よく新卒で就職すると、どんな仕事でも、どんだけ辛くても3年は働きなさいということを言われます。
その為、他にやりたいことがわかっていたり、あまりにもひどい労働環境で辛い会社生活を送っていても、退職することをとどまってしまう人も多くいるでしょう。
しかし、会社をすぐに退職、転職はそんなに悪いことなのでしょうか。
そこで今回は、新卒入社後にすぐに退職してしまうことのメリット、デメリットについて考えていきます。
まずは登録しておきたいおすすめ転職サービス3選 | |||
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サービスの種類 | 転職エージェント | 転職エージェント | 転職エージェント |
求人数※1 | ![]() 200,244件以上 | ![]() 2,300件 | ![]() 1,637件以上 |
対象年代 | 20代~30代 | 20代~30代 (特に30歳まで) | 20代 |
スカウト機能 | ![]() | ![]() | ![]() |
転職サポート | ![]() 書類添削 面接対策 入社日・給与交渉 | ![]() 書類添削 面接対策 入社日・給与交渉 | ![]() 書類添削 面接対策 入社日・給与交渉 |
現在の収入 | 200万円~900万円 | 200万円~500万円 | 200万円~500万円 |
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※1 2020年9月
なぜ新卒がすぐに退職、転職することが悪いとされているのか
そもそも、なぜ新卒で入社した会社をすぐに退職することは悪いことだとされているのでしょうか。
よく言われる理由は以下のことです。
- 3年程度働かないと、その仕事の楽しさはわからない
- すぐに退職してしまうと、違う会社に転職することが難しい
- 辞め癖がついて、次の仕事も続かない
さて、これは正しいのでしょうか。
私の感覚としては、正しい部分もあり、間違った部分もあると言えます。
仕事の楽しさ
まず仕事の楽しさですが、これは部分的には正しいと感じます。
新卒で入社後、すぐに退職する人の理由として、思っていた仕事とは違ったというのがあります。
ただ、入社後すぐにその仕事の本質はわかりません。
先輩がしている仕事を見て楽しくないと感じても、実際に自分がやってみるのとは大違いです。
3年という期間が必要かというと、それは人それぞれですし、仕事内容にもよりますが、1人前で仕事ができるようになって、ようやくその仕事が楽しいのか、楽しくないのかを判断することができると思います。
すぐに退職した場合の転職のしにくさ
次に、すぐに退職してしまうと転職しづらいということ。
確かに人事の立場から考えれば、それなりに社会人を経験した人のほうがスキルは高いですし、すぐに退職した人はまたすぐに会社を辞めるのではないかと考えます。
どちらかをとるとなると、ほとんどの場合はすぐに退職していない人をとるでしょう。
しかし、それはあくまで同じ土俵で転職活動を行う場合です。
実は、そもそも3年以内の退職と、他の人では土俵が違います。
3年以内の転職は第二新卒というジャンルに分けられます。
この第二新卒は現在非常に需要が高くなっており、大手企業でも採用人数を増やすと明言もしていますし、リクルートエージェントを利用した際にも多くの第二新卒者向け求人を紹介してもらうことができました。
ですから、転職しづらいということは今は全く無いと考えて良いです。
辞め癖がつく
これは、人それぞれです。
安易な理由から退職してしまう人は確かに、辞め癖がついてしまう可能性があります。
しかし、明確な理由や、自分の将来をしっかり考えての転職、あまりにもひどい労働環境による退職であれば、そうはなりません。
実際、ブラック企業が非常に多くなっていますから、すぐに辞めた=辞め癖があるとは、企業の人事も考えてはいません。
そうでなければ積極的に第二新卒を採用しませんから。
しかし、転職回数が2回、3回と多くなっていくと、辞め癖があると判断されてしまいます。
新卒者の退職、転職状況
では新卒者の退職、転職は実際の状況はどうなっているのでしょうか。
退職状況
厚労省;新規学卒者の離職状況に関する資料一覧によれば、直近の3年以内離職率の状況は以下の通りとなっています。
- 高卒:40%
- 短大卒:41.5%
- 大卒:32.3%
最も離職率が少ない大卒ですら、30%以上が3年以内に会社を退職しています。
すぐに辞めることは、特殊な状況でもなんでもなくてよくあることなのです。
転職状況
新卒で入社した会社からすぐに転職する場合、第二新卒として、転職活動を行うことになります。
先ほども述べたようにこの第二新卒は、近年非常に需要が増えてきており、非常に転職しやすい状況となっていますし、
大手企業も採用枠をかなり増やしています。
上記でも紹介したように、3年以内の離職率は非常に高くなっており、その結果、企業も将来を担う若手の人材が不足している点や、一度違う業界、職種を経験した人に入社して貰いたいという考えから、積極的にとるようになっています。
第二新卒は、その職種特有のスキルは求められません。
ある程度のビジネスマナーややる気、将来性によって判断されます。
ライバルは皆同様に、すぐに退職した人達ですから、すぐに辞めたことが不利になることはありません。
すぐに退職、転職することのメリット、デメリット
では、具体的にすぐに退職、転職することのメリット、デメリットを紹介します。
すぐに退職、転職するデメリット
- 仕事の本質がわからないまま退職し、社会人経験が増えていくことで、理解し後悔する。
- 同期を失う
- 一部の人に「すぐに辞めるダメな人」と思われる
