社会人として働ていく中で、もう嫌になって仕事をバックレたくなる時もあります。
ただ、マナーとしてはもちろんNG行為。
当然派遣先、派遣元の会社に迷惑をかけることになるし、バックレた本人にとってもそんなに良いことはありません。
では、具体的に派遣社員が仕事をバックレるとどういったことが起こるのでしょうか。
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かなり多い派遣社員ののバックレ
正社員に比べると、派遣社員が突然仕事をバックレる状況は非常に多いです。
そして、派遣会社は多少なりともそのことを覚悟しています。
派遣の仕事が始まる日の前日に連絡した時は行くと行っていたのに、当日来なかった。突然何の連絡もなく仕事に来なくなった。
そんなことは日常茶飯事です。
有期雇用である派遣社員は、雇用までのハードルも低いですし、いずれは期間が満了し辞めることが前提となっている働き方である為、正社員に比べて辞めることに抵抗がないのが原因であると言えるでしょう。
会社がルールを守らないからといって、バックレて良いわけではない
仕事をバックレようかと考える時に会社がルールを守らないことをあげる人もいるかもしれません。
会社がルールを守っていないから、自分も守る必要なんてないだろう、そう思うかもしれません、
しかし、会社がどうであれ自分がルールを守らないと、自分にも悪影響が及ぶことを忘れてはいけません。
サービス残業を強いられる、パワハラされる、仕事内容が聞いていた内容と違うなどということがあった場合、まず行うべきは派遣会社への相談です。
もちろん、相談したところで解消されないことも多々あります。だったら正式な手順を踏んで辞めれば良いのです。
中には、もう限界で仕事に行くことができないこともあるかもしれません。そんな時でも派遣会社に無理だと連絡を入れるだけでも全然違います。
派遣会社がとる対応
派遣会社が仕事をバックレると、派遣会社は色々と対応しなくてはなりません。
当然、時間も労力もかかりますし、派遣会社自体の信用低下につながることだってあります。
具体的にどういった対応をしなくてはいけなくなるのかを紹介していきます。
本人に連絡をする
派遣社員が来ないとなった時、派遣先の会社から派遣会社に連絡が入ります。
派遣会社の担当者はその時、バックレたかなと考えます。実際にそういう事例が多い為です。
しかし、必ずしもバックレたわけではなく、事故や事件に巻き込まれていたり、自宅で倒れているなんてことも考えられます。
そこで、まず行うのが派遣社員本人となんとか連絡を取ること。
電話はもちろん、場合によっては自宅に訪問することもあります。
それでも連絡が取れない場合には、緊急連絡先に電話することもあります。
何があったかわからないし、出来れば働き続けてほしいし、仕事を辞めるにしろ色々と手続きも必要になる為、連絡が取れるようになるまで粘り強く連絡します。
派遣先会社への謝罪
派遣社員がバックレたことで、直接迷惑をかけるのは派遣先の会社です。
派遣の場合、派遣先の会社と契約しているのは派遣会社である為、責任を持つのも派遣会社です。
このことが原因で、派遣会社と派遣先の会社の間で信頼関係が崩壊し、二度と使ってくれなくなる可能性もありますし、派遣会社自体の評判も悪くなってしまう可能性があります。
それを防ぐ為にも、派遣会社への謝罪は誠心誠意行わなくてはなりません。
謝罪とともに、現状わかっていることの報告、そして今後の対応等を連絡し、派遣先会社への迷惑を最小限に抑えるように行動します。
他の派遣社員の準備
派遣社員が仕事をバックレた場合、その代わりの人員を派遣する必要がでてきます。
派遣先会社への迷惑を最小限にする為にも、できるだけ早く代替要員を準備しなくてはなりません。
その為、バックれた可能性がある時にはすぐに代わりに働くことができる人材を選出しておき、無理と判断した時にすぐ派遣できる準備をしておきます。
派遣社員本人が被る影響
では、仕事をバックレた派遣社員にはどういった影響があるでしょうか。
電話攻勢
とにかくかなりの量の電話が来ることは覚悟しましょう。
派遣先の上司、担当者や派遣会社の担当者からしばらく電話が続きます。
相手は連絡をなんとか取ろうとしており、粘り強く電話をかけてきます。
自宅訪問
場合によっては、自宅まで派遣会社の担当者が訪問してくる場合もあります。
電話で連絡をとることが無理と判断した場合、それでも連絡をとろうとした時には残されているのは住所なわけですから、それも仕方ありません。
一人暮らしの人ならまだ良いかもしれませんが、実家で暮らしている人は、自宅に訪問されて家族にばれてしまう可能性があることも忘れてはいけません。
緊急連絡先への連絡
電話もでない、自宅に行ってもいない。その時には緊急連絡先に連絡が行きます。
バックレた以外にも、事故などの可能性がある為、緊急連絡先への連絡は避けることができません。
緊急連絡先に実家の電話番号を書いている人が多いでしょうから、ここでもまた家族にばれてしまう可能性が高まります。
結局派遣会社に行かなくてはいけなくなることが多い
仕事をバックレたとして当日はなんとかやり過ごしたとしても、結局は一度派遣会社に行かなくてはならないことも多いです。
退職の手続きをしなくてはいけなかったり、会社から借りているものを返さなくてはいけなかったりと、退職の為にやらなくてはいけないことがあるのです。
バックレたにも行かなくてはならないのは嫌ですよね。直接会うと怒られる可能性もあります。
損害賠償
派遣会社と派遣社員の間では労働の契約が結ばれており、仕事をバックレてしまうと債務不履行となるわけです。
この場合、その結果引き起こされた損害に関しては損害賠償を請求することができます。
要するに、派遣会社から損害賠償を請求されても仕方ないのです。
ただ、派遣社員が仕事をバックれたことで引き起こされる損害はそこまで大きくなく、訴訟を起こす手間やお金を考えるとメリットがない為、実際には損害賠償請求をする可能性は低いです。
とは言え、可能性があることは忘れてはいけません。
給料はどうなる?
仕事をバックレたとしても、これまで働いていた分の給料は貰うことができますし、派遣会社側は支払う義務があります。
また、給料は上述した損害賠償と相殺したり、給料から天引きするなんてことはできません。
ただ、就業規則に減給に関しての記述がある場合は、これまで働いていた分の給料を減額される場合があります。
減給される場合であっても上限はあり、労働基準法において「1回の額が平均賃金の1日分半額以上、総額が総支給額の10分の1を超えてはならない」と決められています。
信用低下により次の仕事は紹介して貰えない
仕事をバックレたにも関わらず、同じ派遣会社でまた仕事をしようという人はなかなかいないと思います。
ただ、もしそういった人がいたとしても信用は低下して次の仕事は紹介してもらえないことを覚悟しておきましょう。
上述したように仕事をバックレられてしまうと、派遣会社は多大な被害を被ります。
わざわざそういった人を雇いたいとは思いません。
できるだけ正しい手順で退職しよう
仕事をバックレることは派遣社員本人、派遣会社、派遣元の会社の皆が悪影響を被ります。
ですから、できるだけ正しい手順で退職するようにしましょう。
もしそれができないような状態であったとしても、一方的にでもいいので連絡をいれておくことをおすすめします。
正社員への転職に向けて
いつかは正社員になりたい。そう考えている派遣社員の人も多いかと思います。
そんな人はできるだけ早く行動を起こすようにしてください。
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