仕事を休みがちで仕事に行きづらい。多い原因とその対処法を確認して自分と当てはめてみよう

仕事を休みがちになる原因5つ

仕事を休みがちになる原因5つ仕事を頑張って続けていても、仕事が休みがちになってしまうこともあります。

休みがちだと思われる人にはどのような理由があるのか、原因を確認していきましょう。

人間関係

パワハラセクハラなど、立場上避けることが難しい圧力をかけられるなどの嫌がらせを受けている場合や人間関係がよくない職場であることが休みがちになってしまう原因となりえます。

直接何かをされているわけではなくても、一日の大半を過ごす職場の人間関係がギスギスしていたり、自分が得意ではない雰囲気であったりする場合、居心地が悪く職場に行くことが嫌になってしまうということもあるでしょう。

長時間の労働

法定労働時間は原則として1日8時間、及び週に40時間を限度とされており、規定の時間を超えると時間外労働となります。

令和3年の厚生労働省による就労条件総合調査によると、1日の労働時間の平均は7時間47分、週所定労働時間の平均は39時間25分となっており、平均的な労働時間もおおよそ法定労働時間と同じぐらいとなっています。

労働基準法では時間外労働の上限も決まっており、月に45時間、年に360時間となっていますが、dodaの調査による平均残業時間は20時間となっています。この場合、1ヶ月の労働日数が20日間として、1日1時間程度の残業をしていることになります。

時間外労働の上限である月45時間を超えている場合残業手当の出ないサービス残業を強いられている状況など、長時間労働が慢性化し、一人に当たりの負荷が高いと、本人が気付いていなくてもストレスを溜め込んでいる可能性が高まります。

長時間の労働では身体だけではなく、精神的な不調や正常な判断を行うことが難しくなることがあるため、どうしても会社へ向かうことができないという事態に陥ってしまうことがあります。

仕事でのトラブルやプレッシャー

実現が不可能なノルマや達成することが難しいノルマを次々課せられるなどの負荷がかかっていたり、達成できない時に激しい叱責をされたり、失敗すると大きな怪我や死に繋がる業務に就いている場合、日々プレッシャーにさらされ、心身共に大きなストレスになっていることがあります。

プレッシャーが抱えきれなってしまった場合、無意識のうちに自分を守るために会社を避ける行動として休みを取っていることが考えられます。

仕事が合っていない

コツコツとした仕事が合っているタイプや人前で話すことが向いている性格など、人にはそれぞれの得意分野や向いている作業があります。仕事の内容が合っていない場合、ミスを繰り返して、必要以上のプレッシャーを感じてしまいます。

また取り扱う商品に愛着が持てない、自分の行う仕事に必然性を感じない場合、仕事のモチベーションが低下して、ストレスの負荷がかかりすぎてしまい、会社へ行けなくなってしまうということもあるでしょう。

体調不良

常に人手不足であったり、忙しない職場で休みにくいなどの場合、体調不良で長期間会社を欠勤したり、何度も休んでしまったりということをきっかけに、「さぼってると思われているのではないか」「忙しい時に迷惑をかけてしまった」と罪悪感が芽生え、体調が回復してからも会社に行きづらくなってしまうということがあります。

参考:令和3年就労条件総合調査 結果の概況

参考:doda「平均残業時間の少ない仕事・多い仕事は?90職種別の残業時間ランキング」(2022.1.31公開)

どれくらい休むと仕事を休みがちだと思われる?

どれくらい休むと仕事を休みがちだと思われる?「休みがち」というのは曖昧な言葉で、それぞれの認識によってどれぐらいの日数のことを指すのかが変わります。予め申請して休む有給などを除いて、1年にどれぐらい休んでしまうと「休みがち」と思われることが多くなるのでしょうか。

1年に3~5日休む場合

予定して休む以外に、1年に3~5日休んだとしても、ワンシーズンに1日休むかどうかというペースであるため、休みがちとまで思われることは少ないと考えられます。逆に「仕事を休まずに働いている」というイメージが強いでしょう。

1年に7日くらい休む場合

1年に6~9日程度の休みになると、平均的よりも多い欠勤であり、怪我や病気で長期間休む必要のある病気にかかったという説明できる理由がないと、休みがちだと思われる可能性があります。

毎月1回は1日休んでしまうというときは、やすみがちなイメージを持たれやすくなるでしょう。

1年に10日以上休む場合

年間を通してバラバラに10日以上の欠勤をしてしまっている場合、平均よりもかなり多い日を休んでいるため、多くの人に「休みがち」と思われていると考えられます。月に1回1日から3日は休むというときは休みがちな人というイメージになるのは決定的でしょう。

仕事を休みがちな人の特徴4つ

仕事を休みがちな人の特徴4つ仕事を休みがちになってしまう人にはいくつかの特徴があると考えられます。

どのような性格の人が休みがちな働き方に陥ってしまうのか、細かく確認をしていきましょう。

真面目

休むよりも皆勤していそうだと見られる真面目な性格の人ですが、真剣に業務に取り組み、トラブルや問題解決に真正面から向き合ってしまうことで、プレッシャーを抱えて神経をすり減らし、自分を過度に追い込んでしまうということがあります。

真面目な性格だからこそミスをしたときに必要以上に自分を責めてしまい、仕事へ向かうことができなくなります。

責任感が強い

責任感が強いと、自分に振られた仕事が手一杯になってしまっても断ることができなかったり、他の人に迷惑をかけないようにと1人で抱え込んでしまったりということがあります。

