転職活動では、第一志望だけを受けるのではなく、複数の企業を同時に進めていくことが当たり前です。
そうしなくては、転職活動に時間がかかりすぎてしまいます。
その為、時には複数の企業に受かってしまって内定を辞退しなくてはいけない場合もあります。
他にも、転職活動を進めていく中で気が変わり、転職自体を辞めようと思うこともあるでしょう。
そこで、今回は転職活動の内定辞退の方法を紹介します。
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転職活動時の内定辞退の基本
まずは、転職活動時の内定辞退に関する基本について紹介します。
内定辞退に対して心配する必要なし
転職活動において内定辞退をすることは、決して特別なことではなく、多くの人が経験しているごくごく普通のことです。
企業側も内定辞退される可能性があることは十分に理解しています。
ですから、内定を辞退することに特に心配することはありません。
確かに、企業側からしてみれば、採用活動には時間もお金もかかります。
ですから、せっかく頂いた内定に対しては誠実に断る必要がありますが、引け目を感じる必要はありません。
トラブルになるという話もたまに聞きますが、内定辞退することは法律違反でもなんでもなく、損害賠償を請求されたって支払う必要もありませんから、他に行きたい企業が決まったならば、きっぱり断ることが大切です。
内定承諾後でも辞退は可能
一度内定を承諾した後でも、入社前日まで内定辞退することは可能です。
内定時に、内定承諾書などの書類を求められ、提出してしまっている場合があるかもしれませんが、それでも心配ありません。
なぜなら、そういった書類に法的な拘束力はない為です。
ですから、一度内定承諾してしまったからと言って、行きたくない会社に行く必要はありません。
とは言え、内定承諾後の辞退は、企業側の迷惑も大きくなります。
企業によっては、内定者がでたことを理由に、他の人に不採用通知をだしたり、採用活動を終了してしまう場合もあります。
内定辞退することが決まっているにも関わらず承諾してしまうのはもちろんNGですし、内定辞退することが決まり次第、速やかに連絡することが必要です。
1週間程度であれば、保留することも可能
内定の連絡を貰った際、他の企業が選考中の為にすぐには決めることができない場合もあります。
その場合には、基本的に保留することも可能です。一般的には1週間程度は待ってくれるようです。
ただ、もしもそれ以上長くなるようだと、内定を取り消されてしまう可能性もある為、一度承諾しておくという手もあります。
内定辞退の方法
では、次に内定辞退の方法を紹介します。
できる限り電話で伝え、メールのみで終わらせることは避ける
内定辞退は、メールだけで終わらせるのではなく、電話で伝えるようにしましょう。
メールのみにしてしまうと、誠実さは伝わらず、メールを見逃されて伝わっていないという可能性もあります。
面倒だと思うかもしれませんが、数分で終わることですから、担当者に対して電話しましょう。
もし、電話しても担当者に繋がらない場合には、折り返していただくように伝えるか、メールを確認して貰うように伝え、メールを送っておきましょう。
電話の時間は、勤務開始時間、昼休み、勤務終了時間は避けるようにしてください。
内定辞退の際に伝える理由
内定辞退の場合、どういう理由にすればいいか悩みますよね。
聞かれなければ、わざわざ理由を言う必要はありませんが、高い確率で理由を聞かれます。
ですから、あらかじめどんな理由にするか決めておく必要があります。
内定辞退の理由に、特に嘘をつく必要はありません。
「他社から内定を頂き、自分のキャリア等についてじっくり検討させて頂いた結果、今回はお断りさせていただくことにしました」
「現在の会社とも相談を重ねた結果、今回は転職すること自体を辞め、会社に残ることにしました」
といった風に伝えれば問題ありません。
ただ、条件面などが良かったなど、他社に決めた理由までは言わないようにしましょう。
もしもトラブルになったら
稀に、内定辞退をした際にトラブルになることがあります。
怒鳴ってきたり、採用活動にかかった費用を払えなんて言ってくる会社もあります。
しかし、そんな言葉は気にする必要はありません。
内定を辞退することは、権利ですから、はっきり辞退することを伝え、損害賠償の話がでたら、こちら側はなんの問題も起こしていないことをきっぱり伝えましょう。
もし、会社に直接来いと言われても、行く必要はありません。
転職エージェントを利用している場合
転職エージェントを利用して転職活動をしている場合には、内定を辞退することをまずは転職エージェントに連絡する必要があります。
企業側には転職エージェントから伝えてもらえることが多いですが、どうするかは転職エージェントと相談しましょう。
もし内定を辞退する理由が、同じ転職エージェントから紹介してもらった企業に内定を貰ったからであれば、特に問題は生じません。
しかし、転職自体を辞めたり、転職エージェント経由ではなく他社経由や、転職サイト経由で応募した会社に決めた場合には注意が必要です。
転職エージェントは、実際に転職して貰った場合に企業からお金を貰うことができます。
もし、紹介した企業に入社して貰えなければ、せっかくサポートしたのに、利益が発生しません。
その為、少し強引に来る場合もあります。
ですから、サポートして頂いたことに関する感謝とお詫びを誠実にしながらも、きっぱり断ることが大切です。
実際に内定辞退をした体験談
では、実際に内定辞退した人の体験談を紹介します。
A社
内定の通知を頂いた3日後に内定辞退を連絡。
担当者に内定を辞退させて頂くことを伝えると、特にその理由を聞かれることもなく、「わかりました」と電話自体は1分程度で終了。
エビデンスとして、メールでも送ってくださいと言われ、電話の後に送信。
その後は、返信もなく特に問題なし。
B社
内定をいただき、内定承諾書も提出。
しかし、ちょっとした家庭の事情から入社の1週間前に内定辞退の連絡。
さすがに直前だった為、大迷惑だと電話口で怒られました。
言われたことはごもっともで、理由を正直に話しながらもただ謝るのみですが、最後は頑張ってくださいという声をかけていただきました。
電話は5分程度で終了。
C社
内定を頂き、承諾したものの、第一志望の会社が受かったので内定を辞退。
電話をかけるのが嫌だったので、メールで送りました。
しかし、その後電話が複数回かかってきて、仕方なく電話にでました。
さすがに、メールで済ませたこと、電話にでなかったことをちくっと言われました。
ただ、面倒なことはなく、スムーズに電話も終わりました。
D社
転職エージェント会社から応募していただいた会社に内定を頂きました。
しかし、今の会社に退職を伝えたところ、条件面アップ、異動の打診があった為、転職することを中止。
転職エージェントにそのことを話すと、転職を辞めたことに何か言われるどころか、「よかったですね!」と一緒に喜んでくれました。
内定辞退に恐れることはない
内定を辞退することは特に恐れることはなく、誠実に感謝とお詫びの気持ちを伝えれば良いだけです。
実際にほとんどの人は、すんなり終わっていますし、もしトラブルになっても別に悪いことをしているわけではありませんから、早めに伝えてしまいましょう。
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