大変だった転職活動も終わり希望と不安が混じりながら入社したものの、その転職が失敗だった。
そんなことは絶対に避けたいことなんですが、残念なことに事実そんな風に感じてしまう人も少なくはありません。
サービス残業が多すぎる、パワハラが黙認されている、思っていた仕事内容と全然違った、職場の人達と人間関係が上手くいかないなど、転職が残念な結果に繋がってしまうというのは絶対に起きないことだとは言えません。
ではもし転職が失敗だった場合にはどうすればいいのでしょうか。
前の会社に戻ることができる可能性というのはほんのわずかですから、我慢して働き続けるかすぐ辞めて再転職するかのどちらかになると思います。
ただ本当にすぐ辞めて良いものなのかというのは考えてしまいますよね。
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転職で失敗してすぐ辞めるのは悪いこと?
転職で失敗したとしてすぐ辞めるとなった場合、甘えだ、わがままだ、迷惑だなど、そのこと自体が悪いことのように捉えられる場合が多いかと思います。
ただすぐ辞めることは本当に悪いことなんでしょうか。
仕事を選ぶ自由はいつも持っている
まずそもそも労働者側には仕事を選ぶ自由を与えられており、転職してすぐだろうがなんだろうが退職する権利も認められていることです。
民法637条でも以下のように定められています。
当事者が雇用の期間を定めなかったときは、各当事者は、いつでも解約の申入れをすることができる。この場合において、雇用は、解約の申入れの日から二週間を経過することによって終了する。
別に入社してすぐだろうが退職によって会社が危機的状況に陥ってしまう可能性があろうが、辞めたくなったらいつだって辞めることができるという権利を持っているわけです。
守らなくていけないのは退職日の2週間前に申し出るということだけ。
すぐ辞めることだって法律で定められた権利を正当に行使するだけの行為です。
入社してみなければわからないことが多すぎる
まあ確かにいくら法律で定められた権利だと言ってもせっかく手間をかけて採用してくれたのに何の貢献もしないまま辞めるというのは道徳的にどうなのっていう考えもあるでしょう。
ただ転職活動時点では情報を教えてくれなかったり、ごまかされたりということがあって、入社してみないとわからないことが多すぎます。
残業時間は少ないと言っていたのに実際は多かった、休日出勤が多々あることを隠されていた、仕事内容が聞いていたものと違ったなんてこともあるし、ひどい場合だと給料が違うなんて場合もあります。
また労働者にとっても大事な有給休暇取得率や退職金や福利厚生等の実情なんかも入社前に知ることが難しい場合がほとんどです。
入社後にしか知りえない情報が多いならば希望とのギャップを感じることが多くなることも当然のこと。中には辞めるに値するくらい大きなギャップとなることも仕方がないことです。
我慢して働き続けることが危険な場合も
ただどんなにギャップがあろうとも入社したからには我慢して働き続けるべきだという意見もありますよね。
しかし我慢して働き続けることは時に大きな危険につながります。
その仕事を続けることによって大きなストレス下にさらされ、精神的にも肉体的にも健康を害してしまうという例は決してすくないことではありません。
入社して我慢して働き続け、結果的に精神疾患にかかってしまい休職してしまった人に対しても辞めずに続けたことは正解だったなんて決して言えないでしょう。
企業にとってすぐ辞められてしまうことの影響
このように労働者としては辞めるということ自体が権利ですし、辞めないことによって体に悪影響を及ぼす可能性があるわけですから、すぐ辞めるというは悪いとは言えません。
ただ企業側としての立場からも考えてみなくてはなりません。
採用したことが大赤字に
採用活動にはとても大きなお金がかかります。そして入社直後にはまだ仕事もできずに一切利益をもたらせてくれない社員に給料を払うことになりますし、給料だけではなく社会保険料等も負担しなくてはなりません。
人を一人雇うというのは本当にお金がかかることなんです。
しかし最初はお金がかかってでも採用し、しばらくたったらそのかかった費用以上に利益を生み出してくれるということに期待しているのです。
にも関わらずすぐ辞めてしまえば会社にとっては大赤字。欲しい人材確保の為に再度採用活動の為にお金をかける必要だってでてきてしまいます。
会社によってはそんな人材を採用と判断した人事が責任を問われてしまう場合だってでてくるでしょう。
技術流出のリスクも
数か月であっても社員として働いていれば、社員でしか知りえない情報というのを知ることになります。
その状態で転職されるというのは会社にとってかなりのリスクがあること。
