とんでもないパワハラ上司のせいで潰されたある優秀な社員の話

あなたの周りにもパワハラ上司がいませんか?

せっかくホワイト企業に入社できたとしても、運悪くパワハラ上司の下で働くことになったら悲惨です。

単に辛いだけでは済まず、体を壊す、休職、そして退職せざるを得ない人もいます。

実際に私の周りでも、パワハラ上司によって追い込まれて体調を崩し、最後は退職してしまった人がいます。

運悪くパワハラ上司の下につき、さらに運悪くターゲットとなって潰されてしまったのです。

潰されてしまった優秀な社員

これは、私が以前勤めていた会社で実際にあったことです。

かなり優秀な先輩社員だったその人は、ある上司のパワハラによって追い込まれ、最終的にうつ病となってしまいました。

優秀だからこそ任された難しいプロジェクト

きっかけは、とある難しいプロジェクトが舞い込んできたことです。

仕事自体が難しいというだけではなく、納期はかなり短い上に関係会社等とのトラブルが起こる可能性もありました。

さらに規模もそれなりに大きかったため、社内ではかなり目立つ仕事でもありました。

そんな難しい仕事ですから、当然担当となるのは過去の仕事ぶりから見て信用ができる人。

そこから優秀な先輩社員の名前があがり、担当していた仕事を途中放棄してまでも、そのプロジェクトに参加することになったのです。

半年でうつ病になり休職、そして退職

しかし蓋を開けてみると、その仕事は想像以上にきついものであり、次から次へとトラブルが起こりました。

何よりも辛かったのが、パワハラ上司の存在。

周りから見ても明らかにおかしい言動をするその上司によって、先輩社員はどんどん追い込まれていったのです。

そしてプロジェクトが始まってから半年ほど経った頃、突然会社を休み、そのまま1年以上の休職。うつ病になってしまい、数週間の入院後に自宅療養することを余儀なくされました。

