新卒入社3年以内を対象とした第二新卒転職。
近年その需要は高まり、大手企業も含めて積極的に採用活動を実施。
かなり転職がしやすい状況になっている為、就活で失敗してしまった人にとってはありがたいことです。
ただそんな第二新卒の転職活動でも、皆が皆うまくいくとは限りません。
中々進まず、思ったように内定が貰えずに転職活動が長期化し、転職活動が辛くて辛くて仕方なくなってしまっている人もいるでしょう。
そこで今回は第二新卒としての転職活動がうまくいかない原因や、その時にすべきことを紹介します。
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目次
第二新卒で転職、すぐに決まるはずだったのにうまくいかない
とりあえず3年は働かなきゃだめ、3年働かずに転職しようと思っても、まともな会社に転職することはできない。
少し前まではこんな風に言われていましたが、今は全然違います。
少子化による若手の不足、ブラック企業の認知、第二新卒者に対する能力の高さの認知等により、第二新卒者の需要は増加、非常に転職しやすい状況になっています。
それ故に転職活動の平均期間は短めであり平均応募社数も少なめ。
大半の人は2ヶ月以内、応募社数も10社以内で転職活動終わらせることができています。
ただ皆が皆そういうわけではありません。
中にはいくら応募しても書類選考で落とされてばかりの人、書類選考は多少通るが面接で落とされてばかりの人、また仕事が忙しくて転職活動に時間を当てることができず応募すらあまりできない人も少なくないでしょう。
そして気が付けば2ヶ月程度で終わるはずの転職活動が長期化。3ヶ月以上、さらに半年以上転職活動を費やすことになってしまっている人だっています。
転職活動の長期化はかなり辛い
転職活動が長期化してしまうのはかなり辛いことです。
落ちる度に自分を否定される気持ちになるし、このまま転職できないのではないかと不安な気持ちでい続けることになります。
また嫌な仕事、嫌な会社からいつまでたっても解放されません。
さらに第二新卒ならではの悩みもあるでしょう。
第二新卒という転職しやすいと言われる時期、普通なら2ヶ月、おそくても3ヶ月以内に決まるはずだったのに自分は決まらない現実。
また新卒3年目の人だと第二新卒として転職できる最後の年なので早く転職しなければと焦ってしまう人もいると思います。
第二新卒の転職活動がうまくいかず辛いと感じたらどうする?
ではもし第二新卒の転職活動がうまくいかず、辛いと感じるようになってきたらどうすれば良いでしょうか。
転職すること自体は安易に諦めない方が良い
転職活動がうまくいかず、中々決まらない状態が続いてしまうと転職すること自体を諦めてしまう人も少なくありません。
もうこれ以上続けても決まらないだろう、もう転職できないから今の仕事を続けるしかないだろう。
そんな風に考えて、今の嫌な仕事をしぶしぶ続けてしまうことになるのです。
ただできればこれは避けたいこと。
嫌々仕事を続けるのはかなり大変なことであり、結局またいつか転職したいと思う日が来て転職活動を行うことになる可能性が高いです。
だったら今もう少し踏ん張ってさっさと転職してしまった方が得策。
特に職種を変えて未経験の仕事に就きたいと考えているなら、転職を先延ばしするのはだめ。
年齢が高くなるほど職種としての経験、スキルを重要視されるようになる為、転職を先延ばししてしまうことによる影響は大きいです。
まずはメンタルを整えよう
ただだからと言って転職活動に大してあまり無理をするのはよくありません。
無理に転職するあまり焦りが生まれ、仕事選びが適当になって希望とは違う仕事を選んでしまう可能性があります。
また焦りや不安によりとにかく数を増やそうと一つ一つの応募の質が低下してしまい、相変わらず全然受からなくなってしまいます。
だからこそ辛いと思って後ろ向きになってしまっているなら、まずはメンタルを整えることに集中しましょう。
1、2週間程度転職活動から完全に離れてじっくり休んだり、会社でも有給を使って旅行に行ってみるなんてことも良いでしょう。
転職したい理由を改めて考え直してみたり、誰か相談相手を作り話を聞いて貰うというのも心の安定に繋がります。
なぜ受からないか原因を把握しよう
気持ちが少し落ち着きすっきりしたら、具体的になぜ受からないかを考えてみましょう。
理由はわからないけど全然受からないという状態は一番辛い状態。
自己否定に走ってしまうとともに、今後どうすればいいかも見えなくなってしまっているはずです。
もちろんその原因を断定することはできないし、考えるのも中々大変なこと。
ただ自分なりに考え、今後に生かしていくことはとても大切です。
第二新卒の転職がうまくいかない原因は以降に記載しているので参考にしてみてください。
転職活動のやり方を変えてみよう
