第二新卒とは、新卒で企業に入社してから3年以内に転職活動を行う人材を指します。
近年その年代の需要は高まっており、かなり転職がしやすい状況にあります。
ただ、時期によって転職の傾向は若干違うため、転職したいのであれば、それぞれの時期の特徴を押さえて、自分に合ったタイミングを選ぶのが良いでしょう。
また、第二新卒者は1年目と3年目でも違いがあります。
双方にメリットとデメリットがあるので、こちらも押さえておきましょう。
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第二新卒の求人が豊富な時期
まずは第二新卒として転職する場合、どの時期が良いのか解説します。
求人が多い月は1~3月、7~9月
第二新卒者の場合、4月入社や10月入社など期の変わり目にまとめて入社させるため、求人自体は1~3月と7~9月に増える傾向にあります。
ただ、求人数が増える時期だからと言って倍率が低くなるわけではありません。
求人数が多い時期は求職者の転職活動も活発になるため、特別転職がしやすいわけではないのです。
とはいえ、求人数が多ければ選べる仕事も増えるので、希望の職場に出会える可能性が高まることは間違いありません。
11月や12月は求人数が少ない
一方で11月や12月は求人数が少ない傾向にあります。
というのも、この時期は年末が近くなり企業も休みモードに入ります。
そのため、11月くらいになると求人を出さなくなっていくのです。
そして、12月になると極端に求人数が減ってしまうでしょう。
ただ、年末の時期でも求人を出している企業は、それだけ人手を必要としている企業でもあるため、採用される可能性は十分にあります。
第二新卒の4月入社、10月入社のメリットは?
1~3月や7~9月に応募すると、入社は4月や10月になります。
そして、4月入社や10月入社の時期に合わせて転職するメリットはいくつかあるので確認していきましょう。
4月入社、10月入社する場合のメリット
まずは、4月入社、10月入社する場合のメリットについて解説します。
同期の存在
まず一つ目のメリットは同期ができる点です。
この時期だと、大手ではそれなりの人数を一括採用し、中小企業でも数人程度まとめて採用するので、同じタイミングで入社する人がいる可能性が高いです。
同期がいれば、同じ悩みを語り合ったり、切磋琢磨しながら成長したりできます。
新たな環境で働く転職は1人だと心細いものなので、そのような同期がいるのはありがたいですよね。
教育面
2つ目のメリットは教育面です。
第二新卒者をまとめて採用することに加え、新卒者もこの時期に入社するため、全体研修を受けられます。
反対に、他の時期だと全体研修を行ってくれず各部署の直属の上司まかせであるケースがほとんどです。
良い人に巡り合えれば良いのですが、運が悪いと全然教えて貰えない場合もあるので、全体研修を受けられるのは大きなメリットでしょう。
スケジュールの立てやすさ
3つ目のメリットは入社時期が明確である点です。
4月1日入社、10月1日入社だと明確にわかった上で転職活動を進められるので、スケジュールが立てやすいですよね。
計画的に行い1月中に内定を貰えれば、余裕をもって退職でき、残っている有給休暇も使いれるかもしれません。
ちなみに、他の時期ではだいたい内定から入社まで1ヶ月程度なので、あまり余裕はありません。
「4月・10月入社」以外の月入社のメリット
他の月に転職するメリットもないわけではありません。
最も大きなメリットは、転職する時期にこだわらなくて良い点です。
仕事が辛くて辞めたい人はできるだけ早く転職したいと思うのが普通ですから、わざわざ時期を待たなくても良くなるのは大きなメリットです。
また、時期にこだわらず「自分にとって良い求人があれば転職する」というスタンスをとれるため、より希望にあった仕事を選びやすくなります。
他にもボーナスを貰ってから転職できたり、最初から職場に配属されてバリバリ仕事に取り組めたりするメリットもあります。
入社1-3年だけど転職したい。適した時期は?
