転職において不利になる要因の一つであるとされている空白期間。
社会人から離れている期間が長くなればなるほどに、ブランクがありすぎて年齢の割に業務遂行能力が低い、仕事に対するモチベーションがない、計画性がないなどネガティブなイメージを持たれてしまうため、転職活動が厳しくなる傾向があります。
今回は3年以上もの空白期間がある中で転職活動を進めた人の転職体験談や、無職から転職する際の注意点、失業保険のもらい方まで無職に関する様々なことをお話しします。
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「無職」は法律で定められた言葉ではない
無職というと、「まったく仕事をしていない人」をイメージする方が多いと思いますが、実際、国で無職の定義が定められているわけではありません。
例えば、専業主婦や専業主夫は無職といえるのか、など認識の微妙な差が存在するでしょう。
他にも、学生は仕事はしていないけれど、無職とは言えないのではないか、と感じる人は多いと思います。
したがって、このコラムではこのコラムでの無職とは「仕事をしていない人」で、かつ「(親や配偶者などの)扶養に入っていない人」と定義することとします。
無職とニートとフリーターの違いは?
ニートとは、一般的に働いていない状態でかつ働く気もない人のことを指します。
一方、無職は現状、職には就いていないけれど、働く気はある状態、フリーターは、正社員ではなく、パートやアルバイトをしている人や無職になり求職活動をしている人などを指します。
普段なかなか使い分けを意識することはないかもしれませんが、空白期間後の転職時には働く気がない「ニート」だったのか、それとも働く意欲はあったのかが重要になってきます。
転職時、空白期間はどれくらいあると不利になる?
まず、転職時に空白期間がどれくらいあると不利になるのかをチェックしていきましょう。
一般的に、空白期間は3ヶ月を超えると企業の印象にネガティブな影響を与え、半年を超えると何か理由があるのでは? などと注目されるようになります。
ほとんどは3ヶ月未満であれば問題視されることはないものの、半年を超えて1年、2年と長くなるにつれてどんどんネガティブな印象が強まり、3年ともなれば正当な理由があったとしても厳しい転職活動になります。
もちろん介護、出産、育児、病気などやむを得ない理由で空白期間が生じてしまう場合は、モチベーションが低いとは見られません。
ただ、3年ものブランクによって業務遂行能力が著しく落ちている可能性は否定できないため、やはり積極的な採用に至らないのが現実です。
転職エージェント【ワークポート】が企業各社の採用担当者に対して行った職務経歴書にブランク期間があると採用に不利になるかどうかのアンケートでは、90%の方が不利になると回答しています。
その理由として、離職期間が半年以上あると就業意欲が本当にあるか心配、雇ったとしてもすぐに辞めてしまう恐れ、ビジネスの勘が鈍っている可能性があるなど、実際の業務に支障が出ることを心配する傾向が見られました。
採用したくないわけではないものの、離職3ヵ月未満の方に比べて不安要素が大きいという解釈ができます。
では、実際に3年以上の空白期間を持った人の厳しい転職体験談を見て行きましょう。
転職までに3年以上もの空白期間ができてしまった理由
大学を卒業して新卒で入社した会社はゴリゴリのブラック企業でした。
毎日終電近くまで働き、時には終電に間に合わないこともあったにもかかわらず、残業代は一切なしで手取りは16万円程度と仕事量と給与のバランスなど存在しない状態でした。
上司からは毎日罵声を浴びせられるし、精神的にも肉体的にもかなり限界まで追い込まれながら働く日々が続いたと記憶しています。
それでも2年ちょっとはなんとか頑張ってきたんですが、さすがに限界を感じて転職を決意、在職中に転職活動を進める時間が取れなかったので、先に退職してじっくり転職活動を始めようと考えていたんです。
ただ、実際に退職してみると、それまであまり休みもなく限界近くまで働いてきた反動からかなかなか転職活動をする気になれません。
何から手を付ければ良いか分からず、実家暮らしで生活費はアルバイトで十分賄うことができたので、まずは心身の健康を取り戻すことを優先しようと考えました。
ですが、毎日心のどこかでそろそろ転職活動を始めなければと思いながらも、結局ずるずる3年以上の長い間をフリーターとして過ごす過ごすことに。
正社員をあきらめたわけではないのですが、気づけば3年以上も気楽な生活に甘えてしまっていました。
3年以上のブランクによって転職活動は厳しいものに
ようやく重い腰を上げて転職活動を開始したのは28歳の時、30歳が見えてきてさすがに焦りを感じて転職活動に本気で取り組むことにしたんです。
