新卒3年以内の離職率は非常に高くなっているように、20代前半で転職を考えている人も非常に多いでしょう。
転職は自分自身の力で希望を叶えるという魅力がある一方で、失敗して後悔するリスクも同時にあります。
今回は、実際に23歳で第二新卒として転職した人の成功事例、失敗事例を紹介していきます。これから転職しようと考えている人は参考にしてみてください。
関連:第二新卒で転職した場合、給料が下がる?上がることは可能?
23歳の転職体験談【成功事例】
少なくとも3年は働かなければ転職できないというのはもう古い考え。
現在は第二新卒の需要が増え、たとえ入社後すぐに辞めたとしても転職を成功させる人はかなり多いです。
まずはその成功例の一例を紹介します。
転職を考え始めた理由
元々、新卒時点ではやりたいことよりも会社の規模、ネームバリュー、労働条件面を重視して会社を決めました。
もちろん、やりたいと考えていたこともあったのですが、入社時点では職種が決まってなく、入社後に配属されるという形だったので、なんとなく大丈夫だろうと勝手に考えていました。
ただ、実際に配属されたのは一切希望していなかった部署。ただただ絶望しました。そしてその時はじめて、自分のやりたいことをやることが自分の中で重要であることに気づきました。
実際に配属されて働き出しても、その部署の仕事はやはりどうしても楽しいと思うことはできませんでした。ただただ不満が募っていくだけでした。
もちろん、異動の可能性も探りました。しかし、実際はそれほど頻繁に異動があるものではなく、そもそも自分の部署から希望の部署に異動した実績はありませんでした。
そして考えたのが転職です。
元々の会社は、それなりに企業の規模も大きく条件面はかなり良かった為、条件は悪くなる可能性が高かったので悩みましたが、それでもとりあえず転職活動をしてみようと考えました。
転職活動中に起きたこと
元々、第二新卒としての転職は知りませんでしたので、3年以内だと転職は困難だろうと考えていました。
実際、転職サイトで求人を検索してみてもあまり目ぼしい求人はありませんでした。
ただ、転職エージェントの存在を知り、とりあえずリクルートエージェント に登録して面談を行ってみたところ、名前の聞いたこともある企業も含めて、多くの魅力的な求人を紹介してもらうことができました。
もしこれから転職する人がいるならば、転職サイトのスカウト機能や転職エージェントの紹介で知ることができる非公開求人を抑えることは成功させる為にも絶対に必要だと思います。
それなりに大手の求人を紹介された理由は、元々も大手の会社にいたからかもしれませんが、実際のところはよくわかりません。
ただ、少なくとも入社3年以内に辞めたからといって良い会社に転職することができないなんてことはないかと思います。
応募した企業の中には、応募条件に特定の経験3年以上を求めている会社もありましたが、そういった会社も受けさせて貰うことができました。実際書類選考は通過したので、受かる可能性もあるんだと思います。
転職自体は、会社を辞めずに行っていた為、そこまで焦ることなくできました。
元々、転職活動を始めた時点では転職するかどうかを決めていたわけではありませんでしたので、最後まで納得の行くまで転職活動を進めることができたのは良かったです。
転職結果
最終的には応募した企業は9社、うち書類選考に通過したのが5社、内定を貰えたのは2社でした。
転職活動自体は2ヶ月程度かかりました。
条件面は下がることを覚悟していましたが、以前の会社と基本的には変りませんでした。
職種自体は希望通りであり、迷うことなく転職することに決めました。
入社後
転職先に入社した時、やはり大変だったことはあります。
まず、同期がいなかったこと。元の会社では困ったことがあっても同期間で頼りあってなんとかなっていた部分がありましたが、気軽に相談できる相手がいないというのはやはり大変です。
また、仕事自体が初めてで、もちろんしっかり教えてはくれますが当然新入社員としては扱われず、慣れるまでは大変でした。
ただ人間関係にしろ、仕事にしろ、時間がたてば慣れてきました。今では何ら問題ありません。
転職した感想
転職して2年間たちましたが、感想として転職して良かったということだけです。
おそらく、あの時転職活動を始めていなければ、今も不満を感じ続けながら働いていたと思います。
会社で働く以上、会社の指示には従わなくてはなりません。会社内で自分で変えるには限度があるかと思います。
結局大きく何かを変えたいと思ったなら、転職して実現するのが最も簡単で現実的だと思います。
23歳の転職体験談【失敗事例】
第二新卒の需要が増えてきたとは言え、全員が転職に成功するわけではありません。
成功する人がいると同時に、失敗してしまう人もかなり多いのが実情です。
そこで、一つ失敗事例を紹介していきましょう。
転職することにした理由
