仕事量が多くておかしい、不公平だと感じたら要チェック。それもしかしたらパワハラかも

同じ会社、同じ部署で仕事をしていても、仕事量が人によって大きく違うケースは少なくありません。

しかし不自然に自分だけ仕事量が多く、残業ばかりしていることに不満を感じている人も多いのではないでしょうか。

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目次
  1. 仕事量に偏りができていると感じる時は他の仕事も検討してみましょう。
  2. 仕事量がおかしい、あまりにも不公平だと悩む人は多い
  3. 不公平な仕事量を課してくる会社で働くと生じる悪影響
  4. 仕事量が不公平になってしまう原因
  5. あまりに不公平な仕事量はパワハラに該当する場合も
  6. 仕事量が不公平だ!まず自分で何とかできることはないか?
  7. これ以上できない!上司に相談
  8. 冷静さ、慎重さは大切に。組織に相談
  9. もう休もう、もう辞めよう。
  10. 【管理職必見】なぜ頼りにしていた部下ほど辞めるのか?
  11. 仕事量が不公平な環境で働くメリットはない、早めに抜け出すことが吉

仕事量に偏りができていると感じる時は他の仕事も検討してみましょう。

仕事量がおかしい、あまりにも不公平だと悩む人は多い

仕事量がおかしい、あまりにも不公平だと悩む人は多い

周囲と比べて自分に与えられる仕事量があまりにも多い、不公平だと感じる場合、不満はどんどん蓄積していきます。

仕事をこなすために毎日残業ばかりしていると、ひとつひとつの仕事を丁寧にできなくなってミスをしたり、期日までに終わらなくて怒られたりすることもあるでしょう。

このような状態が続けば誰でもストレスが溜まってしまいます。

Wrike社の調査によると職場でストレスを感じている人は全体の約6割にのぼり、ストレスの原因として「仕事量が多すぎる」が全体の14.5%を占め1位にランクインしています。

