自分の希望を叶えるため、遠方の企業も含めて転職活動を行うというのは非常に良いことです。
ただ、面接の為に新幹線や飛行機を使わなければならない遠方での転職活動はなにかと苦労することが多いのも事実。
時間の面にしろ、お金の面にしろ、あらかじめしっかり考えておかなければ途中で挫折してしまいかねません。
そこで本記事では、遠方での転職活動を成功させる為のポイントや注意点を紹介していきます。ぜひ参考にしてみて下さい。
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転職活動で遠方の企業を受けるメリット、デメリット
遠方の企業を含めて転職活動することには多くのメリット・デメリットがあります。
それぞれ一緒に確認していきましょう。
転職活動で遠方の企業を受けるメリット
遠方の企業を含めて転職活動することは多くのメリットがあります。
- 選択肢が増え、自分の希望に合った会社を見つけやすい
- 給料アップを実現しやすい
- 転職しやすい地域をターゲットにできる
ある地域に限定した場合だと応募できる企業はどうしても限られてしまいますが、全国どこでも良いとなれば、選択肢は何十倍に広がり、そして自分にあった職種、条件での仕事が見つけやすくなります。
地方に住んでいる人であれば給料がアップする可能性も高いです。
例えば、都道府県別の平均年収は1位が東京で622万円であるのに対し、最下位の宮崎県は365万円。平均年収に250万円もの差があります。
実際、私の知人でも札幌から東京に転職したことで、年収がは200万円以上アップ、さらに休日数などの労働条件も良くなっていました。
また、都道府県によって転職しやすさも大きく変わります。転職しやすい地域を含めることで、内定を貰うまでの難易度も下がります。
転職活動で遠方の企業を受けるデメリット
先ほど述べたメリットがある一方、以下のようなデメリットもあります。
- 住み慣れた地域を離れなければならない
- 転職活動では面接の為にわざわざ遠方まで行かなければならない
転職後のみならず、転職活動時点でも苦労は多いです。
交通費が多くなる、宿泊が必要となりホテル代が必要、休みを取らなければいけない日数が増える。
近場での転職活動であればないはずだった苦労がどうしてもでてきてしまうのです。
ただだからと言って、遠方への転職を諦めてしまうというのはやはりもったいないこと。
働く場所に特にこだわりを持っていない人にとっては先ほど挙げているようにメリットは大きく、長い目で見たら転職活動で多少苦労してでも、前向きに考えてみるべきです。
たとえば極端に転職活動が長引いて交通費などで50万円かかったとしても、遠方まで含めて転職先を探したおかげで年収が50万円以上上がったのであれば、たった1年で取り戻すことができるわけですからね。
在職中の転職活動で遠方を受ける際のポイントや注意点
では、在職中の転職活動で遠方の企業も選択肢として入れて応募していく場合、どのような点を抑え、どのような点に気を付けていけば良いのでしょうか。
同じ場所での面接は複数企業をまとめて実施できるように日程調整
実際に転職活動を行った人の平均応募社数は10社以上。それだけ受けてようやく1社から内定を貰うことができるというのが転職活動です。
そのため、1回の面接のたびに高い交通費をかけていくというのはかなり厳しいですよね。
1つの企業でも面接は1次面接、2次面接、最終面接など複数回行われるのが一般で、通算10回以上の面接をこなさなければいけないなんていうのはよくあること。
片道1万円だとしても、10回面接があれば20万円。お金の問題だけではなく、それだけ会社を休まなければいけないということも大変です。
だからこそ、面接日程は上手く調整することが大切です。
同じ地域での面接は、上手く日程を調整して1回分の交通費のみに抑え、会社を休まなければいけない日も少なくすると良いでしょう。
知人が札幌から東京に転職した際は、上手く日程を調整して1泊2日で5社の面接を進めていました。1社ごと訪れた場合と比べると、かかるお金は全然違いますよね。
日程の調整に関してですが、最近は企業側もかなり柔軟に対応してくれます(1ヶ月後などあまりに先は厳しいですが)。もし自分で調整するのは厳しいというのであれば、最初から転職エージェントを利用してエージェントに日程調整してもらうと良いでしょう。
最近は土日に面接をしてくれる会社も増加、有給がとれない・休めないという場合は相談を
面接のたびに有給をとって休むというのは正直厳しいという人は多いでしょう。
近場であれば半休をとるということもできますが、遠方となるとそうもいきません。
ただ今の転職活動では、土日を活用することができるようになってきてきます。
人手不足かつ優秀な人材を集めたいという状況にある企業にとって、平日で面接にこれないという理由で逃してしまうのは大きなデメリット。
その為、以前までは平日の就業時間内にしか行ってくれなかった面接も、夕方以降や土日にも行ってくれる企業が非常に増えています(もちろんまだ平日にこだわっている企業もたくさんありますが)。
ちなみに転職エージェントから企業側へも、平日のみではなく土日にしか来れない人の為に柔軟に対応していくことが採用成功の秘訣だとアドバイスしています。
ぜひ積極的に土日も可能か質問してみましょう。質問するくらいなら、別に嫌悪感を持たれることもないし、それで評価が下がることもありません(そんなことで評価を下げられる企業なんてそもそも転職すべきではないですしね)。
資金計画をしっかり立て、お金がないから転職できないという状態を回避
複数の企業の面接を同じ日にまとめるなどできるだけ節約したとしても、やっぱりお金はかかります。
どれだけ遠方の企業を受けるかにもよりますが、交通費だけで10万円を超えることはめずらしいことではないし、さらにいざ転職となると引っ越し代や社宅等でなければ新たな住居で敷金や礼金もかかります。
せっかく転職活動を進めてうまくいきかけていたのに、お金がなくて断念とならないよう、ぎりぎりになってお金のせいで妥協することにならないよう、資金計画はしっかり行わなければなりません。
スーツのしわなど身だしなみに注意、面接は万全の体制で
人によっては、交通費を節約する為に深夜の高速バスなどを使って移動する人もいるでしょう。
たとえば東京-大阪間であれば新幹線だと片道1万4千円以上かかります。しかし高速バスであれば安ければ3,4千円ですみます。この差は大きいですよね。
ただそのせいで、睡眠不足になって頭が働かずに面接が上手くいかなかったり、身だしなみがだらしなくなって印象が悪くなってしまうとせっかく安くすませても意味はありません。
またスーツのしわにも注意。スーツを着たまま長距離・長時間の移動をした結果、しわがついてしまってだらしなく見えてしまうこともあります。
面接では第一印象が非常に大事とされています。身だしなみのせいでマイナスの印象をもたれてしまうのは非常にもったいないこと。
長距離移動の際は特に気を付けるようにして下さい。
遠方での転職活動に関するQ&A
ではここからは、遠方での転職に関してよくある質問について回答していきます。
面接は交通費支給?それとも支給なし?
