転職活動は在職中に働きながら行うか、それとも辞めてから行うかは人次第。
ただ一般的には辞めてから転職活動はリスクが高いので、できるかぎり在職中に転職活動を行うべきと言われています。
とは言え、人によってはどうしても働きながら転職活動を進めるのが無理な人もいて、実際転職活動を始める前に先に会社を辞める決断に踏み切る人も少なくありません。
そこで今回は転職活動を始める前に会社を辞める人の割合や、先に会社を辞める理由について紹介していくことにします。
関連:在職中にハローワークを使うリスク、デメリット。効率が良くないのでできれば転職サイトを利用しよう。
転職活動は在職中?辞めてから?
転職活動を在職中に行うか、辞めてから行うかは双方にメリット、デメリットがあるのでどちらが良いかは人によって異なります。
在職中に転職活動を行う場合だと、転職先が決まってから会社を辞める為、仕事が見つからず無職になってしまったり、条件が下がってしまう転職をしなくて済むというメリットがあります。
転職活動が上手く行かなかった時には転職しないという選択もとれる為、転職に対して後悔する可能性も低くなります。
また仕事と仕事の間に空白期間が生まれず、お金の面でも有利です。
ただ、時間がない中で転職活動をしなくてはならない、辞めたいと思う仕事を辞めるまでかなり時間がかかってしまうというデメリットがあります。
一方で辞めてから転職活動を行う場合だと、ストレスのたまる仕事からすぐ離れることができる、転職活動に時間をかけることができるといったメリットがあります。
ただし転職活動が上手く行かなかった時に転職するのを辞めるという選択がとれなかったり、次の仕事が決まるまで貯金で生活しなくてはならないのでそれがプレッシャーとなり焦りに繋がるというデメリットがあります。
転職活動を始める前に会社を辞める人の割合
転職で最も避けなくてはならないのが、転職して後悔すること。
当然希望と全然違う会社、以前の会社よりも悪化するような会社へ転職するようなことをしてはいけません。
これを避けようと思ったら、やはり在職中に転職活動をした方がリスクは下げることができますから、一般的に転職活動は在職中に転職活動を行うことが勧められることが多いです。
ただ実際は転職先が見つかるどころか、転職活動すら始めていない時点で会社を辞める人って相当います。
厚生労働省の「転職者実態調査の概況」によると転職活動を始めてから会社を辞めるまでの期間は以下の通りになっています。
- 1ヶ月未満・・・19.3%
- 1ヶ月以上、3ヶ月未満・・・27.2%
- 3ヶ月以上、6ヶ月未満・・・14.8%
- 6ヶ月以上、9ヶ月未満・・・4.5%
- 9ヶ月以上、1年未満・・・2.7%
- 1年以上、2年未満・・・2.6%
- 2年以上・・・1.5%
- 転職活動期間なし・・・25.8%
転職活動を全く行わずに辞めた人がなんと4人に1人もいるという結果になっているのです。
転職活動を始める前に辞める理由
基本的には在職中に終わらせておくべきと言われている転職活動ですが、このようにおよそ4人に1人はそうせずに会社を辞めています。
それはなぜでしょうか。
その理由には以下の理由が挙げられます。
とにかくすぐ辞めたかったから
あまりにもストレスが溜まり精神的に限界ギリギリになってしまうと、転職活動を始めて次の仕事が決まるまで耐え続けるというのは中々難しいですよね。
転職活動にかかる期間は短くても2~3ヶ月程度はかかりますし。
辞めると決めたからにはすぐ辞めたい、どうせ辞める決心はついているのだから一刻も早く辞めたいと思い、転職活動を始める前に辞める人は少なくありません。
在職中に転職活動を進める時間がなかったから
在職中に転職活動を行おうと思ったら仕事が終わってからの時間や休日に求人を探したり履歴書を書いたりしなくてはならないし、面接まで進むと有給休暇を使って平日に休みを取らなくてはなりません。
ただそれが難しいという人も多いですよね。
毎日遅くまで残業だと中々時間を取ることができないし、何より平日休むことができないと面接に行けません。
実際、在職中に転職活動をしていたが面接の為に休むことができずにせっかくのチャンスを逃してしまったという人もたくさんいます。
それなりに時間をかけることが必要となる転職活動ですから、それが先に仕事を辞める理由になっている人は多いですね。
しばらく休みたかったから
転職活動を行って内定を貰うと、ほとんどの会社では入社まで1ヶ月から2ヶ月程度しか待っては貰えません。
一方で退職を告げてから実際に退職するまでは最低でも2週間、理想を言えば1ヶ月が必要。
よって内定を貰ってから退職を告げても退職してすぐに次の会社で働くことになってしまいます。
せっかく転職するんだし、貯金もあるし、とりあえずリフレッシュしようと転職活動前に会社を辞める人も多いですね。