この調査からも分かるように、仕事量が多いことがストレスの原因となっている人はかなり多いのです。

参照:Wrike株式会社「日本国内の会社員の働き方とストレス・生産性の関係調査

不公平な仕事量を課してくる会社で働くと生じる悪影響

不公平な仕事量を課してくる会社で働くと生じる悪影響

時間内に終わらない量の仕事を課してくる会社で働くと、さまざまな悪影響が生じます。

ここでは、実際にどのような影響がでてくるのかを見ていきましょう。

仕事が回らなくなる

人の集中力には限界があります。

あまりに忙しいと集中力が途切れて生産性が落ち、仕事が回らなくなってしまいます。

そして期日までに終わらなかったり成果物が出せなかったりということも出てくるでしょう。

教育をしようとしても教育する余裕がない

人員不足で業務過多に陥っている場合に「人がいないから人を入れよう」となったとしても、教育する余裕がなければ現場はさらに疲弊してしまいます。

教育が必要なのは新卒だけではありません。

スキルのある中途採用者であっても、新しい会社になれるまでは一定程度のレクチャーが必要です。

新人教育する余裕すらない状況では人員増員だけで業務過多の問題を根本解決できないため、業務効率化や業務を分散してやらない業務を決めるなどの対策が必要です。

何か生じた際の責任が全部自分になるリスク

抱えている仕事量が多ければ、その分ミスを引き起こす確率が上がります。

また、業務が一人に偏っていると第三者目線でのチェックが抜けるため、ミスに気が付きにくいです。

そのため、はじめは小さなミスでも気が付いた時には重大なミスになっていたということもあるでしょう。

もちろん上司も監督責任を取ることにはなりますが、当事者としての責任は避けられません。

プライベートの時間が少なくなる

大量の仕事を課される状態が続けば、必然的に残業が増えて帰宅時間が遅くなり、帰宅後のプライベートの時間が少なくなります。

プライベートタイムが少なくなると、ゆったりくつろぐ時間や気分転換する時間、ストレス発散の時間が取れなくなるでしょう。

そして心身ともに疲労が溜まり、仕事へのモチベーションの低下やストレスによる体調不良を引きおこしてしまいます。

近年はワークライフバランスを重視する傾向が強まり、プライベートタイムの確保の大切さにも関心が高まっています。

仕事は生活するために欠かせない手段ですが、プライベートの時間を大幅に削ってまで働いていると体がもたなくなるので注意が必要です。

ストレス過多になる

時間内に終わらない仕事量を抱えて毎日働くことは、大きなプレッシャーになります。

特に納品など期限のある仕事を担っている場合は焦りや苛立ちを感じ、余裕がない状態になるでしょう。

仕事量が多いことでストレスを感じているときにこのような焦りも感じることになれば、ストレス過多になる可能性が高いです。

ストレス過多の状態になると頭痛や肩こり、胃腸の不調、円形脱毛症などの身体症状に加え、不安やイライラ、気分の落ち込みや不眠などの精神症状を引き起こす可能性があります。

