転職のやり方がわからない。20代・30代・40代でも始めることは一緒

転職をするまでの流れ

転職をするまでの流れ

新卒から同じ会社で勤め続けていたり、周りに転職をした人がいないなかで、ふと転職したいと思ったとき、実際の声を聞いたり、体験がなかったりすることから、まず何をしたらいいのかと悩むこともあります。

でもたとえ経験がなくても、転職活動の流れを確認すれば、転職を考え始めたときにはどのような準備をすればいいのかをイメージすることはできるので、まずはそれらを確認していきましょう。

転職活動の流れ

転職活動には一般的に3~6ヶ月の期間がかかると言われており、在職中の転職活動であれば仕事との両立させなければいけないため、長期化することで負担が大きくなります。すでに離職しているのであれば、空白期間が長くなってしまうことがデメリットになることもあるので、転職活動はスケジュールを立てて進めていくことが大切です。

転職活動開始、応募先の選定

転職活動は応募先の企業の選定から始まり、企業研究などの情報収集を行う必要があります。応募先を決める前には自分の退職理由や転職に関する希望を明確にする必要があり、その希望を適えることのできる企業を探すことが必要となります。自己分析は少々面倒くさいと思ってしまいがちですが、転職活動の軸となるため、準備を怠ると無駄が多くなったり、転職活動が長引いてしまうリスクが高まります。

応募先が決まったら履歴書や職務経歴書などを作成しますが、作成した書類はそのまま使い回すのではなく、応募企業ごとに適した内容へ変えながら提出することになります。

書類選考、面接

応募した書類によって書類選考が進められ、書類選考に通ると面接となり、会社によってはペーパーテストが用意されていることがあります。

面接は行ってみるまでどうなるかわからないということもありますが、定番の質問などは回答の想定をして対策を行うことができるため、あらかじめ対策を練っておきましょう。また、面接では回答だけではなく、ビジネスマナーや性格なども見られているので、基本的な面接マナーや身だしなみ、発声や表情などを確認しておくことも大切です。

内定、入社日の取り決め

内定が決まった後には、入社承諾の返事をする前に、雇用契約書などで必ず労働条件を確認することになります。

面接で言われた労働条件などをメモに残しておいて、自分が一番気になったところを再度確認するのもおすすめです。入社承諾の返事をすると、入社日の取り決めを行うことになるため、引き継ぎや退職の準備を進めておきましょう。

退職、有給があれば有給消化

退職をする際に重要なのは、今までの仕事をきちんと引き継いでいくことですが、状況によっては引き継ぎがスムーズに進まなかったり、会社から強く引き留められてしまうということが考えられます。

内定が決まる前から引き継ぎにどれぐらいの時間がかかるかを想定しておき、内定が決まった段階で有給の日数を確認して、退職が円滑に進む準備を前もってしておくとよいでしょう。

退職手続には制服があれば返却が必要となります、そのほか、いくつかの書類があるため、事前に何が必要なのかを確認しておくことも必要です。

転職活動を始めるためにまず始めること

転職活動を始めるためにまず始めること

転職を始めたいと思った方がまずやるべきことは、以下の3つになります。

  • 転職サイトや転職エージェントに登録すること
  • 履歴書と職務経歴書の作成
  • 今の会社の辞めるタイミングを決める

転職活動は手間取ってしまう工程があると、それだけ活動期間が長引くことにもつながってしまうため、やるべきことを事前にステップごとにまとめておくと、複数社の選考の同時並行や、在職中の転職もスムーズに進めていくことができるでしょう。

転職活動でまず始めるべき3つのことについて、なぜ大事で、どのように進めていくといいのか詳細を確認していきましょう。

転職サイトや転職エージェントに登録する

転職といえば、ハローワークへ赴くというイメージがありますが、知り合いから会社に誘われるなどの場合は除いて、今の時代は転職サイトや転職エージェントに登録をしないで転職活動を行っているという方は、ほとんどいません。

ハローワークは無料で求人の登録を行うことができるので、玉石混交の求人となっていますが、転職サイトや転職エージェントでは、掲載に対して料金を支払っていたり、紹介された人材を採用することで報酬を払うことになっているため、ブラック企業が少ないというメリットがあります。