期待に応えようとするからこそ、些細なミスをした時や上手くいかなかったときに心身のバランスを崩してしまい休んでしまいます。

頑張り屋

頑張り屋の方は、任された仕事や寄せられた期待に対していいものを返そうと、労働時間が長くなったり疲労が溜まったりという自分のことに目を向けるより、仕事を頑張ってしまうため、体調を害してしまうということがあります。

周りの人が「無理をしているんじゃないか」と声をかけてくれても、努力が足りないから言われたのではないかと受け止めてしまうなど、自分の限界以上に頑張ろうとしてしまい、急に燃え尽きて、会社へ行けなくなってしまうということがあります。

自己肯定感が低い

周りからの評価がとりたてて悪いわけではなくても、些細なミスをしたときなどに自分で「なんてダメなんだ」「私なんか」とネガティブな発想をしてしまいがちなタイプの人も要注意です。

職場の環境によってはどんどん深みにはまってしまい、メンタルに不調を抱えてしまったり、仕事に対してやる気を失ってしまい、休みがちになってしまうことがあります。

仕事を休みがちになった時の対処法6つ

仕事を休みがちになった時の対処法6つ働かなければいけないのに、どうしても仕事に行けないという日が増えてきてしまったという時には、どういう解決方法があるのか、自分に合っている方法はどれかということを確認しておきましょう。

仕事を休みがちな原因を突き止める

何故仕事に行けない体調や気持ちになっているのかということを改めて確認し、その問題を解消することができることならば、仕事へのモチベーションを再び上げることもできるでしょう。

会社へ行きたくない理由が、人間関係なのか、職場の雰囲気なのか、勤務態勢なのか、仕事の内容が合わないのか、理由を明確にすることで、もやもやとしていた不安を形にし、どうすれば解決できるのかが思い浮かぶこともあります。

仕事とプライベートのオン・オフを明確にする

仕事に行けなくなってしまうほどの悩みを抱えているという時は、仕事のことをプライベートにまで引きずってしまっているというケースが多いです。仕事の悩みは仕事の時間だけと決め、プライベートとのオンとオフを明確にすることで、ストレスを和らげることができます。

没頭できる趣味や友人と会うなどの楽しい時間を過ごすことで、仕事が人生の全てではないと割り切るきっかけにすることができることもあるので、仕事のことを忘れられる楽しみを見つけることが解決に繋がることもあります。

上司や家族・友人に相談する

解決できそうな悩みであれば、上司や同僚に相談をして力を貸してもらうということは誰かの迷惑になるわけではなく、心配している人からすれば、ほっとすることもあります。

直接解決に繋がらなくても、家族や友人など、仕事に直接関係ない人に打ち明けることで、意外な解決法を見つけることができたり、単純に心を軽くすることができるほか、当事者ではない人に相談することで、自分の行動や考え方を見直し、問題が解決することができるということも考えられます。

異動を願い出る

会社は嫌いではないけれど課の雰囲気や仕事内容が合わないという場合、そのまま休みながら頑張るのではなく、自分に合った仕事のできる部署へ異動の希望を出すというのも、一つの手です。

仕事の待遇などの環境はガラリと変えることなく、人間関係も仕事の内容も変えることができるので、上司や同僚との関係に悩んでいる場合や仕事の内容に不安を抱えている場合には効果的な方法です。

休暇を取る

休みが続いてしまうという場合には、いっそまとまった休暇を取って、心身共に休むことで、心機一転仕事に向かうことができる可能性がでてきます。数日から一週間程度の休みでは改善できそうにない場合には、休職をして、病院に通ったり静養するということも検討してみましょう。

転職する

どうしても今の職場で悩みを解消することができそうになく、休みがちになってしまうという場合には、転職をすることで一気に環境を変えることができます。

働き先の環境による心身の崩れであれば、自分を迎え入れてくれる新しい会社へ行くのもいいでしょう。

仕事を休みがちになったとしても甘えとは言い切れない

仕事を休みがちになったとしても甘えとは言い切れない付与された有給を使って休んだとしても、わかりやすい引き継ぎ手引きを作っておくなど、周りの人に極力迷惑をかけないように準備をしておけば、定期的に休むことは問題ありません。

プライベートで事前に有給をしておいたことと、体調が優れずやむを得ず欠勤になるなど、休みが重なってしまう可能性も0ではないため、急に休んでも進めている仕事をわかりやすくまとめておくことを普段からしておくと、いざという時にも役立ちます。

仮に休みがちになってしまったとしても、怪我や療養の必要な病気になったなど、しっかり説明できる理由があるのなら、気まずさを感じる必要はありません。

根本的な原因が仕事だと転職も考えたほうが良い

根本的な原因が仕事だと転職も考えたほうが良い予定していたプライベートと病欠が続いてしまうなど、たまたま一定期間休みがちになってしまった場合には気にする必要はありません。しかし、仕事に行くということが憂鬱になってしまい休んでしまうということが続いてしまった時には、悩みを解消したり、問題を解決するための行動が必要となります。

休みがちになってしまう根本的な原因が仕事そのものである場合、コンスタントに出勤を続けるためには、上司や人事に相談をして異動するなどの環境を変えてもらうか、転職をして職場そのものを変えるしかありません。

今の仕事が原因で仕事に行けなくなっている時には、一度立ち止まり、人間関係なのか、企業の体質自体が合わないのか、環境や仕事内容が合わないのかと原因を突き止めることも大事です。

働き続けるためにはどのような行動を選択することができるのかを考え、自分では解決できそうになければ、転職をして環境をガラリと変えるのがいいでしょう。