たとえ年間休日が多くても、休日出勤が多ければ実際に休める日数はかなり少なくなってしまいます。そうなると身も心も中々休まりません。
さらに、せっかくの予定をキャンセルしなきゃいけなくなったり、約束を守れず徐々に友人が減ってしまったり、休みの予定を立てにくくて自由がなくなったり…なんて弊害もあって、とにかく嫌なことが多いです。
実際、この記事を読んでいる人の中にも、あまりに多い休日出勤にむかついている人は多いのではないでしょうか。
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休日出勤はとにかくむかつくことが多い
会社によっては当たり前のように行われている休日出勤ですが、あまりに多いと本当に大変。労働者にしてみれば、むかつくことだらけです。
年間休日数なんて全く無意味
たとえ年間休日が多くても、休日出勤があれば実際に休める日はその分少なくなります。
たとえば年間休日数が120日以上あるからという理由で仕事を選んでも、休日出勤が30日以上あれば実際に休める日は90日もありません。こんなのブラック企業。
知り合いは年間休日が125日の会社で働いていたものの、休日出勤が50日以上(しかも3年連続)あって、休みが少なすぎると文句を言っていました。
年間休日が多いとホワイト企業アピールしておいて、こんなのは本当にやめてほしいですよね。
休日出勤があるかもしれないから予定を入れることができない
休日出勤がたまにしかないなら、まあ仕方ないかなと我慢できますし、普段は特別気にもしません。
しかしあまりに頻度が高いと、常に休日出勤を意識するようになります。いつ出勤することになるかもわからないので、下手に休日に予定を入れることができなくなってしまうんですよね。
旅行の計画を立てて飛行機を予約したにも関わらず、休日出勤になって手当よりキャンセル料の方が高くなってしまった…なんて人もいました。
楽しい予定を仕事の為にできなくなり、さらにお金すら失うなんてもうやってられません。
ワークライフバランスを完全に無視
しっかりと休みをとり、プライベートを充実させることは身体的にも精神的にも非常に大切なこと。
しかし、休日出勤が多いとまず休みが少ないし、いつ出勤になるかもわからないので休みの行動にも制限がかかってしまいます。
休日出勤を当たり前のものとしてさせる会社は、もう社員のワークライフバランスなんて完全に無視して会社の利益を上げることしか考えていません。
振替休日があるから良しとはならない
休日出勤する代わりに振替休日があれば、休みが少なることは一応ありません。
しかし振替休日があればそれでいいかというと、決してそんなことないんですよね。
結局いつ出勤になるかわからないので予定を立てにくいことには変わりないし、振替休日だってとるのも会議とから色々あるから設定も大変。平日休んでも電話がかかってきて気が休まらないなんてことも多いです。
もちろん全く休みなしよりは良いかもしれないけど、やっぱり決まった日にしっかり休みたいんですよね。
断りたくても断れない
予定がある、体がしんどいなどの理由があれば休日出勤を断りたいのはやまやま。しかし、よっぽどなことがない限りは休日出勤を断ることはできません。
そういう計画を立てた自分が悪いとか、仕事の進捗が遅いのが悪いとか、与える仕事の負荷や内容なんて無視して全てを休日出勤させられる側のせいにされ、出ざる状況に追い込まれます。こんなのやってられませんよね。
中にはこんなひどい休日出勤を強制される人も
さらにひどい会社だと、休日出勤でもっともっとひどい目にあっているという人もいます。
振休強制、でも忙しいから幽霊出勤
休日出勤した場合は別日に振替休日をとることが決まり。とらないという選択はなし。
しかし実際は、平日に振替休日で休む予定は一切なく、平日に名目上は休みの日だけど出勤する、いわゆる幽霊出勤せざるをえないなんて話も聞きます。
これなら普通に振替休日なしで休日出勤して手当を貰った方がよっぽどましです。
休日出勤自体がそもそもサービス
そもそも休日出勤自体が、一切手当の支払われないサービス休日出勤になってしまっている人も少なからずいるでしょう。
