未経験業界への転職を考えた時、不動産業界の営業職を考える人も多いかもしれません。
20代ならまだしも、30代ともなると未経験職種への転職が難しくなっていく中、不動産業界の営業職は30代でも割と転職しやすいという面があります。
ただ、転職しやすい分ノルマがあり、仕事がきつい傾向にあるため辞めていく人も多いのです。
それでも、やはり未経験者を受け入れてくれるのは有難く、適した人であれば十分にやっていける業界なうえに、大幅な年収アップも期待できます。
そこで今回は、30代未経験で不動産業界の営業職に転職した人の体験談を紹介します。
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30代はこれまで培ってきた経験やスキルがあるので、即戦力として企業から高い評価を得ることのできる魅力的な人材です。
まずは登録をしてエージェントの方と面談をすることで、自分の希望する職場環境やキャリアプランに沿った会社に出会えるでしょう。
不動産業界の営業とはどんなもの?
不動産業界の営業がどんな仕事なのでしょうか。
ここでは、不動産業界の営業のあるあると離職率の2点をご紹介します。
不動産業界のあるある
まずは、不動産業界のあるあるをご紹介します。
職場によって多少の違いこそあるものの、大抵の会社では次のような環境が多くなっています。
- 成果主義(数字が取れるかどうか)
- ノルマ達成の強い意欲が必要(ストレス耐性)
- 休みの日は平日が多い
- 30代は即戦力として求められる
- 住宅は不要にならないため需要が安定している
まず、不動産業界に限らず営業は成果主義が多くなっています。
職場によっては全社員の成績が公開されるため、ノルマ達成への強い意欲が必須です。
また、営業の仕事は土日祝日ほど忙しいため、平日休みが一般的です。
30代のように社会人経験がある場合は、即戦力として求められるケースが多くなっています。
仕事は大変だとしても住宅が不要になる時代は訪れないため、需要が安定しているというメリットはあります。
不動産業界の離職率はどのくらい?
続いては、不動産業界の離職率がどれくらいなのか、厚生労働省が発表したデータを参考に見ていきましょう。
まずは、厚生労働省が発表した不動産業、物品賃貸業の入職者数と離職者数のデータです。
- 入職者数:123.3千人(入職率:16.2%)
- 離職者数:115.4千人(離職率:15.1%)
入職者数が123.3千人なのに対し離職者数が115.4千人なので、実に年間平均80%以上の人が離職している計算です。
不動産業界の離職率がいかに高いかが分かります。
32歳男性の成功事例
私は元々外食チェーン店で働いており、店長を任されていました。
ただ、飲食業のイメージ通り労働条件は決して良くなかったのです。
給料は同世代に比べて低く、休日は平日週に1回だけで残業代もろくにつかず、明るい将来は期待できませんでした。
そんな中、私が転職を決意したのは結婚です。
今後子供が産まれることも意識すると、今の働き方では到底やっていけるとは思えなかったのです。
もちろん30代になって未経験の仕事に転職するのは、そう簡単ではないと知っていました。
しかし、転職エージェントに相談すると不動産業界の営業への転職を勧められ、いくつか会社を受けてみたところ1社から内定を貰えたのです。
不動産の営業は「きつい」といったイメージを持っている人は多いかもしれません。
私自身もきついというイメージは持っていたものの、現在の仕事のきつさを考えればなんとかなると思っていました。
ところが、実際に働いてみると仕事はきつかったのです。
営業経験がない中で慣れるまで大変でしたし、慣れてきても毎月のノルマ達成に四苦八苦でした。
とはいえ、前職の労働環境が粗悪で給与も低かったので、満足度は非常に高かったのです。
給料は未経験なのに上がり、成果をあげればその分給料に反映してくれます。
加えて、前職の店長経験を考慮してくれて、ノルマ管理も任せてもらえるようになりました。
さすがに土日休みとはいかないものの、前職に比べたら大きく休日は増え、深夜まで働く日もなくなりました。
そんな私は転職した不動産会社を4年で辞め、営業スキルを生かして他業界の営業に転職しました。
子供も生まれて、やっぱり土日休みの会社がいいと思ったのが理由です。
そして、不動産の営業としてスキルが今の会社に転職できた理由ですから、不動産業界への転職は私の中で成功だったと言えます。
36歳男性の失敗事例
私の場合は、不動産業界に転職して失敗したという事例です。
元々ホテルマンとして接客業をしており、そのあと不動産業界に転職したものの、2年で再びホテル業界に戻ってきました。
転職のきっかけは友人からの誘いで、「人も足りていないし未経験でも大丈夫だから受けないか」と誘われて受けたのです。
接客業として人と関わってきた経験があったので、営業職でもやっていけるのではないかと思いました。
なにより、40代・50代でホテル業界で働くイメージできていなかったのでチャレンジしようと思ったのです。
ただ、実際転職してみると「きつい」の一言でした。
職場では年齢が高いうえに未経験という点が居心地の悪さを生み、業務では飛び込み営業の辛さとノルマが達成できないプレッシャーがあったのです。
残業も毎日22~23時まであったため、精神的にも肉体的にもまいってしまい、結果的には2年で退職しました。
私には、ノルマ達成という環境が肌に合っていなかったのでしょう。
また、ちょうどそのとき新しいホテルができて経験者を募集していたので、知り合いのつてでホテル業界に戻りました。
不動産業界における「給料が良い」というイメージは、成果をあげられる人の話です。
私がいた会社も、求人広告には「年収1000万円以上も可能」なんて書いていましたけど、ホテルマンが性に合っていた私には達成できませんでした。
決して甘い業界ではなく、30代未経験で転職を考えている人は「本当にやっていけるのか?」「会社の実情はどうなっているか?」についてよく調べたほうがいいと思います。
不動産営業に転職する場合に注意する点
まず、30代で転職するなら相応の覚悟が必要です。
なぜなら、不動産業界は未経験者を受け入れてくれる一方で、仕事自体はやっぱりきつく離職率も高い仕事だからです。
本気で転職するなら、現職と不動産営業の違いについてしっかり調べる必要があります。
例えば、接客経験や営業経験はあった方が良いのは理解できるでしょう。
また、営業職ではノルマ主義への抵抗の無さと貪欲に学ぶ姿勢が大切です。
現時点でこれらの点に不安を感じているなら、不動産営業で有利となる資格の取得を検討してみてください。
- 宅地建物取引士(宅建)
- 不動産鑑定士
- 普通自動車運転免許
転職に成功すれば長く働いてくわけなので、しっかり準備を整えておきましょう。
加えて、これから転職活動するなら、転職サイトや転職エージェントは有効活用してみてください。
その方が手間が省けて成功率も上がります。
転職サイトは求人を探すだけではなく、自分の強みや市場価値の診断ができたり、スカウトサービスを使えば好条件の非公開求人からオファーを貰うことができます。
場合によっては、書類選考や1次面接が免除となるケースもあるのです。
また、転職エージェントではキャリアの相談に乗ってくれて、履歴書の作成補助や面接の練習といったものまでしてくれます。
何より自分に合った仕事、自分が希望している仕事を多数紹介してくれるのです。
転職エージェントとの面談は土日でも可能なため、働きながら転職活動を進める場合であっても柔軟に対応してくれます。
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掛け持ちしていることをあえて伝えてみよう