転職活動では複数の企業を同時に応募することが当たり前であり、当然志望度が高い会社からの結果がでていない段階で志望度が低い会社から内定を貰うということもでてきます。
そんな時、ほとんどの人は内定はいったん保留しておいて、他の会社の結果をでてから答えを出したいと考えるでしょう。
ただ実際のところ、転職時の内定保留は可能なのでしょうか。
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転職の内定承諾、まだ決められない場合は保留することも可能?
内定を貰った場合、企業側としては承諾してもらえるのか、それとも辞退するのかは最も気になる点であるとともにできるだけ早く確かめたい点です。
もし承諾して貰えるのであれば他の応募者に不採用通知を送らなければいけません。逆に辞退されるのであれば、他の人を採用する方向で動かなければいけません。
もし内定の回答を保留されてしまった場合、そのどちらもすることができずに他の応募者に迷惑をかけることになってしまったり、他の採用したいと思っていた人が他社にとられてしまうことになります。
ただ保留することが一切不可能かと言うと、決してそういうわけではありません。
企業側も転職希望者が複数社に同時に応募しているというのは知っているし、転職は大きなものであり、内定がでたからと言ってすぐに決めることができるようなことではないとわかってくれているからです。
また保留されたからと言ってそれだけですぐに内定取り消しにしていると、せっかくの優秀な人材を逃してしまうことにもなります。
ですので、多少であれば回答を保留してくれるケースが多いです。
回答期限内の保留は問題なし、ただぎりぎりすぎると印象は若干悪くなる可能性も
内定を頂いた際、多くの場合はその場ですぐに回答を求められるのではなく、いつまでに承諾か辞退の回答をくださいと言われます。
その期間は会社によってまちまちで、2週間後などあある程度余裕がある場合もあれば、3日など短期間である場合もあります。
この期間は他の応募者の状況、採用可否の回答期限などを考慮して決められている場合が多いです。
そしてこの指示された回答期限内であれば、急いで回答する必要はなく保留してじっくり考えることに問題はありません。
もちろん企業側としてはできるだけ早く、できることなら内定を伝えた際にすぐに承諾を貰えるのがベストだと考えてはいるものの、多少遅くなったからと言って回答期限内であれば、内定取り消しはもちろん、悪い印象を持たれて入社後に苦労するなんてこともありません。
ただあまりにぎりぎりでの回答は避けた方が良いでしょう。
たとえば1週間と言われ、ちょうど1週間後の夕方に連絡するなどは、多少ではあるものの悪い印象を持たれる可能性があります。
回答期限を過ぎての保留は慎重に
回答期限を過ぎてもまだ決められるに保留したいと考える人もいるかもしれませんが、それはかなり慎重にならなければいけません。
企業側にも都合があります。回答期限はその都合を考慮した上で決められています。それを超えて保留となると、様々な点で影響が大きくなる可能性がある為、企業側としてはできる限り避けてほしい行為です。
またわざわざ回答期限を設けたにも関わらずそれを超えた保留を求めるということは、その会社に対する志望度や熱意が低いと言っているようなもの。
印象としてもかなりマイナスになってしまう可能性があります。
長くても数日、それ以上は内定取り消しのリスクも
回答期限を超えての保留は、長くても数日だと考えてください。
企業側のスケジューリングも数日程度の余裕を持っている可能性があります。
それ以上となると、採用全体への影響や志望度の低さなどから内定を取り消されてしまうリスクが高いです。
ただ数日だとしてもそれで取り消されてしまうリスクがあるという点には注意が必要です。
スケジュール的に余裕がない会社もありますし、日程の問題ではなく志望度の問題から採用したくないと考えられるからです。
ですので、回答期限の保留はたとえば志望度の高い会社の面接で手ごたえがあり、数日で回答が貰えるという場合に限った方が良いでしょう。
特に第二新卒者なんかは、熱意や意欲を重視されます。
以下は厚生労働省の「若年者雇用を取り巻く現状」に記載されている、採用選考での重視項目です。
第二新卒では熱意や意欲が最も重視されています。この会社に対する熱意がそこまでではないと思われてしまうことは、避けなければいけません。
もしそこまで迷うくらいの会社ならば、辞退するというのも一つの手でしょう。転職活動には期限がなく、まだ続けることは可能なのですから、妥協して入っても後悔する可能性が高いですから。
とりあえず承諾して、他社の結果を見て内定辞退するのはあり?
