「ブラック企業」という言葉が世間に浸透し、2012年にはブラック企業大賞が始まりました。

ブラック企業とは、労働基準法などに抵触していたり、パワーハラスメントが常態化していたりと、労働環境が著しく悪い企業のことを指しています。

徐々に当事者たちが上げた声が拾い上げられる機会も増えてきましたが、「労働基準法に違反している」「明らかに倫理に反している」と、すぐに違法かどうかを判断することのできる理由がないけれど、企業に守られている気がしないという場合、「グレー企業」である可能性が考えられます。

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グレー企業は判断が難しい

グレー企業というのは「ブラックとまでは言えない」「自分が甘いだけなのでは?」と、我慢できてしまう方が多いのが現状です。

我慢できるとはいえ、グレー企業で働き続けていることで、感覚が麻痺してしまい、普通の企業であればあり得ないことでも、当たり前に受け入れてしまっている可能性もあります。

そのようなグレー企業で働き続けると、じわじわと疲労がたまり、気づいたときには疲弊してしまって、身動きが取れないリスクが考えられます。

そうならないために、少しでも今の職場に違和感を覚えた時には、早めに策を講じることが大切です。

グレー企業の特徴

グレー企業はブラック企業とは違い、法律違反や明らかなパワハラなどの明確な定義がないため、おかしいと感じながらも自分では判断しきれないということもあります。

グレー企業の特徴を確認し、勤めている職場が当てはまらないかどうかを見ていきましょう。

福利厚生は存在するが利用率が低い

グレー企業では、有休や産休、育休などの福利厚生が存在しており、建前上は取得可能になっているにも関わらず、周りに取っている人がおらず、取得を申し出てもなかなか取らせてもらえなかったり、断られてしまったりすることがあります。

求人情報を見る際には、福利厚生に注目することも大事だとされていますが、社員のためを思って設けられているはずの福利厚生が、実は社員を長時間働かせるための餌として書かれているという可能性には注意が必要です。

例えば、「帰宅の際のタクシー代は会社が負担する」という福利厚生があった場合、「終電を気にすることなく夜遅くまで働ける」という意図が隠されていたり、「夕食のお弁当や社食は無料で支給される」といった企業は「夕食の時間やその後まで働ける」ことを暗に示されていることが考えられます。

福利厚生は社員のウェルビーイングを促進するためのシステムであるにも関わらず、却って長時間労働につながってしまうなど、労働環境を悪化させてしまいそうなものには気をつけましょう。

残業代は出るが、残業時間が長い

残業代が出ない、または出たとしても明らかに安いといった場合は、明らかにブラック企業と判定できますが、グレー企業では残業時間が長くても残業代はしっかりと出るため、明らかに違法といえないのが特徴です。

もちろん、多少の残業はどの企業でもあるものですし、繁忙期には特別忙しくなるということは考えられますが、慢性的に月に40~50時間以上の残業が強要されるといった場合は注意が必要です。

また、有休は一応取れるけれども消化率が低かったり、上司に嫌みを言われたり、なかなか認めてもらえないということもあります。

人間関係はいいが、仕事量が膨大

社内の風通しや人間関係などの関係はよくても、仕事内容が非常にハードという場合も、グレー企業であると疑うことができます。

仕事の量や内容が非常に重く、ハードなものが多かったり、プレッシャーが強いものであったりしても、上司や同僚の人間関係は良好であることで「仲間と一緒なら頑張れる」「上司のために努力したい」と思ってしまうことがあります。

仲間意識は仕事を行う上で大事なものではありますが、抱えきれないほどの仕事量を強いられることとは切り離して考えるべきです。

風通しがよく「楽しい」と感じていると、劣悪な労働環境に気付きにくくなってしまうかもしれませんが、現在の仕事量を改めて確認してみることをおすすめします。

困難は精神力や仲間の励ましで乗り越えられるという考えの企業では、知らず知らずのうちに自分の体力やメンタルに限界が来てしまうリスクがあります。

転職する前にグレー企業か見極める方法

現在の会社がグレー企業だと思い当たる点があり、疲弊してしまっているのであれば、無理をして働き続けていると、あるとき急に限界を迎えてしまうということもあります。

グレー企業での勤務に限界が見えて転職を検討したときに、転職先もグレー企業となってしまうと、再び心身を脅かすことや再度転職を考えなければならないリスクが考えられます。

転職する前にグレー企業かどうかを見極めるには、どうしたらいいのかを確かめておきましょう。

求人情報をチェックする

求人情報から、グレー企業であるかどうかをチェックする方法があります。

求人情報には、仕事内容や企業の待遇、福利厚生などが全て載っているため、効率的に見極めることができます。

例えば、労働基準法では労働時間は1日8時間、週40時間までと定められており、1年の52週で計算をすると、1年の内105日は最低でも休日とならなければいけないことになっています。

給与にみなし残業が含まれていないか、年間の休日が115日を切っていないかどうか、研修制度や福利厚生の有無を重点的に確認しましょう。

みなし残業はあらかじめ給与に残業代が含まれており、平均より高めの金額が提示されていることが多いですが、残業なしで業務を終えることができれば給与は高くなりますが、長時間の残業が強いられると平均的な給与と変わらないということになります。