私が23歳で転職することにした大きな理由は、仕事内容に対する不満からです。
入社して1年たったものの、基本的には先輩の手伝いなどの雑用ばかりで、面白いと感じることができる仕事をさせて貰えていませんでした。
そんな中、大学時代の同期と飲みに行った際に、他の友人たちがしている仕事の内容や量を聞き、ただ焦りを感じました。
その結果、「自分はこのままではだめだ」「もっと成長できる会社に行きたい」。そう考えるようになりました。
その思いを抱いてからの行動は早かったです。
会社に行きながら転職活動をするという方法もあったのですが、できるだけ早く転職したいという思いから転職活動に専念できるように会社を辞めました。
入社3年以内で辞めても第二新卒として転職することは可能、そして第二新卒の需要は高くなっているという話を聞いたことがあった為、漠然と転職できるだろうという考えを持っていました。
転職活動中に起きたこと
失業保険を貰えるのは3ヶ月後でしたが、実家暮らしで貯金もそれなりにあった為、金銭的な心配はそこまでしていませんでした。
実際に転職活動はすぐに転職エージェントに登録し、始めました。いつまで無職という肩書は嫌だったのです。
求人自体は色々と紹介して貰えましたし、転職サイトでもちらほらいい求人を見つけたり、スカウト機能でも色々と気になる企業からのオファーがありました。
そんな中、とりあえず最初に受けたのは5社。転職エージェント経由で3社とスカウト機能経由で2社。
結論を言うとこの5社は全滅。勝手にどこか1つは受かるだろうと思っていた私は、それ以外に受けていなかった為、転職活動を始めて1か月半の時点でまたゼロからスタートすることになりました。
その時点で、私の焦りと不安はピークになりました。
受かると思っていた企業に落ち、無職であることに焦りを感じ、同時にこのままどこの企業にも受からなかったらどうしようかと大きな不安が襲ってきました。
転職結果
最終的には、5社に落ちた後、転職エージェントを変えて4社に応募、さらに最初の結果がでる前に何社か受けた結果、なんとか1社から内定を貰うことができました。
ただ、その時点で私の転職活動の目的は、最初に会社を理由はどこかに行ってしまい、とにかく転職先を見つけ無職期間から抜け出すことになってしまいました。
当然、転職自体は失敗です。
感想
会社を辞めた当初は、勝手な想像をし、根拠のない自信を持っていた為、後悔なんてみじんも感じていませんでした。
しかし、実際に転職先が決まらず、ようやく決まった転職先も満足と言えるものではなかった今だからこそ冷静に感じることができます。
そもそもたかが1年しか働かずに会社のこと、仕事のことをわかってはいませんでした。会社の方針、将来像をしっかり把握できないまま、他人と比較して勝手に焦ってしまっていたとこに気付いたのです。
また、転職活動のやり方自体も間違っていたことも、気づいたのは転職活動が終わってからです。
色々な面をもっと冷静に考える必要があったと大きく反省しています。
成功と失敗、どこで分かれた?
さて、成功した事例、失敗した事例それぞれ紹介してきましたが、両者を分けたものは一体なんでしょう。
まず一つ目は、転職に関するリスクの考え方です。転職は思った通りに進むとは限りません。にも関わらず、根拠のない自信を持って、リスクについて考えもしなければ、いざという時対処ができません。
そして、不意の事態が起きた時、焦りや不安を感じ、本来の目的を見失わせてしまわせます。
もう一つは、選択肢を持っているかどうかです。
成功した人は、転職しないということも選択肢にいれていますが、失敗した人はすぐに会社を辞め、選択肢を自ら潰してしまっています。選択肢は大いに越したことはありません。
転職活動を始める時点で、絶対に会社は辞めないほうがいいというわけではありません。
精神的に限界にある状態にきてたり、どうしても転職活動する時間がないという場合であれば辞めてもいいでしょう。
ただ、そうでなければわざわざ選択肢を潰すのではなく、堅実さを求めた方が成功できる可能性は高くなるでしょう。
23歳の転職を成功させるコツ
では、ここまでの話を整理するとともに、23歳で転職する場合の成功に向けたコツを紹介します。
できる限り選択肢は潰さない
上述したように、選択肢はできるだけ持っておいたほうが、いざという時にも対処できますし、何よりも心の安定につながります。
会社を辞めずに、良い会社があれば転職するくらいに思っておけば、成功する確率はかなり高くなると言えるでしょう。
リスクをよく理解する
転職についてのリスクはよく理解しておきましょう。
転職活動した人全員が成功できるわけではありません。転職した結果、今よりも悪い状況に陥ってしまう可能性だってあるのです。
客観的に判断する
客観的に判断するというのは、実はかなり難しいです。だからこそ意識的に考えなければなりません。
今の会社のどこが不満か、なぜそうなっているのか、自分は何がしたいのか、どうなりたいのか。
