会社をクビになってしまうと、精神的なダメージはかなり大きいとともに不安や焦りに襲われてしまう人がほとんどです。
ただそうなってしまったらその事実を受けて前を向くことが必要。そうでなければこの先悪循環が続いていくだけになってしまいます。
やるべきことをやり、数年後にはクビになって良かったと思えることを目指して行動を起こしましょう。
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会社をクビになった時に大切なのはまず落ち着くこと
会社をクビになってしまった場合に何よりまず大切なのは落ち着くことです。
精神的なショックや将来への不安や焦りがあるからと言って、勢い任せに転職活動を進めてしまうことはその転職での失敗を招いてしまいます。
ただがむしゃらにやっても転職活動は上手くいかないのです。
もちろん金銭面のことを考えたらすぐにでも次の仕事を決めなくてはならないのは確かです。
ただ、一度冷静になって現状を把握してみてください。
改めて考えてみましょう。
- 金銭的な余裕はどの程度あるか
- どういった会社で働くことを望むか
- 転職で武器になる自分の強みはなぜか
- どのようなスケジュールで転職活動を進めるか
クビになった人は焦るあまりに、前の会社に比べて条件がダウンしてもいいからとにかく仕事を見つけることに重点を置いてしまう傾向にあります。
最初から諦めてしまっているんです。
ただ転職は本来そういったものではありません。
確かに大幅な年収ダウンを免れない人もいるのは事実ですが、それは結果論であって、最初からそこを受け入れる必要はないのです。
できるだけ満足できる転職先を見つける為にも、まずは落ち着くということを意識して下さい。
会社をクビになるには理由がある?
会社をクビになるには必ず理由があります。
大きく考えられるのは次の3つです。
- 会社の経営不振
- 本人が会社に大きな損害を出した
- 日々の業務態度に問題がある
まず、会社の経営不振は本人に問題があるわけではないため、自分ではどうすることもできません。
しかし、残りの2つに関しては本人に原因があります。
特に、日常的に遅刻・欠勤・早退が多かったり、素行が悪くて会社に悪影響を与えたりしている場合はクビになる可能性があります。
20代でもクビになる可能性はあるのか?
会社をクビになる人と聞くと、年配の社員が多いイメージがあるでしょう。
しかし、会社をクビになる3つの原因に該当していれば、20代の若手社員でもクビになる可能性はあります。
つまり会社をクビになるか否かは、年齢よりも会社の経営状況や本人の能力・態度が重要というわけです。
会社をクビになった場合の転職活動について
では実際に会社をクビになってしまってから転職活動を進める場合について、気を付けなくてはいけない点を紹介します。
失業保険、退職金があるからと油断してはだめ
会社をクビになり会社都合の退職となった場合、人によっては退職金としてある程度まとまったお金を受け取れるとともに失業保険の受給もある為、お金の面でそれなりに余裕ができる人もいます。
ただ、だからと言って一切転職活動をせずにだらだらしていてはいけません。
平均すると転職活動は2~3ヶ月かかります。高い条件を望み満足できる転職をしようと思ったらもっと時間がかかることだってありえます。
ついだらだらして気が付いたら退職金は減って失業保険の受給期間もごくわずか。
そうなってから転職活動を始めても焦って妥協もやむを得なくなり、満足できる転職はできなくなってしまいます。
また無職期間が長引くことによって、仕事嫌い、ブランクによる能力不足といった懸念を持たれて不利に働く要因にもなります。
臨機応変さは必要
在職中に転職活動を行うことができていれば、自分が希望している条件にこだわり続け、その希望が叶うまで1年でも2年でも転職活動をすることができます。
ただ、クビになって無職になったからにはそういうわけにはいきません。
だからこそ必要になるのが臨機応変に動くこと。
こだわりすぎた結果仕事が見つからず、結局どこでもいいから仕事をしなくてはならない状況に追い込まない為にも、場合によっては妥協することも必要となることは覚えておいてください。
会社をクビになった理由も場合によっては説明が必要
会社の経営不振によってクビになった場合は、面接でその事実を伝えるようにしてください。
なぜなら、クビになったと聞いた会社側は「この人の態度や能力に問題があるのでは?」と疑うからです。
もしあなたに原因がないなら、その事実を伝えて悪い印象を解消する必要があります。
会社をクビになった際に知っておくべき知識
会社をクビになった場合、以下の点については知っておきましょう。
失業保険について
会社をクビになった場合は会社都合の退職となる為、失業保険に給付制限はつかず申請から7日間の待期期間のみで受給可能となります。
貰える金額は前職の給料の50%~80%となる為、減りはしますがすぐに収入がゼロとはなりませんし、失業保険だけでもなんとか生活できるという人もいるでしょう。
ただし懲戒解雇の場合は別。
懲戒解雇の場合だと自己都合の退職扱いとなる為、7日間の待期期間に加えて3ヶ月間の給付制限期間がついてしまうので、申請からしばらくの間は収入がなくなってしまいます。
本来は退職時に貰えるはずだった退職金も懲戒解雇の場合だと不支給になる可能性が高く、貯金次第では金銭面的にかなり苦しくなるかもしれません。
転職活動時に不利に働くか
会社をクビになってしまった場合だと転職活動ではかなり不利になるのではないかという心配を抱いている人もいると思います。
ただ、実際はクビになったからといって必ずしも不利になるわけではありません。
例えば会社が倒産したり、経営不振により大幅な人員削減に巻き込まれてしまった場合など、労働者に非があるわけではないなら、クビになったからといって問題視されず転職活動にそれほど悪影響を及ぼしません。
しかし労働者側に問題がある場合だと不利になってしまう場合が多いです。
例えば能力不足、法律違反などを理由にクビになった場合、転職先でも使えないのではないか、問題を起こすのではないかと思われてしまいどうしても敬遠されてしまうことが多くなってしまいます。
それを覆して採用される為には、企業側が納得し不安が無くなるような理由を説明することが必要となるでしょう。
ただ、退職理由は求められない限りは言う必要はなく、なぜクビになったかを悟られないまま転職に成功したという事例も少なくありません。
クビになったことはバレる?
