20代のうちに1度や2度の転職をするのは珍しいことではなく、多くの転職サービスがあるように転職しやすい土壌ができていることも事実です。
とはいえ自分に合った仕事がなかなか見つからず、4回、5回と転職を繰り返す人もいます。
今回紹介するのは20代のうちに4回も転職を繰り返した筆者の体験談です。
なぜ転職を繰り返したのか、どのようにして自分に合う仕事を見つけたのかを解説するので、ぜひ参考にしてみてください。
まずは面談をして自分の市場価値を確認しよう
自分のスキルや年齢を考慮した年収の目安を知りたい方はまず面談をしてみましょう。
転職サイトに登録するだけでも情報は確認できますが、面談をすることでより市場価値の把握が正確になります。
自分は年収が上がらないと思っていても、面談を通じて自分の市場価値の高さに気がつけるかもしれません。
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20代で転職4回。さすがに多すぎる転職回数
現在36歳の私は、20代のときに4回転職し、5社で働いてきました。
もっと多い人もいるかと思いますが、一般的に見るとやはり多すぎる転職回数です。
リクナビNEXTの「年代別の転職回数の調査」では、20代の76%が「転職経験なし」、平均1回あるかないかといった結果が出ています。
実際その多すぎる転職回数によって苦労したこともありました。
転職を繰り返すのがあまり良くないことだとわかっていましたし、新卒の頃はまさかこんなことになるとは思ってもみませんでした。
ところが、私は新しい会社に入るたびに何かしらの不満を感じるとすぐに辞めることを意識していたのです。
一度「辞めたい」と考えてしまうとその思いは増してく一方で、次こそ、次こそはと転職を繰り返す癖がついてしまったのです。
私が転職を繰り返した理由と心理
なぜ私がこんなにも転職を繰り返すことになったのか。
今になって振り返るとさまざまな理由がありますが、転職を繰り返してしまう人の特徴に当てはまっていることは明らかでした。
理想を追い求めすぎていた
まず1つ目が理想を追い求めすぎていたことです。
たいしたスペックもないのに理想だけは高く、無駄に期待しては納得いくまで職場を探し続けていました。
どこかで現実を受け止めたり妥協したりすることも必要だったし、キャリアプランを立てて長期的な目線で考えることも必要だったと思います。
ただ、あの頃の私はとにかく理想を手に入れる手段として、転職を選択していたのです。
嫌な部分ばかりを探していた
新しい職場に移ると、私は常に嫌な部分ばかり探して勝手に不満を感じていました。
前職と比較して改善された部分もあったのに、それよりも嫌な方ばかりに目を向けてしまうのです。
一度「嫌だな」と思うと頭の中が不満で支配され、その会社全体に対し良い会社ではないと決めつけてしまうようになっていたのです。
自信過剰・プライドも高すぎた
短期で職場を変えていれば、たいした経験も積めないし仕事ができるようにもなりません。
それにも関わらず自分はもっと仕事ができるはずだ、もっと活躍できる場所があるはずだと根拠のない自信だけは持っていました。
さらにプライドも高いので、職場で指摘や指導をされても自分のレベルの低さを認めることができませんでした。
結局いつも周りのせい、環境のせいにして、場所を変えればいつか満足のいく仕事を任せてもらえると思い込んでいたのです。
最初の転職が簡単にできてしまった
私が最初に転職したのは新卒入社して2年目、1年4ヶ月経った頃でした。
3年も経っていないのにまともに転職なんてできないだろう、転職先を見つけること自体が厳しいだろうなど不安はもちろんありました。
でも、実際に転職活動をしてみるとたったの1ヶ月半で内定をもらい、しかも前の会社に比べてかなり条件も良くなったのです。
ただ運が良かったんだと思います。
ただそんな運の良さが災いし、「転職って意外と簡単じゃん」という認識が生まれてしまいました。
このことがきっかけで転職することへのハードルが下がり、勢いで転職してしまうことに恐怖を感じなくなったのです。
転職活動を適当に行っていた
転職活動自体を適当に行っていたことも1つの原因だと思います。
辞めたい気持ちだけが先走り、会社を辞めることが目的になっていました。
転職とは本来、自分らしく働ける職場を選ぶための手段であるはずなのに、必要な準備を怠っていたのです。
自己分析や企業研究をしっかりしなかったために、後になって「もっと真剣に転職活動をすれば良かった」と毎回後悔していました。
考え方を変えた4回目の転職活動
そんな私でしたが、28歳で4回目の転職をする前にはさすがに危機感を強く感じるようになりました。
30代を目前にして、いまだに1つの仕事に落ち着けていないという現実を目の当たりにしたのです。