自分の手に負えない仕事量のときは、同僚に助けてもらうなどの対策を講じるようにしましょう。

睡眠不足になる

時間内に終わらないほど大量の仕事をこなすためには、長時間の残業をしなければなりません。

帰宅後は最低限の食事や入浴だけを済ませて寝るとしても、遅くまで残業した分帰宅時間が遅くなるため、十分な睡眠時間を確保することは難しくなるでしょう。

睡眠不足の状態が続くと集中力や注意力が欠けてミスが増え、さらに仕事を増やすという悪循環に陥ってしまいます。

体調を崩す

毎日長時間の残業を強いられ、十分な休息をとれない状態がつづくと体調不良になってしまいます。

また、自分ばかり仕事が多く周りの人が暇そうな場合は特に「なぜ自分だけ?」とストレスがたまるでしょう。

肉体的な疲れももちろんですが精神的な疲労も体調を崩す要因となるため、ストレスを溜めすぎないよう注意が必要です。

辞めるタイミングを失う

業務過多により残業や長時間労働が恒常化すると、仕事を辞める人が増えます。

その結果、退職者が担当していた仕事もやらなければならなくなり、さらに業務量がふえてしまうでしょう。

責任感の強い人は「今辞めたら他の人の仕事をさらに増やしてしまう…」と考え、どんどん仕事を辞められなくなってしまいます。

また忙しさに疲れてしまい、転職活動する気力すらなくなってしまう人もいるかもしれません。

人が減るとさらに仕事量が増える恐れ

上記のように退職するタイミングを失っている間に、さらに退職者がでてますます仕事を辞めにくくなり、そして仕事も増えるという悪循環に陥ってしまいます。

もちろん、自分が辞めたあとの同僚のことを考えることは大切です。

しかし、人のことばかり気遣っていると自分の首を絞めることにもなりかねません。

体調を崩す前に仕事から離れるようにしましょう。

仕事量が不公平になってしまう原因

仕事量が不公平になってしまう原因とは

本来であれば全ての社員に対して平等に仕事が割り振られるか、それぞれの能力に適した仕事を割り当てられるはずです。

では、なぜ一部の人に仕事が偏ってしまうのでしょうか。

ここでは仕事量が不公平な状態になる原因について見ていきます。

社内風土に問題がある場合

仕事はできる人がやれば良い、期限内に仕事を終えるためであれば勤務時間は無視して良いというような雰囲気の部署の場合、一部の人に仕事が偏りがちです。

部署間でうまく仕事が分けられていないから

部署間で縦割りのように業務を振り分けている場合、その割り振りが適正ではない可能性があります。

適正な仕事の振り分けができていないと、暇な部署と忙しい部署との差が大きくでしょう。

自分の部署と他の部署の仕事量を比較して自分の部署だけ極端に残業が多い場合は、適正に仕事が振り分けられていない可能性があります。

「21時から会議ね!」が当然の雰囲気

勤務時間外に会議が始まることが常習化していたり、終電までが勤務時間と勘違いしていたりするような部署にいると、他の部署と比べて拘束時間が長くなりがちです。

部署ごとに残業時間があまりに違うと、「同じ会社なのに自分たちばかり忙しい…」などの不満が生まれてしまうでしょう。

一緒に働く人に問題がある場合

上司や同僚が原因で仕事量に偏りが生じているケースも少なくありません。

上司同士で仕事の押し付け合い

面倒な仕事や人材は、部署の上司同士で押し付けあっていることも多いです。

意見が言えない人が上司の場合、面倒な仕事や仕事のできない人ばかり押し付けられ、そのしわ寄せが部下に来てしまいます。

上司が正しく仕事量を見極めて配分できていないから

従業員への仕事配分は上司が個人の能力を見極めて行っていることが多いです。

普段の仕事のスピードや正確さなどを加味して平等に仕事を配分する上司であれば、極端な仕事量の偏りは発生しません。

しかし、上司が的確に従業員の能力を見極めることができていない場合は、特定の従業員の仕事量が多くなってしまいます。

また、個人的な判断で仕事ができる従業員にばかり多くの仕事を割り振っている上司もいるでしょう。

上司が自分の評価を上げることばかり重視しているから

自分の仕事量が多いと感じるときは、上司を含むチームの状態を見渡してみてください。

他のチームと比べて自分のチームの仕事量が極端に多い場合、それは上司が自分の評価を高めようとしていることが原因の可能性があります。

少ない人数でもこれだけのことをやり切った、これだけの仕事量をこなして成果を上げたとアピールするために、人員を増やさず多くの仕事をこなそうとしているのです。

もちろん必ずしも上司が自分の評価を上げることばかり考えているとは言えませんが、慢性的に忙しい状態が続き、他のチームとの不公平さを感じたらその点を疑ってみるのも一つの手です。

時代錯誤上司が君臨している

残業を美徳とするなど、時代錯誤な考えの上司がいると仕事量が増えやすいです。

このような上司には仕事が多くてつらいことを訴えても「私の若いころはもっとひどかった」と笑いながら言われてしまい、なかなか改善されません。

頼りにならない同僚が多い

チームプレイで進める職場の場合、仕事の遅い同僚の分をカバーしなければならない状況になることもあります。

また、他の人にカバーしてもらうことを前提にあえて仕事をさぼるような人もいるでしょう。

同僚が仕事をさぼる人だったり、仕事が遅い人だったりするとそのしわ寄せがきて仕事量が不公平になってしまいます。

退職ドミノが発生している

もともと人員不足でギリギリの人数で回しているような会社では、1人退職者がでるとその分残された従業員の負担が重くなり、退職者が連鎖してしまうことがあります。

退職者が相次いで出ると、人員補充が追い付かずにどんどん一人当たりの仕事量が増えてしまいます。

また、信頼していた上司や仲の良かった同僚が退職した場合は自分の士気が下がりがちなため、そのような状況で大量の仕事をさばかなければならないことに辛さを感じることも多いでしょう。

自分の性格や運の悪さの問題

断れない性格や運の悪さが原因で膨大な仕事量になってしまうこともよくあります。

仕事能力が高いゆえ任される

仕事能力が高く、仕事が早いと次から次へと仕事を振られてしまいます。

多くの仕事を任されているということは信頼されているということでもあり、決して悪いことではありませんが、あまりに仕事が多いと疲れてしまうでしょう。

常に100%の力を注ぐのではなく、ときには手を緩めることも大切です。

真面目すぎる

責任感が強くまじめな人は、仕事の質を上げようと頑張りすぎて仕事を自分で増やしてしまっていることがあります。

また、真面目な人はどんな仕事も手を抜かず全力で取り組むため、仕事を任されがちです。

仕事を頑張ることは素晴らしいことですが、ほどほどにしておかないと後々つらくなってしまいます。

NOといえない

人からの頼み事を断れない人は、大量の仕事を1人で抱え込みやすいです。

困っているから助けてあげようとやさしさで依頼をなんでも引き受けていると、「この人は何でもやってくれる」というイメージがつき、より仕事を押し付けられるようになるおそれもあります。