2023年の場合、土日は105日あり、祝日や振替休日となる日は13日となっているため、土日と祝日が休日と定められている企業では、年間休日が118日となります。

年間の休日日数が115日を切ってしまうと、最低日数よりは多くても、祝日に休みが取れないこともあるということになります。

福利厚生は有無だけではなく、利用率も調べることで、名目だけではなく、実際に利用できるのかどうかということを把握することができます。

働きやすく、社員を大切にしている企業であれば職場を離れる人材は少ないはずなので、平均継続年数や離職率も調べることでも企業の実情を把握することができるでしょう。

参考:厚生労働省「労働時間・休日 労働時間・休日に関する主な制度」

会社の口コミを調べる

会社の内情を一番知っているのは、現在または最近まで働いていた人であるため、OB・OG訪問やネットの口コミサイトで、会社の評判について調べましょう。

社員の生の声を聴くことで、会社説明会やホームベージ上では知れない、「社員の本音」を聞くことができ、グレー企業であるかどうかを判断することができます。

OB・OG訪問をする場合、可能であれば、すでに退職した社員と現役社員双方に聞くことがおすすめです。

現役社員であれば、タイムリーに今の会社の情報を聞くことができ、すでに退職した社員であれば、本音を話してくれやすい傾向があるためです。

公式の情報だけでなく、「リアルな声」もしっかりと把握することが、グレー企業の見極めには重要となります。

自分の会社はグレー企業かも?と感じたら転職も考えよう

現在働いている企業がグレー企業の特徴に当てはまっていると感じた場合、転職を検討してみることがおすすめです。

「ブラック企業よりはマシだ」と考えて疲弊しきってしまう前に、転職を検討することで、身動きが取れなくなってしまうというリスクも避けることができます。

また、転職をすることで、いきいきと仕事ができるようになり、スキルを伸ばすことやキャリアプランに希望を持つことにつながります。

転職するなら転職エージェントを活用しよう

転職活動を始めようと考えても、時間がないという方や、内情を聞けるようなOB・OGがいないという場合、自分1人でどうにかしようとせずに、転職エージェントでサポートを受けることで、活動がしやすくなることがあります。

転職エージェントでは担当のキャリアアドバイザーと一緒に転職活動を進めていくのですが、どのようなサポートを受けることができるのでしょうか。

企業の紹介

転職エージェントでは、まずキャリアアドバイザーと面談を行い、これまでの経歴やスキル、転職先に求める条件などを話し、それに適した企業を紹介してもらうことになります。

「とりあえず、グレー企業から抜け出したい」という気持ちが逸り、焦って転職をしてしまうと、転職先もグレー企業になってしまう可能性や、自分のスキルを活かせない、自分のライフスタイルと合わないなどのリスクが伴います。

転職エージェントでは、キャリアアドバイザーと自分の強みや得意を活かせる仕事か、キャリアアップの展望やライフワークバランスにあっているかなど、中長期的な視野を持って相談することやアドバイスを受けることができます。

キャリアアドバイザーは企業を訪問したり、内定者から実情を聞いているため、実際の企業の様子とよく知っています。

職場というのは、1日の活動時間のほとんどを過ごす場所となるため、仕事内容だけではなく、働き方や環境も重要な要素となります。

ブラック企業やグレー企業を避けたいという気持ちが強すぎてしまうと、自分に合った職場といった視点が抜け落ちてしまうこともありますが、転職エージェントを利用することで、条件や待遇だけではなく、思い描いている企業の内情との相違がないかどうかということもわかるため、転職先とのマッチ度を上げることもできます。

採用選考の対策

転職エージェントでは、企業を紹介してくれるだけではなく、選考に必要な書類や面接の対策を行ってくれます。

履歴書や職務経歴書の添削や面接で、企業の人事部はどのような点を見ているのか、魅力がきちんと伝わる書き方や返答ができているかなどをチェックしてくれます。

キャリアアドバイザーはこれまでにたくさんの転職を支えてきたプロなので、個人の特色や価値観を理解した上で、転職活動をサポートしてくれます。

自分には大したスキルもアピールすべき点もなくて困っている方でも、面談で話しているうちに自分の見えていなかった強みや得意なことを拾い上げてもらえることもあるでしょう。

グレー企業で膨大な仕事量を抱えていた場合、どれをアピールしたらいいのかという場合も、相談をしながらアピールポイントをまとめることができます。

内定後の交渉

内定が決まると、その後に給与や待遇についての交渉が始まるということになりますが、提示されたものが自分の思っていたものではなくても、これから入社する会社に対して強気な取引をすることは躊躇われるという可能性があります。

転職エージェントでは、自分では言いにくい入社後の給与や待遇、入社日のスケジュール調整などの交渉事もキャリアアドバイザーが行ってくれます。

グレー企業で残業が辛かった、残業代が少なかったという方でも、自分のスキルや経歴を元に市場価値に即した待遇で交渉を行ってもらうことができるため、転職後のことに不安を覚えている方にも心強いサポートです。

ほとんどの転職エージェントは、登録するにもサポートを受けることにも料金を一切かけずに利用することができるため、お金をかけずに転職活動をしたいという方でも安心してサポートを受けることができます。

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