尊敬される上司に共通する特徴とは。仕事だけできれば良いわけじゃない。

自分が上司に助けられた経験などによって、自分自身も尊敬される上司になりたいと考えることはおかしなことではありません。

尊敬される上司というのは、部下から慕われるだけではなく、職場の雰囲気をよくすることや、部下のモチベーションを上げるなどの好循環をもたらすこともあります。

尊敬される上司になるには、どのような姿勢や行動を取ればいいのかということを見ていきましょう。

仕事ができるだけでは尊敬されない理由

仕事ができるだけでは尊敬されない理由

尊敬される上司とは、仕事ができるかどうかだけではなく、人望の厚さや面倒見のよさなど、業務の内容以外の様々な要素が絡み合って評価されるものです。

いくら仕事ができても、それだけでは部下から尊敬されるとは限らず、部下や同僚たちとの信頼関係を築き、業務のサポートやカバーをしっかりと行うなど、人間性の部分が大きく影響していることを忘れてはいけません。

仕事ぶりに対して自負していても、部下を見下すような態度を取っていたり、自分さえ業績を出していればいいと自己中心的な考え方をしていると、尊敬されるどころか嫌厭されたり、周りから人がいなくなってしまうという可能性もあります。
尊敬される上司になりたいのであれば、尊敬される人の特徴を押さえるようにしましょう。

尊敬される上司の特徴

尊敬される上司の特徴

尊敬される上司の特徴を確認することで、自分も理想の姿に向けて意識することや、行動を取ることができます。

部下の気持ちを考えてくれる

尊敬される上司の特徴の一つに、部下の気持ちや状況を考えてくれるというものがあります。

部下が今どのように考えて仕事をしているのか、どんな悩みを持っているかなど、仕事を通して観察をし、相談に乗ったり、負担が大きすぎないかなど抱えているタスクに反映させてくれる上司は、仕事ぶりだけではなく、人間性が尊敬されることにつながります。

部下は一社員である前に、人間であるため、自分の気持ちをわかってくれる上司がいると嬉しいと感じ、上司に信頼を寄せるようになるでしょう。

会社や自分の都合ばかり考えて部下に接してしまったり、無理させていることがわかっていたりするのにタスクを押しつけてしまうという方は、部下の気持ちもしっかりと汲み取ることをおすすめします。

目的意識を共有してくれ、指示が分かりやすい

目的を共有し、明確な指示を出すことができる上司は尊敬に値します。
わかりやすい指示をしたと考えていても、作業を行う目的がわからないと遠回りをしてしまったり、誤った方法にたどり着いてしまったりすることがあります。
また、指示が曖昧だと、どこまで自分でやったらいいのか、行ってほしい点と違うことをしてしまうなど、部下の不安につながってしまいます。

指示をするときには、タスクの詳細なやり方だけではなく、何のために行っている作業なのか、会社や他の部署の何につながるのかをしっかりと示すことや、どこまでの作業をお願いしたいのかという範囲を明確にすることが大切です。

常にわかりやすい指示を出してくれる上司であれば、部下も安心して業務に向き合うことができ、おのずと慕う気持ちや尊敬が生まれるようになるでしょう。

仕事はできるけれどフランクに話してくれる

気難しい上司よりも、フランクに接してくれる上司の方が身近に感じやすいです。
仕事ができることはもちろんいいことではありますが、何でも1人でささっと手際よくこなしてしまうと、部下から「完璧すぎて近寄りがたい」「相談や質問をする隙がない」と思われてしまい、遠巻きにされてしまうということが懸念されます。

近付きがたいイメージがついてしまうと、「尊敬」するよりも「緊張する」「怖い」といった感情が先に立ってしまうことがあるため、話しかけたり相談したりしやすい雰囲気を出すことが大切です。

仕事ができることを見せつけるだけではなく、ちょっとした雑談やミーティングの際に、部下に気さくに話しかけるなど、親しみやすさや人間味を感じてもらうことも、尊敬される上司になるためのポイントになります。

公平に接してくれる

上司も人間であるため、部下の中に性格が合わない人がいるということも当然ですが、仕事をする上では公平に接することが大切です。
特定の部下だけをひいきしたり特別扱いをしていると、尊敬されるどころか、嫌な上司と判定されてしまう可能性があります。

仕事を割り振る時にも、もちろん能力の差を鑑みることも必要ですが、偏りすぎないようにしたり、性格が合わない部下でも長所を認めて声をかけるなど、気にかけるようにしましょう。
多くの人に尊敬される上司は、誰に対しても公平に接していることが多いです。

公平に接することで、この人は平等に部下を見ていてくれるという評価が高まり、尊敬されるきっかけになるでしょう。
性格が合わないと感じる部下がいたとしても、仕事上では私情を挟まずに接することを心掛けるべきです。

尊敬される上司になるためのポイント

尊敬される上司になるためのポイント

尊敬される上司の特徴を確認した上で、どのようなポイントを押さえていけばいいのかということに注目していきましょう。

部下に挨拶や雑談する機会を増やす

尊敬という気持ちを生み出すには、まずは部下との接する時間がなくてはなりません。
毎日の挨拶はもちろん、雑談を交わすことを心掛けることで、完璧すぎてとっつきにくいという印象や話しかけづらいという気持ちを払拭することができます。

雑談の中で仕事の悩みや相談を受けてアドバイスをするなどのことがあれば、ますます尊敬の念を抱かれる可能性があります。
仕事上の関係性であったとしても、雑談でリラックスしている状態でしか聞き出すことができない本音や、真正面から訴えることのできない悩みなどもあるため、上司として部下の本音をしっかりと聞き出して解決していくことが大切です。

