同族経営、家族経営の会社は色々と理不尽なことも多いのでやめた方がいい。そんな話を聞いたことがある人も多いのではないでしょうか。
今回はその理由について、まとめて紹介していきます。
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同族経営・家族経営とは
同族経営とは、主要な経営陣が親子、兄弟、親戚などで占められている会社のことを言います。家族経営というのも同様の意味で使われています。
中小企業などの場合、創業者が社長で、配偶者や子ども、兄弟などが副社長や役員についているケースは珍しくなく、非常の多くの企業が該当しています。
また大企業でも同族経営の形態をとっている企業は少なくありません。
たとえばトヨタ自動車やサントリーなんかも同族経営として有名な企業です。
ただ一言で同族経営と言っても、程度の差がかなりあります。役員が全て親族で占められている場合、役員は親族以外もいるが社長は親族が継いでいく場合など様々です。
大企業であれば役員が全て親族で占められるなんてことはまずありません。同族経営であることの影響はそこまで大きくありません。
しかし中小企業だと役員全てが親族なんてケースも珍しくはないでしょう。そして同族経営であることがかなり影響を及ぼすことになります。
そして今回注目するのは、中小企業で役員全てが親族で占められているようなかなり強い同族経営のケース。
よくやめておいた方がよい、やばいと言われがちな形態です。
このケースにおいてどういった特徴があるのかを紹介していきます。
同族経営・家族経営の会社はやばい、やめた方が良いと言われる理由
同族経営・家族経営の会社というのは正直なところあまり評判として良くありません。やばい、やめておいた方が良いなんてことをしばしば言われています。
ではなぜそのようなことが言われるのでしょうか。いくつかその理由を紹介します。
経営者のワンマン経営になりがち
同族経営の会社は、経営者もしくは経営陣に権力が集中し、社員以外の話を聞かないワンマン経営になってしまいがち。
ワンマン経営であっても経営者が優秀で、かつ物事にわきまえている人であるならば問題はないのですが、そうでない場合だと大変です。
パワハラなどが当たり前のようにあるが誰も指摘できずそのままだったり、労働基準法を守らないことも当たり前とかしてしまったり、気分によって言っていることがころころ変わったり。
ワンマン社長のせいで苦しむことになり、会社を辞めることにした人というのは決して少なくありません。
能力関係なし給料が決まる
同族経営の場合、親族である人とそうではない人の待遇さは大きく異なります。
ろくに仕事をしない人、仕事ができない人でも親族であるという理由だけで給料が高く、一方で親族ではない人はどれだけ能力が高くても、どれだけ成果をあげたとしても給料は低い。そんなことが当たり前のように起きてしまいます。
また、会社の利益は家族のもの、家族が幸せになればそれで良いという考えを持ってしまっていて、社員に対しては人件費が上がることを避ける為にほとんど昇給させないという会社も少なからずあります。
どれだけ優秀であっても出世はできない
同族経営の会社では基本的にある一定ラインまでしか出世はできませんし、自分よりも能力が低い親族の人が上司で居続ける可能性もあります。
同族経営の会社において何より重要視されてしまうのは、仕事ができるかどうかではなく、親族か親族ではないかどうかということですから。
ろくに使えない人が上司になるというのは本当に大変なんですよね。
会社自体のレベルが低くなる、将来が不安
優秀な人を採用し、成果を上げた人にしっかりと見返りを出す会社と、たんに親族というだけで採用し、親族であるかどうかばかりを重要視する会社。
会社として将来性が高いのはどっちかと言えば、当然ながら前者ですよね。
同族経営の場合、ただ親族というだけで仕事の能力関係なく採用したり、役職につかせたりしまう為、会社のレベル低下に懸念が残ります。
また親族ばかりが優遇されるという環境に対し、優秀な人材は会社を離れていってしまうといったデメリットもあります。
経費を私的に利用される
社宅とは名ばかりの自宅、マイカー、家族旅行など会社とは関係ない経費を好き勝手使う可能性があるというのも同族経営の会社の難点。
いくら経営陣が株を全て持っているといっても、そういう関係ない経費のせいで利益が少ないなど文句を言われたり、ボーナスや給料まで影響されるようならたまったものではありません。
経営陣に第三者がいない為、ブラック企業になりがち
同族経営=ブラック企業なんていうイメージを持っている人も多いのではないでしょうか。
決して絶対ではないし、同族経営の中小企業であってもホワイト企業である会社は山ほどあります。しかしブラック企業も多いというのは事実。
同族経営の場合、上記でも挙げているように親族であることが重要で社員に対する扱いがひどくなったり、また経営陣に第三者がいないせいで閉鎖的になり、コンプライアンス違反、法律違反等にも甘くなってしまいやすくなりがちである為です。
経営者の世代交代で会社が一変してしまうことも
前の社長は良い人だったのに、息子が継いでから会社が一変してしまうというのは、同族経営の会社によくあること。
一気に会社ばブラック企業化したり、経営が一気に傾いてしまったり。
社長の力が大きい、親族であるということが重要視され能力や性格面が重要視されないといったことが将来的に悪影響を及ぼすことになる可能性は他の会社に比べて高いのです。
実際同族経営している会社ってどうなの?
こういったネガティブな面が多い同族経営の会社ですが、もちろん全ての会社がこんな状況というわけではありません。
では実際のところはどうなのでしょうか。
大企業ならそこまで心配する必要なし
大企業であるならば、同族経営であるかどうかというのは心配する必要ありません。
大企業であれば役員全てが親族となり権力を握っているなんてことはないし、第三者の目も当然ありますから労働基準法やコンプライアンスを完全に無視しているなんてことはありません。
給与体系なども決まっていますから、そこまで理不尽に給料が上がらないなんてこともないでしょうし、出世に関しても能力次第で役員まではいける可能性が十分あります。
中小企業の場合は注意
中小企業の場合はかなり注意が必要です。特に役員全員が親族で占められているという場合、待遇面で親族ばかりが優遇されていたり、名ばかり役員で実際は極端に社長のワンマン経営となっている場合が多いです。
もちろんそれだけでブラック企業だとか、将来性がないなんて決めつけることはできません。
同族経営でなくても零細企業だと社長一人の力でもっている会社なんて山ほどありますし、そこからのしあがっていく会社もたくさんあるわけですから。
また子供を次期社長にする為に新入社員からしっかり教育して、周りに比べてもかなり優秀な人材に育てあげているという会社も知っています。その会社は他の社員の待遇も決して悪くはありません。
ただろくに仕事ができない息子たちが役員となっていたり、フリーターをやっていた子供が親の会社に入社した1年後に役員になっていたり、かなりのブラック企業と化している会社も知っています。
そういった会社が現実としてある以上、会社の見極めというのはかなり慎重に行う必要があるでしょう。
すでの同族経営の会社で働いている人は転職もやむなし
現在勤めている会社が同族経営の会社であり、かなり辛い目にあっているという人も中にはいるでしょう。
そういった人は早めに転職してしまうことをおすすめします。
この先どれだけ努力しても、どれだけ成果を上げても、その会社で働き続ける以上は何も変わらずに理不尽で悲しい思いをし続けるだけになってしまうからです。
転職市場が売り手市場である今の時代、そんな理不尽でひどい会社で働き続ける意味も価値も必要性もありません。
やばい会社からはさっさと抜け出してしまうのが吉。ぜひ転職活動を始めてみてください。
転職活動について
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