モデル年収の実際の年収の差。求人広告の年収例とはかなり差があるので要注意

ハローワークや転職サイトなどで見ることができる求人票には、必ず年収や月給が書かれています。

転職希望者にとって年収や月収はその求人に応募するかを決めるうえで非常に重要な項目です。

ただこの年収はあくまで一例として書かれているため、実際にどれくらい貰えるのかはわからないことが多いですよね。

今回は、求人広告に書かれているモデル年収と実際に貰える年収の差について解説していきます。

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求人票のモデル年収例

求人票の給与欄の書き方には決まりがないため、会社ごとに書き方が異なります。

ただ、一般的に以下のパターンのいずれかで記載していることが多いです。

幅のある例

まず一つ目は、300万円から700万円、500万円から1000万円というように幅のある書き方です。

年収は年齢やスキルによって大きく変わるものであり、求人を出す時点ではまだどのような人を採用するか分かっていないので、このような書き方をしていることも多くなっています。

年齢別に書かれている例

最近多いのは、以下のように年齢別に書かれているパターンです。

  • 25歳、3年目、年収400万円
  • 30歳、8年目、年収600万円
  • 35歳、13年目、年収800万円

入社してすぐの年収ではなく、将来的にどれほど昇給するかがわかる書き方になっています。

歩合給の例

営業等で歩合制を取り入れている会社の場合であれば、以下の書き方をしている場合も多いです。

  • 25歳、3年目、年収600万円(固定給300万円+歩合給300万円)
  • 30歳、8年目、年収800万円(固定給400万円+歩合給400万円)
  • 35歳、13年目、年収1,000万円(固定給500万円+歩合給500万円)

求人によっては歩合給の部分が非常に高く、年収が1,000万円以上となっている求人もたくさんあります。

書かれている年収に含まれているもの

求人広告に書かれている年収には基本給以外にも残業手当、休日出勤手当、役職手当、さらには通勤手当や住宅手当などが含まれています。

年収がかなり高くても、実は残業がたくさんあり残業代が多いだけという場合もあるので注意が必要です。

残業時の時給が2,000円の場合、月30時間残業すれば年収が72万円も増えるわけですから、年収のうち残業代が占める割合はかなり大きいことが分かるでしょう。

モデル年収と実際の年収の差

では、ここからモデル年収と実際の年収の差について紹介していきましょう。

書かれているものより少ない場合が多い

基本的にはモデル年収として求人票に書かれている通りの金額は貰えず、少ない場合がほとんどであると思ってください。

特別なスキルを持っていてどうしても採用したいと思ってもらえればそれ以上の金額を提示されることもありますが、それはごく稀です。

転職希望者にとって年収は会社を選ぶ際に非常に重要なポイントであり、できるだけ年収の高い会社を選ぶでしょう。

求人広告を出す会社はできるだけ多くの応募者を集めるため、自社の年収をできるだけ高く見せようとします。

なかには嘘の年収例を書く会社が無いわけでもありません。

年収に幅がある場合に実際に貰える年収

400万円から700万円というように年収例に幅がある場合、実際に貰えるのは下限額に近い400万円から500万円程度になることが多いです。

ただ年齢やスキル次第では、600万円以上もらえる場合もあります。

また、転職前の会社でどれくらい貰っているかというのも年収を左右するポイントになるでしょう。

年齢別に年収例が書かれている場合

書かれている年収例はその年齢の平均値ではなく、新卒からその会社で働きトップクラスに活躍している人の年収を記載していることが多いです。

そのため、実績のない中途社員が初めからモデル年収通りの金額をもらえることはほとんどなく、実際の年収はモデル年収より1~3割低くなる可能性が高いです。

また25歳で転職して35歳になったとき、35歳のモデル年収と同額貰えるとも思わない方が良いでしょう。

歩合給の場合は特に注意

年収の中で歩合給の割合が高い場合は実際の年収とモデル年収に差が出やすいため、特に注意が必要です。

結果を残せなければ、実際の年収はモデル年収の半分となることもあります。

もちろん入社してすぐトップクラスの成果を上げることができれば年収は高くなりますが、現実的ではないでしょう。

正しい年収を確認する手段

では、転職時に正しい年収を確認するにはどうすれば良いのでしょうか。

面接時、内定後

求人票を見て応募する場合は、応募時点で確実に正しい年収を確認することはできません。

そのため、面接時にしっかり確認する必要があります。

基本的には1次面接もしくは2次面接で会社側から条件の話をされることが多いですが、内定後に条件面のすり合わせをすることもあります。

また、最初は年収を低く提示される場合があるので、交渉も可能であることを覚えておきましょう。

転職エージェントを利用

転職エージェントを利用すれば、年齢や経験からある程度予測したり企業に直接確認をしたりしてもらえるため、面接前に大体の年収を確認できるでしょう。

また、転職エージェントは年収交渉も代わりに行ってくれます。

年収交渉は中々自分ではやりにくいですし、上手くもできない人も多いでしょうから一任してしまうのも手でしょう。

最後に

転職活動を成功させる上で必要なのは、淡い期待を抱かずに正しい情報をしっかり確認し納得した上で入社を決めることです。

企業は自社ができるだけ良く見えるよう求人票を書いていることを認識した上で転職活動に臨みましょう。

また転職活動では転職サイト、転職エージェントを有効的に使うことが大切です。

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