とりあえず内定を承諾しておいて、他社の結果を見てから本当に入社するか、それとも辞退するかという方法も一つあります。
内定承諾後の辞退は、法的にも問題ありません。たとえ入社誓約書を出していたとしても、労働者側には就業の自由、そして解約権がありますから、辞退しようと思えばできます。
ただあまり使うことはおすすめできない方法です。
企業側は入社が決まったと思い色々と入社準備を進めていますし、他の応募者に不採用通知も送っています。
もし辞退されたら、下手したらまた採用活動を一から行わなければいけなくなるかもしれません。採用活動には手間もお金もかなりかかります。
その為、色々とトラブルになったというケースもちらほら聞きますから、内定辞退は極力避け、どうしてもという場合は誠実に謝罪の気持ちを伝えるようにしましょう。
内定を保留する際の注意点
ではいくつか、内定を保留する際の注意点をまとめていきます。
回答期限内ならば原則それに従う
もし企業側から内定に対する入社可否の回答期限を設定されたならば、原則としてそれに従うようにしましょう。
先ほども述べているように、企業側はスケジュールなどの観点から期限を決めています。
それを超えるのは企業にとっても迷惑であり、不用意にそれ以上を求めると内定取り消しなどにあってしまう可能性があるので気をつけてください。
回答期限を設けられない場合は自分から確認
企業側から回答期限について何も伝えられなければ、いつまでに回答するかを確認しましょう。
自分が希望している期限があるなら、たとえば「検討し、1週間以内に回答します」といった具合にそれをにおわせながら期限を打診するのもありです。
ただ自分から期限を申し出る場合は1週間以内を目安にしてください。
回答期限以上に保留したい場合は誠意をもって相談を
どうしても回答期限以上に保留したいというならば、誠意をもって伝えましょう。
他社の選考が途中であり条件面などがまだわかっていない為悩んでいる、現職で引き止められており、上司と相談しているなどの理由で問題ありません。
ただし、企業によってはどうしても待つことができないとういう場合もある為、内定取り消しとなる可能性もぜろではないという点は覚悟しておいてください。
心が決まっていない場合は採用結果の電話にでずに、心を落ち着かせてから掛けなおす
もし内定を貰ったとしても入社するか決められないというのであれば、最終面接後のその企業からの電話はいったんスルーした方が良いです。
電話がかかってくる時点で基本的には採用連絡(不採用の場合は基本的にメール)で、場合によってはその場で入社可否の回答を求められます。
勢いや焦りで下手なことを言ってしまう可能性がありますから、いったんスルーし、何を言うかを整理した上で掛けなおしましょう。
条件の確認・すり合わせや業務内容の確認がしたいと申し出て、回答を先送りできるような形をつくるのもあり
内定後に条件面をあらためて確認したり、すり合わせするというのはよくあること。内定後に給与交渉が行うことが可能な場合もあります。
また条件面だけではなく、業務内容に関してさらに密に確認するというのもおかしなことではありません。
そしてそれを使えば、多少なりとも回答期限を延ばすことができるかもしれません。
確認やすりあわせの為に面談すると言っても、お互いの日程からすぐというわけにはいかず数日先になることも普通ですからね。
自分でやり取りが面倒なら転職エージェントを使って転職活動をするのがベスト
もしスケジュールを組むのが苦手、保留などの交渉するのが苦手・極力やりたくないというのであれば、転職活動では最初から転職エージェントを使うことをおすすめします。
転職エージェントを利用すれば、複数の会社を同時並行で上手くするためのスケジューリング、内定の保留相談、志望度の高い会社への結果打診などを代わりに行ってくれます。
他の会社の結果がでてないけどどうしようという悩みは、各段と減ることでしょう。
自分と企業担当者が直接やりとりするというのは、正直大変。
間に転職エージェントが入ってくれるだけでも、かなり楽になります。
まとめ
内定保留に関しては、以下の通りになります。
- 指示された回答期限を原則守る
- 回答期限を超える場合は慎重に
- 回答期限を超える場合でも可能なのは数日程度
- 転職エージェントを使った方が良い
色々と考えることが多い転職活動ですが、後悔ない転職する為にぜひ参考にしてください。
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