中には、毎週土日のどちらか出勤しているにも関わらず、休日出勤手当は一切でていないなんて人も。
たとえば基本給がが30万円だと1回の休日出勤につきだいたい1万8千円から2万円ほど貰えるはず。それを貰えないってかなり損してますよね。
毎週休日出勤、1年間で50日以上する人も
休日出勤自体の数があまりにもすぎるなんて人もいます。中には1年間に50日以上する人も。
6連勤は当たり前、ひどい時は土日どちらも休日出勤して12連勤となることも。
年間休日が120日あったとしても休日出勤が50日あれば実際に休むことができるのは70日。まともな働き方ではありませんし、これしかないと体の疲れもとれません。
多すぎる休日出勤は違法じゃないの?休日出勤に関するルール
会社によっては無茶苦茶な休日出勤をさせられてしまいますが、そもそも休日出勤に関するルールってどうなっているのでしょうか。
週1日以上の休日は必要、でも休日出勤は休日扱い
労働基準法では休日について以下のように定められています。
- 使用者は、労働者に対して、毎週少くとも一回の休日を与えなければならない。
- 前項の規定は、四週間を通じ四日以上の休日を与える使用者については適用しない。
基本的には週1回の休日は必要なのです。
しかし休日出勤の場合、休日出勤手当(1.35倍以上の割増)を支払えさえすれば、その日は休んだのと同じ扱い。
いくら休日出勤しようが、いくら連続勤務をすることになろうが、手当を支払えば問題はないのです。
36協定の限度時間に休日出勤時間分は含まれない
休日出勤はその出勤した曜日において、残業になるか休日出勤になるかが異なります。
一般的には土日休みの会社だと土曜日が「法定外休日」になりこの日に出勤した場合は残業扱い(1.25倍以上の割増)、日曜日が「法定外休日」になりこの日に出勤した場合は休日出労働扱い(1.35倍以上の扱い)となります。
そして36協定では残業の限度時間として1ヶ月45時間、1年間360時間とされていますが、この時間はあくまで残業の時間であり、休日労働の時間は含まれません。
すなわち、たとえば毎週休日出勤をするとしても、法定休日のみに出勤して休日労働扱いにすれば問題はないということです。
時間外労働時間の上限は月100時間、年間720時間
特別条項付きの36協定を結ぶと、先ほど紹介した1ヶ月45時間、1年間360時間以上の残業をすることが可能となります。
以前まではこれを結ぶと上限なしで残業をすることができましたが、2019年4月の法改正によって以下のように上限が設定されました。
- 月の残業時間の上限は100時間(休日労働分も含む)
- 複数月平均80時間(休日労働分も含む)
- 1年720時間以内
十分かはさておき、これまで無制限でできてしまっていたものに上限が追加されるというのは労働者にとって良いことです。
ただ、休日出勤のストッパーにはなりません。たとえば月4回も休日出勤させられたとしても月32時間で、上限には程遠いですから。
休日出勤はいくらでもできてしまう
結局のところ、現在のルールでは休日出勤に関してここまでしかできないというものはなく、休日出勤が多すぎるからと言って違法とはならずにいくらでもできてしまうというのが現実です。
もし週に何度も何度も、そしてそれが何ヶ月、何年と続いてもその会社で働いている以上はさせられ続けてしまうでしょう。
休日出勤があまりにひどく、辛いと感じたら辞めることも視野にいれるべき
たった一日の休日出勤でもしんどいのに、何度も何度もあるって本当にきついです。
一時的なことであればまだいいかもしれませんが、もし慢性的であれば今の会社は辞めて転職することも考えるべきでしょう。
もしこのまま続けていても減ってくれるとは思えないし、今後管理職になったらもっと大変になる可能性も否定できません。
休日が十分にあり、そしてその休日にしっかりと休むことができるからこそ体も心もリフレッシュして、仕事の楽しさにも繋がっていきます。
ぜひ今一度、本当に今の会社のままでいいのか、今の働き方を今後も続けていっていいのかを、今の転職しやすい時期のうちに考えてみてください。
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