退職までの期間の気まずさ。乗り越え方を伝授!

これまで働いてきた会社を退職する場合、一般的には1ヶ月前、最低でも2週間前に上司に退職を申し出る必要があります。

円満退社をするためにも重要なステップです。

ですが、退職が決まった後なんとなく職場に居づらく感じたり、過度な引き留めをされるなど、ストレスを感じる人もいるのではないでしょうか。

周囲の人は悪気がなかったとしても退職する手前、職場の雰囲気や何気ないひと言が気になるケースも珍しくはありません。

そこで、今回は退職するまでの気まずさを乗り越える方法を紹介していきます。

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まずは冷静に。自分自身の捉え方による問題も

まずは冷静に。自分自身の捉え方による問題も

退職を伝えるタイミング、退職申し出の言い方などを十分に注意を払い、円満退職にすることはとても大切なことです。

ただ、円満退職に向けてどれほど気を使ったとしても、気まずい思いや辛い思いをすることは少なくありません。

自分自身の退職への意識が強く周囲の対応の変化に過敏になっている可能性もありますが、円満退社とするためにもまずは冷静になることが大切です。

はじめに、周囲の雰囲気が変化する理由から見ていきましょう。

上司や同期の立場に立って考えてみる

退職に向けてできる限り迷惑をかけないように手順を踏んでも、あなたに対する周囲の変化は避けられないものです。

上司や同期の立場になって考えてみると、あなたが退職することで他の人の仕事が増えたり人員配置が変更になったり、さまざまな対応に追われている可能性もあるでしょう。

そのため、あなたが退職する影響を受けて、これまでとは違う対応をとる人がいても不思議ではないのです。

また、転職する人に対し嫉妬を抱き、裏切られたと思う人も少なくありません。

あなたがスキルアップのために転職する、今より好条件の職場に転職するなら特に、羨ましい気持ちで見ている人もいることでしょう。

ですが、転職は悪いことではないので、周囲からどんな対応をされたとしても退職日までやるべきことをすることが大切です。

周囲の人もさまざまな思いを心の内に秘めておけば良いのですが、悪気はなくともつい口に出してしまう人もいます。

仕事の引き継ぎが進むうちに、次に引き継ぐ人とのやり取りが増えるため、あなたとは会話そのものが少なくなることも考えられます。

こうした状況は退職する上では当然の流れなので、居づらいなどと考えず冷静に当たり前のことと認識しておくのが良いでしょう。

自分にも原因がある場合は割り切ることも重要

気まずさを感じるのは、自分自身が退職を意識しすぎているからかもしれません。

周りの態度や話す内容が変わったことに敏感になったり、少し先の業務の話題に入れず孤独を感じたりすることが挙げられます。

周囲は仕事を続ける人ばかりなので、余計に孤独を感じる可能性もあるでしょう。

このように自分の捉え方により、一層の居心地の悪さを感じるケースは少なくありません。

また、新卒入社後すぐの退職や退職時にトラブルがあった場合は、余計に気まずさを感じるものです。

新卒者の場合は早期退職が話題になり心無い言葉を浴びせられることもあるでしょう。

転職市場での新卒者の扱いは以前に比べて非常に良くなっていますが、会社内ではまだまだ理解されない事の方が多いからです。

また、ある程度勤続年数が長くても、退職時にトラブルがあると円満退社は難しくなります。

どのようなトラブルだったとしても立つ鳥跡を濁さずとはいかなくなり、職場には迷惑をかけることになります。

ですが、早期退職やトラブルの末の退職など、自分に原因があって退職する場合は、気まずさや居心地の悪さを避けられないと自覚して割り切ることが大切です。

退職日までの辛抱・我慢と考えれば割り切る方が楽になると言えるでしょう。

穏便な退職までの流れ

穏便な退職までの流れ

退職するまでの間、気まずさ・居心地の悪さを最小限にするにはどんなことに注意したら良いでしょうか。

ここでは、気まずくなる原因を少しでも取り除けるようコツと退職までの流れを紹介していきます。

退職意思の伝え方に失礼はなかった?退職時のマナーを確認

退職する際には、はじめに退職意思を上司に伝えることが必要です。ただ伝えれば良いのではなく、一般的な退職時のマナーを守り、失礼のないよう伝えることがポイントです。

<退職意思を伝える際のマナー>

  • 1-3か月前には伝えること
  • 上司に伝える時間を事前に作ってもらう
  • 口頭でも問題はないが、退職届の有無の確認は必須
  • 繁忙期は避ける
  • 最終出社日にやるべきことの確認(引継ぎ・お礼)

退職意思を伝えるときは、事前に上司に時間を作ってほしいと伝えて時間を作ってもらい、口頭もしくは退職届を提出して伝えるようにしましょう。

ちょっとした事のように感じますが、業務中にいきなり言われても上司も困りますし、上司に嫌な思いをさせることになります。

繁忙期を避けることも同様で、周囲の人に迷惑をかけることにつながります。

自分自身で退職意思を伝える段階から、気まずさや居心地の悪さの原因を作らないよう気を付けることが必要です。

退職決定後に引き留められた際の断り方

退職意思を伝え退職が決まった後に、周囲から引き留められることがあります。

その際には、正式な形で断ることが必要ですが、断り方にもマナーがあります。

引き留められた際には、その相手に感謝の言葉と一貫して退職意思は変わらないことを伝えることが大切です。ここで迷ったり考え直したりする素振りを見せてしまうのはNG、退職する気持ちがブレることはないといった態度に出ると良いでしょう。

