あなたは職場で自分の意見を言えていますか?
自分の意見を言えずにモヤモヤした日々を過ごしている方もいます。
なかには、そのモヤモヤが原因で職場に行くのが嫌になる、退職や転職を検討している方もいることでしょう。
では、なぜ自分の意見を言えずに退職まで考える方がいるのでしょうか?
大切なのは原因の究明と、その原因にあった対処法を講じることです。
そこで本記事では、原因の究明とそれにあった対処法について解説します。
原因別の対処法をご紹介するので、ぜひ自分がどの原因に当てはまっているのかチェックしながら読み進めてみてください。
職場で自分の意見を言えないことに悩む人は多い
職場で自分の意見が言えない現状に悩む人は多いものです。
嫌なことを嫌と言えなかったり、やりたいことをやりたいと言えなかったり、間違っていると思ったことでも指摘したりできない状況が続いていては、ストレスが溜まってしまうのも当然です。
なかには、自分の意見が言えない環境に耐えられず、辞めたいと思っている方もいるでしょう。
しかし、この問題の難しいところは、転職したところで必ずしも改善されるとは限らない点です。
なぜなら、自分の意見が言えない理由が自分自身にある場合と職場にある場合が存在するからです。
まずは、自分の意見が言えないのは、意見を言う勇気がないなど自分自身に理由があるのか、それとも職場が意見を言うことの許されない環境なのか確認する必要があります。
そして、どちらに原因があるかによって対処法は全く違ってきます。
この後の項目では、原因が自分にあるのか会社にあるのか確認するとともに、どのように現状から抜け出せばよいのか、その対処法について解説していきます。
自分の意見を言えない理由があなた自身にある場合
自分の意見が言えない理由があなた自身にある場合が存在します。
その場合は、あなたのちょっとした行動次第で、現状を打開できる可能性があるのです。
本項目では、本人に原因がある場合について詳しく解説していきます。
自分に当てはまる点がないかチェックしながら読み進めてください。
間違ったことを言って、自分の意見を否定されるのが怖い
1つ目の原因は、間違ったことを言って、自分の意見を否定されるのが怖いことです。
自分の意見を言えば、当然、相手はその意見に対して考えを述べます。
あなたの意見が的を射る発言なら、その意見が採用されて環境が良くなり、なおかつあなたの評価が上がるでしょう。
しかし、万が一間違った意見を言ってしまうと、反論されたり否定されたりします。
場合によっては強い非難を浴びる恐れがあるので、それを恐れて意見を言えない可能性があります。
これは職場だけでなく、過去に家族や友人などに意見を否定された経験がある方に多い原因です。
否定されるのを恐れた結果、自分の意見を言わずに相手に合わせることを選ぶようになってしまいます。
自分の意見に自信がない
2つ目の原因は、自分の意見に自信がないことです。
自分に知識がなかったり論理的ではなかったりすると、自分の意見が正しいのか不安になってしまいます。
そして、その不安が大きければ大きいほど、誰かに伝えるのが怖くなるものです。
もし、あなたが意見を言おうと思ったときに「経験の浅い自分の意見など、どうせ言っても通らないだろう」と諦めたり、「何か言われたらどうしよう」と考えていたりするなら、意見に自信がないのが原因でしょう。
また、意見を言って責任を負う羽目になるのが嫌で意見を言えないケースも考えられます。
中には、過去の失敗がトラウマとなって自信を失っている人もいるでしょう。
空気を読みすぎてしまっている
3つ目の原因は、空気を読みすぎてしまっていることです。
あなたは、「自分はAが良いと思うけど、みんながBと言っている状況でAと言ったら、空気を壊してしまうのでは」と不安に思い、自分の意見を抑え込んでしまった経験はありませんか?