うまくいかない原因を考えてみたとしても、いざ転職活動を始めてみると結局同じような流れで同じことをしてしまっているというのはよくある話。
だからこそ転職活動のやり方を変えてみるというのは一つ有効的な手段です。
これまでハローワークや転職サイトで仕事を探していた人は、転職のスカウト機能経由で仕事を探してみる。
転職サイトではなく転職エージェントを利用し転職全般のサポートをしてもらう。
転職活動にもやり方は色々あります。
やり方を変えることで一気にうまくいくこともあるし、精神的にも可能性を感じることができるので前向きになれるというメリットがあります。
第二新卒の転職がうまくいかない原因
ではここからは第二新卒の転職がうまくいかない原因として考えられている点を紹介します。
自分がうまくいかない原因がどこにあるか、照らし合わせてみて下さい。
転職を甘く考えすぎている
意外に多いのが転職を甘く考えすぎているというパターン。
とりあえず数を受ければどこか受かるだろう、学歴があるし大丈夫だろうなどと考えて履歴書もしっかり書かずに面接対策もろくにしない。
就職活動からそこまで時間がたっていないので、就職活動を同じやり方、同じ考え方で転職活動を進めてしまっている人もいますね。
第二新卒の転職には第二新卒の転職のやり方、そして対策があります。
社会人経験が短いとは言え一度社会人を経験した身。
企業の視点に立ちどういった人が必要とされるかをよく考える必要があるし、企業としても応募者にそうあることを望んでいます。
まずは第二新卒としての転職の基本を押さえ、一つ一つの応募に力を入れていきましょう。
志望動機や転職理由から熱意が伝わらない
なぜ前に会社を退職して転職しようと思ったのか、この会社を志望しているのかは何かという質問は必ずと言っていいほどされます。
その質問で企業が知りたいのが仕事に対する熱意、その会社に対する熱意です。
社会人経験が浅い第二新卒者に対して、企業は高いスキルなんて望んでいません。
企業が望んでいるのは、またすぐに辞めない人材であること、そして仕事に対して前向きで入社後にどんどん伸びていってくれることです。
曖昧にしか答えることができなかったり、馬鹿正直に答えてしまったり、どこにでもあるようなとってつけたような答え方をしていれば、不採用となってしまうのも仕方がないことです。
自分本位になりすぎている
第二新卒者には企業本位ではなく、自分本位になりすぎている人も良く見受けられます。
もちろん自分がどういったことを望むかということは一番大切なこと。ただそれをそのままアピールしたって仕方がありません。
企業が欲しいのは長期的に見てその企業に利益をもたらしてくれる人材です。
そう思わせることができていますか?
第一印象が悪い
第二新卒の転職活動では第一印象がとてつなく大切です。
もっと社会人経験が長い人であれば、経験やスキルといった部分に重きを置かれる一方で、第二新卒で重要視されるのは熱意やポテンシャル。
そういった曖昧なことを重視される場合に印象というのは非常に重要な役割を果たします。
だからこそ印象を良くすることには手を抜かないでください。
髪型や服装はもちろん、面接での話し方や態度、表情といった部分で印象を悪くしてしまっている部分がないかをチェックしましょう。
履歴書の写真も要チェックです。写真くらいどうでもいいと適当な写真で応募してしまうと、それだけでマイナス評価につながる場合だってあるのです。
採用人数が少ない人気職種を志望している
採用人数が少ないのに人気がある職種があるのは就職活動同様です。
例えば文系だと企画職、理系であれば研究職といったもの。
こういった職種に転職することを狙っているのであれば、転職活動がなかなかうまくいかないのもある程度仕方がないこと。
全体の平均である2ヶ月なんて数字はあてにならず、長期化してしまう覚悟も必要です。
ほとんどの場合は非公開求人となっていて転職エージェント等を使っていく必要がありますが、求人自体はありますから直すべき点は直しながら転職活動を粘り強く続けて行かなくてなりません。
高望みしすぎている
中途採用では学歴なんて関係ない、スキルや経験が重要だと言われていますが、第二新卒に大してはあまり当てはまりません。
社会人経験が浅くスキルもまだない第二新卒者に対して、やはり学歴はかなり重視される点であり、就職活動と同等と思っていいです。
実際、表立って大学名等でフィルターをかけているような会社はありませんが、入社した人を見ているとそれなりの大学出身者ばかりなんて話はよくあることです。
また転職サイトのスカウト機能でくるオファーメールの量も学歴によってだいぶ異なるし、転職エージェント利用時に紹介して貰える企業も学歴が高いほど好条件の大企業が多いです。
残念ながらこれが現実なんです。
にも関わらず、自分の学歴、職歴に見合っていない企業ばかりを受けていては書類選考で落とされるばかりになってしまうのは仕方がありません。
