急募求人は危険？やめたほうがいい？会社が急募とする理由やリスクについて。

ハローワークや転職サイトで求人票を見ると、「急募」という記載をしているものを見かけます。

応募する側としては「採用までの期間が短く受かりやすそう」といったイメージを抱く反面「本当に応募して大丈夫だろか」と少し不安な気持ちになる人もいる事でしょう。

そこで、今回はこの急募求人の危険性や、そのようになっている理由、急募求人のメリットやデメリットについて紹介していきます。

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急募求人となる背景

採用活動はコストと時間がかかるので、企業側にとってはかなりの負担になります。

そのため、採用活動をできるだけ短期間かつ簡潔に終わらせたいと考える企業は少なくありません。

こうした理由から用いられるのが「急募」求人です。

ここでは、なぜ「急募」求人となるのかその理由を確認していきます。

急に退職者がでて、代わりの人材が必要となった

大企業であれば1人が退職しても、人数面で大きな影響はありません。他の人で分担するか、場合によっては他部署から異動することで対応できるからです。

これらの理由から、大企業が急募求人を出すことはほとんどありません。

しかし、中小企業の場合はそうもいきません。異動で人員を増やすことはできないし、他の人に仕事を振り分けるにも限界があります。

場合によってはその仕事ができる人、経験がある人が他にいないこともあります。

そのため、急な退職により急いで募集をかけるケースは、どうしてもありうることなのです。

ブラック企業に比べるとホワイト企業の方が離職率が低く、退職者がでるのは確かに少ないでしょう。

しかし、ホワイト企業といえども、急な退職、急な人員欠如というのは少なからずあります。

事業拡大・需要の増加に対応する為

退職が理由でなくても、事業の急激な拡大や需要の増加などが理由で、急遽人員増加を行う企業もあります。

特にスタートアップ企業や成長中の企業に多いです。

事業がどのようなペースで伸びていくかはあらかじめ予想しますが、その予想から大きく外れることも多々あります。

予想よりも伸びないこともあれば、予想をはるかに超えて急激に伸びることもあるわけです。

せっかくのチャンスや利益をつかむため、とにかく早く人員を増やすケースもあるのです。

内定者が辞退した為、入社予定人数が少なくなってしまった

予定を組んで行っていた採用活動でも、内定者が直前に辞退してしまい入社予定人数が少なくなる場合もあります。

ひどい場合だと、1日前に辞退をされたり、当日になってこなかったりするケースも少なからずあります。

大企業で大量の人数を採用する場合なら多少内定辞退が出てもそれほど影響はないし、それも見込んで少し多めに内定を出すこともできます。

しかし、規模がそこまで大きくない会社だと、1人の辞退の影響が大きくなりやすいです。

予定人数よりも上回って内定を出すことは、内定辞退者が出なかったときのリスクを考えると厳しいからです。

そのため、内定辞退が発覚した直後に急いで募集をかけることになることも珍しくはありません。

「急募」求人にはこのようないくつかの背景があるのです。

次は、「急募」求人はやめたほうがいいと言われる理由を探っていきます。

急募求人を出す会社はやめたほうがいいと言われれる理由

「急募」求人にはさまざまな背景があることがわかりました。

ですが、一部では「急募」求人を出している会社はやめたほうがいい、といった声が挙がっていることも事実です。

ではなぜやめたほうがいいと言われるのか、その理由を探っていきます。

常に人手不足で仕事量や残業が多い

「急募」で求人をかけている企業のほとんどは人手不足で、入社すると仕事がかなり忙しい可能性があります。

会社により仕事量や忙しさは異なるものの、急募として募集するくらいの状況があることは頭に入れておいた方が良いでしょう。

仕事量が多いために残業が多く、休日出勤もある場合、実際に働き始めてからのライフワークバランスが取りづらいことも考えられます。

必ずしもライフワークバランスが取りづらくなるとは断言できませんが、これらのリスクを覚悟する必要はあります。

研修・教育期間が無いことがある

現時点で人出が足りないということは、新人教育にコストをかける時間がない可能性があります。

本来なら入社後に数ヶ月程度の研修期間があり、上司や教育担当者が業務をサポートしてくれます。

ですが、十分な教育を受けられない場合、わからない部分は同僚に教えてもらったり、同僚の仕事を見て覚えたりと自分で試行錯誤しなければなりません。

また、忙しすぎるために研修や教育を十分に受けられないまますぐに仕事を任せられる可能性も高いでしょう。

例えば、初日だけ先輩社員と一緒に回り、次の日からは知識もないのに一人で営業というケースもあるのです。

その結果、労働環境の悪さから離職率が高くなっていることも想像できるでしょう。

離職率の高いブラック企業である可能性

一番のリスクは、人が次から次へと辞めるブラック企業の恐れがあるという点です。

「急募」で求人を出す全ての会社がブラック企業というわけではありませんが、パワハラやセクハラ、給料が少ない、福利厚生が機能していない場合、離職率が高まる傾向があります。

