仕事中に早く帰りたいと考える人の心理・特徴とは? 原因を把握して上手く対処する方法毎日の仕事を頑張っている方の中には、「早く帰りたい」気持ちになった経験がある方もいることでしょう。

理由はさまざまでも、「早く帰りたい」思いに駆られているときは、ため息をついたり遠くを見つめたりして仕事に集中できないことが多いです。

それに、「早く帰りたい」気持ちを実際の行動に移すことはなかなか勇気がいるもので、周囲への迷惑を考えると結局帰らずにダラダラと残業するケースもあります。

思うように早く帰れないことがほとんどなのに、なぜ仕事中に「早く帰りたい」と思うのでしょうか。

なぜそう思うのか心理や原因から探っていきます。

仕事中に早く帰りたいと思うのはなぜ? 早く帰りたくなる心理や原因について

仕事中に早く帰りたいと思うのはなぜ? 早く帰りたくなる心理や原因について職場のほとんどの社員がまじめに働いているのに、どこからともなく「早く帰りたい」気持ちになるのはなぜでしょうか。

「早く帰りたい」と思うのは自分だけ? と思わず自分を責めてしまう方もいると思いますが、意外と多くの方が「早く帰りたい」気持ちを経験しながら働いています。

はじめに、早く帰りたくなる心理や原因について解説していきます。

早く帰りたくなるのは仕事がつまらないまたは面白味を感じないから

仕事中に早く帰りたくなる原因として最も考えられるのは、仕事がつまらない・面白味を感じないということです。

誰でも興味があって面白そうなことには積極的に取り組みますが、そうではないことからは離れたくなります。

言いかえればその仕事に関心がない、心が職場にない状態とも言える状態で、それでも仕事なんだからがんばろうと思うほど体感時間を長くさせます。

仕事がヒマもしくはやりがいを感じない

仕事自体がヒマであまり仕事がないときは、就業時間内に今ある仕事をこなして定時で帰るのを待つ状態になります。

仕事のやりがいを感じられず、こんな状態ならいっそのこと休んだ方が良かったと思う方もいることでしょう。

仕事は自分で探すもの、見つけるものという説もありますが、職種によってはそうはいかないこともあります。

仕事がヒマなときはやはり「早く帰りたい」と感じる方が多くなります。

コミュニケーションを取るのが得意ではない

仕事をしていく上でコミュニケーションは必要不可欠なものです。

ですが、誰もが高いコミュニケーションスキルを持っているわけではなく、中には苦手意識を持っている方もいます。

その苦手意識にも差があり、同僚や直属の上司となら日常的な会話に問題ない方もいれば、上司に話しかけるのは敷居が高いと感じる方もいます。

また、お客様対応がある職場だとより負担を感じやすいでしょう。

仕事の向き・不向きにも関係する部分ですが、全体的にコミュニケーションを取るのが得意ではない方は、「早く帰りたい」と思う傾向が強いです。

職場の人間関係のトラブルがある

仕事は担当する仕事に責任を持って働くことが大切であると同時に、職場の方との人間関係の良し悪しも重要なポイントです。

個人プレイが中心の職場ならともかく、ほとんどの企業ではチームプレイを重視します。

そうなると避けて通れないのがチームの人間関係でしょう。

一緒に働くメンバーとの間で摩擦や妬みなどが発生してしまうと、内容によっては自分1人で解決できないことがあります。

1日のうちのおよそ1/3の時間を過ごす職場での時間が、摩擦や妬みに渦巻いたものだとすれば、「早く帰りたい」気持ちになるのも仕方がないでしょう。

多くの職場で大なり小なり人間関係の悩みがあるとしても、転職を意識するほどのトラブルとなると早く帰りたくなるのも無理はありません。

職場の雰囲気が良くない・居心地が悪い

仕事は社員の一人ひとりが業務に対する共通の認識を持ち、データや情報を共有しながら業務を進めることで成果や結果を出すことができます。

職場で社員同士が協力する姿勢が無く、業務に対する共通の認識もない場合、その職場ではどの社員からも仕事への意欲は感じられず居心地が悪く感じるでしょう。

また、データや情報の共有がなされていない場合は、顧客からの問い合わせや提出書類などにもミスが多発して、社員同士の間で責任を押し付け合う事態も想像できます。

そんな居心地の悪い職場なら、一刻も早く帰りたくなるものです。場合によっては転職を決意させることもあるでしょう。

仕事による疲れが貯まっている

残業や休日出勤などが重なって思うように休めないと、「早く帰りたい」と自然と思うことが増えます。

疲れが貯まっている状態で働き続けることは、誰でもいつも以上に疲れを感じやすく、できればほんの1日でも良いから早く家に帰ってゆっくりしたいと思うものです。

仕事の疲れが貯まっているときの無理は禁物、パフォーマンスも落ちてくるので、疲れているときに帰りたいと思ったときは気持ちに従うと良いでしょう。

仕事上で大きなプレッシャーを感じることがある

仕事上でプレゼンなどの大役を任されている場合、「早く帰りたい」と思うことが少なくありません。

大きなプレッシャーを感じる仕事は自分にとって難易度が高く、その場から逃げたくなるか、早く終わって楽になりたい思いから、早く家に帰りたくなるのです。

また、その業務に失敗したときに自分の評価が下がってしまう心配から早く帰りたくなるケースもあります。

「早く帰りたい」が口癖になる人の特徴

「早く帰りたい」が口癖になる人の特徴職場で働く同僚の中には、普段から「早く帰りたい」と言う方もいることでしょう。

毎日「早く帰りたい」と言う方は、もはや口癖になっている可能性もあります。

毎日のように「早く帰りたい」と言う人の特徴をチェックしていきましょう。

趣味やプライベートを優先したい・自宅に居るのが好き

仕事よりも趣味やプライベートを優先したい方や自宅に居るのが好きな方は、良く「早く帰りたい」と発言することが多いです。

自分が今1番興味があることや楽しみにしていることに触れたい、最もくつろげる場所に居たいという気持ちが強いので、職場ではわりと簡単に「早く帰りたい」と口にするでしょう。

