転職後1回目のボーナスは、満額貰えることはほとんどなく、寸志もしくは支給なしという場合が多いので注意が必要です。

本記事では、最初のボーナスはどの程度貰えるのか満額を貰えるようになるのはいつからなのかなど、転職後のボーナス支給に関して知っておきたい基本情報を紹介します。

転職を検討している方は、ぜひ参考にしてみてくださいね。

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転職後1年目はボーナスをもらえるの?

そもそも転職後1年目はボーナスをもらえるのでしょうか。

リクナビが全国の会社員・公務員20代~50代の転職経験者で、かつボーナスが支給されている方を対象に実施したアンケート調査(2019年8月、回答者数:334人)を参考に、一緒に確認していきましょう。

転職して1年目にボーナスは支給されましたか?

ご覧のように、「転職して1年目にボーナスが支給された」と答えた方は8割以上いらっしゃいます。

転職後1年目でもボーナスを支給してもらえるのは、非常にありがたいですよね。

最初のボーナスについて選考期間中に説明を受けましたか?

続いて、最初のボーナスについて選考期間中に説明を受けたかどうかに関してですが、こちらは「入社前に企業側から最初のボーナスの説明を受けた」と答えた方が3割弱という結果でした。  

一方で、「特に説明はなかった」と回答している方は5割近くいらっしゃいます。

結果を見る限り、企業側からあえてボーナスについて切り出すケースは少ないようですので、転職サイトに掲載されている求人情報をきちんとチェックしたり、面接の際に自発的に確認したりすることが大切でしょう。

転職サイトの求人情報のどこを見ればいいの?

ボーナスをチェックする際に注目すべきは、「賞与」に関する記述です。

ここでは、記述事項別に内容を確認していきましょう。

「賞与〇〇万円」または「前年実績:○カ月分」と記載されている

 「賞与〇〇万円」と記載されている場合は、ボーナスが存在します。このように具体的な金額まで示してくれていると、非常に分かりやすくてありがたいですよね。

また「前年実績:○カ月分」と記載されている場合も、ボーナスが存在します。ただし、一口に「○カ月分」といっても「基本給の月額」か、手当なども含めた「総支給の月額」かで金額は大きく変わってきますので、マネープランをしっかり組みたい人は面接時に確認してみると良いでしょう。

特に記載がない

「特に記載がない」場合は、ボーナスが存在しないことがほとんどです。その場合は、ボーナスを廃止したのか、それとも元々なかったのかを事前に確認しておくことをおすすめします。。

もしもボーナスを廃止した企業であった場合、「業績悪化」など何らかの理由を抱えていると推測されます。ですので、その企業が転職先として本当にふさわしいのかどうかを考え直してみてください。

一方で元々ボーナスが存在しない企業であった場合は、ボーナス分を基本給に反映しているか、年俸制を導入しているかのどちらかである可能性が高いです。

前者であれば、月々の給与が高めで、同じ業界・同じ業種と比べても高給であることが多いです。期の業績によらず、安定した月給を手にすることができるので、ボーナスありの企業よりも安心して働ける企業といえるでしょう。

また、後者であれば、前年度の実績をもとに翌年の給料が決まり、一度決まった金額は1年間変動しません。ボーナスは、企業が業績不振等に陥るともらえなくなったり、カットされたりする可能性が高いので、確実に決まった金額を支払われるのは安心できますね。

年俸制の企業は「年収+α」でインセンティブが支払われることも多いです。月々の安定した収入+自分の業績に合わせた金額をもらえるので、モチベーションは上がりやすいと思います。

転職後1年目のボーナスは満額貰えないので要注意!