転職サイトはウェブ上に掲載されたさまざまな求人を検索・閲覧することができ、掲載されている募集要項や企業情報を比較しながら検討することができます。豊富な求人情報の中から自分のペースで転職活動を進めることができ、気になった求人にすぐに応募することができます。会員登録のみで手軽に利用することができるので、本格的に活動をする前に、どのような求人があるのか知りたいという時にも便利です。

それらに対し、転職エージェントは、転職のプロであるキャリアアドバイザーが転職のさまざまなサポートをしてくれる人材紹介サービスで、経歴や希望とマッチした企業の紹介や、キャリアカウンセリング、書類の添削、面接対策、選考中のフォローや内定後の条件の交渉などを行ってくれます。

転職サイトや転職エージェントはほとんどが無料で利用することができるため、併用して利用すると効率がいいでしょう。

履歴書と職務経歴書の作成

応募先に検討が付けると同時に、履歴書や職務経歴書の書類制作を進めていきましょう。

転職でじっくりと見られることが多い職務経歴書は、自分の実績をどのように魅力的に見せるかが重要になってくるため、実際に作ってみると思ったよりも手間取ってしまうということがあります。

転職サイトには履歴書や職務経歴書の土台を簡単に作ることのできるシステムが用意されていることが多く、そのシステムを利用することで簡単にまとめることができます。まとめ終えた履歴書や職務経歴書を提出するときは、応募企業ごとにアピールする点などを整え直してから提出することで、書類が通過する可能性を上げることができます。

今の会社を辞めるタイミングを決める

内定が決まってから会社を辞めるタイミングを計るのは、引き継ぎが上手く進まなかったり、忙しさにまぎれてなかなか転職活動が進まなかったりということになりかねません。状況によってはすぐに辞めにくかったり、会社の雰囲気から辞めると言い出しにくいということもありますが、迷いは転職活動の大きな妨げになるため、「○月には辞めよう」と決めてから転職活動を始めるのがいいでしょう。

「今は忙しいから、落ち着いてから転職活動を始めよう」と転職を決めたつもりでいても、落ち着くタイミングが来ないままズルズルと転職できないということも多いため、転職を考えたのであれば、転職をする時期を決めて動き出すことで、成功率を上げることができます

転職活動が終わるまで何ヶ月くらいかかるのか

転職活動が終わるまで何ヶ月くらいかかるのか

転職活動を始めてから終わるまでの期間は、だいたい3ヶ月~半年の間と計算して動くといいでしょう。

ビズリーチが行ったアンケートでも約40%の方が3ヶ月未満、約33%の方が3ヶ月~半年未満で新しい会社へ入社したとなっており、7割以上の人が半年以内に転職活動を終えていることがわかります。

参考:ビズリーチ「転職活動にかかる期間はどれくらい? 約3カ月というのは本当か。」

転職活動を始めてから半年以上となると、段々自分にとってめぼしい会社が減っていき、応募できる企業も少なくなってくることもあるため、活動が長期化をしていく可能性が考えられます。

内定が出ても「もっといい会社があるかも」と迷ってしまうより、転職をしようと思ってよい企業があればスパッと決めてしまうという人が、スムーズに転職活動を終えることができています。

20代・30代・40代で転職活動やりかたは違うのか

20代・30代・40代で転職活動やりかたは違うのか

20・30代・40代では、それぞれ転職希望者に求められるものは変わりますが、転職活動の仕方自体には異なるところはありません。基本的にはハローワークに登録しながら、転職サイトや転職エージェントを利用して転職を進めていくことになります。

自分一人でも転職活動を順調に進めていける自信があるという場合には、転職サイトで見つけた求人に応募していくという方法を取ることで、自分のペースで転職活動を進めていくことができます。

しかし、転職に慣れていないと、自己分析が不足したり、書類の書き方や面接の練習が不安であったり、自分に合っている求人とはどういうものなのかを見つけるのが難しいということがあります。自分のペースで行うことができる分、途中で忙しくなってしまった時には活動が中途半端になってしまうということも考えられます。