また、仕事はお金を稼ぐ術としか考えていない方も、早めに帰りたい傾向が見られます。

いずれにしても自分にとって1番大切なものが仕事ではないことが共通しているのがわかります。

仕事を頼まれても断れない

職場で自分の仕事は終わっているのに、上司や先輩から別の仕事を頼まれたとき、上手く断れない方は良く「早く帰りたい」と言う傾向があります。

正直に、今日は仕事を引き受けられないと断れば良いのですが、性格や立場上、どうしても断れない方もいるのです。

仕事を頼まれても断れない方は、本音が言えないことと、仕事の増加との二重の負担を強いられることになり、どんどん自分の気持ちが苦しくなっていきます。

その結果、ふとしたときに「早く帰りたい」とつぶやいてしまうのでしょう。

集中力がない

集中力がない人は1つのことに集中することができないので、何らかの作業をしながら他のことをいくつも考える傾向があります。

せっかく複数のことを考えても、現実では1つも解決できないため、現実に疲れてしまい「早く帰りたい」と口にしてしまうのです。

また、考えたことをやり遂げる前に飽きてしまい、無責任に「早く帰りたい」と言ってしまうこともあります。

職場の人間関係が苦手

人間関係が苦手な職場の場合、出勤するときから気が重くなるものです。

極端に言えば、家の玄関を出た瞬間から叶わぬ願いごとをするかのように「早く帰りたい」と感じます。

そんな思いを抱いたまま出勤し、終業時間まで1日中耐える毎日の中で、ふとした瞬間にポロリと「早く帰りたい」と言ってしまうのです。

考え方によっては口に出せる方はまだ良い方で、ほとんどの方は言えないで貯め込んでしまい退職や転職を選択するでしょう。

早く帰りたくなったときの対処法5つ

早く帰りたくなったときの対処法5つ職場でどうしても「早く帰りたい」と思ったとき、我慢できないときはどうしたら良いでしょうか。

我慢し続けるのも良くないので、ここでは、どうしても早く帰りたくなったときの対処法を紹介します。

優先度の高い仕事から先に片づける

今すぐに帰りたいと思っても、やるべき仕事を後回しにしたりやらないで帰宅することは社会人としてマナー違反です。

仕事を放り投げて帰った場合、最悪、クビになることも考えられます。

そのため、「早く帰りたい」と思った瞬間から今日やるべき仕事をピックアップして、優先度の高い仕事から先に片づけていきましょう。

例え、他の方の仕事が残っていても、自分の担当分の仕事が終わっているなら、終業と同時に早く帰っても大きな問題にはなりません。

常に時計を見ながら仕事をする

ほとんどの職場では労働時間が決まっているので、常に、時計を見ながら仕事をすることも早く帰るためのポイントになります。

例えば、自分の仕事が終わっているときに、周囲で残業する人がいるとしましょう。

こんなときは、周囲に合わせてダラダラ残業せずに定時で帰宅してしまうのがベストです。

また、出勤したときから周囲に夜に用事があると伝えておくのも1つの方法です。

