引き抜き転職のリスクと注意点、失敗事例と成功事例

転職では自ら転職活動を行って転職先を見つける場合が多く一般的です。

ただ人によっては、特に転職するつもりもなく転職活動をしていたわけでもないが、同業他社や関係会社、取引先から引き抜きの話を貰って転職する場合もあります。

引き抜かれるにはそれ相応の実力を持ち、なおかつそれを外に示していることが必要となりますが、うまくいけば通常の転職に比べると待遇などが優遇されることが多いです。

ただこの引き抜き転職にはリスクもあり、注意しなくてはいけないこともあるので、もし現在引き抜きの話を貰っている人は知っておかなくてはなりません。

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引き抜き転職のメリット

まずは引き抜き転職のメリットから確認していきましょう。

収入が大きくアップする

引き抜き転職の最大のメリットはなんと言っても収入アップ。

通常の転職でも年収アップを目指せば十分可能ですが、アップする金額は引き抜き転職の方が高い傾向にあります。

転職活動を行っている人を採用する場合、企業側にとってみれば相手も転職の意思がある人。

一方、引き抜き転職の場合は相手が転職活動するほどは転職に積極的ではない状態。

もし後者を自分の会社に入れようと思ったら、それ相応の待遇が必要となりますから、年収アップにつながりやすくなるのは当たり前のことだと言えます。

中には500万円以上アップしたなんて例もあるのが引き抜き転職です。

高い役職につきキャリアアップ

引き抜きで転職した際、それなりに高い役職を準備されることも少なくありません。

役職が上がり仕事の幅が広がり経験が増えるというのも一つのメリットであると言えるでしょう。

もちろん出世すればわざわざ転職しなくてもいいことではありますが、そこそこ時間がかかってしまいますからね。

転職活動の手間がかからない

一般的に転職しようと思ったら転職活動を行うのが普通ですが、この転職活動は時間も手間もかかってしまいます。

転職活動にかかる平均的な期間は2~3ヶ月。企業を選び、履歴書を書き、面接に挑むことになるのでやっぱり大変です。

面接は平日に行われることが一般的なので、在職中であれば日程のやりくりもしなくてはなりません。

一方、引き抜き転職の場合はこの転職活動の手間がかかりません。

面談等が行われる場合はありますが、通常の転職活動に比べて圧倒的に楽に終わります。

引き抜き転職のリスクは意外に大きい

このようなメリットがある引き抜き転職。

特に年収の大幅アップは非常に魅力的であり、もし話があるとつい勢いで転職を決めてしまう人も少なくありません。

しかし引き抜き転職にはそれ相応のリスクがあることも忘れてはいけません。

かなり高い能力を求められる

企業がわざわざ引き抜くということは、それなりに高い能力を持ち即戦力になっていることを期待しているから。

だからこそ年収もアップするのです。

転職後、その期待通りに仕事をできれば良いのですが、あまりに求められている能力が高かったり、仕事のやり方の違いに戸惑った結果、期待に沿えなかったという人は少なくありません。

引き抜き転職される人に対する企業側の期待は、想像以上に大きく、それ故に精神的な負担も大きくなることを覚悟しておく必要があるでしょう。

前の会社とトラブル

引き抜かれて転職をしてもそれ自体は違法ではなんでもありません。

しかし同業他社への技術、情報の流出や顧客の引き抜きなどが懸念される為、同業他社への転職を一定期間禁止している企業も少なくないのが実情。

禁止していないとしてもいい顔をされることはないでしょう。

こういったこともある為、通常の転職に比べて引き抜かれて転職する場合は転職時にトラブルになってしまいがち。

ですから転職を申し出る際は十分に気を使い、慎重にならなくてはなりません。

また前職の機密情報を流出すれば、訴えられる可能性もでてきます。

転職する時に部下も一緒に引き抜いてしまうトラブル

他企業に引き抜かれ転職をする際、部下を連れて一緒に他社に行ってしまうことが稀にあります。

これは違法には当たりませんが、連れていく部下の人数や役職により転職される会社にとって大きなダメージを受ける場合、退職時に必ずトラブルになってしまいます。

また、引き抜かれた会社で安定して仕事ができるかどうかもわかりません。部下に対してもリスクがあることを十分に説明しなければ、恨みを買われてしまうこともあるかもしれません。