尊敬されたいと考えている方は、仕事の休憩時間や業務の合間のちょっとした時間に、部下に積極的に話しかけてみることがおすすめです。

自ら部下のお手本となる

積極的に話しかけたとしても、人間性に魅力がなければ、部下からの尊敬を集めることはできません。
自らが手本になるような行動や仕事ぶりを見せることで、「この人に付いていこう」「この人みたいな上司になりたい」という気持ちを呼び起こすことができるでしょう。

反対に、部下に注意をするにも関わらず、同じ事を自分は平気でやっていたり、話している内容に行動が伴っていないなどの行為をしてしまうと、部下からの信頼度が下がり、「口だけだな」と反感を抱くことにつながってしまいます。

部下に注意をするときや、伝えたいことがあるときには、自分自身が模範になれているか、有言実行をしているかどうかを省みてみましょう。
手本となる行動を取っていれば、部下も自ずとそれに続き、理想的な上司として尊敬される可能性が高まります。

部下を信頼する

人は、自分を信頼してくれない人を信用しようと思うことはなかなかありません。
尊敬される上司として頼られたいのであれば、まずは部下を信頼して仕事を任せることが重要です。

仕事ができる人にとっては、何でも自分でやった方が早いと考えてしまったり、任せることに不安を覚えてしまうこともありますが、まずは1つのプロジェクトを口出しせずに任せてみるなど、部下を信頼して仕事を託してみることがおすすめです。

上司から信頼されていると感じれば、部下もその気持ちを受け取り、お互いに信頼を築くことにつながるでしょう。
トラブルや進め方の相談を部下からしてくる時以外は口を出さないように気をつけ、一度信頼して任せてみるというのも、信頼関係を築く上で大切です。

今の職場はどうしても人が合わない。そんなときは転職も考えよう!

今の職場はどうしても人が合わない。そんなときは転職も考えよう!

尊敬される上司の特徴と尊敬につながるポイントを確認してきましたが、積極的に努めても尊敬につながらない、部下がついてこないという場合は、そもそも会社の風土や人柄が自分の気質と合っていないということが考えられます。

自分に合っていない会社で働くことは、特に問題が起きていなくても、居心地が悪かったり、モチベーションが下がる原因にもなってしまいます。

自分の資質を生かせる職場であれば、部下との関係性や仕事のしやすさにつながるため、今の職場はどうしても自分を合わせることができないという場合には、転職も視野に入れることがおすすめです。

転職するなら転職エージェントの利用がおすすめ

転職活動は1人でも行うことができますが、年齢を重ねるごとに、相手が転職者に求めているものが変わっていくため、転職エージェントを利用することで効率的に内定を勝ち取ることができる可能性が高まります。

転職エージェントをどのように利用することができるのか、サービスの内容を確認していきましょう。

採用選考に必要な対策のサポートも行ってくれる

転職エージェントは、面談でスキルや経歴を確認し、条件などの希望に沿う企業を紹介してくれるというのが主なサービスですが、履歴書などの書類の添削や面接対策など、選考を通過するために必要なサポートも行ってくれます。

書類を作ることや面接が苦手という方はもちろん、人事がどのような点を見ているのかといった視点を教えてくれるため、選考通過の大きな助けになるでしょう。

後先考えずに転職するのは危険

今の職場は自分に合っていないからと、やみくもに転職活動を行うことや、焦って転職先を決めてしまうことには大きなリスクが潜んでいます。

自分の気性にあった職場や、強みや能力を生かすことのできる職場でなければ、部下に尊敬されるということにつながらず、再び同じことを繰り返してしまうことが考えられます。

キャリアアップやライフワークバランスなど、包括的な視線で見たときに中長期的に働くことができる会社かどうかということも大切になります。

転職エージェントを利用することで、応募先の企業が自分に合っているか、スキルを生かすことができるかといったことを、第三者の視点で冷静に判断してもらうことができるでしょう。

転職者の特色や価値観を理解してサポートしてくれる

担当してくれるキャリアアドバイザーは、たくさんの転職者をサポートしてきた転職のプロです。
面談を通して、言葉にできていない自分の特色や価値観を理解した上で、転職のサポートを行ってくれます。
自分では見えていなかった強みなども把握して、アピールできるように教えてくれるため、より自信を持って採用選考に臨むこともできるでしょう。

内定後の交渉事も行ってくれる

内定が決まると、入社後の給与や待遇のすりあわせや、入社日のスケジュール調整を交渉することになります。

1人で転職活動を行っている場合は、自分で交渉ごとまで行う必要がありますが、転職エージェントを利用して決まった場合は、担当のキャリアアドバイザーが交渉まで行ってくれます。

自分では言い出しづらい給与や待遇のことなども任せることができるため、想定よりも給与が下がってしまったというリスクも軽減することができます。

マッチ度を上げることができる

1人で転職活動を行うと、自分が集めることのできた情報のみで判断をして、企業に応募することになります。
企業研究をしたけれど内情は違っていたというのもあり得るため、入社してから「こんなはずじゃなかった」と感じてしまう可能性があります。

絶対に成功するということではありませんが、転職エージェントでは企業のことをよく知っているキャリアアドバイザーからも助言や実際のところを聞くことができるため、個人で活動を行うよりもマッチ度を上げることができると言えるでしょう。

ほとんどの転職エージェントは、登録も利用も無料となっており、登録したからといって必ずしもエージェントを経由して転職しなければならないというわけでもありません。
効率的な転職のできる転職エージェントのサポートを受けながら、尊敬される上司を目指せる職場を見つけてしまいましょう!