転職後の最初のボーナスで満額貰えることはないので、注意が必要です。

ボーナス支給条件は査定期間での在籍が原則

ほとんどの会社では、ボーナスの支給条件に査定期間の在籍が挙げられています。

査定期間は会社によって異なりますが、夏ボーナスでは「前年度の10月から3月」、冬ボーナスでは「4月から9月」と規定されているのが一般的です。

ここで、リクナビが行った調査を参考に入社日とボーナス支給額の関係を確認してみましょう。

例えば、上記規定の企業に4月1日付で入社した場合、6月の夏ボーナス査定期間の在籍が0となり、支給なしとなってしまいます。

また、冬ボーナス直後の1月1日付で転職した場合も、夏ボーナスの査定期間である10月から3月の半分しか在籍しないことになるので、ボーナスも半額しか支給されません

このように、転職後最初のボーナスの査定期間中、フルに在籍できないので、ボーナスを満額支給されることがないのです。

1回目のボーナス支給額

では、1回目のボーナス支給額はいくらくらいになるのでしょうか。

前提条件

  • 査定期間:4月1日から9月30日、支給日12月
  • 査定期間:10月1日から3月31日、支給日7月

上記の条件で、入社日に対する査定期間の在籍状況を「退職・転職時のボーナスの支給状況」内でまとめていますのでぜひ見てみて下さいね。

4~7月あるいは10~12月入社の場合、査定期間の在籍日数が0となり支給なしが基本となっています。

9月または3月入社で在籍日数1ヶ月の場合は通常の6分の1、8月または2月入社で在籍日数2ヶ月の場合は3分の1、1月入社で在籍日数3ヶ月の場合は2分の1というのが、基本的なボーナス支給額です。

ただし、必ずしも在籍期間に応じたボーナス支給額となるわけではありません。会社によっては、「査定期間の半分以上在籍していれば満額支給」など、転職者にとって非常にありがたい制度を取り入れています。

ただ、これは転職前に知ることは難しい情報ですので、あまり期待はしすぎない方がいいです。

転職後のボーナスで満額貰えるのはいつから?

転職後のボーナスで満額を貰えるのはいつからなのでしょうか。一緒に確認していきましょう。

2回目、もしくは3回目のボーナスから

ボーナスを満額支給して貰えるようになるのは、2回目もしくは3回目のボーナスからです。

そのため、先ほどの前提条件であれば、4月、8~10月、1~3月は2回目、その他の月は3回目からということになりますね。

ただし、これは満額支給の条件が「査定期間中全てに在籍している」であった場合の話です。

「査定期間の在籍日数に関わらず、2回目のボーナスから満額支給」、「査定期間の半分以上の在籍で8割支給」などと規定している会社もありますので、あくまでも目安として考えて下さいね

ボーナスを貰う上でベストな転職時期はいつ?

では、ボーナスを貰う上でベストな転職時期はいつなのでしょうか。

転職先を先ほどの前提条件の企業とし、転職後のボーナスだけを考えた場合は、1月に入社するのがベストといえます。1月入社であれば、最初のボーナス査定期間中の在籍日数が3ヶ月分、2回目からは満額になるからです。

しかし、だからといって「本当は4月に転職したかったけど、1月まで延ばそうかな」などと考える必要はありません。

前職のボーナスよりも転職先のボーナスが高い場合、わざわざ転職時期を遅らせるよりも、さっさと転職して転職先で在籍日数を稼ぐ方が良いことも多いのです。

たとえば、前職での1回分のボーナス支給額が30万円、転職後の1回分のボーナスが60万円として、3年間で貰えるボーナスの合計額を比較してみましょう。

 4月転職1月転職
夏ボーナス30万円30万円
冬ボーナス30万円30万円
4月転職 
夏ボーナス支給無し30万円
冬ボーナス60万円30万円
1月 転職
夏ボーナス60万円30万円(2分の1)
冬ボーナス60万円60万円
合計240万円210万円