キャパオーバーになる前に、できないことはきちんと断るようにしましょう。

もしくは要領が悪すぎる

自分ばかり残業していると感じるときは、仕事スピードが遅いことが要因かもしれません。

特に職場や部署が変わったばかりの人は要領よく仕事を進められず、やってもやっても仕事が終わらないということも多いでしょう。

このような場合は、先輩や同僚に仕事を進めるコツを聞いてみるというのも一つの方法です。

自分の担当する顧客の要求が明らかにヘビー

社外にいる仕事相手からの要求は度を超えたものなのか、顧客満足を追求する範囲なのかの線引きが難しいです。

たとえパワハラであったとしても顧客相手に上司も強く出ることができず、なんとか耐えるしかないという状況になってしまうこともあります。

あまりに不公平な仕事量はパワハラに該当する場合も

あまりに不公平な仕事量はパワハラに該当する場合も

仕事のでき具合やスピード、能力によって与えられる仕事量は変わりますし、職場やチームによっても仕事量は異なります。

しかし、仕事量の差があまりにも大きかったり、能力を逸脱した量を与えられていたりする場合はパワハラに該当する可能性があります。

自分だけ明らかに仕事量が多いならパワハラ

下記は厚生労働省によるパワハラの事例です。

一人一人の業務量は会社やその部署の業務量によっても異なるので、単に仕事の量が多いというだけではパワハラとは言えませんが、例えば、業務上の些細なミスについて見せしめ的・懲罰的に就業規則の書き写しや始末書の提出を求めたり、能力や経験を超える無理な指示で他の社員よりも著しく多い業務量を課したりすることは、「過大な要求」型のパワハラに該当することがあります。

厚生労働省「あかるい職場応援団、パワハラ6類型

他の社員よりも著しく多い業務量を課したりすることは、パワハラに該当すると明記されています。

もし、極端な仕事量のために精神的に追い込まれる状況なら、パワハラを疑う必要もあるでしょう。

仕事量は変わらないのに「早く帰れ」「残業するな」もパワハラ

近年働き方改革が進められており、その一環として残業時間の削減に取り組んでいる企業も多いです。

しかし、残業削減のための具体的な策を講じないまま残業を禁止することは、ジタハラ(時短ハラスメント)と呼ばれるハラスメント行為に該当します

仕事量は変わらないのに残業を禁止されれば、従業員は仕事を終わらせるためにサービス残業をすることとなり、従業員の負担はさらに重くなってしまうでしょう。

同じ給料なのに仕事量が違うのはおかしい

人によって適性や能力が異なるため、全員が同じ給料で同じ仕事量というわけにはいきません。

しかし、あまりにも仕事量が違うと不満もたまりますよね。

自分で不満を解消する方法がないか、探してみましょう。

仕事量が不公平だ!まず自分で何とかできることはないか?