やむを得ない場合は先に転職先が決まっていなくても辞めて良し
転職活動はリスクの面を考えるとやはり在職中に行うべきではあります。
ただ人によってはそれが無理な場合もあるもの。
無理に次の仕事を見つけてからにするべきだと決めつけて仕事を続けた結果、体を壊してしまったらどうしようもないし、結局時間がとれずチャンスを無駄にしてしまうようなこともすべきではありません。
会社を辞めることは安易に決めて良いことではありませんが、やむをえない場合は先に辞めるのも十分ありだと覚えておいてください。
ただ転職サイトに登録し、多少なりともチェックしておくぐらいはしておきましょう。
わずかな時間で行うことができますし、それをするだけでも不安は軽減されるはずです。
転職サイト、転職エージェント
転職支援サービスのおすすめ順は以下の通り。
- リクルートエージェント
- マイナビエージェント
- doda
- マイナビジョブ20s
リクルートエージェント
対象の年代 | 20代~30代 |
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どんな人に向いている? | ・若年層の方 ・より多くの求人を紹介してもらいたい方 ・年収や入社日などの交渉を任せたい方 ・年収UPを実現したい方 |
転職エージェントといえば、まずリクルートエージェントが最大手として挙がります。
公開求人・非公開求人ともに15万件以上取り扱っており、業界No.1の転職成功実績があります。扱う求人数が多いので、経験者・未経験者、若年層・ミドル層などどんな方でも利用することができます。
キャリア相談から履歴書や面接対策、年収交渉などをして貰えるので、転職活動がかなり楽になるし、何より15万件以上ある非公開求人を紹介して貰えるというのが最大のメリット。
待遇の良い求人は応募が殺到する為、検索しても出てこない非公開求人となっている場合が多いです。優良企業、ホワイト企業に転職したいなら非公開求人抜きで考えるわけにはいきません。
もちろん、公開求人にも優良求人はたくさんありますので、公開求人を15万件から検索できるメリットは非常に大きいです。
求人の量・質、サポートなどの評判も良く、私も利用しましたが対応が良かったという印象を持っています。
とにかく転職活動するならまず大手。求人数だけではなく、企業への交渉力や情報収集力も強いので、あえて大手を外す意味はありません。
マイナビエージェント
対象の年代 | 20代~30代 |
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どんな人に向いている? | ・若年層の方 ・関東、関西で仕事を探している方 ・企業への連絡や面接対策など、エージェントに任せたい方 ・フリーター→正社員を目指したい方 |
新卒の就職時にマイナビを利用していた人は多いと思いますが、マイナビエージェントはそのマイナビの20代、30代に特化した転職エージェント。
求人数だけ見たら他にもっと多いものがあるんですが、首都圏、関西圏の20代、30代にとってはかなり良い転職エージェントです。
doda
対象の年代 | 25歳~34歳 |
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どんな人に向いている? | ・特に技術職、営業職を希望の方 |
dodaはリクルートエージェントに次いで求人数が多い転職エージェントです。
リクルートエージェントやマイナビエージェントは、転職活動を行う際、必ずエージェントのサポートを受けながら進めることになりますが、dodaではサポートが要らなければ受けないということも可能です。
エージェントを利用したからといって転職を強要されることはありません。しかし、すぐに転職する気がない方にとっては利用しづらいかもしれません。
その代わり、非公開求人を受けることができなくなりますが、「今すぐ転職したいわけではない」「いい求人があれば転職したい」などエージェントからのサポートを受けづらいと考えている方にとってはメリットがあります。
マイナビジョブ20s
対象の年代 | 20代 |
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どんな人に向いている? | ・20代の方 |
マイナビジョブ20sは20代のサポートに特化した転職エージェントです。
一度正社員として就職した方はもちろん、フリーター→正社員への転職にも強いのが特徴です。
扱っている求人はすべてが20代が対象です。サポートを担当してくれるエージェントも20代のサポートを専門としているので、あなたのポテンシャルを十分に引き出して転職成功へ導いてくれるでしょう。
転職を考えている20代の方は忘れずに登録しておきたい転職エージェントです。