このように1月まで転職時期を遅らせるよりも、さっさと4月に転職してしまった方がボーナスの合計支給額は高くなります。

転職時期を見極める際には、前職そして転職後のボーナスの支給額に大きく依存することに注意しましょう。

ちなみに、前職でボーナスを満額支給されたい方には、ボーナスを支給されてから退職を申告することをおすすめします。 支給されてすぐに退職すると、良くない噂が立ってしまいがちですので、退職日の設定は申告してから1~2か月後にしてください。

試用期間が査定期間の在籍とみなされない場合もあるので注意

多くの企業が2ヶ月~半年程度設けている試用期間。

この期間を査定期間中とみなさない企業も多くあるので注意しましょう。

もし、あなたの転職先が「試用期間を査定期間とみなさない」かつ「3ヶ月の試用期間を設けている」企業であれば、4月に入社しても在籍日数としてカウントされるのは7月からです。

「2回目のボーナスから満額貰える!」と思っていたのに、在籍日数が3ヶ月だから半額程度のボーナスしか支給されなかった…ということもありえますので、気を付けてくださいね。

1回目のボーナス、支給無しでも寸志は貰える?

転職後1回目のボーナスに対する査定期間の在籍日数が0日となってしまった場合、ほとんどの会社ではボーナスの支給がありません。

ただ、会社によっては寸志という形で多少支給してもらえる場合があります。

良心的な企業であれば寸志が貰える場合も。ただし絶対ではない

良心的な企業に限りますが、ボーナスを出さない代わりに「寸志」という形で多少のお金を支給してくれる場合があります。

寸志とは、企業側が「入社してからまだ日が浅いからボーナスを満額渡すわけにはいかないけれど、よく業務をこなしてくれているし、今後に期待したい」という思いで、ボーナスの代わりとして支給するお金のことです。

元々「寸志」の意味は「ちょっとしたお礼、厚意」ですので、ボーナスの満額の金額には到底及びませんが、このような心遣いは非常に嬉しいですよね。

ただし、寸志の支給は絶対ではありません

私が知っている会社ですと、新卒採用者や中途採用者に対して寸志を支給してくれる会社は半数程度です。大手企業だと出してくれる場合が多いですが、中小企業だと支給なしの場合が多いです。

ですから、「何で支給されないんだ!支給するのが普通だろう!」などと思わないようにしてください。

支給額は数万円程度

寸志の相場は、1万円から5万円程度です。

1回のボーナスが100万円を大きく上回る某大手企業に転職した知人も、「転職後1回目の寸志は、5万円だった。」と言っていましたので、金額にはあまり期待しない方が良いでしょう。

周りが100万円以上貰っている中で自分だけ5万円というのはなんとも寂しいものですが、ボーナスはあくまで業績貢献に応じて支払われるものですので仕方ありません。

ちなみに、産労総合研究所の調査によると、上場企業230社の新入社員の夏のボーナス平均支給額は大学卒で96,735円、高校卒で74,307円です。加えて、新入社員に何らかの夏のボーナス(寸志含む)を支給した企業の割合は85.6%となっています。

これは、新入社員であってもボーナスどころか寸志さえも支給されないケースがあるということですので、中途採用で「寸志」が支給されるのは、非常に有難いことだとわかりますね。

寸志にも税金、社会保険料はかかる

寸志という名目でも、支給されたものに対する扱いはボーナスと変わりません。

税金や社会保険料を差し引かれた金額を支給される為、手取りは少なくなりますので注意してくださいね。

転職時は一時的に収入が減ることも考えておこう

今回紹介したように、転職時は1回目のボーナスが少なくなることがほとんどです。

ローンの支払い、月々の生活費の補填など、ボーナスを当てにしている方も多いでしょうから、必ずこの部分も考慮にいれた上で、転職のタイミングを見極めてくださいね。

また、「ボーナス」や「寸志」は会社側が一生懸命資金繰りをして支払ってくれているものですので、いただいた時には、「お心遣いありがとうございます。今後もより一層精進します。」という気持ちを示すことをおすすめします。

 

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