リーダーとして責任ある仕事を任されたのに、部下に慕われずプロジェクトが上手く進まないと悩んでいませんか？
誰かの上に立って人をまとめるのは非常に難しいことです。
ましてや、部下の数が多くなると全体を把握するのが困難になり、一人ひとりに気を配るどころではありません。
しかし、そのような状態を放置すると、仕事のできない上司というレッテルを貼られてしまいます。
反対に、同じような環境下に身を置いていても、しっかりリーダーとしての役割を果たしている方もいます。
では、部下に慕われるリーダーの特徴が何なのか解説します。
慕われるリーダーの特徴が分かれば、自分のダメな部分も見えてくるでしょう。
部下に慕われれば仕事全体の効率化が図れて、今より負担なく作業に取り組めるようになるので、ぜひ参考にしてみてください。
多くの部下をまとめる上司は難しい
部下と言っても一人の人間です。
性格も違えば、仕事のやり方や好みも異なります。
そのような個性がバラバラな集団をまとめ上げて、全員に慕われるのは難しくて当然です。
特にリーダーになると、仕事の成果など会社全体のことを考えたうえで部下ひとり一人に気を配る必要があるため、なかなかバランスを取るのが難しいでしょう。
実際に、部下のことを考えすぎると上から嫌な顔をされますし、上に従うと逆に部下から不満が出てついてこなくなるケースがあります。
しかし、部下に慕われるリーダーには共通の特徴があるのも事実です。
もし、自分は部下に慕われないと悩んでいるなら、「なぜ人がついてこないのか？」「慕われるリーダーにはどんな特徴があるのか？」という2つについて理解して実行に移す必要があります。
人がついてこない原因
慕われるリーダーになるためには、まず人が付いてこない原因を探る必要があります。
では、部下がついてこないリーダーにはどのような特徴があるのでしょうか？
自分に当てはまる点がないか確認しながら読み進めてみてください。
相手を頭ごなしに否定する
部下に慕われないリーダーの特徴1つ目は、相手を頭ごなしに否定することです。
人間は、どんなに自分が間違っていても強く否定されると反発します。
部下が間違っていたから叱ったとしても反感を買うのだから、なんでも頭ごなしに否定していては部下から嫌われるのは当然です。
もちろん、あなたからすれば「自分のやり方と違う」「もっとこうしてほしい」など、相手に対して不満を抱くことはあるでしょう。
しかし部下からしてみれば、自分が頑張って行ったことを頭ごなしに否定されればやる気が下がります。
ましてや理由も説明せずに頭ごなしに否定していては、人がついてこなくなるのも無理はありません。
なんでも否定してしまっていたという方は言い方にも気をつけてみましょう。
なんでも一人でやろうとする
部下に慕われないリーダーの特徴2つ目は、なんでも一人でやろうとすることです。
確かに人の上に立つポジションの人からすれば、「上司だから自分が率先して動かなければ」と考えるのも理解できます。
しかし、一人でなんでもやろうとしてしまうのも、人がついてこない上司の特徴の一つです。
部下からしてみると、何も指示を出してくれない上司に対して、「何を考えているのか分からない」「自分に何を求めているの？」と不満や疑問を抱きます。
それが原因となり、「この上司にはついていけない」と思ってしまいます。
あなたからすれば行動で示しているつもりかもしれませが、人はコミュニケーションを取ってはじめてまとまりが生まれるものです。
自分が率先して行動し部下を引っ張ろうと頑張っていた方は、それが逆効果になっている可能性があります。
しっかり部下とコミュニケーションを取って、適切に仕事を割り振るなど頼るようにしてみましょう。
感謝の言葉がない
部下に慕われないリーダーの特徴3つ目は、感謝の言葉がないことです。
あなたは、部下の働きに対して「仕事だからやって当たり前」と考えていませんか？
たしかに、仕事なら指示された作業を命令通りにやって当然です。
しかし、部下は上司から感謝されることで、「自分は役に立っている」「自分の頑張りが認められた」と喜びを感じて、仕事へのモチベーションを高めているのです。
それにもかかわらず一切感謝の言葉がないと、「自分は必要とされていない」「役に立っている実感がない」と考えるようになり、やる気をなくしてしまいます。
あなたのことを嫌っているわけではなかったとしても、次第に部下のやる気は低下していき、最終的にはあなたから離れて行ってしまいます。
なにも過度に褒める必要は無いので、日頃から「ありがとう」などの言葉をかけるようにしましょう。
考え方が古すぎる
部下に慕われないリーダーの特徴4つ目は、考え方が古すぎることです。
長年働いていると、「このやり方が正しい」「この方法で成果を上げてきた」といった仕事に対する考え方が出来上がっていくでしょう。
中には、「今までこのやり方で成功してきたのだから、これからもこれがベストだ」と考える方もいるかもしれません。
しかし、時代や風潮は目まぐるしく変わっていくため、従来のやり方が通用しないケースは意外に多いのです。
もし、あなたが長年かけて培ったやり方がある場合、それを捨てるのは勇気が必要です。
また、古い考えに固執していては現状を変えられません。
あなた自身も常に成長しようとする姿勢を忘れずに、今の時代にあった最適な仕事の進め方を考えるように柔軟性を持ってみましょう。
慕われるリーダーの特徴
ここまで、部下が離れていく上司の特徴について解説しました。
では、反対に部下に慕われるリーダーとはどのような人なのでしょうか？
この項目では、部下から慕われるリーダーの特徴について解説します。
相手の視点に立って行動する
部下に慕われるリーダーの特徴1つ目は、相手の視点に立って行動することです。
リーダーとして責任ある立場にいると、どうしてもプロジェクト全体や会社目線で部下に指示を出してしまいます。
