スキルなしでも海外で働ける!その方法や押さえておきたいポイントを紹介。

海外で働こうと考えた場合、どうしても「特別な資格が必要では」と考えたり、「自分の能力では無理」と諦めたりするでしょう。

しかし、考えてみてください。

日本で働くのだって、他の国の人からしてみれば海外で働くことになります。

しかし私たち日本人は、特別なスキルや資格がなくても日本国内で働いています。

基本的には、その国で使われている言語が話せれば、どの国でも特別な資格がなくても働けるのです。

そこで本記事では、スキルなしでも海外で働く人がいる事実について解説します。

スキルがなくても海外で働く方法やおすすめの業界についても紹介していくので、海外に興味がある方は最後まで一読ください。

スキルなしから海外で働いている人はたくさんいる

スキルなしから海外で働いている人はたくさんいる

そもそも、近年はグローバル化が急激に進み、海外で働くという認識が浸透してきています。

そのため、スキルなしでも海外で働けている人はたくさんいるのです。

日本のコンビニなどでも、外国人が働いているのをよく目にするようになっています。

基本的にこれと同じで、外国人受け入れの動きは世界中で進んでおり、海外でも昔より日本人などの外国人が働く姿を目にするようになりました。

また、海外進出の意識は個人単位だけでなく、企業という大きい単位でも強まっているのです。

外務省が発表した「海外進出日系企業拠点数調査2021」によると、実に多くの企業が海外進出を果たしています。

海外進出地域

日系企業が進出しているエリアは次の通りです。

  1. アジア:53,431
  2. 北米:9,827
  3. 欧州:8,300
  4. 中南米:2,803
  5. 大洋州:1,337
  6. アフリカ:927
  7. 中東:926

これら全ての拠点を合計すると、世界に進出している日系企業は実に77,551拠点にも及びます。

では、次に同資料を参考に、どの国への進出が多いのか見てみましょう。

海外進出国トップ10

日系企業の進出が多い国トップ10は次の通りです。

  1. 中国:31,047
  2. アメリカ:8,874
  3. タイ:5,856
  4. インド:4,790
  5. ベトナム:2,306
  6. インドネシア:2,046
  7. ドイツ:1,934
  8. フィリピン:1,377
  9. 台湾:1,310
  10. メキシコ:1,272

このように、トップ10のうち7つもアジアの国がランクインしています。

アジア圏が多い理由としては、やはり日本から近いからです。

また、生産コストや人件費が安いため、アジアに進出する企業が多くなっています。

海外進出企業が多い業種

続いては、同資料を基に海外進出企業が多い業種を見てみましょう。

  1. 製造業:22,004企業
  2. 卸売業・小売業:9,959企業
  3. サービス業(他に分類されないもの):4,176企業
  4. 金融業・保険業:2,904企業
  5. 運輸業、郵便業:2,752企業
  6. 情報通信業:2,431企業
  7. 学術研究、専門・技術サービス業:1,880企業
  8. 宿泊業、飲食サービス業:1,801企業
  9. 建設業:1,393企業
  10. 生活関連サービス業、娯楽業:897企業

