年間休日115日は休日数が多いのでしょうか、それとも少ないのでしょうか。
また、年間休日115日の内訳も気になるところです。
今回はそんな疑問を持つ方向けに、平均休日数との比較や年間休日115日の内訳などについて紹介していきます。
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年間休日115日は多い?少ない?
年間休日115日は平均と比べてどれくらいなのかを見ていきましょう。
年間休日115日は平均的
厚生労働省の調査によると、労働者1人あたりの平均年間休日数は115.3日となっており、年間休日数115日は平均的な休日数だということが分かります。
ただ、年間休日数は企業規模が大きくなるにつれ増える傾向にあり、従業員数1,000人以上の大企業の平均年間休日は119.1日のため、大企業と比較すると年間休日115日は少ないといえるでしょう。
企業規模ごとの平均年間休日数をまとめると次のようになります。
企業規模(従業員数) | 平均年間休日数 |
1,000人以上 | 119.1日 |
300~999人 | 116.8日 |
100~299人 | 113.0日 |
30~99人 | 110.0日 |
参照:厚生労働省「令和4年就労条件総合調査の概況」
年間休日115日は大企業と比較すると少ないですが、中小企業と比較すれば平均よりも多いです。
年間休日は全員に適用される休みを指しており、有給などは含まれないので注意しましょう。
ホワイト企業との比較
ホワイト企業かどうかを判断する基準となる年間休日数は120日のため、年間休日115日の場合はホワイト企業とは言い難いです。
年間休日120日の場合は土日祝日が完全に休みとなり、年間休日115日の場合は土日や祝日のいずれか5日間が出勤日に当てられることになるでしょう。
厚生労働省の調査によると、年間休日120日以上の企業は全体の約33.3%にあたり、決して少なくありません。
カレンダー通り土日祝日はしっかり休みたいという方は年間休日120日以上の会社を選ぶようにしましょう。
年間休日115日の内訳
では、年間休日115日の内訳を休日パターン別にみていきましょう。
土日休みのケース以外にシフト制の場合についても触れていきます。
土日休み、祝日出勤の場合
完全週休二日制で土日休みの場合、土日分で年間休日は104日です。
そこに年末年始やお盆、GWといった長期休暇11日分が加わることで115日になります。
この場合で注意したいのが、祝日は出勤日に充てられることです。
1年間で祝日は最大16日ほどあり、土日に加え祝日もすべて休日にすると年間休日は120日になってしまうため、年間休日115日のとき祝日は休みになりません。
年間休日115日の場合は完全週休二日制でも祝日は休みでないことを覚えておきましょう。
原則土日祝休み、土曜出勤ありの場合
年間休日が115日でも土曜出勤がある場合は祝日が休みになることもあります。
土日祝休みの場合は、土日で104日と祝日16日前後を足して、年間休日数は約120日です。
年間休日数115日の場合は120日より5日休みが少ないため、年間5日ほど土曜日に出勤することになります。
シフト制の場合
サービス業などでシフト制の場合は、4週8休に長期連休を加えた休み方になります。
4週8休の場合は年間104日の休みに11日の長期連休などが加わります。
ただ、長期連休はサービス業なら繁忙期にあたることが多く、年末年始やお盆は休めないことがほとんどです。
そのため、長期連休は繁忙期を外して各会社のスタッフ間で調整することになります。
年間休日115日の会社で働く前に確認すべきこと
年間休日115日の会社で働く前にいくつか確認すべきことあるので見ていきましょう。
「年間休日115日」に有給休暇が含まれていないか
通常、年間休日数に有給休暇は含まれません。
年間休日とは別に有給休暇が20日付与され、全て取得できる場合は115日の年間休日と合わせて1年間に135日休めることになります。
しかし、年間休日数の中に有給休暇を含めている会社もあるので注意が必要です。
そのため求人票はしっかり確認し、年間休日の内訳が記載されている場合は有給休暇が含まれていないかをチェックするようにしましょう。
休日のパターン
年間休日が115日あっても完全週休2日制とは限りません。
また、休日が土日とも限らず平日休みの会社もあり、シフト制であれば連休がほぼないこともあります。
自分の求める休日パターンと同じかをきちんと確認するようにしましょう。
有給休暇が取りやすいか
職場内での有給の取りやすさによって働きやすさは全然違います。
たとえ年間休日数が105日でも有給休暇を全て取得できれば最大で125日休むことができ、有給休暇は自分が取りたい日に自由に取れるのでメリットが大きいです。
一方、年間休日数が115日あったとしても有給休暇が5日しかとれなければ、105日しか休むことができません。
有給休暇の取りやすさによって実際に休める日数は変わってくるため、有給の取りやすさは事前に調べるようにしましょう。
休日出勤の有無
休日出勤があると、年間休日数よりも実際に休める日数が減ってしまいます。
もし年間休日が115日でも月に1度休日出勤があれば、実際に休めるのは103日になってしまいます。
休日出勤の有無が休日数に与える影響は大きいため、休日数は事前にしっかり確認するようにしましょう。
平均残業時間の長さ
休日数は平均的でも残業時間が多いと実労働時間が長くなってしまいます。
残業代は稼げてもその分疲労が蓄積する恐れがあるため、残業時間がどれくらいかは事前に確認するようにしましょう。
年間休日115日以上の会社へ転職するには?
休みが少ないと感じるときは、年間休日115日以上の会社への転職を検討してみましょう。
ここでは、年間休日の多い会社に転職するためのコツを紹介していきます。
年間休日115日以上の会社が多い業界から選ぶ
年間休日115日以上の会社に転職を希望する場合、「年間休日115日以上の会社」が多い業界に絞って転職先を探すことをおすすめします。
例えば、電気・ガス・熱供給、水道業や情報通信業、金融業、学術研究、専門技術サービス業などが挙げられます。
平成30年の厚生労働省の調査によると、これらの業界は平均年間休日数が120日を超えるため、この業界から転職先を探せば年間休日115日以上の会社が見つかる可能性が上がるでしょう。
反対に、宿泊業・飲食サービス業・運輸業・卸売業・小売業などの職種は年間休日数が少なめです。
転職エージェントを利用して転職活動を進める
インフラ系を中心とした年間休日120日越えの業界は、年収や福利厚生が良い会社も多く、求人においても安定した需要があります。
そのため転職希望者からの人気も高く、転職するには高い倍率を突破しなければなりませんが、転職が実現すればワークライフバランスを充実させることができるでしょう。
しかし、このような業界の中にも年間休日数の少ない会社はあるため、転職先を探す際は転職エージェントを利用することをおすすめします。
転職エージェントを利用すれば、希望する年間休日数の会社を紹介してくれるほか、給与など待遇面の希望にも配慮した求人を探してくれます。
また、転職時に必要となる履歴書の添削や面接の練習、日程調整などを任せることも可能です。
転職エージェントは転職を成功させるためのサービスが充実しているため、転職活動をしている方は利用を検討してみてください。
年間休日115日は休みが少なくきついと感じる人も少なくない
年間休日数115日は平均的な年間休日数です。
しかし祝日が出勤日だったり、ときには土曜日に出勤したりと周囲が休んでいるときも仕事になることがあるため、実際に働いてみると休みが少ないと感じる人が多いです。
休日数の多い職場で働きたい方は、年間休日120日~125日以上の会社を選ぶと良いでしょう。
年間休日115日は、満足できる人もいれば不満を抱く人もいる、意見が分かれるラインです。
転職先を選ぶ際は、単純に平均年間休日数が上回っていることだけで決めるのではなく、その年間休日数で自分が満足できるのかを基準に考えてみてください。
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