ホワイト企業でも辛いと感じる人は少なくない。そしてそれは甘えではない。

まともに休みもとれず、サービス残業ばかりのブラック企業なんかより、休みが多く、サービス残業はもちろん通常の残業も少ないようなホワイト企業の方が働きやすいというのは言うまでもない事実。

しかし、ホワイト企業で働くことができればそれで幸せかというと決してそんなことはなく、実は仕事が辛いと感じている人は決して少なくはありません。

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※1 2020年9月

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意外にホワイト企業で辛いと感じる人は多い

ホワイト企業は恵まれていることが多いです。

休みが多く、有給休暇の取得率が高いと年間で140日以上も休めます。

ブラック企業で働いている人よりも下手したら3,40日は多いです。

残業だって月多くても30時間で、10時間すらない人もいるでしょう。家に帰ってから自分の好きなことに時間を費やせます。

ブラック企業だとサービス残業で100時間なんてさせられることもあり、自分の時間がないのはもちろん、給料だって増えません。

ブラック企業よりもホワイト企業で働く方が良いというのは間違いなく事実でしょう。

しかしだからと言ってホワイト企業で働くことが絶対に楽しくて幸せ方というとそうではないんですよね。

ホワイト企業で働いている人にも当然仕事が辛い、仕事を辞めたいと思っている人はいます。中にはキャリアアップなどではなく辛いことから逃げる為に辞める人だっています。

ホワイト企業で辛いと感じる主な原因

ではホワイト企業で働いていても仕事が辛いと感じる原因にはどういったことがあるでしょうか。

仕事のつまらなさ、やりたいこととの相違

仕事がつまらない、やりたいことが違うというのは、特に若い人にとって大きなストレスを感じる要因になります。

厚生労働省の「雇用動向調査結果の概況」によると、仕事を辞めた理由として仕事の内容に興味を持てなかったという理由が特に若手層で多くなっていることがわかります。

仕事を辞めた理由

【20~24歳男性】

  1. 労働条件が悪かった:19.3%
  2. 給料等の収入が少なかった:14.8%
  3. 仕事の内容に興味が持てなかった:11.9%
  4. 人間関係が好ましくなかった:8.6%
  5. 会社の将来が不安だった:6.7%

【25~29歳男性】

  1. 労働条件が悪かった:16.1%
  2. 会社の将来が不安だった:14.2%
  3. 給料等の収入が少なかった:13.6%
  4. 仕事の内容に興味が持てなかった:9.5%
  5. 人間関係が好ましくなかった:7.9%

【30~34歳男性】

  1. 給料等の収入が少なかった:20.2%
  2. 労働条件が悪かった:13.9%
  3. 会社の将来が不安だった:11.0%
  4. 仕事の内容に興味が持てなかった:7.8%
  5. 人間関係が好ましくなかった:6.0%

自分で想像していた仕事とのギャップが大きかったり、大手企業の場合だと入社の配属が全く希望通りに行かないなんてこともあります。
たとえホワイト企業でも、仕事自体も楽しいと思えるかどうかは限りません。

興味もない、つまらない仕事を1日何時間も、そして毎日続けるなんて苦痛。他にこれがやりたいと思っていることがあったらなおさらです。

実際、私の周りでも仕事の内容からホワイト企業を辞めて転職に踏み切ったり、大学に戻って大学院に進学する人もいました。

限られた残業時間内で仕事をやりきる必要性

ホワイト企業の場合、無制限に残業することなんて当然許されませんし、長時間の残業も避けるように指示され月だと10~30時間以内、年間では最大でも360時間以内に抑えることを求められます。

多すぎる残業は身も心もボロボロにしてしまうので、大切なことです。

ただ残業時間が制限されると、今度は時間内に仕事が終わらないという問題に直面する人が少なくありません。

納期が決まっていて絶対にやらなくてはいけないのに、残業時間がなくて仕事をすることが許されない。
ただ時間がない、残業時間ができないなんてことを言い訳にすることはできず、終わらなければ上司に責められる。

