転職する場合に求人を探す方法には、民間企業が運営している転職サイトや転職エージェントを活用する方法と、国が運営しているハローワークを利用する方法があります。
転職希望者にとってはどちらも無料で利用することができる転職支援サービスですが、特徴は大きく異なるので注意が必要です。
関連:転職サイトとは?ハローワークとの違いや選び方、比較のポイント、利用のメリット
関連:ハローワーク(職安)の求人を転職で使う際の注意点、メリット、デメリットは?
おすすめの転職サービス
転職エージェントは様々なサポートを受けることができるので、一人で転職をするよりも成功率が高くなります。
実際に志望する企業がまだ見つかっていなくても、まずは登録をしてエージェントの方と面談をすることで、
自分の希望する職場環境の会社やキャリアプランに沿った会社が見つかります。
ちなみに、利用料は一切かからないので、ぜひ気軽に登録してみてください。
おすすめの3サービス | 公式 |
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リクルートエージェント | 公式 |
doda | 公式 |
JAIC(ジェイック) | 公式 |
デメリット面の大きいハローワーク
ハローワークと転職サイトの大きな違いは、求人を掲載する際に企業にお金が必要になるかということです。
転職サイトの場合、求人を掲載する際にはお金がかかります。しかも決して安い額ではなく、小さい広告でも2週間で十数万円、募集を増やす為に大きい広告にすると100万円を超えます。
しかも、これだけの金額を払ったとしても必ずしも応募があるとは限りません。大企業にとってはたいしたことがないかもしれませんが、中小企業にはかなりきついです。
一方、ハローワークの場合だと求人をだすのに金は必要ありません。これは企業いとってはかなりのメリットとなるのですが、逆に転職希望者からすると必ずしも喜ばしいことではありません。
もちろん、無料であることで求人広告を掲載するハードルが下がり、求人数自体が増え選択肢が増えるというメリットはあるものの、同時にブラック企業や経営の危ない企業、実は採用する気が全くないカラ求人なんかが増えます。
特に、社員を使い捨てのものだと思っていて次から次へと人が辞めていくブラック企業が増えてしまうのは大きなデメリットです。
次から次へと辞められたところで無料で掲載することができ、たいした費用かからずに社員を雇えるわけですから、ブラック企業にはかなりありがたいのです。
ハローワークで転職のメリット
一方で、もちろんハローワークを利用することのメリットもあります。
ハローワークは転職サイトや転職エージェントを利用して転職する場合に比べて、倍率はかなり低く、かつ応募者の質も劣る為、非常に内定しやすいという傾向があります。
その分、条件面的には平均的に劣ってはしまいますが、転職サイトや転職エージェント経由では全然受からなくても、ハローワーク経由だと簡単に決まったということが少なくありません。
基本的に転職サイトはお金をかけてでも全国から優秀な人材を集めたいという企業が使い、ハローワークはお金をかけずに地元で人材を集めたいという場合に使われます。当然受かりやすさは後者が勝っています。
企業の規模で考えれば圧倒的に転職サイトの掲載している企業のほうが規模は大きいです。ハローワークに掲載している求人は中小企業、零細企業がほとんどです。
平均的に考えれば待遇や労働条件等は大企業のほうが優れています。
ただ、中小企業の中にもホワイト企業はあり、下手したら大企業以上い働きやすい仕事を見つけることができるかもしれません。
他にもハローワークでは職業相談、履歴書添削、面接対策といった転職エージェントが行ってくれるような転職サポートも行ってくれます。
ブラック企業を見極めることが最重要
ハローワーク経由で転職する場合にとにかく気を付けなくてはならないのが、ブラック企業を見極めることです。
転職サイトや転職エージェントの中には、求人掲載や求人紹介する前にブラック企業でないかどうかを調べた上で掲載可否を判断しているものもありますが、ハローワークに載っている求人にはそういったことがありませんから自分で見極めなくてはいけません。
ただ、インターネットで調べてみても基本的には情報がなく、情報収集しようにもどうにもこうにもできないなんて場合も多々あります。
しかし、実は見極めるポイントはいくつかあるのでしっかり確認するようにしてください。
面接でおかしな点はないか
面接は、企業が応募者について確認するだけの場ではなく、応募者からも企業の人を確認できる場です。
面接官の態度が悪い、適当な質問ばかりで選考する気が感じられない、っやたら良いことばかりを言う、数分で終わる、面接官がなんだか疲れ切ってるなど、怪しい部分はないか注意深く観察してみましょう。
求人票の内容をチェック
求人票の中にも見極めるヒントが隠されている場合がありますのでよく確認しなくてはなりません。
内容が曖昧になっていないか、月給のうち基本給が低くなりすぎていないか、給与の下限が低すぎではないか、年間休日数が少なすぎないか、その他条件面でおかしな点はないか、しっかり確認するようにしましょう。
雇用契約書は提出されており、内容に問題ないかをチェック
ハローワーク経由でよく問題になるのが、入社前に確認した勤務条件がいざ入社してみると全然違ったということです。
ブラック企業はなんとか人を集める為に採用時点ではあたかも良いと思わせるような話をして入社させます。
転職した人は、そこに違いがあっても短期離職の影響を恐れて泣き寝入りする人も少なくありません。
ただ、これは入社してしまう人にも問題があります。
労働基準法では、入社時点で労働機関や就業の場所、就業時間や休日に関すること、賃金の内容といったことを書面で明示されていなくてはならないとされています。
よって、採用時には雇用契約書や雇用条件通知書等で通知されているはずなのです。
もしされていないのであれば要求すう必要があるし、要求してもだしてこない企業はその時点で怪しいのです。
直接確認しにいく
入社前だと、当然まだ社内には入りませんが、外からこっそり確認することはできます。
その時に、遅くまで電気がついていないかや、社員の顔が疲れ切っていないかということは確認できるはずです。
残業10時間程度と言っていたのに、毎日20時以降も煌々と電気がついているとその残業時間が嘘か、サービス残業が行われているかもしれません。
インターネットなどで情報が得られないのであれば、自分の足をつかって情報を手に入れるということも大切なことです。
転職サイト、転職エージェントの両立がベスト
ハローワークにはハローワークのメリットがありますが、それでもやはり転職サイトや転職エージェントは合わせて使っておきましょう。
確かにハローワークに比べると倍率も高く難易度は上がってしまいますが、やはり好条件であることが多く、ブラック企業も少ない傾向があります。
できることならば転職サイトや転職エージェントで終わらせ、無理であったらハローワークという形にするのがベストです。
転職サイトは求人を探すだけではなく、自分の強みや市場価値の診断ができたり、スカウトサービスを使えば好条件の非公開求人からオファーを貰うことができたり、場合によっては書類選考や1次面接が免除となる場合もあります。
また、転職エージェントではキャリアの相談にのってくれたり、履歴書の作成補助、面接の練習といったものをしてくれますし、何より自分に合った仕事、自分が希望している仕事を多数紹介してくれます。
転職エージェントとの面談は土日でも可能である為、働きながら転職活動を進める場合であっても柔軟に対応してくれます。
転職エージェントはこんな人におすすめ! |
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