を考えるのは当たり前。

そもそも誰もがブラック企業に入社しようなんて思いはしませんが、入社前の甘い条件に惑わされたり、情報収集不足のせいで誤って入社してしまう人は少なくありません。

転職後にすぐ退職することが与える影響

ではもしも転職後、すぐに退職することになってしまうとどういった影響があるのでしょうか。

次の転職時に与える印象は悪くなり、難易度は増える

短期間で転職を繰り返すことは、採用において悪い印象を与えてしまうことが多いです。

特に1年未満で退職することになった場合はそれが顕著です。

短期間で退職することは企業側に以下のような印象をもたらします。

  • 辞め癖がついているのではないか、入社してもまたすぐ辞めるのではないか
  • 職場に馴染めない原因を持っているのではないか

採用にはお金も時間もかかるもの。入社してすぐ辞められたら会社としてはたまったものではありません。だからこそ、多くの企業では「長続きするかどうか」という点をかなり重要視しています。

その為、前の会社をすぐに辞めたという事実は、会社にとってその人を採用するかどうかを考える上でのネックポイントとなるのです。

そしてこれが原因で無理に転職を繰り返した結果、どんどん状況を悪化させていってしまうという人も中にはいます。

どんな場合でも我慢すれば良いというわけではない

では一度転職したなら、どんな会社であってもどんなに辛くても我慢しなくてはいけないのでしょうか。そんなことは決してありません。

精神的ストレスがあまりにも大きく体を壊してしまうなら、3年どころか1年たっていなくても辞めた方が良い場合もあります。

もしもブラック企業に転職してしまったのなら、特にすぐに辞めた場合が多いでしょう。

もちろん短期離職のリスクを考えて、できるだけ長く働こうとすることや、その為に工夫することは大切です。最初は辛くても、意外に慣れてきて楽になったり楽しくなったりすることも良くあることです。

ただ限界を超えてまで無理をする必要はありません。それくらいなら短期離職のリスクを負ってでも転職すべきです。

転職では明確で企業側に納得して貰えるような退職理由があれば、たとえ短期離職であっても転職が上手くいくことも大いにありえます。

ただ、一度ならまだしも二度三度と繰り返してしまえば、たとえどんな素晴らしい理由をつけようとも、企業はその理由に疑いを持ち、すぐ辞めるリスクの高い人材であるとしか思えなくなってしまいます。

すぐ退職することにならない転職をしなくてはいけない

特別な理由があるならば、転職後すぐの退職もやむを得ません。無理に働き続けるより、転職した方が良くなる場合は多々あります。

ただあくまでリスクのあることですし、転職前の会社に比べると見劣りすることになり、やっぱ転職しなければ良かったと言う気持ちは残ってしまう可能性が高いです。

ですから、まず何より大切にすべきことは「すぐ退職することにならない転職をする」ということです。当たり前のことですが、それができていない人は多いです。

もしこれから初めての転職をする人はその転職で、一度転職に失敗してしまった人は次の転職で、この点はよく考えておく必要があります。

転職後にすぐ退職することを考えなくていいような転職活動を

では、転職後にすぐ退職することがないように、あなたが転職活動ですべきことはなんでしょうか。

何より大切なことは「手を抜かない」ということです。

転職活動で手を抜いてはいけない

転職活動でやるべきことには、求人を探して応募するということ以外にも自己分析や企業分析といったことが挙げられます。

転職はやらなくてはそもそも転職するなら絶対にやらなくてはいけないことですが、後者はもしやらなかったとしても転職ができてしまいます。

しかしそれらのことに手を抜いてしまうと、転職での失敗は格段に高くなってしまいます。

自分が持っているスキルはなんなのか、これまで経験してきたことはなんなのか。自分の長所や短所はどういったところか。

自分は転職して何がしたいのか、何を望み、どうなりたいのか。労働条件はどうであれば満たされるのか、最低ラインはどこにあるのか。

応募する企業はどういった企業なのか、企業の信用性や将来性はどうなのか、悪い評判はないのか。具体的にどういった仕事をすることになるのか。

自分と向き合うこと、そして情報を出来る限り集めること。やらなくても転職することはできますが、転職するならやらなくてはいけないことです。

なんとなくめんどくさいから、たぶん大丈夫だから、どうせ調べたって出てこないから。そんなことを理由に手を抜いてしまえば、転職後に「違った」なんてことになるのは仕方がないことです。

転職後も手を抜いてはいけない

転職活動が終わったらゴールなんて思い違いをしてはいけません。転職後に上手くやれるかどうかは、あなたの振る舞い次第です。

新卒の時はあなたが自発的に何かしなくても、周りが話しかけてくれたり助けてくれたかもしれませんが、中途採用者に対してはそんな扱いをしてくれません。

どんないい会社に入ろうとも、あなたが自分で行動を起こさなければ、結局その転職は失敗に終わってしまうのです。

転職の成功・失敗について、周りの環境のことばかりを意識して考える人が多いのですが、そうではなく自分自身にもあるということをよく考えて下さい。