たとえホワイト企業でも、そうやって次第に追い込まれてしまう人が非常に多いように感じます。

暇すぎる仕事

時間内には終わらない仕事で悩む人がいる一方、仕事が暇すぎるという理由から悩む人も多いです。

のんびりとした仕事で、時間がたつのは遅くやりがいも感じられない。さらに自分の成長も感じることができず悩んでいるという話をよく聞きます。

ただ座っていれば給料を貰えるというのは一見楽で幸せに見えますが、実際に体験すると全くそんなことないんですよね。

人間関係が上手くいかない

ブラック企業だろうがホワイト企業だろうが、人間関係が上手くいかないことによるストレスの大きさは変わらずあるもの。

ホワイト企業だとパワハラ等は幾分ましですが(ないわけではないのが現実ですが)、同僚同士でのいじめ等は残念ながらよくあること。

いじめまで行かなくても、ちょっといじられたり、馬鹿にされたりといったこともあって、それを苦痛に感じている人は少なくないでしょう。

人間関係でのストレスは相当大きなもの。たとえホワイト企業で休みが多かったり、残業が少なかったり、給料が高かったとしても、それで我慢できるようなものではありません。

正当な評価を受けることができない

正当な評価を受けることができずに苦労している人も多いのではないでしょうか。

特に歴史のある大手企業の場合、年功序列であることはもちろん、派閥やコネ、上司へのごますりといったもので出世・昇格が決まっていることも少なくありません。

自分よりも仕事が全然できない人間が運よく出世して行き、大きな顔してくるというのは人によって相当なストレスとなるはずです。

ホワイト企業で辛い時にさらに追い込まれてしまう要因

ブラック企業で働くよりもホワイト企業では働く方が良いというのは間違いありません。

これから転職を考えている人がいるなら、ホワイト企業を目指すべきです。

ただホワイト企業でもこういった辛さはあり、決して皆が幸せに働けているわけではありません。

そしてさらに、ホワイト企業で働いていると追い込まれてしまう理由があります。

他の人から同意が得られず、甘えと決めつけられる

家族や友人などに、今回挙げた理由で仕事が辛い、仕事を辞めたいと相談したらどういった答えが返ってくると思いますか?

無理するなと言ってくれる人もいるでしょうが、「もったいない」「甘えだ」「メンタルが弱い」なんて厳しいことを言われることもおそらく多いです。

周りで実際にそこで働いていない人は、ただ「休みが多い」「残業が少ない」という理由で仕事は楽で幸せものだと決めつけます。

その為、誰にも自分が辛いという気持ちが分かってもらえずに孤独を感じてしまうことになります。

転職しようとしても待遇の良さから踏み出せない

ブラック企業ならもちろん、たいした待遇が良くない会社であれば「転職」に踏み切るまでのハードルはそこまで高くありません。

待遇がもっと良い会社に転職できる可能性も十分にありますからね。

しかしホワイト企業だとそうも行きません。

転職すると待遇が悪くなるだろう、待遇が悪くなる可能性が高いだろうと思うと、簡単には転職に踏み切るなんてできない人がほとんどだと思います。

たとえ仕事内容が今より自分にとって楽しいものになるとしても、辛い人間関係から逃れることができるとしても、「待遇が悪くなる」ということを割り切れる人はそういないでしょう。

そもそも最初から「転職」という選択肢を全く持っていない人が多いようにも感じます。

その結果、ただ我慢するだけで体を壊してしまうことに

誰に相談しても悩みをわかって貰えず、逃げ場もない。

ただ我慢するだけで、いつのまにか自分を責めるようになる。

その結果、ストレスが限界を超えて体を壊してしまう人は決して少なくありません。

実際、私の周りでホワイト企業で働いていた人でも精神的な問題で休職に追い込まれてしまった人は少なくありません。

ホワイト企業でも辛いと感じるのはおかしなことではない

休みが多い、残業が少ない、福利厚生が充実している、給料が高いといった表面的なことはもちろん大事。

しかし仕事をする上で大切なことはそんなことばかりではありません。

仕事内容、人間関係、仕事量、プレッシャー、やりがいなど中々ぱっと周りからはわからないことも、人によっては大きなストレスとなります。

あなたがもし辛いと感じているのであれば、それはあなたがおかしいのでも、甘えているわけでもありません。

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