前の会社にどんな影響があるのか、どんなトラブルが起きてしまうのかよく考えたうえで行動をしましょう。

通常の転職に比べて人間関係で苦労する

引き抜き転職の場合、通常の転職に比べて人間関係で苦労することも少なくありません。

高い年収を貰っているので少しでも仕事ができないと嫌な顔をされることもあるし、なかなか質問をしにくかったり、頼れる人ができなかったりと難しさを感じている人が多いです。

収入以外の面で苦労する人も多い

収入アップに惹かれて転職したものの、あまりの長時間労働や休みの少なさに不満を感じることになったり、企業の業績悪化に気づかず数年後には給料を下げられてしまったりと、様々なことで苦労してしまうことになる人も多いです。

転職活動を行い転職する場合と違い、自己分析や企業研究をせず、他の企業と比較することもなく転職を決めてしまうので、自分の希望と違う転職をしてしまったり、転職すべきではない会社に転職することになってしまう可能性がどうしても増えてしまいます。

引き抜きの話があった企業に採用されないこともある

企業に引き抜かれたからといって確実に採用されるとは限りません。

なぜなら、会社側と使用者の両者間で雇用契約書を交わしていなければ会社に採用されたとは言えないことや、たとえ会社内部の人に引き抜かれたとしても会社の人事権を持っている人の判断によって採用を見送られる可能性もあります。

引き抜かれたからといってすぐに今勤めている会社を退職してまうのはとても危険です。しっかり次の職場に採用され、確保してから今の職場に退職願を提出するようにしましょう。

また「採用する場合は何日までに今の会社を辞めてほしい」と言われた時、万が一採用が上手くいかなかった場合の対応をあらかじめ話し合っておかなければ、後々大きなトラブルの原因にもつながりかねません。

引き抜きとヘッドハンティングの違い

引き抜きが同業種などの他企業からスカウトを受けて、他企業に転職をすることに対し、ヘッドハンティングとは他者から企業の経営者、役員として優秀な人材をスカウトし、外部企業に迎え入れることを指します。

一見したところこの2つはどちらも人材を引き抜くようで、あまり違いが無いように見えますが大きな違いがあります。

それは、引き抜きでは役職に関係なく広く優秀な人材を引き抜くことであり、ヘッドハンティングでは役員やその会社の経営に大きくかかわる人材を対象として引き抜かれることになります。

引き抜きをされたのか、もしくはヘッドハンティングをされたのかによって相手会社側が期待する内容は変わってくるので、この2つの違いはとても重要なことになります。

引き抜き転職の成功事例、失敗事例

ではここでは引き抜き転職の成功事例、失敗事例について紹介していきましょう。

成功事例

まずは成功事例。

引き抜き転職して正解だったと答えた人の意見では以下のものが挙げられました。

  • 年収が大幅アップし、仕事もスムーズに進めることができた
  • 収入アップ、残業減、休日増が全て実現できた
  • 新しいことにチャレンジできて仕事にやりがいを感じれるようになった
  • 前の会社では出世しても収入はたかが知れていたので転職して正解
  • 前職での経験をかなり重宝され、順調に出世することができた

失敗事例

続いて失敗事例。

引き抜き転職を断れば良かったと答えた人の意見では以下のものが挙げられました。

  • 期待されているほど仕事ができず、会社に居づらくなった
  • 生え抜き社員との人間関係が上手くいかなかった
  • 3年目でボーナス大幅減
  • あまりの長時間労働に耐えれず2年で辞めることになった
  • 前の会社に比べて転勤が多くなった

年収だけで決めるのは厳禁。総合的に考えよう。

上手くいけば大幅な年収アップを期待できる引き抜き転職。

今の会社に絶対に残りたいという理由がないのであれば、まずは前向きに考えてみましょう。

ただ年収だけで決めるのは厳禁。

年収だけではなく、仕事では何を期待されているのか、残業時間や休日数など労働条件はどうなっているのか、会社の業績はどうなのか、通常の転職活動同様にできる限りのことを調べた上で転職するかどうかを決めましょう。

時間をかけて調べ納得することができた上で転職を決めたなら、きっとその転職は成功するはずです。

他の企業について調べてみるのも良いかも

引き抜かれたことをきっかけに転職を考えたなら、そのタイミングで他の企業への転職も検討してみてはどうでしょうか。

もしかしたら引き抜かれた企業よりもっと好条件で転職することができるかもしれないし、自分に合った会社が見つかるかもしれません。

1社のみで転職を決めてしまうというのは、やっぱりリスクが高いことです。

まずは、転職サイトのスカウト機能や転職エージェントとのカウンセリングで、可能性のある求人をチェックするだけでも良し。

それだけでもだいぶ違うはずです。

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