ただでさえ転職回数が多くて選考が厳しいと実感している中、30代になっても同じ過ちをを繰り返すのではないかという不安もありました。
そして長期的に働いていないので自慢できるような実績もないし、スキルも身についていない自分に悲しくなってしまいました。
次の転職で絶対に最後にすると決意
さすがに危機感を感じた私は、次の転職で絶対に最後にすると決意し、これまでと考え方を一新して転職活動に挑みました。
プライドを捨てて自分のダメな部分を認める、将来を見据えて真剣に転職活動に取り組む、次にどんな会社に入社しても続けようという覚悟を持ちました。
そして転職後も不満ばかりを言うのではなく、良くなった点・悪くなった点もひっくるめて受け入れて、もっと前向きに仕事に取り組むようにしました。
その結果、それまで勤務年数1年数カ月で転職していましたが、今働いている会社ではもう5年勤めています。
今のところ辞めたい気持ちもなく、転職癖は克服できたなと思っています。
転職回数が多い人が転職を成功させるためのコツ
では具体的にどんな風に転職活動を進めたのか、具体的なコツをお伝えしていきます。
まず大前提として転職回数を誤魔化すのはNGです。
入社後に発覚したらトラブルになるので、そこは正直に伝えるようにしましょう。
転職理由に一貫性をもたせる
転職回数が多すぎると「無計画な人」「嫌なことからすぐ逃げる人」だと思われがちです。
でも毎回の転職に一貫した目的があったと証明できれば、採用側を納得させることができます。
「〇〇業界に携わる仕事を転々としてきた」、「アイデアを活かす仕事を軸に転職を続けてきた」などが例に挙げられます。
また、転職理由と志望動機は関連性を持たせることも重要です。
「これまで営業職をしてきたけれど、より一層お客様のニーズに応えたいと思い、商品開発に携わりたいと思った」などのようなイメージです。
転職理由と志望動機に関連性があることで、「無計画な人」などのネガティブな印象を避けることにもなります。
逆に、転職を繰り返したことを強みにする
職歴が多いことは必ずしもデメリットとは限りません。
たとえば「転職回数が多い=様々な職場や企業を経験している」と捉えることもできます。
他社での経験を通じて何を学んできたか、それを転職先でどう活かせるかを自分の言葉で説明できれば、採用側の不安も払拭できます。
転職理由を他責にしない、愚痴にしない
「ワンマン経営でパワハラがすごかった」など、たとえ本当であったとしても前職のことを悪く言うことは避けましょう。
周りばかり否定する発言は他責の人だと思われるリスクがあるので、あくまで「自分が選んだ会社」だという事実は忘れないでください。
ただ「当初の労働条件と大きく違っていた」など、主観ではなく客観的に問題があった部分は正直に説明しても問題ありません。
人間性に問題がないことを伝える
1つ目、3つ目の内容にもつながりますが、「無計画な人」や「他責の人」という印象を避けるために、人間性に問題がないと示すことも必要です。
そのためには、不満を抱いたことに対して、職場で自分なりに解決しようとした努力したエピソードを話すようにしましょう。
たとえば「コミュニケーション不足を感じたため、積極的にあいさつをしてコミュニケーションを図ろうとした」などです。
努力したことや反省点を積極的に伝えることで、ネガティブな面もポジティブに魅せることができます。
転職回数を気にしない企業に応募する
転職回数を理由に書類選考で落とすような企業は減ってきましたが、やはり人柄重視の企業やベンチャー企業を選んだ方が転職を進めやすいです。
特に、向上心やポテンシャルの高さを認められれば内定をもらえる確率が高くなります。
加えて「自分がどこまでできるか」や「やりたいこと」を具体的に言葉にできると採用側にも魅力的に映ります。
転職回数が気になるなら、転職エージェントに相談しよう
転職回数が多くてもコツを抑えて転職活動をすれば、自分にとって働きやすい職場を見つけることはできます。
しかし、1人で転職活動をすることに不安を感じる方もいることでしょう。
転職回数が多くても転職成功率を高めたいなら、転職エージェントに相談しながら転職活動を進めることをおすすめします。
転職エージェントは、面談を通してあなたのスキルや特性を整理して、あなたに合う企業を紹介してくれることが特徴です。
面接練習や履歴書などの書類の添削をはじめ、入退社日のスケジュール調整などをしてくれます。
転職回数が多いことをどうやって履歴書に書けばいいか、面接で転職を繰り返してきたからこそアピールできるポイントなども一緒に考えてくれます。
あなたが最も不安に感じる部分をサポートしてくれるので、心強い味方となるでしょう。
また、転職エージェントは転職するか迷っている状態でも利用できるので、相談することで今後のキャリアを見つめ直すきっかけになる可能性もあります。
登録や利用には一切お金がかからないので、この機会に登録だけでもしてみてください。