新卒2年目での退職経験談や退職する上で知っておきたい情報まとめ

新卒2年目での退職は決して珍しいものではなく、多くの人が実際に退職を決断しています。

もちろん2年目での退職に関して「早すぎる」「甘い」「とりあえず3年は我慢すべき」といった意見があるのも事実。

それ故に不安を感じ、辞めたくて辞めたくて仕方がないのに踏み切れずにいるという人も多いでしょう。

では実際に新卒2年目で退職した人は、その時どういった気持ちから退職に踏み切ることができたのでしょうか。

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新卒2年目での退職経験談

今回紹介するのは、実際に新卒2年目で退職をした方の退職経験談。

誰だっていざ退職するとなると不安なもの。その不安な気持ちにどう乗り越えたのか、そして実際に退職するにあたりどういったことがあったのかを紹介します。

退職を考えている人は参考にしてみて下さい。

私が新卒2年目で退職を決めた理由

私が新卒2年目という早い段階で退職を決めた理由は、やりたい仕事とのギャップがあまりにも大きかったことと、労働条件が悪かったこと。

想像していた仕事とは全く違い仕事はつまらない。

仕事が色々とできるようになって任せられる仕事が増えてくれば楽しくなってくるというのはよく聞くことですが、1年目に比べて色々できるようになってもつまらなさは解消しない。

それどころかこの先の自分の働く姿を意識できるようになった結果、より一層このまま働き続けるのは辛いという気持ちが強くなっていきました。

とは言えもしそんな仕事でも労働条件が良ければまだ続けることはできたと思います。

ただ私が働いていた会社の労働条件は決して良いとは言えず、休みは少ないし残業も多かったという問題点もありました。

決断から退職手続き開始まで

退職を決断してから私がまず行ったことは転職活動です。

まだ1年ちょっとしか働いていない中で転職できる自信は全く持てませんでしたから、すぐに退職なんて勇気はありませんでした。

まあそこまで会社で追い詰められていたというわけでもありませんでしたから。

転職活動は思っていたよりもそこまで苦労はしませんでした。

転職活動前は知らなかったのですが、今は入社3年以内の人を対象にしている第二新卒向け転職が活発になっている為、たった1年しか働いていないということがマイナス要素にはならなかったんです。

結局転職活動を開始してから2ヶ月ちょっとで希望の会社から内定。そしてそこから退職手続きに入りました。

退職の手続き

転職先の会社と入社日を話し合った結果、およそ1ヶ月先ということに決まった為、内定後すぐに上司に退職する旨を伝えることになります。

会議室を取って上司の時間をとって2人きり。めちゃくちゃ緊張しましたが、転職先が決まっている以上もう躊躇することもできないので勇気を出して伝えました。

ただ実際に伝えると上司はかなり驚いていましたが、その場は割とすんなり収まりました。

なぜ退職したいのか、転職先を決まっているのか、退職日はいつになるのかといった話で20分ほどで終わったと思います。

しかしこれで後は引継ぎや、所定の手続きを開始するだけだと思っていましたが、そう上手くはいきませんでした。

数日後に再度上司と面談、その場にはさらに上の上司や人事の人まで来て退職を引き止める為の話し合いが行われることになったのです。

どこに不満があるのか、部署異動等でなんとかならないのかなど色々聞かれて、正直会社としては辞めてほしくないしあなたにとってもこんな短期間で辞めることが良いことだとは思わないなんてことを言われました。

ただすでに転職先も決まっている立場。さすがに何を言われたって退職を取り消しますなんてことを言うわけもなく、結局それをすぐに察してくれて30分ほどで終わりました。

怒られたり、強引に引き止められたというわけではありませんでしたが、面倒さはありました、

退職に対する反対意見と肯定意見

退職するにあたり、色々な人(上司、先輩、友人、家族)から否定的な意見を言われたことはありました。

  • 就職先を決めたのは自分
  • 1年ちょっとでは何もわかっていない
  • 甘い、どこに行こうが結局苦労する
  • またすぐ辞めることになる
  • 会社にとってはかなり迷惑

例えばこんなこと。ただこんなことは重々承知。間違っているとは思いませんが、それを考えた上で退職という答えを出しています。

最初にこの会社を選んだのは自分であって退職することになった責任は全て自分にあると思っています、

1年ちょっとという短い時間で転職することは自分が甘いだけではないのか、まだこの先色々と経験すれば考え方が変わるのではないか、後悔することになるのではないか、そんなことは転職活動を始める前にとっくに考えに考え抜いた上で自分の中で決断しました。

