転職理由として、年収アップを理由にしている人は多いことでしょう。
ただ、あまりに給料だけを意識しすぎて、何も考えずに飛びついてしまうのは危険な行為です。
給料が高い会社には意外な落とし穴があるかもしれないことを、今回は紹介していきます。
今転職を考えていなくても転職エージェントには登録した方が良い
たとえ今転職する気がなくても、自身のキャリアプランなどについて転職エージェントは無料で相談に乗ってくれます。
相談することで自身の正しい市場価値が分かり、今後のキャリアについても考えやすくなるでしょう。
また、転職意欲の低い段階から情報を集めておくことで、いざという時にスムーズに転職活動を行えます。
・マッチ度の高い求人紹介
・履歴書作成や面接対策のサポート
・スケジュール管理
・転職先企業との給与交渉
おすすめの無料転職エージェント | 公式 |
---|---|
リクルートエージェント |
公式 |
マイナビAGENT |
公式 |
就職カレッジ |
※リクルートエージェント・マイナビ・就職カレッジのプロモーションを含みます。
給料の高さだけで転職先を決めると後悔するかも
2021年のdodaの調査では、「給与が低い・昇給が見込めない」が転職理由の第1位として挙がっています。
年齢が上がって仕事にも慣れてくると余裕が出てきて、入社したての頃よりも給与やボーナスへの関心が強くなるとともに、結婚や子育てなどによって今まで以上にお金がかかるようにもなってきます。
しかし、日本はアメリカやヨーロッパ各国と比べて給与の上昇率が悪く、決して景気が良いとは言えません。
そのため、このご時世で高給をうたっている企業には、働くうえで何か不都合がある可能性が高いとアンテナを張ることも必要です。
仕事内容、やりがいなど、給料以外の労働条件も給料と同じくらい重要であり、どれか一つに偏った選び方をすると後悔する可能性が非常に高くなります。
下手をしたら、たとえ給料が上がったとしてもすぐに辞めることになるかもしれません。
給料が高すぎる会社によくある危険
給料の高さは社員にとって魅力的、かつモチベーションアップに繋がりますが、会社側から見れば人件費がかさみ、利益を下げる要因になります。
そういった背景から、給料が高い反面、特に中途採用では以下のような落とし穴があると懸念すべきです。
激務の長時間労働
転職時に提示される年収では、ほとんどの場合残業代込みの金額になっているケースが多いのです。
そのため、もしかしたら年収が高い原因は単に残業が多いだけかもしれません。
月収が50万円を超えるけれど、そのうち20万円が残業代なんて人も実際にいますしね。
親切に「固定残業代込み」などの表記があれば別ですが、そうでなければサービス残業ありきで計算されていることもあります。
たとえ高給でも、長時間労働はやはり限界があるものです。
求められる能力が高すぎる
会社にとってみると、それなりに高い給料を出すのであれば、その分の成果を収めてもらわなければ割に合いません。
当たり前のことですが、給料が20万円の社員に対して求めることと、50万円の社員に求めることは違ってきます。
たとえば、職種でいえばコンサルタントや、大規模展開をしているグローバル企業などはそのような傾向にあります。
給料が高い会社に転職したものの、求められる能力が高くてついていけず、大きなストレスを感じ、結局辞めてしまう人も多いのです。
私の知り合いには周りのレベルの高さに押しつぶされて、うつ病になってしまった人もいます。
昇給が全くない
中途採用時に高い年収を提示することは、優秀な人材を確保するためにも効果的な手段です。
特に需要の高い20代の若者たちに対して、平均以上の高い年収を設定しているケースはよく見られます。
しかし、入社時点の年収は高くても、その後どんなに成績を挙げ勤務年数を重ねたところで、昇給していかない会社もあるので気をつける必要があります。
こういった求人に釣られないためにも、事前に会社の口コミサイトなどで内部事情をチェックしておくと良いでしょう。
ほぼ不可能な歩合制
営業職などの歩合制になりやすい職種のモデル年収は、あくまで理想的な成果を挙げることを前提に設定されている場合があります。
もちろんその通りに結果を出せる人もいるでしょうが、中にはモデル年収の半分程度しか貰えないことも決して少なくありません。
「年収700万円以上も可能」なんて言われておきながら、実際は400万円以下だったなんてことになるとやってられませんよね。
単なるブラック企業
求人や面接では高い給料を出すと言っておきながら、実際は全くの嘘だったというブラック企業も残念ながら存在しています。
入社前には雇用契約書で正しい給料を提示することが労働基準法で定められているにもかかわらず、それすら嘘をついてくることもあるようです。
内定を承諾して、いざ労働契約書を提示されたときに騙されたと気づいても、すでに前職を辞めていて入社せざるを得なくなってしまったり、短期離職によって職歴を汚したりするのが嫌でしばらくは働き続けることを選んだりする人も少なくありません。
そんな労働者側の心理を利用した、ひどいブラック企業があるということを覚えておきましょう。
新卒の初任給が高い会社も怪しいのか?