- また新しい環境でゼロからスタート
すぐに退職してしまうことには、それなりにリスクが伴います。
しっかり退職する理由、自分がどうなりたいかを考えなければなりません。
また、すぐに退職することに対して悪いイメージを持っている人も多い為、周囲からはそういった目で見られることの覚悟は必要です。
自分の中で、すぐに退職、転職することはポジティブなことだということを強く考え、周囲の目を気にしない強さは必要です。
すぐに退職、転職するメリット
- 辛い状況から抜け出せる
- やりたいことを実現できる
- 複数の会社を経験することにより、視野が広がる
- 視野が広がり、自分が本当にしたい仕事を見極められる
- 違う職種にチャレンジできる
すぐに退職した場合、まだ若い為、違う職種への転職も可能です。
これが30代以上になってくると、非常に困難な状況になってきます。
また、一度社会人として経験したことは非常に価値のあるものであり、経験したことで自分についてよく理解できたり、視野が広がるというメリットもあります。
大切なのはしっかり考えること
新卒で入った会社を退職し、転職することは、何も悪いことではありません。むしろ現在の第二新卒としての転職しやすい環境を考えれば積極的に行っても良いと思います。
どちらがいいかということは、自分自身の頭でしっかり考えてみましょう。
![]() リクルートエージェント | ![]() ハタラクティブ | ![]() マイナビジョブ20s | |
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サービスの種類 | 転職エージェント | 転職エージェント | 転職エージェント |
求人の紹介 | ![]() 紹介数が非常に多い | ![]() 多い | ![]() 多い |
非公開求人の件数※1 | ![]() 101,516件 | ![]() 2,300件以上 | ![]() |
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※1 2020年9月
転職支援サービスのおすすめ順は以下の通り。
- リクルートエージェント
- ハタラクティブ
- マイナビジョブ20s
- doda
リクルートエージェント
対象の年代 | 20代~30代 |
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どんな人に向いている? | ・若年層の方 ・より多くの求人を紹介してもらいたい方 ・年収や入社日などの交渉を任せたい方 ・年収UPを実現したい方 |
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もちろん、公開求人にも優良求人はたくさんありますので、公開求人を15万件から検索できるメリットは非常に大きいです。
求人の量・質、サポートなどの評判も良く、私も利用しましたが対応が良かったという印象を持っています。
とにかく転職活動するならまず大手。求人数だけではなく、企業への交渉力や情報収集力も強いので、あえて大手を外す意味はありません。
ハタラクティブ
対象の年代 | 20代~30代 (特に30歳までの方) |
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どんな人に向いている? | ・一都三県(東京・神奈川・千葉・埼玉)で転職をしようとしている方 |
ハタラクティブは、正社員の方の転職はもちろん、既卒・第二新卒などの20代の方が利用しやすい転職エージェントです。
最も注目するべき点は、利用者の8割以上が内定を獲得できている点です。そのうち約半分の方は上場企業から内定を獲得しており、ハタラクティブは中小企業だけでなく大企業とのパイプも太い転職エージェントです。
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マイナビジョブ20s
対象の年代 | 20代 |
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どんな人に向いている? | ・20代の方 |
マイナビジョブ20sは20代のサポートに特化した転職エージェントです。
一度正社員として就職した方はもちろん、フリーター→正社員への転職にも強いのが特徴です。
扱っている求人はすべてが20代が対象です。サポートを担当してくれるエージェントも20代のサポートを専門としているので、あなたのポテンシャルを十分に引き出して転職成功へ導いてくれるでしょう。
転職を考えている20代の方は忘れずに登録しておきたい転職エージェントです。
doda
対象の年代 | 25歳~34歳 |
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どんな人に向いている? | ・特に技術職、営業職を希望の方 |
dodaはリクルートエージェントに次いで求人数が多い転職エージェントです。
リクルートエージェントやマイナビエージェントは、転職活動を行う際、必ずエージェントのサポートを受けながら進めることになりますが、dodaではサポートが要らなければ受けないということも可能です。
エージェントを利用したからといって転職を強要されることはありません。しかし、すぐに転職する気がない方にとっては利用しづらいかもしれません。
その代わり、非公開求人を受けることができなくなりますが、「今すぐ転職したいわけではない」「いい求人があれば転職したい」などエージェントからのサポートを受けづらいと考えている方にとってはメリットがあります。
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