ただ、そこからの転職活動は決して楽なものではなかったです。
転職サイト経由でいろいろな求人に応募してみたものの、まず書類選考が通りませんでした。
数少ない求人の中には面接に進めたところもありましたが、離職歴の空白期間について聞かれて3年以上は長すぎると言われる始末です。
転職サイトがダメなら転職エージェントはどうか? と登録してみたけれど、紹介できる求人がないと断られたこともありました。
転職サイトや転職エージェントを利用する際に、希望する休日数や給料などの条件を下げたり、営業職など採用されやすい職種を選んだりすればチャンスがあったのかもしれません。
ただ、以前働いていた会社がブラック企業であまりにも辛かったこと、それでも以前の仕事が好きだったことから、条件面や職種での妥協ができなかったので、より転職活動を難しいものにする原因になったと思います。
3年以上のブランクを持った転職活動の結末
転職活動を始めて最初に利用したのは転職エージェントでした。
最初に登録した転職エージェントには紹介できる仕事がないと断られ、違う転職エージェントに登録したところ、サポートを受けることができるようになったことが大きなきっかけになり、最終的にはなんとか正社員としての仕事で内定を貰うことができ今は無事仕事に就いています。
ただ、条件面では少し妥協せざるを得なかったです。
別に、特別高望みをしているわけではなかったのですが、転職エージェントの人から空白期間が長いことや社会人経験が2年と短いことから多少妥協する必要があるとはっきり言われてしまったためです。
今となっては、はっきり言ってくれて良かったと思っています。
高望みし続けて正社員になれないまま30歳を超えてしまうよりはずっといいし、仕事を続けていればまた転職のチャンスも生まれますからね。
また、3年以上の空白期間について、企業にどう説明するかなども一緒に考えてくれた点も助かりました。面接で絶対に突っ込まれることでしたから。
そんなわけでなんとか1社内定、さすがに嬉しかったです。
この転職は自分にとって100点満点の転職だったとは言えませんが、70点から80点くらいの転職だったのではないかなと思います。
空白期間が長いとここまで転職が不利になることを身に染みた転職活動でもありました。
空白期間はできるだけ短い方がいい
私の場合、まだ20代だったこともあってなんとか転職エージェントにもサポートをして貰えたし、ある程度は納得できる会社から内定を貰うことができました。
ただ、それでも絶対に空白期間は短い方がいいという点だけは言っておきたいです。
本当にこれで苦労しました。
面接官からの当たりは厳しいし、めちゃくちゃ突っ込まれます。
転職エージェントからもはっきり不利になると言われました。
また実際に働き始めた時も、ブランクによって最初はなかなかうまく仕事ができなかったし、同年代との差もかけ離れていることを実感しました。
社会人としての評価の厳しさを痛感した時間でした。
いつかは正社員にと考えている人はできるだけ早めに転職活動を開始しよう
やむを得ず空白期間が長くなるケースもあるとは言え、転職活動で不利になる空白期間はないに越したほうがいいし、あったとしてもできるだけ短い方が良いです。
今は転職市場が売り手市場なので、多少不利になっても正社員として就職することは十分できる状態です。
ただ、このまま時間が経過して空白期間が長くなると売り手市場を活かせず、正社員として就職する難しさがより一層高まってしまいます。
だからこそいつかは正社員になろうと考えている人がいるなら、多少転職活動で苦労するかもしれませんが早めの行動がおすすめです。
空白期間がある場合は転職エージェントなども検討しよう
空白期間が3年以上ある人が一念発起して転職活動に取り組むのもありですが、空白期間は長いほど転職活動にマイナスの影響を及ぼす可能性が高いものです。
だからこそ、ブランクが長い長い人は転職のプロである転職エージェントを利用してアドバイスをもらいながら進めるのがおすすめです。
転職エージェントを利用することで、1人で転職活動を行うよりも再就職の成功率をアップさせることができるし、面接のときには空白期間について聞かれる可能性が高いので、事前に面接の練習をしてもらえば本番での受け答えで失敗する可能性を下げる事もできます。
また、転職エージェントでは履歴書や職務経歴書の作成サポートや、面接日程の調整や待遇の交渉なども行ってくれます。
転職エージェントによっては転職後のギャップ対策があるところもあるので、就職後に働きやすくなるメリットも期待できるでしょう。
加えて、転職エージェントの登録や利用は一切無料、誰でも気軽に利用できて効率的な転職サポートを受けることができます。
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