転職しやすい第二新卒、諦めなければきっと成功する
確かにこれまでは転職がうまくいってなかったかもしれません。そのことで辛い気持ちになったかもしれません。
ただそこで諦めてしまえば結局転職することはできず、これまでの努力も無になってしまいます。
全体的に見れば転職しやすい第二新卒。
たくさんの企業が採用活動に積極的になってくれていますか、諦めなければいつか今より良い会社がきっと見つかるはずです。
ぜひ直すべきところは直し、いつかはうまくいくと信じてもう少しだけ転職活動を頑張ってみましょう。
転職サイト、転職エージェント
転職支援サービスのおすすめ順は以下の通り。
- リクルートエージェント
- マイナビエージェント
- doda
- マイナビジョブ20s
リクルートエージェント
対象の年代 | 20代~30代 |
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どんな人に向いている? | ・若年層の方 ・より多くの求人を紹介してもらいたい方 ・年収や入社日などの交渉を任せたい方 ・年収UPを実現したい方 |
転職エージェントといえば、まずリクルートエージェントが最大手として挙がります。
公開求人・非公開求人ともに15万件以上取り扱っており、業界No.1の転職成功実績があります。扱う求人数が多いので、経験者・未経験者、若年層・ミドル層などどんな方でも利用することができます。
キャリア相談から履歴書や面接対策、年収交渉などをして貰えるので、転職活動がかなり楽になるし、何より15万件以上ある非公開求人を紹介して貰えるというのが最大のメリット。
待遇の良い求人は応募が殺到する為、検索しても出てこない非公開求人となっている場合が多いです。優良企業、ホワイト企業に転職したいなら非公開求人抜きで考えるわけにはいきません。
もちろん、公開求人にも優良求人はたくさんありますので、公開求人を15万件から検索できるメリットは非常に大きいです。
求人の量・質、サポートなどの評判も良く、私も利用しましたが対応が良かったという印象を持っています。
とにかく転職活動するならまず大手。求人数だけではなく、企業への交渉力や情報収集力も強いので、あえて大手を外す意味はありません。
マイナビエージェント
対象の年代 | 20代~30代 |
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どんな人に向いている? | ・若年層の方 ・関東、関西で仕事を探している方 ・企業への連絡や面接対策など、エージェントに任せたい方 ・フリーター→正社員を目指したい方 |
新卒の就職時にマイナビを利用していた人は多いと思いますが、マイナビエージェントはそのマイナビの20代、30代に特化した転職エージェント。
求人数だけ見たら他にもっと多いものがあるんですが、首都圏、関西圏の20代、30代にとってはかなり良い転職エージェントです。
求人数は2万件以上、そのうち8割以上が非公開求人となっています。
年齢、地域を絞った割にはかなりの量だと言えるでしょう。
doda
対象の年代 | 25歳~34歳 |
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どんな人に向いている? | ・特に技術職、営業職を希望の方 |
dodaはリクルートエージェントに次いで求人数が多い転職エージェントです。
リクルートエージェントやマイナビエージェントは、転職活動を行う際、必ずエージェントのサポートを受けながら進めることになりますが、dodaではサポートが要らなければ受けないということも可能です。
エージェントを利用したからといって転職を強要されることはありません。しかし、すぐに転職する気がない方にとっては利用しづらいかもしれません。
その代わり、非公開求人を受けることができなくなりますが、「今すぐ転職したいわけではない」「いい求人があれば転職したい」などエージェントからのサポートを受けづらいと考えている方にとってはメリットがあります。
マイナビジョブ20s
対象の年代 | 20代 |
---|---|
どんな人に向いている? | ・20代の方 |
マイナビジョブ20sは20代のサポートに特化した転職エージェントです。
一度正社員として就職した方はもちろん、フリーター→正社員への転職にも強いのが特徴です。
扱っている求人はすべてが20代が対象です。サポートを担当してくれるエージェントも20代のサポートを専門としているので、あなたのポテンシャルを十分に引き出して転職成功へ導いてくれるでしょう。
転職を考えている20代の方は忘れずに登録しておきたい転職エージェントです。
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