勢いで決めてしまうのではなく、一つ一つじっくり考えてみましょう。
根拠のない自信は持たない
何とかなるだろう、たぶん受かるだろうという根拠のない自信は、無意味であるどころか、悪い影響すら及ぼします。
自信を持つこと自体は大切ですが、それはそれ相応の理由がなければなりません。
ましてや転職活動は初めての人がほとんどで、実際のところどうなのかなんてわからないはず。だからこそむしろ最悪の場合について想定しておくべきです。
まずはやってみる
転職活動をやりもしないうちは、はっきり言って何もわかりません。
だからこそ、とりあえず進めてみましょう。やってみてわかること、やってみなければわからないということはたくさんあります。
転職エージェントを活用
転職活動は、職歴が短い第二新卒者であっても必ず転職エージェントを活用するようにしてください。
転職支援サービスのおすすめ順は以下の通り。
- リクルートエージェント
- マイナビエージェント
- doda
- マイナビジョブ20s
リクルートエージェント
対象の年代 | 20代~30代 |
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どんな人に向いている? | ・若年層の方 ・より多くの求人を紹介してもらいたい方 ・年収や入社日などの交渉を任せたい方 ・年収UPを実現したい方 |
転職エージェントといえば、まずリクルートエージェントが最大手として挙がります。
公開求人・非公開求人ともに15万件以上取り扱っており、業界No.1の転職成功実績があります。扱う求人数が多いので、経験者・未経験者、若年層・ミドル層などどんな方でも利用することができます。
キャリア相談から履歴書や面接対策、年収交渉などをして貰えるので、転職活動がかなり楽になるし、何より15万件以上ある非公開求人を紹介して貰えるというのが最大のメリット。
待遇の良い求人は応募が殺到する為、検索しても出てこない非公開求人となっている場合が多いです。優良企業、ホワイト企業に転職したいなら非公開求人抜きで考えるわけにはいきません。
もちろん、公開求人にも優良求人はたくさんありますので、公開求人を15万件から検索できるメリットは非常に大きいです。
求人の量・質、サポートなどの評判も良く、私も利用しましたが対応が良かったという印象を持っています。
とにかく転職活動するならまず大手。求人数だけではなく、企業への交渉力や情報収集力も強いので、あえて大手を外す意味はありません。
マイナビエージェント
対象の年代 | 20代~30代 |
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どんな人に向いている? | ・若年層の方 ・関東、関西で仕事を探している方 ・企業への連絡や面接対策など、エージェントに任せたい方 ・フリーター→正社員を目指したい方 |
新卒の就職時にマイナビを利用していた人は多いと思いますが、マイナビエージェントはそのマイナビの20代、30代に特化した転職エージェント。
求人数だけ見たら他にもっと多いものがあるんですが、首都圏、関西圏の20代、30代にとってはかなり良い転職エージェントです。
doda
対象の年代 | 25歳~34歳 |
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どんな人に向いている? | ・特に技術職、営業職を希望の方 |
dodaはリクルートエージェントに次いで求人数が多い転職エージェントです。
リクルートエージェントやマイナビエージェントは、転職活動を行う際、必ずエージェントのサポートを受けながら進めることになりますが、dodaではサポートが要らなければ受けないということも可能です。
エージェントを利用したからといって転職を強要されることはありません。しかし、すぐに転職する気がない方にとっては利用しづらいかもしれません。
その代わり、非公開求人を受けることができなくなりますが、「今すぐ転職したいわけではない」「いい求人があれば転職したい」などエージェントからのサポートを受けづらいと考えている方にとってはメリットがあります。
マイナビジョブ20s
対象の年代 | 20代 |
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どんな人に向いている? | ・20代の方 |
マイナビジョブ20sは20代のサポートに特化した転職エージェントです。
一度正社員として就職した方はもちろん、フリーター→正社員への転職にも強いのが特徴です。
扱っている求人はすべてが20代が対象です。サポートを担当してくれるエージェントも20代のサポートを専門としているので、あなたのポテンシャルを十分に引き出して転職成功へ導いてくれるでしょう。
転職を考えている20代の方は忘れずに登録しておきたい転職エージェントです。