特定の社員個人に業務の進行を依存している状態のことを「属人化」と言います。

作業が属人化すると他の人に仕事を割り振ることができなくなり、さらに仕事量が一人に集中してしまいます。

全部の作業で属人化をなくすことは難しいかもしれませんが、ある程度のシステム化を図るなどして対策をしておけば、業務を他の人におろしやすくなるでしょう。

ただ、属人化を防ぐには業務を分解して割り振ってもらう必要もあるため、まずは上司に相談してみることが大切です。

7割8割の力でやる

もちろん全力で仕事に取り組むことは大切です。

しかし、つねにフルパワーで仕事をしていると、余計な仕事までどんどん振られて疲弊してしまうでしょう。

また、「あなたがやってくれるから大丈夫だろう…」と周囲の人が手を抜く可能性もあります。

仕事の優先順位を見極めて重要な仕事には全力で取り組み、それ以外の仕事は適度に力を抜いて取り組むようにしましょう。

スケジュールとタスク管理の徹底

無理のない範囲でスケジュールを組み、仕事を引き受けすぎないようにすることが大切です。

一目でわかるようスケジュールとタスクをまとめておけば、タスクを抱え込みすぎて辛いということもないでしょう。

また、スケジュールとタスク管理の状況を上司に見せれば、それ以上無理に仕事を割り振られることもなくなるはずです。

できない分はやらない

長時間残業をしたり仕事を持ち帰ったりして、押し付けられた仕事を無理にすべて終わらせる必要はありません。

プライベートの時間を削って無理やりにでも仕事を間に合わせてしまうと、「この人なら何とかしてくれる」と利用される恐れがあります。

できない分の仕事はやらないことでキャパオーバーであることをきちんと伝えるようにしましょう。

サービス残業の証拠を残しておく

サービス残業は違法です。

サービス残業をした社員は会社に対して未払いの残業代を請求することができるため、労働基準監督署や弁護士に相談してみましょう。

ただ、残業代を請求するにはサービス残業の証拠が必要になります。

そのためタイムカードのコピーやパソコンのログイン時間などの証拠データをきちんと残しておくことが大切です。

属人化を減らす

1人に業務が集中した状態では、他のメンバーはどのように仕事を進めているのか分からないため、フォローに入れません。

業務プロセスを見える化したりマニュアル化したりして、他のメンバーもその業務に携われるようにしておきましょう。

マニュアル化などの業務標準化には時間がかかりますが、無理やりにでも時間を作ることで属人化の解消につながります。

これ以上できない!上司に相談

これ以上の仕事はできない!という場合は一人で抱え込むのではなく、上司に相談するようにしましょう。

キャパオーバーの状況であることをアピールする

他の人に比べて極端に仕事量が多く、手に追えないほど忙しい状態になっている場合は、その状況を強く上司にアピールしましょう。

仕事の報告をする際に1案件ずつ報告するのではなく、複数件まとめて誰の目から見ても大量とわかるほどの報告をすれば、忙しさは上司やその場の同僚たちにも伝わります。

上司がその様子を把握してくれれば、仕事量の是正に動いてくれる場合もありますし、今以上に仕事を増やすことはないでしょう。

また、無理に仕事を終わらせようとして家に持ち帰ってやるのでは上司はいつまでも気づかないので、会社の中で仕事を終わらせることが忙しくてしんどいことをアピールするポイントになります。

膨大な仕事量や忙しい状況にあることをアピールし、周囲にも忙しさを認識してもらえれば、上司も対応せざるを得ない状況になるでしょう。

もし、何度も忙しくてしんどいことをアピールしても対応してもらえないときは、上司に直接「これ以上の仕事はできない」と伝えることも必要です。

きっぱりと断る

できないことはできないときっぱり断ることが大切です。

周囲の人はあなたがどれだけの仕事を抱えているかをよく知らず、いつも引き受けてくれるからという理由だけで仕事を依頼していることもあるため、断らないと都合の良い存在として利用されつづけてしまう恐れがあります。

また、断られたことがある人にはなんとなく頼みにくいという心理が働くため、一度断るだけで今後頼まれごとをされることが減るかもしれません。

冷静さ、慎重さは大切に。組織に相談

仕事があまりに多くてつらい、体調にも影響が出ているというような場合は、第三者に相談してみましょう。

人事部や会社が設けている相談部署へ

現在、大企業でも中小企業でもパワハラ防止のための措置を講じることやハラスメント相談窓口の設置が義務化されています。

そのため、まずは社内の相談部署に相談をしてみると良いでしょう。

しかし、パワハラを告発したことが原因でさらに仕事量を増やされ、パワハラが加速することもあるため、慎重に動くことが大切です。

労働基準監督署へ相談

社内窓口では信頼できない、社外の人に相談したいという場合は、労働基準監督署に相談するという手もあります。

労基署に相談をすれば、労基署から会社側に指導が入るでしょう。

まともな会社であれば労基署からの指導を真摯に受け止め、業務量が改善されるはずですが、労基に相談したことを激怒する会社もあるかもしれません。

仮に会社の対応が良く業務の割り振りが平等になったとしても、労基への相談によって信頼関係が崩れて職場に居づらくなる可能性もあるため、労基に相談する際は転職を視野に入れておくことをおすすめします。