やはり、製造業は生産コストが安いアジアへの進出が多いので、企業としても最も多く海外進出しています。

また、卸売業・小売業も日本発のブランドやお店が進出しているので、企業数も多くなっているのです。

このように、多くの日系企業が海外へと進出しているので、当然、進出先の国々で働く日本人も大勢存在します。

中には、もともと海外勤務を希望しておらず、出張などで海外勤務を命じられて働いている方もいるでしょう。

スキルがなくても海外で働ける3つの方法

スキルがなくても海外で働ける3つの方法

確かに、最初からスキルがあれば海外で働くチャンスは広がりますが、決してスキルがなければ駄目というわけではありません。

最初はスキルがなくても、会社に入ればおのずとスキルは身に付きますし、そこで技術を磨けばいくらでも海外に行くチャンスはあります。

そこで本項目では、スキルがなくても海外で働く方法を紹介します。

日系企業に就職して出張で海外に行く

1つ目の方法は、日系企業に就職して出張で海外に行くことです。

前の項目でも解説した通り、海外へ進出している日系企業はたくさんあります。

そのため、海外に支部を持っている会社も多く、そのような企業に就職して、海外志向が強いことをアピールすれば、そのチャンスがやってくる可能性は十分にあります。

しかも、日系企業の社員として赴くため、会社の業務で必要なスキルさえ磨いておけば、英語のスキルがなくても行ける可能性は高いのです。

ただ、いくら海外に支部があるといっても、配属される部署によっては海外出張と全くの無関係の場合もあるので、しっかりと調べた上で出張の機会がある部署へ配属を希望する必要があります。

もし、配属先が希望と異なる場合でも、そこで諦めずに異動届を出してみましょう。

とはいえ、希望を出したからといっても、会社側からすれば適材適所でなければ希望を通すわけにはいきません。

加えて、異動先に空きがなければダメだったり、優秀な人材でなければ難しかったりするので、部署異動の希望は通りにくいという現実は理解しておく必要があります。

ワーキングホリデーを利用する

2つ目の方法は、ワーキングホリデーを利用することです。

ワーキングホリデーとは、18~30歳の青年を対象とした2ヶ国・地域間への休暇目的の入国および滞在期間中における旅行・就労を認める制度になります。

会社員としてしっかり働くとは形が異なるものの、海外で働くことがどういったものなのか経験できるため、その価値は非常に高いものとなっています。

ちなみに、ワーキングホリデーと留学は似たようなイメージがあるかと思いますが、厳密には同じ制度ではありません。

2つの最大の違いは、滞在中に現地で働けることです。

学習が目的の留学では、基本劇に就労はNGで、現地の学校に通う学生の期間中だけ滞在が認められます。

一方ワーキングホリデーは、語学学校など教育機関での就学と、現地の企業や飲食店での就労の両方が認められているので、語学の勉強をしながらアルバイトができます。

このワーキングホリデーでの経験があれば、その後の就職や転職の際にアピールできるので、海外に拠点を持つ企業からの評価を高められるでしょう。

ワーキングホリデーや留学中に現地企業に就職する

3つ目の方法は、ワーキングホリデーや留学中に現地企業に就職することです。

なかなかハードルは高いものの、ワーキングホリデーや留学中に就職活動をして内定を貰うことはできます。

そして、この方法を使えば、最初はなんのスキルがなくても英語を身につけてから働けるし、海外で生活したことによってその経験もアピールポイントとして活かせるようになります。

また、日本の企業から海外を目指すと時間がかかるうえに、確実に海外で働けるかもわからないため、より早く確実に海外で働きたい人にはピッタリの方法と言えるでしょう。

海外で働ける可能性が高い業界とは

海外で働ける可能性が高い業界とは

海外で働きたいなら、海外勤務がある企業や業界を選ばなくてはなりません。

万が一海外勤務がない業界を選んでしまうと、一生かかっても海外で働く夢はかないません。

そこで本項目では、海外で働ける可能性の高い仕事を3つ紹介していきます。

それぞれの仕事の内容や特徴はもちろん、なぜ海外で働ける可能性が高いかについてもお話するので、自分にあった仕事を見つけてみてください。

メーカー

1つ目に紹介する業界はメーカーです。

日本の自動車や家電製品などは、今や世界に誇る商品となっています。

世界的なブランドとなっているメーカーでは、海外事業にかなり力を入れているため、海外営業や海外支店の管理など、色々な業務でグローバルに働ける他、人件費が安いので海外に工場を持っているメーカーが多いのも特徴です。