書類や面接などの審査を通過するには、自分の強みのほか、やりたいことをしっかりと企業に伝えることが大事であるため、自己分析がとても重要になります。また、キャリアアップや待遇の改善、人間関係、ワークライフバランスなど、転職に対して何を希望しているのかということは人それぞれに異なるので、条件の最低ラインやどの程度なら納得することができるのかということを見極めておかないと、内定が決まっても「こんなはずじゃなかった」と失敗してしまうことに繋がります。

転職サイトを見て自分で転職を行うのは、自己分析が1人でもしっかりできるという方や、転職をしたことがあり慣れているという方に向いている方法となります。

転職エージェントの利用は、年収や待遇を上げたり、キャリアップをしたいという目的だけでなく、残業が多すぎて辛いからワークライフバランスを取りたい、穏やかな会社で勤めたいなど、自分に合っている雰囲気や働き方の会社を探したいという方に向いています。

初めての転職であったり、自分が何をアピールしていけばいいのかわからないなど自己分析を1人で行うことに不安がある方、企業の実際のところを知りたいという方は転職エージェントを利用することがおすすめです。

働きながら転職活動をする時の注意点

働きながら転職活動をする時の注意点

空白期間を作らないためにも、働きながら転職活動を行うということは珍しいことではなく、次の仕事が決まる前に退職してしまうと、無職期間の生活費や面接へ向かう交通費など金銭面の不安がなく、収入がないから早く決めなくてはと焦る必要もありません。

しかし、働きながら転職活動をするにはデメリットになり得る点もあるため、いくつかの注意点を確認していきましょう。

スケジュール調整がハード

在職中は昼間に仕事をしていることがほとんどであり、面接が決まったときなどは有給を利用して受けにいくなど、スケジュールを融通しなくてはいけない場面が出てくるでしょう。

日中はあまり身動きが取れない、代わりの人がいないという場合、スケジュール調整が難しいということが考えられます。

応募先を探す時間が少ない

自己分析や応募先の選定、履歴書や職務経歴書などの書類作成の時間は、仕事から帰った後や休日に行う必要があるため、普段から残業が多いという方の場合、なかなか時間を充てることができずに、応募先を探すことすらままならないということがあります。

移動中や休憩時間などに気になる会社をチェックだけしておいて、細かい選定は休日にまとめて行うなど、効率的に応募先を探す方法を取る必要があるでしょう。

転職活動で疲れて仕事に影響が出てしまう

転職活動は検索することや細かい作業が多く、思っていた以上に時間や手間がかかってしまうことが多くあります。そのため、転職活動に疲れてしまい、現在の仕事に影響してしまうということが考えられます。転職をするで退職となる職場にはなるものの、立つ鳥跡を濁さずという言葉もあります。転職するまでは現在の職場の社員であるため、働きながら転職活動を行う場合は、仕事に影響がない活動を心がけましょう

スパッと決めないとダラダラ長期化してしまう

自分の理想には届かない企業などから内定が出たとき「もっといい会社が見つかるかも」と迷ってしまい、転職活動を継続したことで次が決まらず、ダラダラと長期化させてしまうというケースがあります。転職の最低ラインを決めておき、スパッと決断をすることが短期決戦には必要です。

転職をしようと思ったらまずは少しずつ行動を

転職をしようと思ったらまずは少しずつ行動を

転職を成功させるためには、自己分析や何のために転職をしたいのかという軸をしっかりと持つこと、応募先の企業の調査など、コツコツとした下準備が重要となります。

初めての転職でやり方がわからないと悩む方は、まずは少しずつ行動をし、自分はなぜ転職をしたいのかという気持ちや自分の強みなどを見直すことや求人にはどのようなものがあるかなどを検索してみることで、本格的な活動前の準備を行うことができます。

活動を始める前に、ゆっくりでもいいから自分のペースで転職活動を行いたいのか、短い期間で効率的に終わらせたい、または不安だからプロのサポートを得たいから転職エージェントの利用を検討することで、焦らずに転職を進めていくことができるでしょう。