もう休もう、もう辞めよう。

忙しさで体や心が限界を迎えている場合は無理をせず、仕事から離れることも大切です。

心療内科を受診

現在は、身体の健康と同じくらい心の健康も重視されています。

厚生労働省は心療内科をつぎのように紹介しているため、仕事のストレスで体調が悪いときは心療内科を受診してみるというのも一つの手段です。

「心療内科」は、ストレスなど心理的な要因で体に症状(胃潰瘍、気管支ぜんそくなど)が現れる「心身症」を主な対象としています。

引用:厚生労働省「こころもメンテナンスしよう

仕事が原因で体調がよくないけれど、医療機関を受診すべきなのか判断できないという方は、地域ごとに設置されている公的な相談窓口を利用してみてください。

厚生労働省「心の相談窓口について

有給をとるのに罪悪感は要らない!突発でもいいので休む

パワハラに近いことが起きている会社では、有給を取らせないような雰囲気ができてしまっていることもあるでしょう。

しかし有給は労働者に与えられた権利であり、会社が合理的な理由なく却下することは認められていません。

有給をとることに罪悪感を感じる必要はないため、勇気を出してまずは申請してみるようにしましょう。

継続的・定期的に有給を取得していけば、職場内が有給をとりやすい雰囲気に変わる可能性もあります。

ブラック企業なら退職代行サービスもアリ

退職代行のメリットは、会社と直接やり取りすることなくスムーズに仕事を辞められる点です。

パワハラが酷くて退職を伝えられない場合や、何度話しても退職を受け入れてもらえない場合は、最終手段として退職代行サービスを使うのも一つの手といえるでしょう。

しかし、退職代行を利用しないと仕事を辞められないというような状況でない限り、退職代行の利用はおすすめできません。

退職を申し出て手続きを踏むのが面倒などの理由で退職代行を使ってしまうと、逃げ癖がつく可能性があります。

どうしてもという場合を除いて、退職手続きは自分で踏むようにしましょう。

将来を改めて考える、転職も視野に

周囲に比べ仕事量が多くて理不尽な状況にある方は、転職を考えることも重要です。

しかし、周囲よりも圧倒的に仕事量が多いのは、言い換えればそれだけの仕事ができる優秀な人材であるといえます。

その能力を活かすなら今の会社にこだわる必要はなく、正当に評価してくれる給料の良い会社に転職することも選択肢の1つです。

転職すれば自分より優秀な人の中でより高いレベルの仕事に携わることができ、さらに成長できるでしょう。

時間内に終わらないほど大量の仕事をこなしてきたあなたの能力に見合う仕事はあるはずですし、仕事に見合う給料をもらってさらなるスキルアップをすれば、あなたの将来はどんどん広がっていきます。

仕事量が多くてしんどいときは、転職して環境を変えることも考えてみてください。

正しい評価を受けているか、将来に繋がっているかを改めて考えてみる

どの会社でも多かれ少なかれ仕事はできる人に集まるため、多少の不公平さはあります。

仕事量が多いのは期待と信用の表れというケースもあるでしょう。

もし期待と信用から仕事量が増えているならば、今の仕事が正当に評価されているか、今後の将来に繋がるかが重要になります。

良いように使われているだけで実際は評価されていない場合や、評価されていたとしてもそれが仕事量に見合ってはいない場合は、その会社から離れた方が良いでしょう。

ただ、目に見える評価をしてもらえていなくても、数年後には周囲と大きな差が開き昇進のチャンスにつながる可能性もあります。

仕事で他者から認められるようになるまでは一定の努力が必要となる場合も多く、今がその鍛錬の時期なのであればもうひと踏ん張りすることも検討すると良いでしょう。

仕事においてある程度の不公平さはあるものですが、将来的な目線を持って自分がどういった状況に置かれているか考えてみてください。

適性診断で何に向いているか調べる

同僚は膨大な仕事量をサクサクこなしているのに、自分はなかなか終わらずに残業ばかりしていて辛いという人は仕事の適正診断を受けてみましょう。

人には向き不向きがあり、同じ仕事であっても難なくこなせる人とつまずいてしまう人がいます。

もし要領よく仕事を進められないというのであれば、それは仕事が合っていないことが要因かもしれません。

今はいくつかの質問に答えるだけでおすすめの仕事や業界を教えてくれる適性診断サイトがたくさんあるので、ぜひチェックしてみてください。

【管理職必見】なぜ頼りにしていた部下ほど辞めるのか?

この項目は管理職の方向けの話題です。

頼りにしていた部下ほど退職してしまう原因とその対処法を紹介していきます。

部下とコミュニケーションをとっていますか?

