みなし残業で基本給・固定給が低い会社に入社するリスク、その月給はまやかしかもしれない

求人票を見ると、給料を表記している欄に「みなし残業代含む」、「固定残業代含む」といったことが書かれている場合があります。

このような表記がある場合、給料が著しく低く設定されている場合があるので注意が必要。実際に基本給がどれくらいあるのか、内情はどうなっているのかをよく確認しなくてはなりません。

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みなし残業代込みの給料表記には注意が必要

みなし残業代制を導入している会社の多くは、残業代込みの月給を表記している場合が多いです。

この場合、当然基本給よりも金額としては大きくなります。場合によっては5万円以上増えることになりますから、誤認識しないように注意しなくてはいけません。

みなし残業とは

みなし残業とは、あらかじめ残業時間を一定とみなし、決まった額を支払う制度です。

たとえばみなし残業時間が30時間と決められていれば、実際に行った残業が10時間であっても、20時間であっても、30時間分の残業を行ったとみなされ残業が支払われます。

ただしみなし残業時間よりも多くなった残業はその分追加で支払う必要があります。

たとえばみなし残業時間が30時間と決められている中で実際は40時間行なったとすると、あらかじめ決められた30時間分に加え、10時間分も追加で支払われるということです。

みなし残業代込みの給料表記

毎月決まった額を支給することから、この残業代を給料に含み表記している求人票は少なくありません。

たとえば以下のような感じです。

  • 月給25万円以上
  • みなし残業代40時間分(6万円~)含む

この場合、基本給が25万円でさらに残業代が加算されるわけではなく、実際は基本給は19万円程度、残業代が6万円程度という内訳になります。

なぜこのような表記をするか

ではなぜこのような表記方法をするのでしょうか。

実際に貰える収入をわかりやすくする為

一つは実際に貰える収入をわかりやすくする為です。

基本給だけでは、実際に毎月どれくらい貰えるのかはわかりません。特に残業代は残業がそれなりにある会社だと給料の中で占める比率も高くなります。

実際に基本給はどれくらいで、残業時間がどれくらいで、残業手当がどれくらいあって、そして総額でいくら貰えるのかをわかってもらうことで転職希望者の応募判断をしやすくしています。

表面的に条件が良いと思わせる為

基本給19万円というよりも、月給25万円と書いた方が、実は同じ条件であっても表面的には条件が良いと思ってしまう人は少なくありません。

それを利用し、あえて残業代込みの給料を前面にだし、応募を促すという目的でこのような表記にしている会社も少なくないでしょう。

実際、中には最後まで基本給の低さに気づかずに入社してしまう人も意外なほど多いのです。

みなし残業込みで基本給が低い会社に入社するリスク

みなし残業込みで表記している会社の全てに問題があるというわけではありません。

むしろ正しく、わかりやすく書いていてくれれば、基本給と残業代の比率等もわかるので転職希望者にとってはありがたいことです。

ただ中にはわかりにくく書いている会社もありますし、そういった会社の中には基本給がかなり低い会社も少なくありません。そしてそういった会社に入社することはいくつか注意しなくてはいけないことがあります。

残業代分は今後下げられることがありうる

たとえば給料について以下のように書かれている会社があるとします。

  • 基本給20万円、残業10時間程度 
  • 月給22万(みなし残業代30時間分含む)

という会社があったとします。

前者は残業代含めるとだいたい21万5千円程度となり、後者に比べると月給は低く給料だけで判断するなら後者の方がよさそうです。

しかし、残業代というのは今後変動することがありうるものです。経営状態、仕事の繁閑期に応じて、減ることは大いにあります。

ではもし後者(月給23万円)の会社で残業がなくなってしまったらどうなるでしょう。

その場合、みなし残業代30時間分であった約4万円は貰えなくなり、書かれてはいない基本給の18万円しか貰えないということになります。

みなし残業代込みの表記がされている場合、その金額はあくまで暫定的なものであり保証されているものではないということをあらかじめ認識しておかなくてはなりません。

中にはこんな会社もあります。

「月給25万円以上(みなし残業60時間分含む)」

こうなると、月給は恐ろしく減ってしまうこともあるのです。

残業代分はボーナス算出時に含まれない

残業代分は基本的にボーナス算出時には含まれないということに気を付けましょう。

たとえば以下の条件で考えてみます。

  • 月給25万円
  • みなし残業30時間分含む
  • ボーナス4ヶ月分

これを(25万円×12ヶ月分+25万円×4ヶ月分)で年収は400万円なんて計算をしてはいけません。

ボーナスはあくまで基本給基準。この場合の基本給は20万円程度になる為、実際は(25万円×12ヶ月分+20万円×4ヶ月分)で年収は380万円となります。

みなし残業時間を超えた残業がサービス残業になってしまうかもしれない

本来なら、あらかじめ決められたみなし残業時間分を超えた残業時間分については残業手当として給料に加算されます。

たとえば30時間と決められていた場合、20時間しかやらなくても30時間分支給されますが、40時間やった場合には40時間分支給されます。

しかし、このルールを守っていない会社が少なからずあるのが現実です。

ひどい会社だと実際は60時間も70時間も残業をしているのに、残業代は固定だからと30時間分しか支給しないなんて会社もあるのです。

もちろんこれはサービス残業で違法。しかし実際にあるので注意してください。

仕事を選ぶ際には慎重に判断するべき

数多くある会社の中には、少ない人件費でもなんとか人を確保しようとあえてわかりにくくしたり、良さそうだと誤認識させようとする会社は残念ながら少なくありません。

全ての会社が転職希望者にわかりやすく伝えようとはしてくれないのです。

ただ正しい知識を持ち、しっかり確認し、表面上のことだけに捉われずにしっかり読み解くことができれば騙されることはありません。

ですから仕事を選ぶ際には慎重に、求人票はしっかり読み、そしてその企業についてもよく調べた上でその会社に転職するかどうかを判断するように心がけましょう。