中小企業よりも大手企業に入社したいと考えている人は多いかと思います。
給料が高く福利厚生も充実していて働きやすいというイメージがありますからそれは当然のことでしょう。
しかし大手だからといって全ての企業が働きやすいかというと、決してそんなことはありません。
中には、まさにブラック企業だというような企業もまぎれこんでおり、単に大手だからと入社を決めてしまうと後悔することになるかもしれません。
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たとえ大手企業だとしても安心はできない
大手企業が様々な部分で恵まれているというのは確かです。
平均年収で見ると、従業員数10人未満の会社が337万円であるのに対して5000人以上の会社だと503万円。
年間休日数で見ると、従業員数100人未満の会社が108.0日であるのに対して1000人以上の会社だと118.3日。
有給休暇取得日数で見ると、従業員数100人未満の会社が108.0日であるのに対して1000人以上の会社だと118.3日。
その他にも福利厚生は大手企業の方が充実しているし、安定度や世間体といった部分も優れているでしょう。
ただこれはあくまで大手企業はこういう傾向が強いといった話。
全ての大手企業が働きやすいような環境にあるわけではなく、中には残念ながらブラック企業と言わざるを得ない企業もあるのです。
サービス残業やサービス休日出勤が多々行われている、限界を超えた長時間労働を強いられる、上司からのパワハラが蔓延している、そんな会社も残念ながら一定数存在しているのです。
いくら安定していて福利厚生が良くても、環境がひどすぎて長く働くことができないならば大手企業に入る意味は何もありません。
ブラック大手企業に転職しないように最低限やるべきこと
いくら大手企業と言えどもブラック企業で働くことはマイナスなことばかりですから、なんとしてでも避けなくてなりません。
ではどうすれば転職時にブラックな大手企業を避けることができるのでしょうか。
知名度で応募企業を決めない
転職活動時には、その企業を知っているかどうかによって応募するかを決めてしまうことが少なくありません。
ただ、知名度は企業選びをする際にはあまり意味がないものです。
知名度の低い企業の中にもたくさん優良企業がありますし、中小企業にもホワイト企業がたくさんあります。
そういった企業を度外視して知名度を優先した結果、ブラック企業を選んでしまうなんてことは絶対に避けなくてはなりません。
誰だってブラックな大手企業で働くくらいなら、ホワイトな中小企業で働いた方がましなはずですから。
厚生労働省の情報をチェック
厚生労働省労働基準局監督課の「労働基準関係法令違反に関わる公表事案」では、直近1年程度で法律に違反した企業とその内容について公表されいますのでチェックしてみましょう。
もちろん、掲載されているからと言って必ずしもブラック企業であるというわけではありません。
特に大手企業の場合だと十分に注意して法律遵守をしようとしていても、思わぬことで違反しまうこともあります。
とは言え、過去にどういった違反をしているのかは参考になりますから確認しておきましょう。
離職率、勤続年数等をチェック
大手企業であれば四季報等で離職率や勤続年数、有給消化平均日数、平均年齢、組合の有無などを確認することができます。
離職率はもちろんですが、勤続年数から長続きすることができそうな会社なのか、有給休暇の日数から働きやすい会社なのかなどを読み取ることが可能です。
また有価証券報告書データ等を見れば非正規社員の割合などもわかる為、確認してみると良いでしょう。
インターネットで情報収集
大手企業は従業員が多い分企業評価なども多く投稿されているので、内部事情等をインターネット上で収集するこができます。
もちろん匿名で誰が書いているかもわからないので完全に信用することはできないかもしれませんが、あまりに悪評が多いようであれば避けた方が得策かもしれません。
ブラック企業に転職することを防ぐためにも転職エージェントの利用を
大手で働きたいと思っている人は多いと思いますが、その根幹にあるのは高い給料で整った労働条件で働くことができるからという理由にあると思います。
しかし大手でなくても給料が高く、給料労働条件も整っている会社は数多く存在します。
だからこそ企業選びの際には知名度まかせにするのではなく、視野を広げて探さなくてはなりません。
大手企業で働くことが幸せにつながるというのは、決して正しい考え方ではないのです。
ただ、視野を広げて探すといっても、実際に自分一人で行ってみるとなかなか難しいと感じるでしょう。
そんな時は、転職エージェントを利用することをおすすめします。
ブラック企業に転職することを防ぐためにも、エージェントの利用を強くおすすめしたい納得の理由を紹介します。
ブラック企業を紹介するとエージェント側も得をしない
転職エージェントを利用すればブラック企業に転職してしまうことを防げる一番の理由は、エージェントの報酬形態にあります。
転職エージェントの報酬形態は、紹介者が複数回の面接などを通過して内定をもらい、企業に入社した後に企業側から支払われるというものです。
しかし、紹介した人が入社してすぐに辞めてしまった場合、報酬は企業に返還しなければなりません。
求職者にマッチしていない企業やブラック企業を紹介することは報酬がなしになってしまうリスクが高まるだけです。
つまり、転職エージェントは求職者が辞めないような優良企業を紹介することが必須となるのです。
転職活動全般の手厚いサポート
ブラック企業の特徴の一つとして、当然ですが離職率が高いことが挙げられます。
そのような会社は常に人手が欲しいので、内定も出やすいです。
逆に言えば、優良な会社ほど人は辞めないので当然採用する人材も厳選しており、就職難易度は高まります。
だからこそ、転職エージェントのサポートは重要です。
彼らは書類の添削から面接対策のサポート、さらには企業側との面接日や給料額の交渉なども行ってくれます。
転職のエキスパートだからこそわかるポイントや視点を活用して最大限あなたをサポートしてくれるので、難易度が高まる優良企業への転職を目指すのであれば利用しない手はありません。
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