中にはしつこく引き留める人がいますが、どうしてもしつこいときは「家庭の事情」や「親の介護」のように会社が介入しづらい家庭の事情を伝えるのも1つの方法です。 どんなに親しい同僚でも家庭の事情までは責任を持てないので、最終手段として使うのもありでしょう。

また、退職する人の中には職場が人手不足であるにも関わらず辞める人もいます。ですが、あなたの人生を生きるために退職しなければならないなら負い目を感じる必要はありません。

このほかにもさまざまな理由で引き留められるケースがありますが、引き留められても動じることなく対応することが大事です。

退職を伝えた後の過ごし方、3つの秘訣

退職を伝えた後の過ごし方、3つの秘訣

退職意思を伝えた後は、職場の雰囲気にも変化が出てきます。仕事の引き継ぎや人員配置を変えるなどさまざまなことが出てきますが、退職決定後は自分自身の過ごし方にも気を付けなければなりません。

ここでは、退職意思を伝えた後の過ごし方を解説していきます。

仕事には手を抜かず引継ぎもしっかり行う

退職が決まりゴールが見えてくると、退職日までの仕事や引き継ぎを適当にこなそうとする人がいます。

確かに、退職日が来れば今の仕事や職場とは関係がなくなりますが、退職日までは今の会社の社員でありそれまでの間の仕事はこれまでと同じく責任を持って取り組まなければなりません。

また、引き継ぎも大体の感覚でするのではなく、次にその仕事を担当する人が今と変わらずに良い状態で引き継げるよう配慮ある引き継ぎが必要です。

退職が決まり仕事へのモチベーションが低下したとしても、手を抜いていることは仕事を見れば周囲に気づかれるものです。

手を抜いた仕事を見た人はあなたのやり方に不快感を覚え、気まずさを生み出す原因になりかねないでしょう。

こうした理由から、退職まではこれまで以上に仕事や引き継ぎに真剣に取り組むように心がけてください。

面倒な人とは距離を置く

あなたが適切な退職の手順を踏み、正当な理由で退職する場合でも、心無い言葉や好ましくない態度で接する面倒な人は存在します。

そういった人とは距離を置き、仕事上でどうしても話さなくてはいけない場合以外では付き合わないようにしてください。

もし、面倒な人に絡まれたなら失礼のないよう挨拶や返事はしておき、業務がある、引き継ぎがある、上司に呼ばれているなどの理由を付けて離れると良いでしょう。

反論、不満は言わない

退職に関して何かを言われたとき、できる限り反論は避けて一旦、言われたことを受け止めるようにしましょう。

一度受け止めたあとに、その要件には同意できない説明をするなど冷静な対応が必要です。

不愉快な内容だったとしても、すぐに反論したことで相手と要らぬトラブルに発展した場合は、周囲にまで嫌悪感を抱かせる原因になります。

理不尽なことを言われて腹が立つこともあると思いますが、できる限り冷静にやり過ごすことが肝心です。

また、在籍中に会社や仕事に対して不満や愚痴を言うのは絶対に辞めましょう。

これまでは同僚と不満や愚痴を打ち明けあってきたとしても、退職が決まった現在は異なる意味合いに受け取られることもあるからです。

周囲の態度が豹変。退職日まで欠勤したい

周囲の態度が豹変。退職日まで欠勤したい

退職が決まった途端、周囲の態度が豹変したように感じて会社に居ずらくなっている場合、会社に出勤するのが辛く感じる方もいます。

できれば気まずさを感じずに退職したいのに、どうしても辛く感じてしまうなら有給消化を検討してみるのも1つの方法です。

周囲の態度が急に変わったように感じるときの捉え方と有給を消化して退職日まで欠勤するケースについて解説していきます。

割り切ることも大切、それまで通りに行かないのは当たり前

退職までの期間を少しも気まずさを感じずに過ごせるかというと、残念ながらそれは不可能に近いものがあります。

あなたという存在が会社に所属している人からあと少しで退職する人に変わったため、業務上でもこれまで通りとはいかないからです。

この状態を気にして悩むより、ある程度は割り切ることも大切です。退職日までの期間を乗り切ればこの状態から解放されることを考えると、そんなに深く悩む必要はないでしょう。

今の状態に耐えきれないなら、思い切って有給休暇を消化するのもありです。少し肩の力を抜いて、退職日までの期間をできる限り楽しむ意識を持つことも大切です。

退職日まで欠勤するには

退職日まで欠勤したい場合、病気など体調不良を理由に休むのは避ける方が良いです。

正当な理由で休むことを前提にするなら、有給消化が良いでしょう。

有給は労働者の権利でもあるので、退職日まで欠勤したい場合は最適な選択肢といえます。

体調不良を理由に欠勤することは労働基準法上は問題ないのですが、会社側にとっては在籍中の社会保険を負担しなければならずメリットがありません。

そのため、会社によっては有給消化以外の理由で退職日まで休むことで会社側と争いになる可能性があります。

体調不良で休んだ結果、会社側に良くない心象を与えてしまった場合、あなたの精神的負担が増えることも考えられます。

よほどひどいパワハラや人間関係が悪い職場でない限りは、退職日まで有給を消化するか、有給消化をしても出勤日数が残っているなら出勤する方が良いでしょう。

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