もう派遣は嫌だ、派遣でいることが辛い、派遣は辞めていい加減正社員になりたい。
そう思ってはいても、正社員の仕事は中々見つからず、結局仕方がなく派遣の仕事をしている人は決して少なくないと思います。
ではそういった人は今後、どういったことをしなくてはいけないのでしょうか。
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辛いことが多い派遣の仕事の現実
派遣は楽でいい。そんなことを言う人もいますが、実際はそんなことありませんよね。
もちろん派遣には派遣の良い面もありますから、好きで派遣として働いている人にとっては悪い働き方ではありません。
ただそうではなく、仕方がなく派遣として働いている人にとっては辛くしんどいと感じることの方が圧倒的に多いはず。
いつ契約更新してもらえなくなるか不安な中で働き、同じ職場では最大でも3年しか働くことが出来ずに色々な職場を転々。
職場では派遣であるが故の人間関係の問題があったり、世間体も良くない。
給料は長く働いたところで全然上がらずボーナスもなし。
同じ仕事の繰り返しでスキルも身につかず、同年代の人にどんどん差をつけられていき、将来がどんどん不安になっていく
そんな中で派遣を辞めたい、そして正社員として働きたいと思うのは当然のことです。
もう派遣は嫌だ、辞めたい。でも正社員になんてなれる?
ただ派遣がもう嫌になって辞めたいと思っても、はたして正社員になれるのかという問題があります。
正社員になることに対するハードル
正社員になりたいと思いながらも仕方がなく派遣社員をやっている人にとって、正社員になるハードルとしてどういったものが挙げられるでしょうか。
採用の難易度の問題
最も多くの人が正社員になれずにいる原因は、採用されることに対する難易度の高さによるもの。
派遣に比べると正社員として採用されることの難易度はかなり高く、応募しても受からない、全然直接雇用して貰えないといった人がたくさんいます。
正社員は期間に定めのない無期雇用であり、一度採用すると簡単にはクビにできません。それ故に会社側も採用に慎重になりますし、求めることも高くなりますから難易度は上がります。
さらに正社員になりたいという人に比べ、正社員を採用したいという会社が少ないというのも一つの要因。
2018年8月の有効求人倍率は全体で1.63倍(求職者1人に対して1.63個の求人がある状態)。
ただこれを正社員に限定した正社員有効求人倍率となると1.13倍(求職者1人に対して1.13個の求人がある状態)まで下がります。
人手不足で売り手市場だと言われている今だからこそ1倍を超えていますが、2017年5月までは1倍を切っていました。
ちなみに過去10年のデータ(7月時点の正社員有効求人倍率)を見てみると以下の通り。
2006年 | 0.64倍 |
2007年 | 0.62倍 |
2008年 | 0.57倍 |
2009年 | 0.25倍 |
2010年 | 0.32倍 |
2011年 | 0.39倍 |
2012年 | 0.49倍 |
2013年 | 0.56倍 |
2014年 | 0.68倍 |
2015年 | 0.75倍 |
2016年 | 0.88倍 |
2017年 | 1.01倍 |
2018年 | 1.11倍 |
リーマンショック直後の2009年なんてたったの0.25倍。正社員になることの難易度が高いことはこの数字を見れば十分わかります。
働き方の問題
正社員になることへのハードルは採用されることの難しさだけではなく、派遣と違う働き方の面も挙げられるでしょう。
正社員でも残業がない仕事もありますが、せざるをえなくなることも多いですし、転勤がある場合もある。仕事内容も派遣のようには選べないし、たとえ最初は希望の仕事に就くことができても異動するかもしれない。
派遣のメリットの部分だけをかいつまんで正社員になろうとすると、そういった仕事は人気もあるので余計に難易度が上がって正社員になれなくなってしまいます。
気持ちの問題
意外に大きいのがその人自身の気持ちの問題。
正社員として仕事をすることに自信が持てず、正社員になりたくても中々自らなろうとできずにいる。
正社員になると簡単には辞めるわけにいかなくなるからと慎重になりすぎて、転職できずにいる。
そんな人は多いのではないでしょうか。
それでも正社員になることは十分可能
こういったハードルを乗り越えてようやくなれる正社員。
派遣社員から正社員になることは簡単ではありません。
ただそれでも、正社員になることは可能です。
もちろんそれなりに行動し努力しなくてはなりませんが、そこにチャレンジすることは無謀でもなんでもありません。
リーマンショック時、正社員有効求人倍率0.25倍の時代と違って今は1倍を超えています。人手不足の会社も多く正社員として働いてくれる人を望んでいる場所はたくさんあります。
働き方はある程度妥協する必要はあるでしょう。正社員と派遣社員は違うのですから。
ただもしあなたが今を辛いと感じ、正社員として働くことを望んでいるならば、そこのハードルも乗り越えられるはずです。
非正規社員の割合の高さに惑わされてはだめ
派遣など、非正規社員の割合は非常に高いという話を聞いたことがある人は多いでしょう。
確かにそれは事実で、総務省の労働力調査によれば2017年で非正規社員の割合は37.3%となっています。
3人に1人以上という非常に高い割合で非正規社員として働いています。
このデータを見ると、自分が非正規社員として働いているのは仕方がないことだとつい思ってしまう人もいるかもしれません。
ただこのデータに惑わされてはいけません。
この中には家計の手助けで短時間のパートをやっている人や配偶者の転勤等を理由にフルタイムでも短期間だけ働きたい人、さらに60歳以上で定年してから嘱託で働いている人も含まれています。
非正規社員のうち20%です。