確かに、みんなの意見がまとまっている中で、自分だけ異なる意見を言うのは抵抗があるでしょう。
場合によっては、職場全体の雰囲気を壊してしまう可能性もあります。
そのため、空気を読むことは大切です。
しかし、あまりに空気を読みすぎて自分の意見が全く言えなくなっては本末転倒です。
時には他の人と異なる意見を発信することで、仕事に進展があったり他の意見が出てきたりしますので、空気の読みすぎは良くありません。
注目されたくないと思っているから
4つ目の原因は、注目されたくないと思っているからです。
もともとの性格や後天的な出来事によって、人から注目されるのが恥ずかしいという気持ちが強く、自分の意見が言えない人は意外に多くいるでしょう。
例えば、幼い頃から人の視線が集まると恥ずかしくて思うように話せなかったり、過去に家族や友人などに自分の意見を馬鹿にされたトラウマがあったりすると、自発的に何かを発信することに抵抗を感じるようになります。
自分の意見を素早く言語化できない
5つ目の原因は、自分の意見を素早く言語化できないことです。
誰かと議論する場合は素早い言語化が求められるので、じっくり考えて意見を導き出す方には向いていません。
その場では特に意見が出なかったのに、家に帰ってから「あの人の意見はここが間違っている」などの考えが思い浮かぶ方は、言語化のスピードが遅い可能性があるのです。
また、自分の意見がまとまっていないために言いたいことを言えないケースもあるでしょう。
アイディアや意見が頭の中には浮かんでいるが、それを素早くと整理して言語化できないと、タイミングを失って発言できなくなりがちです。
あれよあれよと話が進んでしまい、さらに言いたいことを言えない状況に陥るといったことが起きてしまいます。
自分の意見を言えない理由が職場にある場合
自分の意見を言えない原因があなたにあるなら、ちょっとした努力で状況を打開できるでしょう。
しかし、原因があなたではなく職場にあるケースも多いのです。
では、どのような場合だと職場に原因があると言えるのでしょうか?
本項目では、職場に原因がある場合について解説します。
管理職などの発言力が強すぎて、一社員の声が通りにくい現状である
1つ目の原因は、管理職などの発言力が強すぎて、一社員の声が通りにくい現状であることです。
会議などで声の大きい人や年長者、役職者しか話せない雰囲気であり、一部の人の意見で物事が決まってしまうような職場だったりすると、自分の意見を言うことが難しくなってしまいます。
「自分の意見を言っても言わなくてもどうせ変わらない」と思い続けているうちに、言わないことが当たり前になり、いつのまにか意見を言えない状況になってしまったというケースは意外に多くあります。
職場の雰囲気が悪い
2つ目の原因は、職場の雰囲気が悪いことです。
日ごろからマイナスの発言や態度が当たり前となっているような雰囲気の悪い職場だと、意見を言えなくなるのも仕方がありません。
「自分が意見を言えば批判されるのではないか」「陰で悪口を言われるのではないか」といった不安を抱えるような職場なら、なおのこと自分の意見は言えなくなるでしょう。
普段からコミュニケーションが少なく派閥がある
3つ目の原因は、普段からコミュニケーションが少なく派閥があることです。
気軽にコミュニケーションが取りづらく、雑談や会話の機会が少ない職場では、自分の意見も言えなくなります。
また、上司や同僚の間で派閥があるときは人間関係に揉まれてしまい、余計に何も言えなくなるといったケースがあります。
職場で自分の意見を言えないことに悩むあなたに試してほしい対処法
職場で自分の意見が言えない現状を苦痛に感じていないなら、無理して現状を変える必要はありません。
しかし、本記事を読んでいるあなたが意見を言えない現状に不満を感じているでしょう。
その場合は、しっかり対処法を講じて現状を打開する必要があります。
とはいっても、原因があなた自身にある場合と職場にある場合が存在するので、それぞれにあった対処法を講じることが大切です。
そこで本項目では、理由が自分自身にある場合と職場にある場合で分けて解決策を紹介します。
自分の意見を言えない理由があなた自身にある場合
まずは、自分の意見を言えない理由があなた自身にある場合の解決策について確認していきましょう。
「正解がないから難しい」と理解しておく
間違った意見や大多数の人と異なる意見を言うことを恐れて自分の意見を言えないという人は、まず大前提として、職場の会議などで交わされる意見に正解は無いということを覚えておいてください。
学校教育を通して意見には正解があると思い込んでいる人が多いが、社会において正解など存在しません。
正解が無いからこそみんな努力して頑張っているのです。
そして、正解がないのだから「間違ったらどうしよう」と不安になる必要もありません。
また、皆と同じ意見でなくても全く問題ないのです。
それどころか、型にはまらない意見の方が皆に気づきをもたらし重宝されるケースもあります。
