あれもこれもやらなくてはならず、定時では絶対に終わらないのに残業すると怒られる。
残業指示が月30時間だけど50時間ないと厳しい、でも残業時間を増やしてはくれない。
こういった悩みを抱えている人は多いのではないでしょうか。
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八方塞がりの状況は仕事環境を変えることで改善するかも
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到底終わらない仕事量、でも残業すると怒られる、一体どうすれば?
長時間の残業は心身のストレスを増大させる大きな要因で、残業によって体を壊してしまう人は少なくはありません。
では残業を減らせばいいだけですが、そう簡単ではありません。
残業時間が減れば当然仕事に充てる時間は少なるため、同じ作業量のままなら終わるわけがありません。
単に仕事を減らすだけではなく、会社として不要な業務を無くしたり、一つ一つの仕事で効率化を図ったりして生産性を上げる工夫も大切です。
ただ現状では、表面的にしか対策せず残業の制限ばかりして、労働者に対して負担をかけている会社も多くなっています。
実際、仕事が終わらないのに残業したら怒られるという状況に陥ってしまい、困り果てている人も多いのではないでしょうか。
結局どうしようもなくなり、こっそり家に持ち帰ってサービス残業をするはめになっているという人もいるでしょう。
持ち帰って仕事しているとバレたら怒られるとわかっていても、そうせざるを得ないからです。
昔から働いていた人が「残業がいくらでもできた昔の方が良かった」「今の若い人たちは仕事量だけ多くて時間が与えられずにかわいそう」と言っているのを耳にしたことがあります。
残業がいくらでもできてしまう環境、長時間残業を良しとする環境が良いわけではありません。
しかし単に残業を制限されてしまうことによる精神的ストレスも、実は相当に大きなものなんですよね。
残業すると怒る上司が考えていること
働く側にとってみれば、仕事を与えるなら残業をさせてくれ、残業をしてはいけないなら仕事を減らしてくれというのが率直に思うところ。
では上司側、管理職側はどのように思っているのでしょうか。
仕事量は減らせないけど、残業時間にも上限があるという葛藤
残業時間を決める権利を上司が持っていない場合というのは意外に多いです。
人事部や労働組合、さらに上の上司などから月○時間以内、年間○時間以内に抑えるようにと有無を言わさず条件を決められることがあるのです。
結果、残業をさせたいけどさせてあげれない、だけど仕事は終わらせなくてはいけないという点に葛藤を感じている上司は少なくなかったりします。
上司も結局はサラリーマン。上からも下からも挟まれる中間管理職という辛い立場。実は残業して怒られる側の人よりも悩んでいるかもしれません。
効率良く仕事すれば終わるはずという勝手な推測
中には、効率良くやれば仕事は残業しなくても終わらせられると考えているため、残業すると怒る上司もいます。
そのように考える主な要因は以下の点です。
- 同じ仕事量で残業しなくても終わらせている人がいる
- 自分の経験から残業する必要がないと感じている
- 効率化したから大丈夫だと自信を持っている
他の人ができていると、上司はどうしてもその人を基準にしてしまいがちです。
また周囲ではなく、自分の経験から必要ないはずと判断する上司もいます。
しかし、過去の経験は美化しがちなうえに今と昔の仕事の進め方には大きな違いがあるため、検討違いの対策になるケースが少なくありません。
加えて部下の立場で大変なのが、効率化を行った上司に自信を持たれることです。
その効率化が時間短縮につながったのなら良いですが、全く意味がない場合も珍しくなく、逆に仕事が増えるケースもあります。
暗にサービス残業を促している場合も
「残業してはいけない」「でも仕事は終わらせなくてはいけない」どちらか一つでも守れないと上司に怒られてしまいます。
その結果、サービス残業をせざるを得ないという結論に至る人は決して少なくないでしょう。
その気持ちを逆手にとってくる上司も残念ながらゼロではありません。
遠回しにサービス残業するよう促してくるのです。
直接サービス残業しろとは言いにくくても、「直接指示するわけではないから大丈夫」「勝手にやっていることだ」という気持ちがあるかもしれません。
ちなみに直接サービス残業するように指示されなかったとしても、仕事量が多くせざるを得ない状況に追い込んでいれば、「暗黙の残業指示」になり残業代を支払わなければ違法です。
残業すると怒られてしまうのに仕事が終わらない時の対処法
では、実際に仕事が終わらないのに残業すると怒られてしまうという時は、今後どのように対応していけばよいのでしょうか。
余計な時間を削り、効率化を図る
本人の努力だけでは時間内で終わらせられない仕事量もあります。
たとえば、これまで8時間でやってきた作業をいきなり「4時間で終わらせろ」と言われても無理な話です。
ただ、無理だとしても努力して少しでも効率よく進めようとする姿勢は大切。
8時間から4時間は無理でも、8時間を6時間なら意外にできるし、上手くいけば5時間にだってできます。
特に、無駄な作業に費やしている時間は思いのほか多いものです。
たとえば、デスクが整理整頓できておらず書類を探す為に費やす時間は平均1日20分、1年間で80時間もあるそうです。
他にも、ミスや不足による2度手間3度手間による時間、長すぎる雑談など、削れるところがないかを考えてみましょう。
優先順位を付けて仕事に取り組む
時間内で仕事が終わらないとなった時には、今やるべき仕事と今はやらなくてはいい仕事を見極め、やるべき作業だけを終わらせることも重要です。
今やるべきではない作業に時間を費やし、本当にやるべき仕事ができていなら、時間が足りなくなるのは当然。
重要度はどれが高いか、納期・期限はどれが近いかなどから優先順位をつけ、優先順位が低いものは次の日以降へと後回しにするようにしてみて下さい。
仕事の進捗を逐一上司に報告する
上司への報告も時間の無駄だと思ってしまい、報告をおろそかにしてしまう人は少なくありません。
しかし、こちらからアクションを取らなければ、仕事が順調なのかそれとも遅れているのか、仕事の負荷は適切なのか高すぎなのか把握してもらえません。
優秀な上司であれば何を言わずとも気づいてくれますが、そんな上司ばかりではないのです。
報告しなければ、勝手に順調だと決めつけられるケースも多いので気を付けてください。
また逐一報告を入れれば、仕事量が多くて間に合わない事態が発生した時にも、責任の一端を上司に担ってもらえて怒られることが少なくなります。
サービス残業は絶対にしない、もし暗に求められているなら転職を視野に
仕事を終わらせるという会社の目的の為に、あなたの貴重な時間をただで捧げてはいけません。
サービス残業・持ち帰り残業は絶対にしないようにしましょう。
一度それをやって仕事を終わらせてしまうと上司もそれでよしとなり、全く改善にはつながらないし、それどころかもっとひどくなるかもしれません。
時間がなくて仕事が終わらないのも一つの結果であり、改善すべき点なのです。
そこを隠して自分だけ苦しむような形でなんとかしようと頑張らないでください。
また、暗にサービス残業を求められているなら、そんな会社は辞めるべきです。
直接指示していなくても立派な違法行為なので、転職を考えるようにしてください。
残業すると怒られることに悩み続けるなら、転職を検討しても良いかも
残業すると怒られるという悩みは多くの人が抱えています。
残業指示時間が決められており時間が足りない、仕事量に合わせて融通が利かせてもらえない、人も柔軟に増やしてくれないといった悩みを良く聞きます。
ただ、文句を言ったところですぐに解決するかというと、残念ながらそうではないのが現実です。
ですから結局は自分の仕事の効率を上げる、あまりにも無理できついなら転職するといった自分でできる解決策を見つけるしかありません。
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