ボーナスが少ない、今年はボーナスが出なかったなんて悩みを抱えている人は少なくないでしょう。
ニュースではボーナスが平均100万円近くなんて景気の良い話をしていますが、それは大企業の話。ほとんどの人が働いている中小企業とはあまりに差があります。
では中小企業だとボーナスの支給割合や平均支給額ってどれほどなのでしょうか。調査してまとめてみました。
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中小企業のボーナス事情は厳しい
毎年6月、12月の時期になると、大手企業の平均額がニュースで取り上げられます。
日経新聞が調査した結果によると2019年夏のボーナス平均額は、およそ85万円だったそうです。
また国家公務員も公表されますが、平均支給額は67万9,100円。しかも管理職を除く一般行政職のみだけの平均です。
ただこれはあくまで大手企業や公務員の平均であるもの。
多くの人が働いている中小企業は、この平均とは大幅に乖離し、数値的にもかなり厳しくなっています。。
支給割合は低くボーナスなしの人も多数
厚生労働省の「毎月勤労統計調査」によると、事業規模(従業員数)別に見た2018年冬ボーナスの支給割合は以下の通り。
従業員数 | 支給割合 |
500人以上 | 98.30% |
100~499人 | 95.50% |
30~99人 | 91.80% |
5~29人 | 68.50% |
大手であればほとんど出るボーナスも、29人以下の企業だと3社に1社がでていません。
ボーナスは出て当たり前なんて言うのは大手だけに言えることであって、中小企業なら出なくてもおかしなことではないということです。
参考:ボーナスが出ない会社の割合、大手はほぼ支給されるが中小は3社に1社支給無し。
平均支給額もかなり少ない
支給割合だけではありません。支給されたとしても、その金額は大手とかけ離れたものになっています。
以下は事業規模(従業員数)別に見た2018年冬ボーナスの平均支給額です。
従業員数 | 平均支給額 |
500人以上 | 666,695円 |
100~499人 | 451,176円 |
30~99人 | 343,981円 |
5~29人 | 264,969円 |
500人以上の規模の会社と29人以下の会社の割合を比べると、その差は倍以上、40万円もの開きがでています。
中小企業の、特に小さい会社では出ない場合も多い上に出たとしてもおよそ1ヶ月分、いや1ヶ月すらでないことの方が多いかもしれません。
大手との差は歴然
ここまで見ると大手との差は歴然でわることがよくわかりますね。あらためて500人以上の企業と29人以下の企業を比較してみましょう。
まず支給割合は98.3%と68.5%という開き、平均支給額は66万7千円と26万5千円という開き。これでは大手と中小企業勤務の人で年収差が大きくなるに決まっています。
ニュースで取り上げられるのは大手の中でも特に一部上場しているような企業。平均額も100万円近く。中小企業で働いている人にとっては、全く参考にはならない数字ですよね。
中小企業で働く人が70%、小規模で働く人が23%
中小企業法によって、中小企業は以下のように定義されています。
業種分類 | 中小企業の定義 |
製造業その他 | 資本金3億円以下又は従業員300人以下 |
卸売業 | 資本金1億円以下又は従業員100人以下 |
小売業 | 資本金が5千万円以下の会社又は従業員50人以下 |
サービス業 | 資本金5千万円以下又は従業員100人以下 |
これに該当する企業は全体の99.7%、労働者数は69%を占めます。
またさらに小さい小規模企業は以下のように定義されます。
業種分類 | 小規模企業の定義 |
製造業その他 | 従業員20人以下 |
卸売業 | 従業員5人以下 |
小売業 | 従業員5人以下 |
サービス業 | 従業員5人以下 |
これに該当する企業は全体の87%、従業員数は23%を占めます。
先ほど29人以下の従業員数のボーナス支給割合は68%であると紹介しましたが、これよりも少ない小規模企業のボーナス支給割合はおそらくもっと低く、5割程度にとどまるでしょう。
そして全体の23%を占める小規模企業に働く人のうち半分にボーナスが支給されないだけで、労働者全体で考えると1割以上がボーナスなしということになります。
そして中小企業全体で見れば、10人に2人~3人程度はボーナスを貰えないという実態がうかがい知れます。
なぜ中小企業は大企業に比べてボーナスが少ない?
ではなぜ中小企業は大企業に比べてボーナスが少ないのでしょうか。
1人当たりの利益が少ない
何人の会社で、どれだけの売り上げを上げ、どれだけ利益を確保できているかというのは給料やボーナスを決める上で非常に重要な点。
たとえば平均で1人あたり1,000万の利益をだしている場合と、500万円しかだせていない場合では給料もボーナスも会社として出せる金額は構っています。
そしてこの1人あたりの利益率は、中小企業よりも大企業の方が良い傾向にあります。
たとえば以下は中小企業庁の資料から抜粋した、大企業と中小企業を比較した売上高及び利益率です。
【1人当たりの売上高】
【経常利益率】
双方とも、平均値では中小企業よりも大企業が上回っているのがわかります。
中小企業でボーナスが少なかったり貰えなかったりするのは、この1人あたりの利益が少ないということが主な要因でしょう。
内部留保が少なく経営も不安定
大企業は内部留保もある為、その年に赤字になったとしてもボーナスを支給する余力は残っています(金額は減らされますが)。
しかし中小企業は内部留保が十分ある会社はそう多くありません。そもそも債務超過になっている会社だって多いのが現実です。
そういった会社では赤字であれば当然ボーナスなんて出すことはできないし、少し利益がでたからと言ってもたくさんのボーナスを出すこともできません。
また経営的に不安定であるのも一つの理由。もしかしたら来年は仕事が減っているかもしれないのが中小企業。そんな中で利益がでたからと言って簡単にボーナスを出すことはできず、万が一に備えて資産として蓄えておかざるをえません。
労働組合がなく、経営者個人で決めている
中小企業の中にも経営が安定していて内部留保も十分、利益もかなりでているという会社はもちろんあります。
しかしそんな会社であってもボーナスを出してくれるとは限りません。
中小企業には社内に労働組合がない場合がほとんどです。そして大手が行っているような春闘もなく、ボーナスの額は経営者の独断で支給有無や金額を決定することになります。
当然、中には社員に還元するよりも自分に溜め込みたいと考える経営者もいますから、利益がでてもボーナスが雀の涙ほどしかでないなんてことも起こります。
ただし中小企業でも大手より貰える場合も
ただこれまで紹介したことは、あくまで平均と傾向の話です。
中小企業の中には、大企業を上回るボーナスを毎年支給している会社だってあります。
私が知っている中では、社員10人ほどの会社150万円のボーナスを2回、5年以上もらい続けている人もいます。
中小企業だからと言ってだめだというわけではないのです。
経営が安定していて、1人あたりの利益も多く、経営者がしっかり還元してくれる優良中小企業は決して少なくありませんから。
もしあなたが今の給料、そしてボーナスに不満があるなら、こういった優良中小企業を探してみると良いかもしれません。
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