会社や部署によって大きく異なる残業時間。あなたは平均すると月にどれくらい残業をしていますか?
私の周りには、月50時間や60時間も残業している人がいる一方で、10時間もしていないなんて人もいますが、全体的に25時間程度である人が多いように感じます。
この25時間は、人によっては多いとも少ないともとれる残業時間ですが、一般的に見るとどれほどなのでしょうか。一緒に確認していきましょう。
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残業25時間は多い方?それとも少ない方?
残業時間の多さというのは、人によって大きく異なります。
10時間しかなくても多いと感じる人もいるでしょうし、逆に30~40時間なら全然平気、むしろ少ないくらいだなんて人だっているでしょう。
それこそ、月45時間以上残業していても残業代が増えるからもっとしたいなんて言う人も私の周りにはいます。
ただ、それぞれの感覚を抜きに考えると、残業25時間というのは多くもなく少なくもなく平均的な残業時間となっています。
残業25時間は職種にもよるが、概ね平均的な時間
1ヶ月の残業25時間というのは、一般的に見ると概ね平均的な残業時間です。
決して多すぎる残業時間ではないし、少ないわけでもありません。
正社員の場合であれば、20時間未満であれば割と少ない方で、逆に30時間を超えてくると多い方に属します。
以下は、openworkが実施した平均残業時間の調査結果です。
残業時間は年々減少し、2018年は28時間となっています。このことからも1ヶ月あたりの残業25時間というのが平均的な値であるということもわかりますね。
月の残業時間を25時間までとしている会社は割と多い
様々な会社について話を聞くと、月の残業時間を25時間までとしている会社はわりと多いです。
そしてこれにはもちろん理由があります。
基本的に残業時間の上限は、年間で360時間までと決められています。
特別条項付きの36協定を結べばこれを超えることもできるのですが、これはあくまで臨時で特別な事情がある場合のみに限定されるものであり、基本的には360時間を守らなくてはなりません。
そして残業を360時間に収めようと思ったら、1ヶ月あたりにできるのは平均で30時間です。
ただ毎月30時間まで残業をしてしまうと、万が一何かトラブル等があった場合や、誰かが辞めて人手が足りなくなった場合などに残業を増やして対処するということができません。
そうならない為にも、月の残業時間は25時間までとして余裕を持たせ、対処できるようにしているのです。
ホワイト企業と言っても差し支えないレベル
残業時間として認められるのが25時間で、実はサービス残業がたくさんある…なんて場合はもちろんブラック企業です。
しかし、仕事をした分だけきちんと残業代を貰えるのであれば、残業25時間は「ホワイト企業である」と言っても全く差支えのないレベルです。
人によってはその時間でも多すぎるなんて感じる人がいるかもしれませんが、平均的にみると適性レベルなのです。
実際、ホワイト企業だとか、働きやすい会社だと言われている大手企業でも、正社員ならばこれくらいの残業時間は多くの人が行っています。
残業25時間時の残業代、給料はどれくらい上がる?
ではここからは、残業時間が25時間だと給料はどれくらい上がるかをざっくり計算して算出してみましょう。
残業代を計算する上では、まず1時間あたりの1時間あたりの基準内賃金を計算しなければなりません。
基準内賃金とは、給与のうち以下のものを除いたものです。
- 家族手当
- 通勤手当
- 別居手当
- 子女教育手当
- 住宅手当
- 臨時に支払われた賃金
- 1ヶ月を超える期間ごとに支払われる賃金
ですので基本給のみならず、役職手当や職務手当も基準内賃金に含まれ、残業代を計算する賃金の基礎となり、1時間あたりの基準内賃金は、稼働日数と所定労働時間で割ることで計算することができます。
そして残業代は、この1時間あたりの基準内賃金に各会社で定められている1.25倍以上の割増率を書けることで算出されます。
ここでは1ヶ月の稼働日数が21日、所定労働時間が8時間、割増率1.25倍と言う前提で残業25時間時の残業代および給料の総額を基準内賃金をまとめてみました。
基準内 賃金 |
1時間あたりの 残業代 |
25時間あたりの 残業代 |
給料総額 |
20万円 | 1,488円 | 37,202円 | 237,202円 |
25万円 | 1,860円 | 46,503円 | 296,503円 |
30万円 | 2,232円 | 55,804円 | 355,804円 |
35万円 | 2,604円 | 65,104円 | 415,104円 |
40万円 | 2,976円 | 74,405円 | 474,405円 |
45万円 | 3,348円 | 83,705円 | 533,705円 |
50万円 | 3,720円 | 93,006円 | 590,006円 |
残業代が給料全体の18.6%を占めることになるので、かなり大きいです。
残業25時間って実際やってみるとどんな感じ?きつい?
月の稼働日数は会社にもよりますが、1ヶ月で20日から23日程度なので、月の残業が25時間となると1日だいたい1時間から1.5時間の残業を行うことになります。
ただ、日によって定時で帰る日もあるでしょうし、会社によっては週に1,2回ノー残業デーを設けていて、全く残業できない日がある場合も多いです。
その為、一般的な働き方としては定時に帰る日を除いて、1日1.5時間から2時間の残業をすることになります。
これをきついと思う人はもちろんいるでしょう。
18時まで8時間働いた後で、さらに2時間残業すると終わるのは20時。家に帰ると21時になって、プライベートの時間はあまりありません。
定時で帰れる日がそれなりにあっても、月の半分以上がこんな感じだと残業が多すぎると感じる人は少なくないと思います。
ちなみに、以下はマイナビニュースによる月の残業時間の許容範囲のアンケート結果です。
Q.月の残業時間について、許容範囲を教えてください。
- 20時間~30時間未満 17.3%
- 10時間~20時間未満 16.0%
- 30時間~45時間未満 13.8%
- 5時間未満 13.6%
- 0時間 12.1%
- 5時間~10時間未満 11.5%
- 45時間~60時間未満 8.1%
- 80時間以上 4.4%
- 60時間~80時間未満 3.3%
20時間~30時間という人が最も多い結果になっていますが、0時間~20時間を合計すると53.2%。
半数以上の人は残業25時間は多すぎる、嫌だと感じてしまうということですね。
残業時間をどう感じるかは人それぞれ、自分に合ったところを探そう
人によって残業時間をどこまで許せるかは変わります。
今は残業が減ってきている傾向にあり、正社員であっても10時間以内である会社は珍しくありませんから、残業が多すぎて不満を感じているなら自分に合ったところを探してみるというのも大切なことでしょう。
ぜひ自分が満足して働くことができる場所を探して見てください。
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