では、新卒の初任給の場合はどうなのでしょうか。
結論からいうと、初任給の高さは必ずしも怪しさに直結するとは限りません。
その理由を一緒に確認していきましょう。
人気のベンチャー企業である場合
めきめき成長を遂げている企業では、業績が好調なので自然に初任給も高めに設定されます。
しかし、その分企業側はできるだけ優秀な人材を確保したいため、採用の競争率はかなり高くなることを覚悟しましょう。
無名な企業である場合
逆に無名な企業が、給料を高くすることで人の目に留まるよう工夫していることがあります。
しかし、こういった企業は少数精鋭で研修制度なども整っていないケースが多いので、新卒でいきなり大きな仕事任されて、大変な思いをするリスクも考えられます。
やっぱりブラック企業
そして、やっぱりブラック企業である可能性も避けられません。
ブラック企業は過酷な労働環境ゆえに人材の出入りが激しいため、常に人手不足に陥っています。
そこで、まだ世間に無知である新卒を高給で釣り、できるだけ元気で忍耐力のありそうな若者を確保しようとするのです。
高すぎる給料を提示している求人はここを確認しよう
もし、求人を見ていて極端に高い給料を提示している企業を見つけた場合、すぐに飛びつくのは危険です。
もしかしたら、何かしらの裏があるかもしれません。
本項目では、高すぎる給料を提示している求人を見つけた際のチェックポイントについて解説します。
これらのチェックポイントを見れば、嘘をついていたりブラックだったりする企業への転職を回避できる可能性を高められるでしょう。
月収と賞与の比重
年収は「月収+賞与(+インセンティブ(成果報酬)」が基本ですが、そのうち「賞与の比重」が異常に大きい場合は注意が必要です。
実際、会社によって賞与は「変動制」となっていて、掲載額に遠く及ばないケースがあります。
昨年度実績で夏・冬の合計が月給の3ヶ月分以上だったら怪しいと思って良いでしょう。
また、インセンティブ(成果報酬)が月収を上回るような金額の場合は、ブラックの可能性がかなり高いです。
特に不動産(売買・建築営業系)はこの傾向が多いので注意してください。
その月の売り上げ次第で収入の増減が激しすぎるのは、自分の首を絞めてしまう可能性があるので避けた方が賢明でしょう。
目先の年収の飛びつくのではなく、将来を考えた長期的な視野で判断するようにしてください。
現在の年収との差額
働き方によっては、現在の年収よりも年収が下がってしまう可能性が十分にあるので注意が必要です。
そのような失敗を避けるためにも、まずは今の会社について考えてみよう。
もし、成果を正当に評価されていないと感じるのであれば別ですが、成果が正当に評価され、それに応じてきちんと年収が上がっていると感じるなら、年収の高さだけで転職を決めるのは早計かもしれません。
例えば、あなたが現在の年収プラス100万円を目指している場合、それが本当に新しい職場に転職するだけで実現できるのかを考えてみてください。
現在の仕事を続けて、徐々に年収アップを目指した方が確実な場合もあるから、仕事内容や労働時間等、様々な面で慎重に比較・検討しましょう。
口コミや評判
当然のことながら、年収は「1年間働いて得られる総額」。
そのため、その企業が定着して働き続けられる企業なのかを確認することは非常に重要です。
これを調べることでブラック回避できるのはもちろん、その他の劣悪な環境の回避に繋がります。
口コミサイト等も使えますが、本当にそこの会社で働いた経験のない人でも書き込めるため、情報の正確性に不安があります。
できれば転職エージェントを利用し、担当者にその会社のリアルな内情を聞くのが良いでしょう。
転職エージェントなら企業の様々な内情を把握しているので、あなた一人で情報収集するよりもブラック企業などを回避できる確率は高くなります。
給料アップを目指した転職なら、しっかりとした情報収集を
転職理由の第一希望が給料アップであるならば、それ以外の項目も考慮しながら慎重に行動する必要があります。
もちろん、警察官や医者といった危険を伴う職業が高給になりがちなのは常です。
しかし一般企業で高給すぎるならば、「初任給だけ高くて昇給がないのでは」など裏に何らかの事情が隠れているかもと疑問を持ち、安易に飛びつかないでください。
安心して年収の高い職に就きたいなら、転職エージェントを活用して、じっくり情報収集をしてから転職を決めましょう。
ちなみに、転職エージェントを利用すれば、他にも以下のようなサポートが受けられます。
- 悩み相談
- 企業研究・自己分析のサポート
- 非公開求人の紹介
- 履歴書添削
- 面接対策
これだけのサポート体制が整っていながら、利用料金は無料です。
登録するのに特別な条件などもないので、誰でも気軽に利用できます。
もし、転職先の選び方に不安を抱えているなら、ぜひ転職エージェントを利用してみてください。
おすすめの転職エージェント
【最大手】リクルートエージェント
まずは登録して損はないエージェント
転職サイト|転職エージェント
多くの非公開求人を保有しており、求人件数はダントツNo.1。
20代の若手から40代のミドル層まで幅広い求人を扱っているので、転職するなら登録必須のサービスです。
まだ方向性の定まっていない方でも、あらゆる業界・職種の情報からピッタリの求人を見つけられるでしょう。
【未経験】ジェイック就職カレッジ
無職・フリーターからの転職に強み
転職エージェント
ジェイック就職カレッジは第二新卒・フリーター・無職・未経験・女性など、属性に合わせて専門的なサポートを行うことで高い内定率を実現させています。
また、ブラック企業を徹底的に除外しているため、利用者の転職後の定着率は91.5%と非常に高い数値を誇っているのも特徴の一つです。
フリーター・中退者29,906名の就活支援実績もあるので、経歴に不安がある方・就活の始め方がわからない方にもおすすめできるサービスです。
【20代・30代】マイナビエージェント
若手でキャリア形成をしたい方
転職サイト|転職エージェント
サポートの充実度が非常に高く、利用者満足度がNo.1の転職エージェントです。
利用者の8割程度が20代、30代となっており、若手社会人から強い支持を得ています。
各業界に精通した専任アドバイザーがサポートするため、専門分野での転職や異業種への転職に関しても心強いサービスです。