転職活動で不利になるようなことなら聞かれても正直に答えなくてもいいのではないか、ばれないのではないかなんて考える人もいるでしょう。
前職を退職した理由は正直なところ滅多なことでばれません。
まれに前職調査する会社、退職証明書の提出を求める会社もありますが、ほとんどの企業ではそういったことはなく自己申告のみで判断される為、自らの意思で辞めた自己都合の退職であると言いとおすこともできることです。
離職票では重責解雇や会社都合と記載されてしまい自己都合の退職ではないことがはっきりわかりますが、離職票の提出を求められることはほぼありません。
その為、わざわざ自分から言わなければクビになったことを知られないまま転職することも可能なのです。
ただ面接で退職理由を聞かれたのに嘘をつくなどをして隠した場合、それは経歴詐称となってしまいます。
人づてに伝わったり、ポロっと口を滑らせてしまったりと何らかの理由で入社後に発覚してしまうこともありえること。
もしそうなってしまった場合は解雇事由となる為、もし入社できたとしても常に高いリスクを負い続けることになってしまいます。
その為、多分バレないからと嘘をついてしまうことは決しておすすめできることではありません。
クビになったら何日間くらい現職に在籍できるのか?
会社をクビになったからといって、その日に退職する必要はありません。
なぜなら、労働法によって解雇は一定の日数の余裕を持って行う必要があるとされているからです。
実際、厚生労働省のサイトでは次のように記載されています。
合理的な理由があっても、解雇を行う際には少なくとも30日前に解雇の予告をする必要があります。
つまり、会社からクビの宣告を受けてから最低30日間は在籍できるというわけです。
クビになった直後は辛いけど次のステップを見据えての行動を
会社をクビになってしまった時に落ち込まない人はほとんどいないでしょう。
ただ、いつまでも落ち込んでいたって、この先何の解決にはなりません。
落ち込み続け、焦ってしまえば、せっかくやり直せるチャンスも失ってしまうことになります。
ですからまずは落ち着き、少しでもいいから前向きになり、次のステップへと向けて行動を起こして行きましょう。
ここでは、次のステップに向かうために必要な点について解説します。
会社をクビになった原因を明確にする
1つ目に取るべき行動は、会社をクビになった原因を明確にすることです。
まず、会社をクビになった理由が会社にあるのか自分にあるのか明確にしてください。
そして、自分に原因がある場合は、さらに深堀して原因究明をしましょう。
会社をクビになった理由を説明できるように準備する
2つ目に取るべき行動は、会社をクビになった理由を説明できるように準備することです。
転職では、前職を辞めた理由について質問されます。
クビになった場合、面接官は「この人は何か問題があるのか?」と疑っているため、その疑いを払拭する必要があります。
相手が納得できるよう、自分の言葉でクビになった理由を説明できるようにしてください。
会社の経営不振なら、その事実を伝えればOKです。
自分に原因がある場合は嘘はつかず、相手が納得できるような説明を考える必要があります。
自分に原因がある場合は再発防止に努める
3つ目に取るべき行動は、自分に原因がある場合は再発防止に努めることです。
遅刻や欠勤が多くてクビになったのなら、次の会社では遅刻や欠勤をしないように心掛けてください。
また能力不足でクビになったのなら、スキルアップを目指して資格取得したり、自分の能力に合った職業に変えたりすると良いでしょう。
効率的に転職を進めるには転職エージェントの利用がおすすめ
自分のペースでゆっくり転職活動をしたいという方には向かないかもしれませんが、もし会社をクビになってしまったとなると、転職活動の準備期間も十分でない場合が多いですし、何より効率的に進めて早く次の職場を見つける必要があります。
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