職場環境を整備して社員の定着を高めるよりも、目先のビジネスを優先させている企業だと業績が傾いている可能性もあるでしょう。

このようなことからも、「急募」求人に応募する場合は事前に企業調査を念入りに行うことが重要です。

急募求人にもメリットはある

ここでは「急募」求人のメリットについて紹介していきます。

他の求人に比べ、採用ハードルが低く受かりやすい

「急募」の求人は、他の求人に比べると採用ハードルが低くて受かりやすい傾向があります。

一般的な求人はそれなりの募集期間を設け、多くの応募者を見てじっくり内定者を決めます。

また、希望に見合う人材がいなければ、採用予定人数よりも少ない人数しかとらなかったり、場合によっては採用なしとするケースもあります。

一方で「急募」の求人はとにかく人を採用するのが一番の目的です。

そのため、募集期間も短く早いもの勝ちである傾向があり、企業が求めるレベルも低くなりがちです。

もちろん、応募すれば必ず受かるわけではありませんが、採用率は高くなるでしょう。

応募から内定までの期間が短い

応募から内定までの期間が短いというのも大きなメリットです。

通常の求人であれば1回以上の面接があり、段階ごとに結果がでるまで時間がかかるため、応募から内定まで1ヶ月も2か月もかかることが珍しくありません。

一方で「急募」の求人は、企業側もできるだけ早く採用したいと考えているため、面接回数が少なく結果がでるまでの時間もあまりかからない傾向があります。

会社によっては応募から1週間で内定がでることもあります。

事業拡大が理由ならば、会社として好調である可能性が高い

「急募」で求人を出している理由が退職者の補填などでなく、事業拡大による人員増が理由ならその会社の業績が良い可能性があります。

逆に、事業が好調でないのにわざわざ急いで採用する会社は、転職してもすぐに倒産や事業縮小によるリストラされる恐れがあります。

応募を検討する際はその会社の経営状況や将来性も調べることが重要です。

たとえ「急募」であったとしても、将来性ある会社なら転職する上で大きなメリットと言えるでしょう。

転職活動では焦らずに企業の質を一番に考えるべき

採用ハードルが低く、採用まで時間がかからない「急募」求人は魅力的ですが、中には人手不足の穴埋め要員として募集をかけている企業もいることは覚えておいてください。

ほかにも、労働環境が悪い、人間関係が悪いなど何らかの訳あり求人である可能性もあるでしょう。

ただ、事業拡大のための「急募」であれば転職するメリットはあります。

優良な「急募」求人を1人で探すのはなかなか難しいことですが、あなたの「急募」求人への応募理由がすぐ採用されたいということなら、転職エージェントの利用がおすすめです。

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「早く転職を終わらせたい」なら転職エージェントの利用がおすすめ

「急募」求人は、採用人数が多かったり採用レベルが低かったりと求職者から見ると魅力的な求人ですが、中には労働環境が悪くて離職率が高い会社や、業績が傾いている会社も含まれています。

それでも、あなたが早く次の会社に入社したいなら、転職エージェントの利用をがおすすめです。

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加えて、面接の日程調整など企業との細かいやり取りも請け負ってくれるので、自分1人で動くよりも効率的かつスピーディーな転職活動が可能です。

転職エージェントは利用料が無料であり、初めての転職の方にも利用しやすく心強い味方となってくれます。

「急募」求人は、ほかの求人に比べるとブラック企業が紛れている可能性があるなど危険な一面はあります。

ですが、「急募」求人を出す企業のすべてが必ずしもブラック企業とは限らず、ホワイト企業でも事業拡大などの理由で「急募」で募集するケースは多いです。

「急募」求人に応募する際は、募集をかけている企業の業績や離職率をしっかり確認した上で検討するように心がけましょう。

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