入社1年目、2年目、3年目によって転職するメリット・デメリットが異なります。
それぞれの違いを理解して、あなたに合った転職時期を見極める必要があります。
そこで続いては、年次による転職のメリット・デメリットついて解説します。
入社1年目からの転職
まずは、入社1年目に転職するメリット・デメリットです。
メリット
1年目で転職する場合のメリットは、柔軟性が評価されやすい点です。
企業が若手を採用する場合、他社の仕事のやり方に染まっていない点を重視する傾向にあるため、入社1年目で社会人経験が他の人に比べて浅いと有利になります。
他にも、1年目のうちに転職すれば年下なのに先輩という現象がなく、周りにとっても扱いやすいといったメリットもあります。
デメリット
一方デメリットは、少し辞めるのが早すぎて敬遠される場合がある点です。
第二新卒者に対する企業の懸念点は、ストレス耐性が低くすぐに辞めるかもしれない点で、1年目で転職に踏み切っている人は、その印象が2年目や3年目の人に比べると強くなります。
また、1年目だと応募できない求人が多々あります。
企業によっては、第二新卒の応募条件を2~4年目としており、1年目だと応募条件を満たしていない場合があるのです。
入社2年目の転職は甘え?
続いては、入社2年目に転職するメリット・デメリットです。
メリット
1年目に比べると応募条件を満たす求人が多くなるとともに、1年は働いた経験があるのですぐ辞める懸念は少なくなります。
また、第二新卒として重視されるビジネスマナーや仕事のやり方が身についている点も評価されるのです。
加えて、新卒に近いフレッシュさや吸収力もあるので、多くの企業が積極的に採用しています。
デメリット
反対に、入社2年目の転職は良くも悪くも平均的です。
1年目よりも仕事を続けてきた実績はあるけれど、3年目に比べると経験が少ない。
3年目の人より年齢は低いけれど、1年目の人に比べると年齢は高い。
企業によって平均的な点が良い方向に働くケースもあれば、あまり好まれないケースもあります。
入社3年目での転職は給与に注意
最後に、入社3年目に転職するメリット・デメリットです。
メリット
最後に3年目のメリットは、新卒で入社してから一定の期間は働いていたことから、すぐ辞めるという懸念がかなり少ないので企業にとってリスクが低いと考えて貰える点です。
また、3年間とは言え社会人として活躍しているので、その経験や実績を評価してもらえるメリットがあります。
多くはない経験や実績をいかに上手にアピールできるかが転職成功のカギとなります。
デメリット
続いてデメリットは、新卒者と比べると年齢がたかくなることに懸念を抱く企業がある点です。
また、3年目の場合は転職時に給料が下がってしまうリスクがあります。
なぜなら、企業によってはスタート時は1年目とみなされる場合があるからです。
1年目とみなされてスタートすれば、当然その分給料は下がります。
もちろん、企業によっては3年目として給料を設定してくれるところもあるので、下がるのが嫌な方はそのような企業を探した方が良いでしょう。
第二新卒の転職では、求人が多い月=採用ではない
ここまで、入社時期から見た転職のメリット・デメリットを紹介してきました。
どの時期に入社するとしても、メリットだけでなくデメリットもあると理解できたでしょう。
そして転職を成功させるためには、それぞれの時期のデメリットを理解して受け入れる必要があります。
では、あらためて第二新卒として転職する場合のポイントについて見ていきましょう。
第二新卒は閑散期でも求人が豊富
多くの企業は若手の人材を求めているため、閑散期でも第二新卒の求人は豊富です。
しかし、求人が豊富だからといって簡単に内定がもらえるわけではありません。
なぜなら、あなたと同じような第二新卒の応募者が大勢いるからです。
転職する時期が繁忙期・閑散期を問わず、しっかり準備してから活動を始めるようにしてください。
第二新卒において、最も重要なことは時期ではないので注意。
前の項目でも解説した通り、繫忙期・閑散期に関わらず準備してから取り組むことが大切です。
特に、自己分析や企業研究を徹底してください。
短い社会人経験の中で培った強みや実績を、いかに上手にアピールするかが成功のカギです。
どうしても転職活動に不安があるなら、転職エージェントを利用してみてください。
第二新卒の転職の成功は、プロと相談しながら時期を見定めることにある
転職エージェントは、自己分析や企業研究のやり方を教えてくれて、効果的な履歴書作成や面接対策を講じてくれます。
1~3月や7~9月といった求人が多く倍率が高い時期でも、転職エージェントを利用すれば有利に活動を進められます。
利用料金は完全無料なので、第二新卒として転職活動を始める方は、ぜひ転職エージェントを利用してみてください。
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