もちろん、その考えを完全に捨てる必要はありません。
しかし、あまりに利益ばかり追い求めていると、部下の尊厳や考えが一切取り入れられなくなります。
反対に、慕われるリーダーは「相手が今何を考えているのか」、「どうしてそのような行動をとったのか」など、相手視点に立って考える姿勢を常に心がけています。
このように相手の立場になって考えることで、結果的にプロジェクト全体や会社全体の利益に繋がっていきます。
当然、部下からの信頼も得られるようになるので、リーダーとして部下からも会社からも評価される人材になれます。
相手の気持ちを汲み取らずに、自分の都合や会社の都合だけで動いても人はついてきませんので、しっかりと相手の気持ちを汲み取ったうえで指示を出せるリーダーを目指すようにしてください。
目的やビジョンを共有する
部下に慕われるリーダーの特徴2つ目は、目的やビジョンを共有することです。
中には、「この会社に入った時点で目的なんて分かっているだろ」と考える上司もいるでしょう。
しかし、実際は働いていく中で周囲とコミュニケーションを取り、次第に目的が明確化されていくものです。
そのため、慕われるリーダーは最初に明確な目的やビジョンを部下と共有します。
ゴールが見えていれば、部下も目標達成に向かって頑張れるので、自然に上司についていこうとするのです。
なので、目的やビジョンはしっかり部下と共有するようにしておくのが大切です。
部下に仕事を任せる際は、目先のタスクを依頼するだけではなく、「それがどう会社の利益になるのか」「タスクをすることで何が変わるのか」といった形で、その先まで想像させるようにしてあげると良いでしょう。
自らお手本となる
部下に慕われるリーダーの特徴3つ目は、自らお手本となることです。
慕われるリーダーは、部下に指示するだけではなく自らがお手本となるように率先して仕事に取り組みます。
例えば、部下にタスクの提出期限は必ず守るように注意するのであれば、自分も期限は必ず守るなど行動が伴うようにするのです。
反対に、部下に指示を出すだけで自分では何もやらないでいると、説得力がなくなり部下はついて来ようとはしなくなります。
もちろん、自分で全てやろうとして部下を頼らないのもNGなので、自分でこなす作業と部下に任せる作業のバランスは考えるようにしていきましょう。自らがお手本となる行動をしていれば、自然に部下から慕われるリーダーへと成長していきます。
積極的にコミュニケーションを取る
部下に慕われるリーダーの特徴4つ目は、積極的にコミュニケーションを取ることです。
前の項目で解説した「目的やビジョンを共有する」「感謝の気持ちを伝える」といった点も、結局のところ重要になってくるのはコミュニケーションです。
そのため、慕われるリーダーは日頃から部下に話しかけて、情報共有したり感謝の気持ちを伝えたりしています。
反対に、仕事上の関係だからといって必要最低限のコミュニケーションしか取らないでいると、部下との信頼関係は構築できません。
また、コミュニケーションがない状況を「部下の積極性に欠けるから」と相手のせいにしていては駄目です。
上司としてお手本となれるように、積極的にコミュニケーションを取るようにしてみましょう。
会話が生まれれば、社内の風通しが良くなって業務の効率性にもつながりますし、部下とコミュニケーションを取って仲良くなることで、部下もあなたについていきたいと感じやすくなります。
あまりコミュニケーションを取れていないと感じる方は、まずは部下と趣味や近況の話など身近な話から始めてみてください。
ちょっとした会話がきっかけとなって、関係性の改善が期待できるかもしれません。
職場の人と価値観がどうしても合わない。そんな時は転職も視野に入れよう！
ここまで、慕われるリーダーの特徴を解説してきました。
しかし、勤めている会社によっては「どう頑張っても改善されない」「なかなか人がついてこない」という方もいるでしょう。
そんな時は思い切って転職して、職場環境を変えてみるのも一つの手です。
リーダーとして最後までやり遂げられなかったと責任を感じてしまうかもしれませんが、リーダーであっても人の気持ちを変えるには限界があります。
どんなに頑張っても現状が変わらないなら、それは部下や会社と価値観が合わなかったのかもしれません。
いつまでも自分に合わない会社で働き続けて疲弊するよりも、自分のリーダーシップや能力を発揮できる企業に転職した方がよい場合もあります。
もし、転職に不安を抱えているなら、ぜひ転職エージェントを利用してみてください。
転職するなら転職エージェントの利用もおすすめ
転職エージェントとは、転職に関するあらゆる面からサポートしてくれるサービスです。
自分一人で転職活動を進めると、「今の企業の人間関係から早く逃げたい」などの願望だけで転職先を決めてしまいミスマッチが起こります。
しかし、転職エージェントを利用すれば、あなたの性格や希望や持っているスキルなどをヒヤリングし、そのあとで能力を活かせる最適な企業を紹介してくれます。
これまでたくさんの転職を支えてきたプロにお願いすれば、あなた自身の特色や価値観を理解してサポートしてくれるのでミスマッチを防げるのです。
そして、紹介した企業に合わせて、採用選考に必要な対策のサポートも行ってくれるのです。
もし、あなたがリーダーとして上手くいっていないと悩んでいるなら、それを転職エージェントに伝えてみるのがいいでしょう。
転職のプロが、あなたの悩みの原因を突き止めて、次の職場では同じ悩みが生まれないように徹底サポートしてくれます。
また、内定後は自分では言いにくい入社後の給与や待遇、入社日のスケジュール調整などの交渉事も行ってくれます。
ほとんどの転職エージェントは利用料が一切かからないので、相談をするというような気軽さで利用してみるのがおすすめです。