本当は特に用事が無くても良いので、ひと言周囲に伝えておけば残業に付き合わないで帰ることができます。

あからさまにバレるウソはいけませんが、同窓会がある、家族の誕生日など具体的な理由を作っておくと良いでしょう。

出勤したときから早く帰ると伝えておけば、あとは自分が時計を見ながら仕事を片付けるだけとなり、周囲に合わせて帰宅するのを避けることができます。

周囲を頼って仕事を分担してもらう

仕事がたくさんあるときは、1人で抱え込まずに上司や同僚に手伝ってもらうようにしましょう。

担当するのは自分でも、キャパオーバーの状態では良い仕事はできません。

効率的かつ正確な仕事をするためにも、周囲を頼って相談し、仕事を分担してもらうようにしましょう。

出来ない仕事は勇気を出してはっきり断る

上司や先輩から仕事を頼まれたとき、断れずに引き受けてしまう方がいます。

頼まれた仕事のために1人で残業するようでは、いつまで経っても早く帰ることはできません。

そのため、出来ない仕事は勇気を出してはっきり断ることがおすすめです。

頼まれたときに、正当な理由と引き受けられない事への謝罪をしっかりすれば、大抵は仕事を無理に押し付けられることはないでしょう。

性格や立場的に断りにくいと思っても、ここは割り切ることが大切です。

タスクの状況を見て帰れるなら帰ってしまう

「早く帰りたい」と思うなら、思い切って帰宅することも良い方法です。

ただ、今日の仕事をしっかり終わらせてから帰ることがポイントです。

職場の雰囲気で周囲に申し訳ない、残業している人がいるのに先に帰れないと不安に感じることもありますが、気にしていたのではいつまで経っても帰れません。

日の分の仕事が終わったなら定時で帰りましょう。

仕事を終えて定時で帰宅するのは法律的にも会社にとってもなんら問題ありません。

チームで取り組んでいる仕事の場合も、タスクの状況を見て帰るのがおすすめです。

どうしても仕事になじめないなら転職もOK! 転職を成功に導く事前準備を解説

どうしても仕事になじめないなら転職もOK! 転職を成功に導く事前準備を解説今の職場は、どうしても早く帰れない雰囲気がある場合、毎日の仕事が憂鬱に感じやすくなります。

「早く帰りたい」と思ってもなかなか希望が通らない場合、その職場になじめないと思う方もいます。

そんなときは、思い切って転職するのも良い方法です。

毎日の仕事が憂鬱に感じたり、出勤時から「早く帰りたい」と思うようでは心身の健康にも良くないからです。

また、転職をする際には徹底した事前準備が必要です。

転職を成功に導くための事前準備を実践しながらどんな業界や職種に就きたいのか自分を振り返って考えてみてください。

<転職を成功に導くための事前準備>

  • 徹底した自己分析
  • 業界や企業研究を怠らない
  • 自分のスキルや経験が活かせる職種を探す

できれば、毎日のように定時で早く帰れる業界だと、ストレスも軽減できるでしょう。

転職するなら今の職場をもう少し我慢して勤め続け、在籍中に万全の準備を整えてから転職することをおすすめします。