今の時代は非正規の仕事ばかり、仕方がないなんて思っては勘違いしてはいけません。
正社員になりたいのになれない人の間違った行動
もしあなたが正社員になりたいと思っているにも関わらず、なれずに派遣社員として働かざるを得なくなっているなら、何かしら間違ったことをしていると考えて下さい。
正社員になりたいなら、まず行動を正すべきです。
いつか直接雇用されると期待して何もせずに過ごしている
派遣社員として働いていると、派遣された会社で直接雇用されることもありえます。実際にそういった人もいます。
ただその確率は著しく低く、期待して待つようなものではありません。
期待して待っていたってただ時間が過ぎていくだけの人がほとんどなのです。
いつか直接雇用されると期待して過ごしているなら、まずその考え方をやめて自分で正社員になる為の行動を起こさなくてはなりません。
自分の市場価値を理解していない
誰だって給料は高い方がいいし、休みは多い方がいいです。
だからこそ条件の良い会社は倍率も高く、難易度も上がります。
これまで派遣社員としてやってきた人が、倍率が高い会社を受けても特別秀でたことを示さない限り中々受かりません。
会社側は、これまで同じ仕事で実績を挙げてきた経験豊富な人や年齢が低くて優秀な人を採用するに決まっています。
受かる見込みがない会社ばかり受けたところで、いつまでも受かることはありません。
転職するにあたり、自分の市場価値を理解してそれに見合った会社を受けることは必要なことです。
100%を求めている
何もかもが100%望み通りの会社なんてありません。何かを望めば、何かを妥協する必要だってでてきます。
ただ多くの人が最初から100%を望みすぎてます。
この会社は○○がダメ。あの会社は□□がダメ。ダメなところを見つけて踏み切らない。
ダメなところなんて探せばすぐ見つかってしまいます。そんなやり方をしていてはいつまでたっても正社員にはなれません。
長い目線で考えていない
派遣社員から正社員になるなら長期的な目線で考えることも大切です。
たとえば給料。
時給1,500円で派遣として働いていると残業なしで25万円程度になります。
ただこれが正社員になると基本給が20万程度になってしまうことがありえます。
未経験者に対して30万円どころか25万円も給料を出してくれる会社なんてそうはありませんからね。
ただ今正社員になって10年たったとしましょう。
経験を積んで実績も挙げた結果、昇格して20万円だった給料が30万円になることだってありえます。昇給があまりない会社でも経験を武器に転職して年収アップすることだって可能です。
一方で派遣社員だと時給なんて上がってもわずか。下がることだってありえますからいつのまにか正社員に逆転されてどんどん差をつけられることになります。
20代前半と50代前半で平均月給(参考:厚生労働省「賃金構造基本統計調査」)を比較するとよくわかります。
20代前半では正社員が20万8千円、非正規社員が18万2千円。そこまで差はありません。
それが50代前半にもなると正社員が40万1千円、非正規社員が21万円。倍ほど差がつくことになるのです。
これは給料のことだけではなく、仕事内容だって実績を積むことで幅広くなってくるし、転職もしやすくなるといった点でも同様。
現在だけを見ていては、正社員でまともな仕事がないと決めつけてしまうことになりかねないので注意しなくてはいけません。
転職活動のやり方がおかしい
転職活動では自分をしっかりアピールしなくてはいけません。
経歴面でそこまでアピールできるものがない以上、面接でアピールできなければ正社員に採用したいなんて会社は思わないのです。
会社にとって正社員を採用するというのはかなり重たいこと。会社にとってプラスになるとはっきりわからなければ、他に応募者がいなくたって採用はしません。
もしこれまで転職活動をしてきた人がいるなら、ぜひ何かだめな部分がなかったか振り返ってみましょう。
転職エージェント等のサポートをしてもらうのもいいと思います。今は正社員として働いたことがない人でも使えるものが多いですからね。
諦めが早すぎる
はっきり言って転職活動は大変です。
書類選考でばんばん落とされることなんて当たり前のようにあるし、せっかく面接に行けてもまた落とされることの方が圧倒的に多いです。
内定までたどりつくのは本当に大変なんです。
だからこそ粘り強くやらなくてはいけません。10社、20社受けても上手くいかないから諦めるなんて問題外。
決まり続けるまで何か月でも何年でも続けて下さい。転職活動は新卒の就職活動と違ってタイムリミットはありません。
やり続ければチャンスはありますが、やめてしまえばそこでチャンスはなくなるのです。
視野が狭すぎる
仕事にこだわりすぎたり、勤務地にこだわりすぎていればそれだけ難易度は上がります。
是非視野を広く持ち、可能性を少しでも上げていきましょう。
また派遣社員から正社員を目指そうと思った時、派遣の仕事と同じ仕事のみで考えてしまうという間違いをやりがち。
確かに経験がある仕事の方が上手くいきそうですからね。
ただ派遣での経験をあまり過大評価しすぎないように気を付けなくてはなりません。
もちろん派遣と言えども仕事をしてきたという経験は多少なりとも武器になります。ただ正社員として実績を挙げてきた人に比べればどうしても下がります。
逆に未経験者でも違う職種で目指した方が正社員になりやすいことも実は多々あるのです。
正社員になりたいなら正しいやり方で目指そう
派遣が辛いという気持ち、そして辞めたいという気持ち。ぜひその気持ちを大事にして、行動を起こしましょう。
何もやらなければ、結局今のままです。
正しいやり方で正社員を目指せば、きっといつか正社員として働ける日はくるはずです
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