その後は残業なしで帰れる部署に復帰しましたが、数年後には退職してしまいました。

大企業だった故に転職の決断もできず

もし勤めている会社が特別条件が良いわけでもない、それこそブラック企業であるならば途中で転職という判断ができたかもしれません。

ただその会社は給料もそれなりに良く、労働条件も好条件の大手ホワイト企業でした。

しかもこれまでは優秀だと認められ高い評価を得ていた人が、そう簡単に転職するなんて決断はできないでしょう。

転職どころか異動させてもらうこと、担当を外れたいと申し出ること、社内の窓口に相談することすらできなかったのだと思います。

結果的に、潰れるまで働き続けてしまうことになりました。

パワハラ上司がその社員に行っていたこと

実際どういったことをされていたのか、現場を目撃した私が知る限りでは、以下のようなことがありました。

仕事量を無視した無謀な要求

ただでさえ納期が短くてやることも膨大なプロジェクト。削る部分は削っていかないと間に合いません。

それにも関わらず、パワハラ上司は仕事量を無視した無謀な要求を行い、余計な仕事を増やしていくばかり。

なんとか仕事を進める為に、休日出勤も含めて残業は毎月100時間近くありました。

会社のルールとして許されるギリギリの範囲で働きながら、それでも終わらない分は持ち帰って片付けていました(持ち帰り残業は黙認状態)。

基本的に残業時間は年間360時間を超えないように指示されており、周りもそれに従っていましたが、パワハラ上司はそんなことも無視。

プロジェクトに加えて自分の指示した仕事も終わらせることを強要し、終わっていないなら残業するのは当たり前、というスタンスでした。

会議中、名指しで馬鹿にする発言

仕事の進捗状況を確認する定例会議。

その会議では先輩社員が担当するプロジェクトが話題になることが多く、その場でたびたび先輩社員を名指しで馬鹿にする発言がありました。

仕事が遅れている、ミスがあったなど、いやらしく「○○(先輩社員の名前)がこんな失敗をしたので、周りを気を付けるように」なんて言い方をしたこともありました。

逐一報告することを強制

報告は午前と午後に一回ずつが必須。

その度にあれこれ仕事を増やされたり、終わっていないことを責められたりする状況が続きました。

それが毎日となれば、よっぽどの聖人君主であっても耐えきれません。

しかも一度報告しに行くと1時間以上話こまれてしまうこともあり、ただでさえ時間がないのにますます追い込まれることになりました。

大事な場面には現れない

あれこれと面倒なことを言ってくる一方で、いざ大事な場面には顔をださないというのも許せない点でした。

関係会社とトラブルになった時、大事な決めごとをすることになった時など、相手側も上司を連れてきているのに、居なければならない場面には一切行かずじまい。

その結果、余計に面倒が増えるということもよくありました。

パワハラ上司に対して会社が行ったこと

周りから見ても明らかにパワハラ行為だったため、現場を目撃した人が、違う課の上司に相談したこともありました。

しかし結局、会社が行ったことは何もありませんでした。

改善されなかったことも相まって先輩社員は体を壊してしまい、その後もパワハラ上司の下についた人が、何人も休職に追い込まれてしまいました。

パワハラ上司は役員に気に入られていて、最速で出世している人。そんな人が間違ったことをしていても、誰も止められなかったのです。

パワハラの種類について

前述した実話をもとに、パワハラと呼ばれる行為について確認していきましょう。全国の労働局に寄せられる主な相談内容は6つです。

精神的な攻撃

「辞めてしまえ」「役立たず」など、人格を否定するような暴言を浴びせる。

人間関係の切り離し

学校で起こるいじめのように、悪意をもって無視したり、仲間外れにしたりする。

個の侵害

仕事上だけでなく、私生活について批判・非難する。業務時間外にプライベートな連絡をすることも含まれる。

過大な要求

明らかに業務時間内に終わらない仕事量を押しつけたり、無理なノルマを課したりする。

過小な要求

本人のキャリアや役職に適していない仕事を任せる。延々とコピーの作業をさせる、清掃やお茶くみなどの雑用をさせるなど。

身体的な攻撃

殴る、蹴る、突き飛ばすなどの暴力行為。目に見えてわかる最もわかりやすいパワハラといえる。

今回の上司のパワハラ行為は、以下のものにあたるといえます。

  • 仕事量を無視した無謀な要求→過大な要求
  • 名指しで馬鹿にする→精神的な攻撃
  • 逐一報告することを強制→過小な要求
  • 大事な場面に現れない→人間関係の切り離し(出席に応じない、という一時的な無視)

このことから、たった1人の上司が4種類にも及ぶパワハラ行為をしていたことがわかります。

パワハラ上司の弱点

一見手に負えなさそうなパワハラ上司にも、実は弱点があります。

現在パワハラを受けている、身近にパワハラ被害者がいる方は、ご紹介する弱点と対策法を知って、いち早くパワハラ上司を撃退しましょう。

自分に自信がない

自分に自信がある人は、他人からなにを言われようとも堂々としているはずです。

しかしパワハラ上司は、自分の立場を脅かす優秀な人を見つけると不安になり、敵と見なして攻撃してきます。

その相手が自分より優秀な社員であれば、なおさら姑息な手段を使わないと太刀打ちできないのです。それが結果としてパワハラという形につながっていきます。

自分より上の立場の人に弱い

今回のパワハラ上司が「役員に気に入られていて最速で出世している」ことからも明らかですが、このような人は上司に良い顔を見せることが得意です。

しかし裏を返せば、上位の人には頭が上がらないということ。上位の人の評価が全て、上からの圧力がかかれば途端に静かになります。

パワハラ上司に有効な対策

パワハラ上司にも弱点があるとわかったところで、次は弱点を突いた対策についてもご紹介していきます。

しっかり断る

パワハラ上司のターゲットになりやすいのは、真面目で言い返せない性格の人。

今回の先輩社員のように、真面目も行き過ぎてしまうと、逆に自分の首を絞めていってしまうことになります。

「明らかにおかしい仕事量だ」「ここまではやるべき仕事ではない」と思ったら、上司の命令だからといって真面目に従いすぎず、きっぱりと断るようにしましょう。

上司側も、最初は「上司に向かってなんて口を聞くんだ!」と言い返してくることがありますが、正しいのはあなたです。ここは怯まずに貫いてください。

理不尽には正論を突きつける

しっかりと断れたら、続けて正論を突きつけましょう。パワハラ上司は自信がないため、堂々と正論で言い返されると黙ってしまう傾向にあります。

そうすると「こいつは扱いにくい」と判断され、無理に喰ってかかられることが無くなるはずです。

上位の人、パワハラ窓口に相談する

「自分より上の立場の人に弱い」というパワハラ上司の弱点を突いて、さらに上位の人に相談するようにしましょう。

ほとんどの場合はそこで雷が落ちるはずですが、今回のケースのように、上の人どうしが癒着している場合は改善されないこともあります。

そのときは一人で抱え込まず、すぐにパワハラ窓口や労働局に相談してください。

また相談する際には証拠があるとより詳細を伝えられるで、事前に暴言の録音データや日記などのパワハラを受けた記録、あれば病院の診断書を用意しておくようにしましょう。

パワハラがなくても仕事が多い人は注意

実際にパワハラを受けていない人でも、優秀で自然と仕事が集中してしまう人は、次第に潰れていってしまう可能性があります。

仕事を頼みやすいから、人材不足だからなど要因は様々ですが、いわゆる「過労」の状態にもなりかねません。「辛い」と感じたら、まずは会社へ相談しましょう。

もし要望が通らなかったり改善の余地が見られなかったりする場合は、体を壊す前に転職も検討してみてください。

転職することも考えよう

いつか上司が変わる日も来るはずでしょうが、変わるより前に体を壊す人が多いのも現実。

今回ご紹介した対策法を使って、一秒でもはやくパワハラ上司から身を守ってください。

しかし中には、対策や相談をしても一向に解決しない、 仕事を断ったり正論で返したりする勇気がない、 という方もいるはずです。

もし辛い状況が変わらないようであれば我慢せず、転職を考えましょう。

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