他の職種に比べて離職率の高い保育士ですから、現在転職を考えているという人はかなり多いことでしょう。
なかなか厳しい仕事ですから、色々と不満もストレスもたまりますからね。
そこで今回紹介するのは保育士の本音の転職理由と実際に転職活動をして面接で聞かれた際に答えるべき転職理由。
これから転職活動を始めようと考えている人は参考にしてみて下さい。
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転職理由には本音と建て前が必要
転職活動を行っていく場合、転職理由は2種類考えなくてはなりません。
まず一つ目が転職の動機となった本音の転職理由。
そして二つ目が建て前の転職理由です。
本音の転職理由の重要性
転職の動機となる本音の転職理由は、その転職の正当性、転職して後悔しないかを考える上で、そして何より転職における希望条件を決める上でとても重要になります。
なぜ辞めたいのか、実際は複数の理由が色々と重なっている場合が多く、表面的な部分だけで考えてしまうと見落としてしまうものもでてきて、そこをおろそかにしたまま転職先を決めてしまうと転職後の後悔に繋がってしまうので注意してください。
建て前の転職理由の重要性
続いて建て前の転職理由。
本音の転職理由はおそらくほとんどの人が給料が安かったなどネガティブな理由を挙げることになります。
しかし転職活動の面接で転職理由を聞かれた場合、そのまま本音の通り言うのはNG。
愚痴や不満ばかり挙げる人材を採用したいなんてところは普通ありませんからね。
好印象を与える建て前の転職理由を持っておくことは転職成功に必要不可欠です。
保育士の本音の転職理由の例
では保育士が転職したいと思う時の本音の転職理由にはどういったものがあるでしょうか。
自分が感じていることに照らし合わせてみてください。
給料が低すぎる
最も多い理由は給料が低すぎるという点です。
保育士自体の給料は他の職種と比べて低い傾向にあり、さらにそこから保育園間での格差もあって、中には給料が長く働いても20万円に全然満たないなんていう場合もありますね。
保育士でも転職して給料があがることは多いので、給料アップを目的に転職する人は多いです。
労働条件、労働環境が悪い
給料に次いで多いのが給料以外の労働条件や労働環境。
残業が多すぎる、サービス残業が多すぎる、休みが少ないという理由が多くなっています。
また中には人手が足りな過ぎて仕事量が多すぎる、希望の保育ができる環境にないといった理由も転職理由として挙げている人もいます。
人間関係がストレスになっている
園長や上司との人間関係、先輩や同僚との人間関係がストレスとなって転職を決意する人も多いです。
保育園は女性が多い職場。色々と大変なことも多いですよね。
気を遣う程度ならまだしも、実際にいじめを受けたりなどで辛い目にあってしまっている人もいると思います。
人間関係で感じるストレスは相当なものですよね。
面接時に答えるべき転職理由の例
本音の転職理由として多いのは上記のような例であることが多いですが、面接で転職理由を聞かれた時に本音のままぶつけるなんて当然だめ。
面接官も何かしら不満があるから転職するんだということはわかっていますが、それでもやっぱり前を向いている人材の方が好印象です。
まるっきり嘘をつく必要はありませんが、上手くポジティブに言い換え、好印象を与えるように考えてみてください。
ここではその一例を紹介します。
モチベーションアップ
給料が安い、人間関係が上手くいかないなどが理由である場合は、しっかり評価されることによってモチベーションアップし、これからも前向きに仕事に取り組んでいくとともに成長していきたいといった言い方ができます。
前向きに仕事に取り組んでくれることは、保育園自体にも好影響で、より良い保育園にしていく為には必要不可欠なことですからね。
成長したい
休みが少ない、残業が多いなどの理由は成長していきたいという理由につなげることができます。
休みも少なく残業も多い中でただ仕事をこなすことで精いっぱい、もっと自分に余裕を持ち、子どもたちとしっかり向き合い、保育士という仕事にもしっかりと向き合い、自分自身を成長させる為に転職を決意したなんてことが言えますね。
ただ環境のせいばかりにしていると思われないように、前回の職場では自分なりにどういった工夫をしたかも話した方がいいでしょう。
自分の信念
人間関係などは自分の信念とつなげることがベスト。
園長と方針が合わない、先輩と考え方が違うなどが原因で自分が考えている理想の保育とは全く違う状態にあり、近づけようにもできなかった。
そしてその理由を今回の転職先に入社した動機につなげていくことができます。
転職する場合は転職支援サービスを利用しよう
保育士の転職を成功させる為に大切なのは、自分のことをしっかり考えた上で転職先を決め、その転職先から内定を貰うことです。
その為にもしっかり転職理由について考えましょう。
そして転職活動をする場合は転職支援サービスを利用するようにしましょう。
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