あまり「みんなと同じ」にこだわりすぎず、「自分の発言が何かの役立ったら嬉しい」くらいの気持ちで話してみてください。
異なる意見の方が価値はあると知っておく
自分の意見に反論されたり、反対意見をぶつけられたりするのが怖くて自分の意見が言えない人は、反対意見についての認識を変える必要があります。
反対意見は価値観や考え方の違いから生まれるものであり、決してあなた自身を否定するものではありません。
なので、異なる意見が出る可能性を怖がる必要は無いのです。
自分の発言に対して反対意見を言われても、「それは自分の考えを広げる材料になる」と捉えると発言するのが怖くなくなるでしょう。
経験を積んで他人の視線に慣れる
注目されるのが嫌で自分の意見を言えない人は、経験を積んで他人の視線に慣れようにしてください。
注目が怖い場合に大切なのは、「会議に臨むぞ」といった強い気持ちでも、「次こそは発言する」と意気込みでもなく、単純に他人からの視線への慣れです。
ビジネスの場であれば、まずは2、3人程度の少人数の会議を設けて、「自分が発言する状況」や「自分の話を聞いてもらう環境」に慣れようにしてください。
まずは少人数の場で発言する状況に慣れて、その次に資料を使っての説明するようにできれば、少しずつ成功体験が積み上がり自身を持てるようになります。
日記をつけて考えを整理する習慣をつける
普段からできていない作業を、会議のような大人数が集まりプレッシャーのある場で急にやるのは難しいでしょう。
なので、自分の意見を言語化できないことで発言できていない人は、普段から日記をつけて考えを整理する習慣を養うようにしてください。
日頃から、日記やSNSに自分の意見を伝わりやすくまとめる練習をしておくと、会議などいざという時に自分の意見をスムーズに言えるようになります。
また、日記をつける際は出来事やその時の感情に加えて、自分がどう考えどう行動したのかを書いておくと良いでしょう。
そうすることで自分の考え方の傾向を知れて、急に意見を求められた時でも自分の思っていることを言葉で伝えられるようになります。
地道ではあるものの非常に効果がある方法なので、ぜひ実践してみてください。
自分の意見を言えない理由が職場にある場合
もし、自分の意見が言えない状況が職場にある場合は、自分に原因がある場合と対処法が異なります。
この項目では、職場に原因がある場合の対処法について解説します。
成果をあげて、自身の信頼を上げる
管理職や優秀な一部の人間の声ばかりが通る職場なら、あなた自身が仕事で成果をあげて信頼を勝ちとれば意見を言いやすくなるでしょう。
どんどん成果をあげて上から評価され、昇進・昇格ができれば発言力は強くなり、自分の意見も言いやすくなってきます。
ただ、その場合はあなたの部下にあたる人たちが、あなたと同じような悩みを抱えるかもしれません。
そうなると、結局は根本的な解決とはならないので、最善の方法とは言えないのが実情です。
職場の雰囲気を良くするために、建設的でポジティブな言動を心がける
職場の雰囲気は、日ごろの言動によって変化します。
そのため、仕事で関わる社員同士が建設的でポジティブな言動を意識することが大切です。
また、自分から積極的にコミュニケーションを取るようにするのも有効でしょう。
雑談や会話を通して、親睦を深めたり、ある程度の人間関係を築けたりできれば、自分の意見も言いやすくなります。
部署を異動したり転職したりする
自身の力でどうにもならないと感じたら、部署の異動希望を出したり、転職を検討したりしましょう。
そもそも、職場の風土や雰囲気が理由で自分の意見を言えないなら、あなたが責任を感じる必要は一切ありません。
そのせいでストレスを感じながら働くのはすごく辛いので、もっと良い条件で働ける部署へ異動したり、会社に転職したりした方が賢明でしょう。
ただし、異動希望が通るのはかなり難しく、そもそも人手不足の会社であると部署を変えても改善されないケースも多いのです。
そうなると、結局は転職の一択となります。
職場で自分の意見を言えないことを理由に転職するのもアリ
まずは、これまでの項目を改めて読んで、あなたが職場で自分の意見を言えない原因を考えてみてください。
もし原因が自分自身にあったり、職場に原因があっても自分の努力で改善できそうだったりする場合は、今回紹介した対処法を試してみましょう。
それでも改善が見込めなかったり、原因が自分ではなく会社にあると感じたりした場合は、前向きに転職を検討するべきです。
社会人生活はこの先何十年と続いていくわけなので、少しでも充実した働き方ができるように行動を起こしてみることをおすすめします。
自分の意見を言いやすい職場に転職したい方は、転職エージェントを利用しよう
もし、転職を決意したのなら、あなたにピッタリの職場を見つけるためにも、ぜひ転職エージェントを利用してみてください。
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