会社を揺るがすような情報が流出するとまでは行かないまでも、ある程度は技術がその転職者によって伝わってしまうというリスクもでてくるわけです。
短期離職のリスク
上述したように、転職してからすぐであっても会社を辞めることは問題ないことではありますが、会社にとってはデメリットが大きいこと。
それ故に避けたい人材となってしまう場合がほとんどです。
転職活動ではほぼマイナス要素になる
転職活動において職歴に短期離職の経験があることはほぼマイナス要素になります。
仕事をすぐ辞められるのはデメリットであり、過去にそういった経験がある人は繰り返す可能性が高いと考えて採用に消極的なるのは仕方がないことですよね。
問答無用で落とす会社もあるくらいです。
ただ多くの会社では1回くらいの短期離職の経験であれば、面接時に相手の納得いく理由を答えることができれば気にされないようです。
色々な経験をしたというのは評価されない
短期離職を繰り返した人によくあるアピール方法が、色々な経験をしてきたという内容。
確かに一つの会社で働くよりも色々な会社を見てきて、色々な仕事を体験したかもしれません。
ただ残念ながらそれを仕事の経験として評価してくれるような企業はほとんどないでしょう。
単に表面だけ見てきた人、結局何も身についていない人なんていう悪い評価をされる場合がほとんどです。
結果的にもっと条件が悪化する場合も
上述したように短期離職をした経験は転職活動で悪い方向に働いてしまう場合がほとんどです。
にも関わらず勢いで辞めてしまうとどうなるでしょうか。
失敗だと思ってすぐに会社がむしろ良いと思えるくらい、条件の悪い会社にしか転職できないなんて事態も引き起こしかねません。
短期離職にはこのようなリスクがあることを知っておかなくてはなりません。
試用期間内に辞める場合
短期離職と呼ばれる中でも特に短期な試用期間内での退職では、転職活動時に知っておきたい情報があります。
履歴書に書く必要はない
試用期間内で退職したという事実は履歴書の書く必要がないので、書類選考時点では短期離職の事実を知られなくても済みます。
わざわざ書く必要もない不利になる情報を書いて落とされるくらいなら、書かずに面接に挑むほうが良いかもしれません。
空白期間が長くなる
ただし書かなくてよいということはプラスなことばかりではありません。
前職を辞めてからその会社で働いていた期間が丸々空白期間となってしまうのです。
空白期間が長いことも転職活動において不利になる理由。ただ数か月程度であれば、問題なしと判断する企業が多いです。
面接で質問されたら正直に答えなくてはならない
もしすぐ辞めたという経歴を書かずに書類選考に通り、面接にたどりついたとしましょう。
その面接では空白期間には何をしていたのかという質問を受ける可能性が多々あります。
聞かれた時には嘘をつかずに正直に働いていた経歴を話さなくてはなりません。下手な嘘ではトラブルを招く場合もありえるのです。
ただ書類選考の場合は問答無用で落とされて挽回のチャンスすら与えられませんが、面接は違います。
マイナスの点があったとしても適切な理由を答えてマイナスを消したり、その他の点で好評価を得て逆転することだってあります。
辞めるか辞めないかは慎重に
色々と話をしてきましたが、転職に失敗してすぐ辞めることは別にダメなことではありません。
ただ再度の転職活動も良い求人を見つけられずに結局はもっと失敗することになってしまう可能性があるのは事実。
だからこそ仕事を辞めることに関しては特に慎重に判断するようにしなければなりません。
辞めることに対する覚悟を持つ
まず必要なのが転職後の会社をすぐ辞めるということに対して自分の中で覚悟をもつこと。
安易に決断せずに色々な面でリスクがあることを理解した上で、そのリスクを乗り越えるという覚悟を持たなくてはなりません。
転職活動は前回行ったものよりもずっと難しいものになるでしょう。
リスクを下げた辞め方をする
ただでさえリスクの高い短期離職ですから、自分のやり方でリスクの下げる手段があるなら絶対にそうするべきです。その一つが在職中の転職。
仕事を辞めずに転職活動していれば、今より良い会社が見つかった時点で転職すればいいだけなのでリスクは格段に違うでしょう。
またまだ短期離職でどの程度不利になるのかということもよくわかっていませんでしょうから、会社を辞めていない段階でそこに気づいておくことはとても大切です。
2回連続の短期離職は絶対にダメ
最後になりますが、もし仕事をすぐ辞める決断をしたとしても、絶対に2回連続短期離職にはならないようにしてください。
2回連続ともなると多くの企業に避けられて自分の希望は全然叶わないことになってしまうでしょう。
だからこそ今回の転職はとても大事。仕事選びや情報収集といったものに特に力を入れるようにしてください。
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