面接時の交通費支給は企業によって異なり、たとえば以下のようなケースに分かれます。
- 1次面接から最終面接まで全て交通費支給
- 最終面接のみ交通費支給
- 面接での交通費支給は一切なし
また金額についても、全額支給の場合、全額支給だが上限ありの場合、一部支給の場合などがあります。
この中で最も多いのは、「交通費支給なし」というケースです。
新卒の就職活動の場合は交通費を支給してくれる企業も多いのですが、中途採用の場合はほとんどしてもらえず基本的に交通費は全額自己負担です。
ですから貰えたらラッキーくらいに思っておきましょう。
ちなみに交通費の支給がある場合、書類選考通過後の面接案内に「交通費支給あり」と書かれています。
引っ越し費用は会社が全額負担?一部負担?それとも負担なし?
遠方への転職が決まると次は引っ越し。
引っ越し代は単身であればそこまででもないものの、4人家族で荷物も多くなると距離次第で30万円以上となってしまうので大きな負担ですから、もし企業に負担してくれるならありがたいですよね。
引っ越し代に関しては、大手企業であれば割と負担してくれる企業は多いです。逆に中小企業は少なめ、負担してくれる場合でも一部負担のケースが多くなっています。
ただ大手だからと言って確実に負担なしの企業もたくさんあるので、過度な期待はしない方が良いです。
ちなみに引っ越し代を負担してくれるかどうかは、求人票に書かれている場合が多いです(記載されていなくても内定後に負担してくれることがわかるケースもありますが)。
引っ越し代までだすのはどうしても厳しいというのであれば、求人票から引っ越し代を負担してくれる企業かどうかチェックしておくのも一つの手段でしょう。
遠方に住んでいることは不利になる?
遠方だからと言って、採用過程で不利に扱われるということはほとんどありません。
まず大手企業のように人気のある企業の場合、そもそも遠方から来る人が非常に多いですから、住んでる場所で区別なんてしません。
企業規模が小さくなるほど、遠方から受ける人の割合は減っていきます。ただどんな企業であれ、住んでいる場所なんかより能力や人間性を重要視します。
近いというだけで能力が高い人より低い人を採用するなんて普通はありえません。
もちろんゼロではありません。
地元志向が強い経営者だったり、実際に働き始めるまでのスピードを求めて遠方からの応募者を避ける場合であったり、引っ越し代支給としたもののそこはケチりたいと考えたり、遠方だから内定を出しても結局他に行くだろうと思われたり。
色々な経営者、色々な会社がありますからそんなこともあります。
ただ気にするレベルではないし、気にしたって仕方がないことです。
転職活動の費用は退職金でまかなえば大丈夫?
お金がかかってしまう転職活動に対し、それを退職金でまかなおうと考えている人は少なからずいると思います。
ただそこには注意が必要。
- 退職金制度がなければ退職金はもらえない
- 退職金制度があっても入社1年目から3年目の人は退職金が貰えない場合はほとんど
- 4年目以降でも想像以上に退職金が少ない場合も
- 退職金の支払い日が退職から2か月先になる場合も
退職金制度がなければ退職金は当然もらえないし(約2割の会社には退職金制度がない)、制度はあっても多くの会社では勤続3年以上となっていて3年未満の人に対しての支給はゼロ。
また4年目で退職金支給の条件を満たしていても、会社によっては金額がごくわずかなんてことも。知り合いは6年働いたのに10万円しかもらうことができませんでした。
退職金の支給日にも要注意。退職金の支払いは退職日から2か月先なんてこともあります。
転職活動時点で退職金頼みでクレジットカード払いをしてしまうと、カードの支払日にはまだ退職金が支払われていなくて苦労するかもしれません。
遠方での転職活動は転職エージェントを使うのがおすすめ
なにかと苦労の多い遠方での転職活動ですが、長い目で見た時のメリットはやはり大きいものです。勤務地にこだわる必要がないのであれば、ぜひ積極的に挑戦してみることをおすすめします。
そしてもし転職活動を行うなら、ぜひ転職エージェントを活用して下さい。
複数企業の面接を同じ日にしてもらう、土日に面接できるようにお願いするなど、遠方での転職活動で必要となることを、代わりに行ってくれるので転職活動がかなり楽になります。
また、履歴書の添削や面接対策はもちろん、非公開求人の紹介や企業の内部情報の共有など、転職全般に関わる手厚いサポートも提供してもらえますので、一人で進めるよりもかなり効率良く転職活動を進められるでしょう。
ちなみに登録料や利用料金は完全無料ですので、ぜひ気軽に登録してみてください。
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