残業が嫌で嫌でたまらないという人が、その希望を実現する為には基本的に残業がない会社に転職するしかありません。
残業が当たり前のようにある会社では、何をしようが、どう取り組もうが、結局は残業があり続けます。
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残業が嫌で嫌でたまらないと考えるのはおかしなことではない
残業することによって残業代という形で得られる収入は増えていくことが良いという人もいるでしょうし、別に家に帰ってもすることないし仕事は楽しいからそれほど苦ではないという人もいるでしょう。
体を壊すような残業や、ただ働きになってしまうサービス残業を除けば、残業がいいものか悪いものかは人次第です。
ただ残業はできるだけしたくない、残業が嫌で嫌でたまらないという気持ちを抱くことも決しておかしなことではありません。
残業は多くなれば多くなるほど、仕事以外のプライベートの時間は失われていきます。
ただでさえ仕事に費やさなければ時間は長いです。
1日8時間の勤務時間に加え、休憩時間が1時間、通勤時間まで考えると拘束時間は10時間にも11時間にもなります。
睡眠時間が7時間としたら、残りの時間はたったの6時間から7時間しかありません。食事の時間、お風呂に入る時間なども考えれば、本当に自由にできる時間なんて定時で帰ったとしてもそう多くはないんですよね。
ここにさらに残業をすれば、ただでさえ短いプライベートの時間は縮小。たとえば1日2時間も残業すれば残りは4、5時間。食事などを除くと好きなことに費やせる時間はなくなってしまいます。
ですから、仕事は楽しいものではない、仕事よりもプライベートの時間を大切にしたいと思っている人が残業をしたくないと思うのは当然のことです。
その会社にいる限りは残業はある、転職するしかない
残業が嫌でたまらないのに、今の会社で残業することが当たり前になっている。そういった状況にいる人は少なくないと思います。
特に正社員の場合だと、多かれ少なかれ残業をするのが当然で周囲も含めて毎日定時で帰る人がいないなんて会社も少なくはありません。いやむしろそういった会社の方が多いでしょう。
もしそういった会社で勤めており、それでも残業をしたくないと強く願いそれを実現したいと思うのであれば、基本的には転職するしかありません。
無理に早く帰ろうとしても敵をつくるだけ
残業は会社にとっても経費がかさむという点でデメリットだし、仕事の効率を上げ、自分の仕事は定時内で終わらせたら気にせず帰れば良いと考えるのはあまりに安易な考えです。
確かにそれに間違いはありません。全員がそういう考えを持ってくれるのが理想でしょう。
しかし、会社という組織の中で、残業が当たり前という風潮の中で、それほど会社内で力を持たない人物が一人だけ自分の仕事が終わったからと残業をせずに定時で帰るとどうあるでしょうか。
残念ながらおそらく敵を作ることになる可能性が高いです。職場での居心地も悪くなります。
やる気がないと見なされてしまいこともあるし、ちょっとしたミスに対しても厳しい目で見られることだってあるでしょう。
同じ仕事量をするなら残業せずに定時で終わらせてくれた方が会社にとっては確実に良いです。
しかし会社の利益と、職場で働く個人の考え(上司も含めて)は必ずしも一致してはいないのです。
仕事が早く終わるようになれば、その分仕事量が増えるだけ
周りが残業している中で、自分は担当している仕事が終わったからと言って定時で帰るようになると、ほとんどの場合は仕事の負荷が見直されてこれまで以上の仕事を与えられます。
仕事は平等には与えられません。仕事が出来れば出来るほど、短時間でこなせるようになればなるほど、多くの仕事を与えられてしまうのです。
たとえば1人あたり年間360時間の残業を行っている10人の職場があるとしましょう。
そのうちあなたが仕事の効率を上げて0時間にしようとします。しかし上司はそんな偏った状況のままにはしておきません。
仕事の分担を再調整したり、サポートに入るように命じることで、結局は1人あたり年間324時間になるようにされるだけです(もちろんそこまで上手く分散はできないので多少偏ることにはなりますが)。
また余裕があると見なされ、課として担当する仕事が増えることになったり、人員が余っていると見なされ人員を減らされこれまでと同じ仕事量を少ない人数でさばかなくてはいけなくなったりすることも考えられます。
結局のところ、たった一人の力ではどうにもできず、会社として残業はしないという方針を掲げてくれない限りは残業をせずに済むようになることはないのです。
個人の力で会社を変えることの実現性は低い
そもそも残業を常態化している会社というのは、残業をすることが当たり前だと考えています。
その考えを個人の力で覆すなんてことはよっぽどのことをしない限り不可能です。
もし仕事の効率化、生産性向上といった働き方改革が行われたとしても、過剰な長時間労働の抑制にはなるでしょうが、残業をしないということまではいきません。
結局空いた時間の分だけ仕事を増やし、会社の利益を増やすといった形になるでしょう。
残業命令の拒否は業務命令違反
残業が嫌で嫌でたまらないからと言う理由から、いっそのこと周りから何を言われようが完全に拒否して帰るようにするなんてことを考える人もいるかもしれません。
しかし、これは業務命令違反となり、懲戒処分の対象となる可能背があるので注意が必要です。
残業があるという契約で労働契約を結んだ以上、基本的には会社側の残業の指示に従わなくてはなりません。
体調不良等正当な理由があれば拒否することも可能ですが、ずっと拒否し続けるということはできないのです。
正社員でも残業が全くない会社はある
結局のところ、残業がある会社で働いている以上は個人で如何に残業しないような努力をしても残業はあり続けます。
ですから、もし残業が嫌で嫌でたまらないのであれば、やはり転職して残業がない会社に移るしかありません。
特に最近は正社員でも残業が全くないという会社も増えています。正社員はどこの会社も残業があるというわけではありません。
ちょっとだけ譲って月10時間の残業までなら許すと考えれば、もっと数は増えます。
今の会社で残業が無くなることを祈ったり、残業無しを実現させようとするよりは、そういった会社を見つけて転職する方がよっぽど確実性は高いです。
残業はして当たり前、残業ありきで考えるという会社ではなく、残業は基本的にしないという会社を探して見ましょう。
ただし犠牲にしなくてはいけないこともあることは受け入れなくてはいけない
ただ残業なしという条件を付ける以上は、転職において犠牲にしなくてはいけないこともあるので注意が必要です。
残業がないという条件を付ければその分対象となる求人は少なくなり、選択肢自体が減ります。
また残業がないというのは、あなたにとってだけではなく多くの人にとって非常に魅力的な条件です。多少給料が低くても、人は集まります。その為、基本給自体も少なく設定されている場合も多いです。
残業代が無くなるだけではなく、基本給自体が少なくなって大幅な年収ダウンとなってしまう可能性も高いということも受け入れなければなりません。
また職種や仕事内容の選択肢も少なくなるでしょう。あなたがやりたいと思っている仕事では見つけられないかもしれません。
そういったマイナス面も考慮しなくてはいけません。
もしそれを受け入れられないのであれば、残業が全くないという会社ではなく、残業が10時間以内など少し緩和をすることも検討に入れるようにしてください。
様々な条件を総合的に見て、自分にとって何が良いのかをしっかり考えた上で、ぜひ行動を起こし希望を実現しましょう。
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