ですから人に何か言われてもそれで考えが変わるなんてことはなかったし、特別気にもしませんでした。

ちなみに肯定的で前向きな意見を言ってくれる人も実は多かったです。

  • 転職の決断ができることはすごいこと
  • もっと良い会社から内定を貰えているんだから十分成功
  • 転職はチャンス
  • だらだら嫌な仕事を続けるより絶対良い

実際に転職を経験したことがある人からは割と前向きなことを言われることが多かったです。

退職が決まってからのそういう言葉は本当にありがたかったですね。

退職後のこと、そして現在

結局新卒2年目で最初の会社を退職し、新たな会社に転職した私。

その会社で働き始めて3年以上たちました。

今私はあの時、あのタイミングで転職して心から良かったと思っています。

休みが増えるなど労働条件面が良くなったことはもちろん、希望していた仕事ができるようになったことが大きな理由。

年齢が高くなると転職では経験が必要となりますから、もしあのまま働き続けていればもう今の仕事につくことはできなかったと思います。

そういった観点でも、あのタイミングでさっさと仕事を変える決断をしたのは間違いではありませんでした。

もちろん皆が皆転職して満足できるかというわけではないでしょう。

本当にただ甘い考え方を持ってしまっている人、イメージだけで転職に踏み切ってしまうこと、間違ってブラック企業に転職してしまう人、転職後に人間関係で苦労する人など、失敗する人もいるとは思います。

ただやりたいことが決まっていてできていないなど、退職・転職の目的がはっきりしているならたとえ2年目であろうと思いきって踏み切ってみるのもありではないのでしょうか。

新卒2年目での退職に関する情報

ここからはいくつか新卒2年目で退職する上で知っておきたい情報を紹介します。

現在退職を検討している人はこれらのことも覚えておいて損することはありません。

新卒2年以内に退職する人の割合

まず新卒2年以内で退職する人の割合。

厚生労働省の「新規学卒者の離職状況に関する資料一覧」によると、学歴別の新卒2年以内離職率は以下の通りになっています。

  • 中学卒・・・55.2%
  • 高校卒・・・29.7%
  • 短大卒・・・30.2%
  • 大学卒・・・22.3%

学歴が高くなるほど離職率は低くなる傾向があるものの、最も離職率が低い大卒者でも2割以上。

5人に1人以上が退職に踏み切っている為、全く珍しいというわけではないというのがわかります。

新卒2年目における転職活動

新卒2年目で転職する場合、「第二新卒」という枠で転職活動を進めることになります。

第二新卒は一般的に入社1年目から3年目の人を対象にした中途採用であり、職種での経験を見られずポテンシャル採用となる為、それまでの仕事と全く違う仕事に就きやすくなっています。

企業によって入社5年目まで可、入社2年目から4年目など対象者は異なっていますが、入社2年目であればほとんどの企業を受けることができると考えて良いでしょう。

この第二新卒採用は近年かなり活発化しており、大手企業もわざわざ枠を作って採用活動を開始しています。

入社して間もないから転職できない、3年たっていないから転職できないという認識はもう持つ必要はありません。

退職後の金銭面の問題

金銭面についても確認しておきましょう。

まず退職金ですが、これは基本的に貰うことができません。

退職金制度がある会社であっても、支給条件が勤続3年以上となっている場合がほとんど。

その為、新卒2年目だと退職金は一切貰えないと考えましょう。

ちなみに一定期間働かないと退職金どころか逆に違約金が発生するなんて言うブラック企業もあるようですが、それは法律違反です。

法律で違約金ありきの労働契約を結ぶことは禁じられている為、たとえば3年以内で退職だと違約金が発生するなんて言われたら、労働基準局に相談するようにしましょう。

また失業保険は自己都合の退職でも1年間雇用保険に加入していれば支給を貰える為、新卒2年目での退職であれば受給可能です。

ただし自己都合で退職した場合は基本的に3ヶ月の給付制限期間が付く為、すぐに貰えるというわけではありません。

利用可能な転職支援サービス

新卒2年目でまだろくにスキルも実績もない人は転職エージェントなど民間に支援サービスを使うことができないなんて勘違いをしている人も多いようですが、全くそんなことはありません。

第二新卒者の求人は非常に多くなっている為、大手の転職支援サービスでも積極的にサポートしてもらうことができますし、近年は第二新卒者に特化した支援サービスなんかもでてきています。

ぜひ活用してください。

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