メーカーの主な仕事内容

  • 営業
  • 商品企画
  • 研究開発
  • 製造
  • 広報
  • 資材調達  など

商社

2つ目に紹介する業界は商社です。

商社とは、会社のネットワークやノウハウを活用して様々な商材を世界中に売ったり、新たに売れる物を作り上げたりするビジネスを意味します。

最初から世界を取引対象としているため、拠点を海外に持っているのはもちろん、日本で働く商社マンでも海外出張や転勤などの機会が多いのが特徴です。

商社の主な仕事内容

  • 営業
  • 営業事務
  • システムエンジニア
  • 商品管理 など

貿易系

3つ目に紹介する業界は貿易系です。

貿易とは、ある国と別の国との間で行なわれる商品の売買を意味します。

商品を外国に対して送り出す取引を輸出と呼び、外国から導入する取引を輸入と呼びます。

日本は島国なので、中でも船を使った海運は海外で働ける可能性が高い仕事のひとつです。

例えば、船の運航を管理する事務職や実際に船に乗る海上職などが挙げられます。

当然、世界各地の港に拠点があるので、海外で働くチャンスは大いになるでしょう。

貿易系の主な仕事内容

  • 貿易書類の作成・処理
  • 輸送手配
  • 通関手配
  • 出荷・納品管理
  • 来客応対 など

転職エージェントを利用すれば海外で働ける可能性は高まる

転職エージェントを利用すれば海外で働ける可能性は高まる

海外で働ける可能性がある企業に転職するといっても、自分一人では企業探しをするには限界があります。

仮に、ネットの情報などで海外勤務が期待できる会社が見つかったとしても、その情報の信ぴょう性は自分一人で調べたものなので高いとは言えません。

海外に行けると信じてその仕事に就いたのに、いつまでたっても行けずじまいの状況になってしまったら大きな後悔に繋がるでしょう。

そこで利用してほしいのが転職エージェントです。

彼らは転職支援のプロなので、海外で働ける可能性のある企業をより詳しく把握しています。

では、具体的にどのようなサポートが受けられるのか、転職エージェントを利用するメリットについて解説します。

あらゆる情報を駆使しながら希望に沿った企業を紹介してくれる

転職エージェントを利用する最大のメリットは、あらゆる情報を駆使しながら希望に沿った企業を紹介してくれることです。

海外での仕事を希望しているなら、その夢が叶う可能性が高い求人を見つけて伝えてくれます。

また、転職エージェントは各企業を太いパイプを持っており、企業から直接内部情報などを入手しているので、海外で働けるといった情報の信頼度は抜群に高いものとなっています。

もちろん、ただ海外で働ける会社を紹介するのではなく、海外でどのような仕事に就きたいかまでヒアリングして、ピッタリの企業を紹介してくれるのです。

海外で働くには企業選びが最も重要なので、質の高い企業選びを提供してくれる転職エージェントは、今のあなたにとって強い味方となってくれるでしょう。

書類の添削や面接の練習を行ってくれる

どんなにあなたにピッタリの企業が見つかっても、採用試験をパスしなければ海外で働く夢は叶いません。

しかし、その点においても転職エージェントなら安心です。

各企業に合わせた履歴書の書き方を指導・添削してくれるのはもちろん、その企業の面接でよく出る質問や好印象となる答え方についても指導してくれます。

必要に応じて模擬面接も実施してくれるので、実践に近い形で採用試験の練習ができます。

フル活用すれば転職活動の質が高まり、採用確率の向上に繋がること間違いありません。

スケジュールの管理や給与交渉までも行ってくれる

働きながら転職活動に取り組む場合、面接の日程調整などが難しいでしょう。

中には、なかなか転職活動に時間を割けず、転職まで1年以上もかかるケースがあるほどです。

しかし、その点においても転職エージェントなら問題ありません。

専任のエージェントの方が、あなたに代わって面接などのスケジュール調整を行ってくれます。

また、自分からは言いにくい給与の交渉も企業と行ってくれるので、企業側に対して提示したい希望条件がある方にとっては心強いと言えるでしょう。

ちなみに、転職エージェントは登録条件などなく利用料金も完全無料ですので、まずは気軽に登録して悩みや希望を相談してみるのがおすすめです。