上司と部下の間には年齢やキャリアなど多くの違いがあるため、コミュニケーションを取りにくいかもしれません。

しかし両者間で信頼関係を築くには、日頃からコミュニケーションを取っておくことが大切です。

不公平は不満の始まり

同僚と同じ給料なのに仕事は多い、仕事量は同じなのに給料が低いなどの不公平さは不満の大きな要因になります。

全員の仕事量や給料を全く同じにすることは難しいですが、部下が不公平さを感じないような仕事の割り振りを検討しましょう。

人事評価に全員が満足することはない

人が人を評価する人事評価は、基準が不明瞭になりやすくなっています。

また、自己評価は他人評価よりも高くなりがちなので、人事評価に全員が満足することはほぼないです。

管理職が行った方がいいこと

では、優秀な部下の退職を防ぐために管理職は何をすればよいのでしょうか。

明確な評価基準

評価基準があいまいだと社員はどのような目標を立てて行動すればよいのか分からず、モチベーションの低下にもつながります。

また、主観的な評価をしているのではないかと疑惑や不満も生じやすく、基準が明確でなければ社員が納得できるようフィードバックをすることも難しいでしょう。

そのため、評価基準は明確にしておくことが大切です。

適正な仕事量×責任

管理職も人間なので、素直に仕事を引き受けてくれる人やミスの少ない人、仕事ができる人にばかり仕事を割り振りがちです。

しかしいくら頼りにしているからといって仕事をたくさん振りすぎてしまうと、部下から「いいように使われている」と思われてしまうかもしれません。

部下の能力や抱えている仕事量を考慮して、負担が重くなりすぎないよう仕事を割り振りましょう。

不公平になったとき、不満が生まれた時

仕事をするうえで全員の仕事量や給料を同じにすることは不可能なため、特定の部下だけ仕事量が増えてしまうなど公平さを保てない場面も出てくるでしょう。

そのような時は、どうして不公平になっているのかや改善の予定をきちんと伝えることが大切です。

また、些細な事でも部下から不満が生まれた時は、不満が大きくなって取返しがつかなくなる前に解決するようにしましょう。

「パワハラ」と言えばいいと思っているモンスター社員にも気をつけろ

少し注意しただけで「パワハラだ」などと弱い立場を武器にして逆に攻撃してくるモンスター社員もいます。

適切な方法で指導をしているのに行き過ぎた権利を主張して脅されてしまうと、精神的に疲弊してしまうでしょう。

会社の相談窓口に相談するなど、一人で抱えこまないようにすることが大切です。

仕事量が不公平な環境で働くメリットはない、早めに抜け出すことが吉

仕事量が不公平な環境で働くメリットはない、早めに抜け出すことが吉

仕事量が多く周囲と比べて不公平だと感じることや、人より多くの仕事をしても評価や昇進につながらず報われないケースも多々あります。

不公平さを感じつつも仕事である以上やらなければならないと思う人もいるかもしれませんが、そのような環境で働き続けるメリットは非常に少ないです。

会社の都合の良いように使われるだけで能力を発揮できないのであれば、転職することを検討してみましょう。

仕事量が適切な会社への転職なら、転職エージェントの利用がおすすめ

時間内に終わらないほどの仕事を抱えている場合は、1人で転職活動をする時間的・体力的余裕がないことも多いです。

1人で転職活動をする自信がない人には、転職のプロである転職エージェントのサポートを受けることをおすすめします。

転職エージェントは様々な企業の実態を詳しく把握しているため、仕事量が適切であなたの能力を活かせる企業を紹介してもらえるでしょう。

また、転職に関する悩み相談や、履歴書など書類の添削、面接練習、日程調整、給与交渉などなどのサービスも無料で受けることができます。

転職サイトに登録しておく

転職サイトに登録しておけば、求人を見たりスカウトをもらったりすることができます。

世の中にはたくさんの会社があり、自分を必要としてくれる場所はたくさんあるということを知るだけで、「今の会社にとどまる必要は無い!」と気持ちが楽になる人もいるでしょう。

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